駅前旅館

駅前旅館

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

昭和30年代初頭、東京は上野駅前の団体旅館。子供のころから女中部屋で寝起きし、長じて番頭に納まった主人公が語る宿屋稼業の舞台裏。業界の符牒に始まり、お国による客の性質の違い、呼込みの手練手管……。美人おかみの飲み屋に集まる番頭仲間の奇妙な生態や、修学旅行の学生らが巻き起こす珍騒動を交えつつ、時代の波に飲み込まれていく老舗旅館の番頭たちの哀歓を描いた傑作ユーモア小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    駅前旅館
  • タイトルID
    :
    255435
  • 電子版発売日
    :
    2014年04月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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駅前旅館 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時は昭和30年頃、上野駅近くの大きな旅館、酸いも甘いも嚙み分けた番頭のまわりで起こる数々の出来事。脇役たちもいい味を出していて、文句なくおもしろい。
    客の呼び込みと案内の一部始終、修学旅行や社員旅行の「おのぼりさん」たちが繰り広げるドタバタ、当時の上野界隈の賑わいや熱気も感じられる。
    もちろん、色恋もある。主人公が思いを寄せる女性と、飲み屋のカウンターで膝と膝とが触れ合う場面は、読んでいて胸がどきどきする。
    番頭にも脇役たちにもモデルがいる。ほぼ同時期に出た『珍品堂主人』もそうだが、井伏は、驚くほど丹念に取材している。しっかりしたディテールをもとに要所要所をちょっと脚色、これぞ井伏流の魔法。

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    個人的名作です。

    番頭さんや女中と、お客様のやり取りに風情があり味わい深い作品です。

    小説全体から旅情が溢れだし、旅好きでお酒好きな私としては場面毎の風景が頭の中で浮かんできました 笑

    コロナ禍のいまだからこそ家で旅行気分に浸れる小説かと思います。

    0
    2020年07月25日

    Posted by ブクログ

    やっぱり井伏鱒二ですね。番頭の身の回りに起こったこと、訪れた客のこと、お色気な展開に発展しそうで特に何もなかったこと。感情の起伏は乏しく、一歩引いたところから見た光景をただただ書き記したもの。落ち着いて読めます。最高でした。

    0
    2018年05月08日

    Posted by ブクログ

    今は少し懐かしいものとなってしまった駅前旅館。私たちの世代からすると、古き良き時代の旅館、というイメージです。
    そんな上野駅ちかくの旅館の番頭がこの物語の語り部。

    この主人公の番頭、めちゃくちゃ女たらしの助平みたいな行動ばかりしていながら、じつはちょっと肝心なところでヘタレ。でもそのキャラがいい。何より、幼い頃からずっと宿屋と親しみがあるだけあって、宿屋の規律不文律がすべてしっかりと身に付いている。そういう、けじめがきちんとあるところが、お客や同業者になめられず敬意をもって接してもらえるゆえんなのだと思う。

    この番頭を中心とする「慰安旅行会」のメンツがなかなかの個性派揃いで面白い。このメンバーが集まるとたいていろくなことがない…というよくある話の典型は、昔からあったものなんですね。

    0
    2013年08月29日

    Posted by ブクログ

    話の本筋(というものもそもそもない)からどんどん寄り道するあたり、大好きな作品だった。まだ法律やマニュアルが徹底されてない頃の、個人の塩梅でどちらにも転ぶ時代の話。

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

     昭和30年代初頭、駅前旅館の番頭の独白形式で描かれる悲喜交々。業界の内幕や客の起こす騒動、番頭の仲間内でのあれこれがユーモアたっぷりに描かれていて面白い。
     しかし、着実に時代の流れが押し寄せていて、昔気質の番頭は絶滅寸前。今の番頭ときたら⋯と口にするも、ふとした時に寂しさを感じさせる語り口が巧みで引き込まれた。

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    井伏鱒二を読むと、普段の生活やいつも読んでいる本からは得られない何か微量栄養素みたいなものを得られる気がする

    駅前旅館の番頭の風俗などこちらは知る由もないのだが、いかにも本物らしくありありと描き出される。かならずしも堅気の商売ではないらしい。子供の頃にウチの母親が少し眉をひそめていたあたり、よく覚えていないのだが祭りのテキヤとか上野駅前で托鉢していた虚無僧とか、そのへんの人々に近いか。要は勤め人とは違う世界。なぜこんなものを読んで面白いのか言葉にしがたいのだが面白い

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    いつまでも感想を空白にしておくのもしゃくなので、他の方の感想も見ながら少しだけ記録。
    読み終えたら、その本をぱらぱらとめくって内容を思い出しながら感想を書く性質なのですが、どういうわけか、引っ越しのあわただしさに巻き込まれ、本書が見つからないのです。
    引っ越し前に読んだのが悪かったか…
    語り口は、とても軽妙だったことを覚えています。
    井伏鱒二というと、『黒い雨』が有名ですし、みんな大好き太宰治が「師匠、描写力が半端ない」とはしゃぐくらい写実的な方だと思うのですが、だからと言って決して重くはなく、廃墟同然の姿しか見たことのない駅前旅館の風景に、知らないはずなのにノスタルジーを感じてしまうくらいでした。
    それにしても、本当に、どこに紛れてしまったのか…

    0
    2019年05月14日

    Posted by ブクログ

    最初 19771201

    観光業の可笑しさと面白さがギューッと詰まってます。
    その方面の方、
    仕事に疲れたら、これお薦めです。

    0
    2013年04月23日

    Posted by ブクログ

    堅気な商売のようだが実は江戸前の粋な世界に浸りながら、駅前旅館の番頭におさまる主人公の、活き活きとした立ちまわりを回想体の文章により表現した著者ならではの面白小説。
    まず、その語り口が「古き良き」昭和の旅館とその周辺を再現していて面白い。べらんめい調だったのが、語り調になったり、旅館の隠語がみだり飛んだりと変幻自在だ。
    ひとつの話も脱線して別の話になっていきそれがまた面白く、実はさっきの話の前振り話だったのかと戻ってくることもしばしば。なかなかついていくのも大変です。(笑)
    番頭仲間でつるんだりとぼけたりする話や、旅館の泊まり客の様子も面白いが、主人公の派手だが結局はしぼむ淡い恋愛模様もそこはかとなく彩りを加えます。数々の与太話!も微に入り細に入る説明でついつい笑みがこぼれてしまいます。(笑)
    話が唐突に終わったような感じだったが、もっと続いていても良かったな。

    0
    2011年12月20日

駅前旅館 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    駅前旅館
  • タイトルID
    :
    255435
  • 電子版発売日
    :
    2014年04月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
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