無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
「山椒魚」だけで星5つけられる。
短編集の中で面白い話はいくつかあったが、「山椒魚」だけは別格なように感じた。読後感がスゴイ。2025年7月までに読んだ本で今年1番面白かった。
「山椒魚」は以前から気になっており、井伏鱒二の本は今回初めて読んだが、なんとなく独特な雰囲気が伝わった。特に作中のさまざまな地方の方言や、余韻のある読後感がすごかった。終わり方が独特なので、「え、ここで終わるの?」という終わり方のやつも多かった。長編の一章しか読めてない感覚。
好きな作品をメモっておく
「山椒魚」
「屋根の上のサワン」
「夜ふけと梅の花」
「寒山拾得」
-------------------------------------------------
4/3 再読
「寒山拾得」
謎な話だ。最終場面の、寒山先生と拾得先生のモノマネの馬鹿笑いは、単なる酔っ払いの酔狂にも見えた。ただ、主人公も絵師も、早稲田文科の同級生で、今の仕事、生き方に対する不満みたいなものを感じる。最後の場面は、その欲求不満の全開発散なのかもしれない。
「屋根の上のサワン」
味わい深い。
主人公の男は、サワンがいる間だけ、自分の孤独や、屈託した思想から抜け出ることができていたのだと思う。そしてサワンを救い、なつかせていたことで、サワンにも自分と共依存が成り立っていると投影してしまっている。つまり、サワンも自分と同じ、孤独で屈託した存在なんだと、男は勝手に決めつけている。しかし実際は、サワンは仲間たちの元に変えること、自由に飛び回ることを願っており、本音ではそれを理解している男には、その鳴き声は「号泣」に聞こえている。そして、男がついにサワンを自由にしようと決心した日、サワンはひとりでにいなくなる。男には「贖罪」の機会、「友としての送り出し」の機会すら与えられないのは、なんとも言えない余情が残る。サワンがいなくなった、このあとの男は、再び、孤独の生活、屈託した思想に取り憑かれてしまうのかもしれない。
Posted by ブクログ
なぜいま井伏鱒二を読もうと思ったのか、それが全然思い出せない。
2、3ヶ月まえに青木南八との交流をテーマにした「鯉」を読んだけれど、この『山椒魚』はそれより随分前から積読されていたから、「鯉」を読む前から何かが気になっていたのだろうと思う。それが一体何だったのか。
ただ何となく思うのは、何か「手触り」のある小説を読みたかったのではないかということだ。
歳をとって小説が読めなくなってきた。
原因はよく分からないけれど「世界を立ち上げる力」が弱くなってきたんじゃないかという気がする。
物語を読んでも昔のように世界が現れてこない。だから最初から確かな世界が描かれている、そんな小説を読みたかったのではないだろうか。
井伏鱒二の小説はその点で非常に優れているように思う。山椒魚にせよ、鯉にせよ、サワンにせよ、あるいは朽助にせよ、彼が住んでいる谷間にせよ、そこに描かれているものが、何か固形の重みを持って感じることができる気がする
だから書かれていることが分からなくても読むことができるのではないか。
そんな気がした。
Posted by ブクログ
・山椒魚
現実世界でもこういう人いるよね
自分がミスってる状態やのに周りをみて嘲笑う
あまりにきらきらしたものは自分と比較して辛くて目を逸らす
なんなら意地悪してやる
自分が寂しいからね
穴から出れなくなった山椒魚はカエルを同じ穴に閉じ込めます数年間その間ずっと喧嘩
死に際のカエルに「今でもべつにお前のことを怒ってはいないんだ」と言われる
これ、言われたときの山椒魚の気持ちはどうだっただろうか
意地悪した相手にわたし別に怒ってへんで
って言われたとき
意地悪した方はすごい自分を醜くかんじるんちゃうかな
こんなに短い話なのにすごく考えさせられる
読む時期や自分の状況によって捉え方は色々あるんやろうな
読む人次第ってのでいいんよね
Posted by ブクログ
どのお話も結局何が言いたいんだろう、、、とかなり考えさせられる。考えさせられるからこそ面白かった。
山椒魚は閉じ込めたはずの敵が、亡くなる最後になって“今でも別に君のことを怒ってはいないんだ”という言葉を受けて初めて実は自分の一番の理解者であったことに気付いて、その言葉に心が救われたのかな、、と解釈することにした。
色々短いお話があったが、他に印象に残るのは、朽助のいる谷間。
最近ニュースで雨が降らないため干上がりダムに沈んだ昔の村が出現するというのを見たが、この物語がちょうどダム開発のために朽助が村を離れる話だったから、リンクして思い出した。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸