黒い雨

黒い雨

737円 (税込)

3pt

一瞬の閃光に街は焼けくずれ、放射能の雨のなかを人々はさまよい歩く。原爆の広島――罪なき市民が負わねばならなかった未曾有の惨事を直視し、“黒い雨”にうたれただけで原爆病に蝕まれてゆく姪との忍苦と不安の日常を、無言のいたわりで包みながら、悲劇の実相を人間性の問題として鮮やかに描く。被爆という世紀の体験を、日常の暮らしの中に文学として定着させた記念碑的名作。野間文芸賞受賞。

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黒い雨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    広島に落とされた原爆のさなかに居た、庶民の悲惨な姿を丁寧に描写された文章が、とても素晴らしい。
    かと言って決して希望を見失わない情景もあり、余計に悲しさを誘うものであると、感じられました。
    戦争文学の頂点とも言える作品に仕上がっているのではないでしょうか。

    0
    2024年11月20日

    Posted by ブクログ

     8月6日の原爆投下の瞬間から、主人公だけでなく様々な被爆者たちから語られた想像を絶する惨状に言葉が出ない。8月6日以降広島の街がどんな状況だったのか、そこに住んでいた人々は死者から生き残った人々までがどのような苦しみを味わったのか、戦争を知らない私が初めて知る市井の人々の生の声が記されていた。平和

    0
    2024年08月30日

    Posted by ブクログ

    庶民から見た原爆とは何かを率直に表現したもので、戦争を知らない世代が丁寧に読むことに意義があると思う。

    0
    2024年08月17日

    Posted by ブクログ

    生まれ育った街が燃えても、家族や友人や恋人が死んでも、淡々と生活を続けねばならない市井の人たちの描写がこの出来事の悲惨さを強調しているようで辛く、休み休み読んだ
    夏に繰り返し読むだろう

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    梅雨が明けて夏が来ると読みたくなる、いや、どこか「読まなければ」という義務感に駆られて繰り返し読んでいる一冊。

    声高に「反戦」や「No moreヒロシマ・ナガサキ」を訴えるのではなく、淡々と、市井からの目線で1945年8月の広島を描いているところに、静かな凄みのようなものを感じる。

    0
    2023年08月02日

    Posted by ブクログ

    原爆が広島に落とされた日から月日が経っても苦しめられている人々の事を改めて思い知らされる。
    目を背けたくなる描写はあるが、多くの戦争を知らない人々に是非読んでもらいたい。

    0
    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    後世に、絶対に残さないと行けない作品。
    戦争は絶対に起こってはいけないことを、特に若い人たちにこの本を読んで、感じてほしい。

    0
    2023年06月22日

    Posted by ブクログ

    「八月六日の午前八時十五分、事実において、
    天は裂け、地は燃え、人は死んだ」

    日本人として、読みたかった。
    叔父は姪の幸せを望み、姪は結婚に胸膨らませ、
    皆ただ、生きようとした。普通に普通に普通に。
    無作為に汚された雨が、街が、それを許さない。

    「きみたち日本人は、アメリカにこれほど残虐な目にあ

    0
    2022年11月10日

    Posted by ブクログ

    終戦から20年過ぎた1965年、雑誌『新潮』に連載された広島市への原爆投下を題材にした小説。
    被爆者である重松静馬の日記と、軍医の岩竹博の手記が元になっています。

    「閑間重松」という被爆者が中心となります。
    原爆後遺症によって労働をすることができない彼は、被爆者の仲間と共に川釣り等へでかけますが、

    0
    2022年08月07日

    Posted by ブクログ

    息子の中学の課題図書として購入したためついでに読んでみました。
    読んでいる間にちょうど広島出張も重なり広島の現地でこの作品を読むことが出来
    80年近く前の広島に思いをはせました。
    本当に市内は川が多くて橋だらけだなぁとそんなことを思いました。

    今まで原爆については「はだしのゲン」や修学旅行での被爆

    0
    2024年12月13日

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