あらすじ
先生、あのときは、すみませんでした──。授業そっちのけで夢を追いかけた先生。一人の生徒を好きになれなかった先生。厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。そして、そんな彼らに反発した生徒たち。けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。『気をつけ、礼。』改題。
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Posted by ブクログ
学校という場でイメージする先生とは少し違う、そんな先生たちが主人公です。普通イメージする先生は「頼りになる」「いろいろ教えてくれる」「こわい」「うるさい」という所でしょうか。人によって思い出があると思います。
しかし、この物語に出てくる先生はみんな普通とはいえません。人間らしさがよくみえます。
理由なく人を嫌うとか、夢を追いかけ続けるとか、もっともっと、先生という存在ではなく人間として先生を見たいと思える作品です。
特にこの作品の中でも「にんじん」は人間らしさと先生らしさの真ん中で苦しみ続ける姿がとてもつらく、やり場のない苦しみってどうすればいいのか、考えさせられました。
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多くの生徒から見た「良い先生」が、誰にとっても「良い先生」である、とは限らない。
逆に、普段はつまらなさそうな先生が子供のようにはしゃいでいたり、厳しい先生が実は一番生徒の気持ちを理解していたり。
そんな、違った角度から先生を見た時、人間味があって、とても面白かった。
自分たちに当時見えていた先生は、「完璧な大人」だったが、実際は学びと試行錯誤の連続で、大人と子供に大差はないのかもしれないと感じた。
むしろ、大人の中の「新人」と「ベテラン」にこそ、子供と大人以上の大きな差を感じた。
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知人に勧められて手に取った1冊。
著者の作品を初めて読みましたがとても読みやすかったです。
個人的には『泣くな赤鬼』が1番好きなお話しでした。
他の作品も読んでみたいと思います。
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泣ける。
先生の人間くさい感情が、大人になった今読むと、あー、先生も完璧じゃないんだなと安心できる。
学生が読むと、また別の感情になると思う。
学生時代、もっと先生に心を開いて話をすれば良かったなとも思うし、それはあの頃には無理な事だとも思う。
短編集なのだが、3回は泣いた。それも、結構な流涙。先生の後悔に、自分の後悔を重ねて泣けたのかはわからないけど、泣いて、スッキリする。
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私は現在、小学校の先生になるために大学の教育学部で教職課程をとりつつ、ボランティアやアルバイトで小中高校生と関わっている。
その中で感じるのは、
「教師の仕事は勉強を教えることだけでは無い」
ということだ。
子供たちが生きていくために大切なことを悟らせる、子供たちと一緒に人間として成長していく。
これができる教師に私はなりたい。
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物語全編通して、ほんとに個性豊かな「せんせい」たちが出てきて、面白い。学校という場では生徒に焦点が当てられがちだけど、先生もやっぱり1人の人間で、みんな自分を生きてるんだろうなと感じた。
「白髪のニール」
「キープ・オン・ローリングなんよ。」、「止まらん、いうことよ。」、「終わらん、いうことよ。」「要するに、生き抜く、いうことよ。」はやっぱり響く。
「ドロップスは神さまの涙」
最後に笑ったヒデオバの笑顔を想像すると、自然と笑顔が溢れてしまう。保健室の先生って不思議だしすごい。
「マティスのビンタ」
画家であることを諦めなかった先生なりの松崎への指導は、誰も邪魔することのできないものだったんだと思う。その手は画家であり、やはり教師でもあったんだろうな。
「にんじん」
正直この物語がこの本の中で1番リアルで、印象に残った。顔を見るだけでなぜか歯を食いしばってしまうような、なんとなく嫌いな奴って誰しもいるんじゃないかな。でも、それをなんらかの形で表出してしまった瞬間、自分の負けなのかもしれない。先生は必ずしも完璧じゃないといことを体現してしまった工藤に、同情したくてもやはりできないな。
胸くそ悪いけど、逆にそこまでリアルに人物を描ける著者の実力を賞賛せずにはいられない。
「泣くな赤鬼」
厳しく接することしかできなかった教師って、本当にたくさんいるんだろうな。でも、赤鬼のように、「俺の生徒になってくれて、俺と出会ってくれて、ありがとう」と思える教師はなかなかいないんじゃないかな。
「気をつけ、礼」
著者の経験にも基づいているはずなのに、程よくフィクションを感じさせるのは、著者の巧みな筆致あってこそなんだろうなと。先生ってほんとに不思議。
あとがきも、最後に作品を完成させる上で欠かせないものだなって改めて感じた。著者の「教師と生徒」観あっての作品であることを、認識しているかしていないかで、作品との向き合い方が大きく違ってくると思う。
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同業だからこそ共感できることも腹立たしいこともたくさんあった。しっかり向き合えた時も逃げてしまった時もあった教員生活。「こんな先生でありたい」にたくさん気付かせてくれる一冊でした。
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重松清さんの作品は本当に心暖まります。今回も大満足。後味も最高です。
特に「泣くな赤鬼」は涙が止まりませんでした。
通勤電車だったのですが電車で読んではいけませんね。
「白髪のニール」はロールすることの素晴らしさと凄さを感じました。
Posted by ブクログ
先生を目指している人はぜひ読んでください
6つの短編が収録されています。
泣くな赤鬼は号泣でした。
主に先生と生徒の関係が終わったそのあとの話が書かれています。
先生にとって、あのころの生徒とは。生徒にとって、あのころの先生とは。時が経ったいまだからこそ言えるお互いの本音が書かれています。
私も学校の先生を目指しています。私的2023年ベスト本になりました。
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先生目線、生徒目線の話があり、先生もの立場や考え方が違って読みやすかった。
「ドロップスは神様の涙」では厳しいヒデコ先生が女の子を1番想っていてくれてほっこり。
「にんじん」では過去ににんじんを嫌っていたことをずっと忘れられずに辛い思いをしていた先生が「先生」になったにんじんに会うことで前を向くことができてよかったなと。にんじんも6年のときに先生に出会ったことで先生よりも良い先生になれたのだと思った。「泣くな赤鬼」では先生っていつまで私たちの先生なのかなと考えさせられ1番感動した。
私の先生はどんな想いで「先生」をやっているのだろう
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生徒と先生を題材にした短編集。
どの作品も読みやすくて、理解しやすい内容で安定感抜群でした。
個人的には、【白髪のニール】がすごく刺さりました。
「ロールする」という耳慣れない言葉が、カッコよくてすごく気に入りました。生きていると、大変なことや挫けそうになることがあり、ロールしたくないこともあると思いますが、それでもロールしていかないといけない。世の中の大人たちもきっとみんなロールしていると思って、それを想像して勇気づけられて、私は今日もロールし続けます。
(めちゃくちゃロール連呼してしまったw)
以下、気に入ったフレーズと、短編の感想。
【白髪のニール】
p39(赤ちゃんが産まれるというのはどんな気分か?という問いに対する先生の言葉)
先生「これからはロールじゃ、ロールすることが肝心なんじゃ。キープ・オン・ローリング、なんよ。」
僕「転がり続ける、いうことですか」
先生は首をゆっくりと横に振った「止まらん、いうことよ。終わらん、いうことよ。要するに、生き抜く、いうことよ。」
p42「長谷川の弾きよるんら、たしかにロックじゃ。福本の歌もロックじゃ。ほいでも、大事なんは、ロールでけるかどうかなんじゃ」
二つ合わせてロックンロールーーーー。
「ロックは始めることで、ロールは続けることよ。ロックは文句を垂れることで、ロールは自分の垂れた文句に責任とることよ。ロックは目の前の壁を壊すことで、ロールは向かい風に立ち向かうことなんよ。」
p54僕はロールしてるか?僕の人生は、まだ止まってないか?動き続けてるか?いまは止まっていても、もう一度動き出せるか?まだ間に合うか?間に合え。間に合うと言ってくれ。ロール。ロール。ロール。ロール!
→何とも言えず沁みます。始めることも大切だが、続けていくこと(ロールすること)って簡単じゃない。でも大人は、紡いでいくこと、ロールしていくしかない。かっこいい。私もロールしていきたい。
【ドロップスは神さまの涙】
p70もう、やーめたーーーみんながいっせいにそう思ってくれたら、意地悪は終わる。なんかばからしくなっちゃって、と笑ってくれたら、わたしだって笑ってあげる。でしょ、でしょ、やっとわかった?同じクラスなんだからさあ、わたしキツかったんだからずーっと、ほんと、マジ、ジサツ考えたし、と許してあげる。怒りや恨みや悔しさや悲しさは、とりあえず隠してあげる。いままでのこと、なかったことにしてあげる。忘れたふりをしてあげる。優しくておとな。泣きそうなほど。わたし、いいやつだと思う。
→読んでて涙が溢れます。悲しい。傷ついていないわけがない。こういう感情を子どもたちに抱いて欲しくないし、自分の周りで思わせたくない。いじめと認めたくない主人公が、「いじわる」っていう言葉をあえて使う。それを先生が「いじめ」って本人に言ってしまうのはすごく残酷。悪気がなくても、こういう言葉遣いや気持ちの配慮は大切に思う。
【にんじん】
→なるほど、これはたしかに国語や現代文のテーマになる作品。若い先生が、心の中でにんじんとあだ名して一人の生徒を嫌い続ける話。
まったく共感できないという人はきっといないと思います。
でも仕事(ましてや教師)なら、こうした弱さに打ち勝たないといけないと思います。
わかるけど、わかるからと言って、してはいけない、人間の醜悪な部分が痛いほど伝わります。
自分本位になってしまった時に、読み返したくなる作品です。
救いなのは、にんじんがまっすぐに成長していたこと。にんじんが真っ当で本当に良かった。
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中学生のころ、この短編集の中の「にんじん」という話が国語のテストで出題された。それを機に、読んだ
「にんじん」を初めて読んだのは、高校生のときだが、あのときの嫌な気持ちは覚えているし、最後の工藤の言葉も覚えている。
こんなにも、いじめる側の気持ち、嫌がらせをする人の気持ちを克明に描くのか、しかも短編で。
謎の痛快さを楽しんでいるんだな、という冷静な気持ち。しかし、その代償にいつか罪の意識を背負い続けることになる事実を、「妻の出産」という尊い瞬間に感じるあたり、「嫌だな」と感じた。
そして、これをテストの題材に選んだ先生の意図はあったのだろうかと考えられずにはいられない。
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これまでに出会った先生達を思い浮かべながら読み進める中で、せんせいも一人の人間で、私たちと接しながら日々成長してくれたのかな、と感じた。
白髪のニールとにんじんが印象的だった。特ににんじんは、日常生活の中ではなかなか触れることができないだろう先生の、聖職者とは思えない人間の醜さを感じられて、人生で忘れられない一作になると思う。
久しぶりの重松清作品だったが、老若男女楽しめる作品だと感じた。子どもの頃から変わらず思っているが、どうしてこの人は大人であるにも関わらず子どもの感情をここまで的確に描くことができるのだろうか。年を重ねるごとに子どもの頃の気持ちを忘れてしまっているような悲しさを時々感じるが、年齢を言い訳にせず、子どもたちの若くも大人な感情を受け入れ、ひとりの人間として接してくれる、重松清のような大人になりたいと思う。
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せんせい。生徒がいなけれは決して成立しない仕事。生徒から学び、正しい完璧な教育法なんてないと知りながら謙虚でいるべき仕事。学生のためにと自己犠牲を払い続けることなく、自分の好きな生き方からも教えられることがある仕事。ここに書かれている全てのせんせい。は尊いです。
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文庫本のあとがきに、教師濃度の高い作品集との作者説明あり。2001年に書かれた、気をつけ礼、なにやら自伝的な物語に読めます。2008年 泣くな赤鬼、は、映画もいいけれど(赤鬼演じるは、堤真一)、小説には小説の良さがあるな、と改めて感じさせてくれる作品、作者の紡ぎだす先生と生徒の物語に☆四つです。
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『にんじん』が特に心に残りました。
私にも、1人だけ先生としてではなく、人間として許せなかった先生がいます。だからかもしれません。
『ドロップスは神さまの涙』の保健室の先生が、担任の先生にビシッと言ってくれたところはスカッとしました!
良いも悪いも、やはり先生というものは多少なりとも影響がありますよね。
あの頃の世界は学校が全てですから。学校が全てじゃない、先生が全てじゃない…もっともっと子供たちの世界が広がるといいな。
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先生とて、決して聖人ではなく、人間なのでいいろいろな感情はあるけれど、生徒が好きではないという理由で、無視する先生はいただけない。ほとんどいじめに近い扱いをする先生は、好きになれないなあ、ひどいなあと感じた。どれほど、この少年が傷ついていたのかなと思うけれど、先生よりずっと大人だったような気がする。
保健室の先生が一番素敵だったかな?厳しくて怖いけれど、ちゃんと見たくれているやさしさがあったから。
この、物語の先生は、人間臭くて、たぶん、こういう先生に会っていたら、学校は好きに離れなかったのかもしれないなと思う。あまり、好きになれる先生はいなかった。
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誰もが、一番身近な大人を“せんせい”と呼んだ日々を過ごしてきた。
そのなかには、イヤだなと思ったり、
当時は好きになれなかったりした人もいたけれど
その時代はかけがえのないもので、
楽しかったと思えることもたくさんある。
そして、
何よりしんどかったときも
楽しかったときも、
あの時代を過ごしてきたから
今こうして過ごしているんだなとも思います。
なつかしい気持ちになりました。
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先生と生徒を描く7話の、短編集。白髪のニールはギターを通じてロールし続ける先生の話。これが泣けた。その他も先が気になり読み進めたくなるものばかり。少しイマイチなものもあったが。
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教師と生徒の物語を読んだ。
不完全な教師ほど
不器用な生徒ほど
気になってしまう。
子どもの成長が何より嬉しいのがいい先生なのか。
子ども達の個性を見い出し伸ばすのがいい先生なのか。
協力、団結で学級の凝集力を高めるのがいい先生なのか。
目に見えるデータ化できる値をアップさせるのがいい先生なのか。
背中で人生を語るのがいい先生なのか。
コミュ力の高い先生がいい先生なのか。
わからない。
この本でいうなら「ドロップスは神さまの涙」の
養護教諭が魅力的だ。
「にんじん」には背筋がゾクゾクした。
「泣くな赤鬼」では赤鬼先生のかわりに涙が流れた。
先生と生徒、子どもが大好きな重松清先生。
いっぱい間違っていいんですよね。
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先生と生徒の忘れられない繋がりを興味深く読ませてもらいました。先生からの支援は、生徒の人格形成に深く刻まれ、大切だと言うことを改めて感じました。
現在の先生方は、時間的余裕が無かったり、先生自身がメンタルにかかったりで大変だと聞きます。民間のA I等のデジタル技術を活用し、無駄なことは大胆に切り捨て、真に生徒の成長支援に繋がることに時間を費やせる環境を作って欲しいと思います。
今の教育現場の状況では、先生なりたい人材が集まらないのではないかと大変心配です。先生の働きやすい環境のために、革新的な改善を文部科学省、政府の皆さんには強く望みたいですね。
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先生と生徒の関係はすごく羨ましい。
学生時代に戻りたくなった。
もっと学生時代に本を読んだり、いろんな経験していたらと思うけど、それはそれで良かったと思える。
青春は過去を振り返ることで、味わい感じることができるのかもしれない。
先生は他の大人と違い特別だが、特別な人間ではない。
お互い言葉では表さないことの方が多いけど、
信頼し合える関係性はとても良いなと思えた。
映画の泣くな赤鬼も悪くなかった!
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学校の先生が主役や大事なわき役となって登場する
六篇の物語集。短編集です。
重松さんの書く話は、
年を取って読むたびに沁みる度合いが深まるように感じます。
人生経験の多寡によって、印象が変わるような小説なのかもしれない。
今作も、ぐんと沁みて、目に涙が滲んで、
その熱さを感じるような作品が多かったです。
また、読みながら、自分と教師という関係について、
振り返りさせられるようなところもあるんです。
僕はそういえば中学校は野球部で補欠だったけれど、
ぞんざいな扱いだったなぁとか思いだすわけです。
それで、その顧問の教師と20年以上たって、
道端で出くわしたことがあるのですが、
きっとあの先生は、この小説で書かれている
先生のように自問して悩んだりはしないだろうなぁと
残念に思いもしました。
そして、不当な窮地に立たされている、
つまり端的なもので言えばいじめだけれども、
そういう立場に立たされた子どもを思うと、
憤りとともにどうにかしてやりたいなと強く感じます。
そこを、うまく小説で、現実の苦みもとりいれた内容で書いているのが、
重松さんなんですよねえ。
本作では、とくに、「ドロップスは神さまの涙」という作品が
ぐぐぐっときました。
重松さんはもうメジャーな作家ですが、
もっと大メジャーになって読まれると
もっといいよなと思わせられる人です。
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短編集。
「泣くな赤鬼」の話は感動して泣いた。
全体を通して、”先生“も生徒と同じ人間だし、間違いもするし、その度に成長もする。小さなころは先生が正解の世界だけど、完璧な人はいないということも事実だと思った。自分自身も先生大好きだから、読んでて楽しかった。
Posted by ブクログ
一番身近なおとなを「せんせい」と呼ぶ日々が、とても幸せなことだと、私も思う。
重松清は、教師の話をたくさん書いている。彼は、短編なのにこんなに心ゆさぶられたり、その中でもやっとする場面もあるけど、とにかくすごい人だと思う。
これからも読み続けたい。
登場する先生たち皆、とても人間味があり、彼らが近くにいてくれたらいいなと思う。
ロックンロールを貫いた富田先生
保健室のヒデおば
厳しいのだけれど、、ヤスジ
など
Posted by ブクログ
様々な「先生」と教え子の交流を描いた短編集です。
職場の上司が、この中のひとつ「泣くな赤鬼」の映画に感動したとのことで、私は本で読んでみました。
子供の頃はなんでも出来るし分かるのが先生だと思っていましたが、先生も人間なんですよね。
限界もあるし間違えもある。
そして、生徒と一緒に先生も成長していく。
そんなことが感じられる物語でした。
読後感が良いものもあれば、もやっとするものもあったし、泣ける物語もある。。。
色々交錯したので星は厳しめにしました。
Posted by ブクログ
教師と生徒を題材にした短編集。
教師とはいえ人間。完璧ではないし、失敗や後悔もある。
完璧ではなくても生徒の心に寄り添える教師であって欲しかったな、と感じる作品もあった。
一方で、厳しくても生徒にとってはかけがえのない教師の話はじんときた。
Posted by ブクログ
先生と生徒からなる6つの短編集。
昔は色々な個性豊かな先生がいたなぁ。
よくビンタさせられたりもした。今なら体罰で大問題になってしまうだろう。
でも、それが先生からのメッセージであったのだと今考えれば思う。
現代の先生像ってどんなんだろう。
作者からしたら、あのとき先生が教えてくれたことが、大人になって胸に染み入るってことなんだろうな。