ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
僕が書店で一目惚れした美しい女性・高野秋。彼女は左手首にいつもふたつの時計をはめている。そして僕は気づいてしまった。彼女にきざす孤独の影に…。ふたつの時計に隠された、重大な秘密。恋人たちを襲う衝撃の真実とは?日常の謎から人の心の綾をロジカルに解き明かす、異色の恋愛ミステリー。東川篤哉によるショートショート「鵜飼と朱美のまっすぐ進まない解説」収録 。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
緻密なロジックとラブストーリーが見事に融合した異色のミステリー。 「左手首に二つの時計をはめている理由」といった日常の謎をロジカルに解き明かす連作短編集。 置かれている状況や他者の言動を元に推理された真相には毎回驚かされる。 主人公の直幸とその恋人である秋。 いつまでも見守っていたい二人だった。
偶然見かけた絵画の様に美しい女性に釘付けになる。しかも彼女は左腕に時計を"ふたつ"つけていた。 彼女が親友カップルと同じ会社だった為にお近づきになることが出来る主人公は、様々な日常の謎を解いて行く。 面白かった。でもこの主人公が実在したら、ちょっと面倒くさいかも(笑)
人の言動を表面的に受け取るのではなく、観察力と考察力によって本質を推理する主人公が、座間味君に近くて非常に石持作品らしい。 氏にしては珍しく恋愛が絡む内容ですが、かといって甘いだけのものではない。時には論理の展開を抑えきれずに非情な面も見せる主人公・直幸ながら、その根底にある優しさか周囲の人に伝わっ...続きを読むているおかげでとてもスマートな存在として描かれている。 なかなか他に類を見ないタイプのロジカルな作風が好みです。
ジャンル分けが難しい.解説の東川篤哉さん曰く「ミステリファンにこそお勧めする恋愛小説」ということらしい.5編からなる連作短編.どの話も好奇心そそられる話ばかり.利き腕に腕時計を2本巻いている美女.居酒屋で互いにワインを1本ずつ飲み,残りを持ち帰るカップル.迷子の少女に脱げないように縫い付けられたリュ...続きを読むックサック.亡き父が将来の婿にと託した一本の使い込まれた傘.どの話もとても素敵なミステリでした.おススメします!!
とってもロジカルな展開での謎解きを得意とする石持浅海さんですが 今回はそこに恋愛の要素をたっぷりと。 章ごとの謎あるいは事件を解決する主人公は会社員の直幸。 ある日、彼は偶然訪れた大型書店でかなりの美人を見かける。 そんな彼が、今は別の会社に就職した元同僚にその話をしたところ、 元同僚とその彼女が...続きを読む勤める会社の先輩であることが判明する。 それをきっかけにふたりは知り合い、関係を深めていくのだが、 美人の彼女にはなにか暗い秘密があるようで・・・といったお話。 今回もまたかなり論理的な思考から真相へと辿り着くミステリと なっています。日常からそれほどまでに考える人はいないだろうと ツッコミを入れたくなるほどに。 主人公が気づいた真相は救いのないものだったり、逆に救いになったり、 あるいはただの推測でしか無いものだったりと必ずしも読後感は 爽やかではないけれど、それでもこれはハッピーエンドなんだろうな。 直幸が、そして、直幸に関わった人たちが、 これからまっすぐに幸せへ向かって進んでいけてたらいいのにな って思いながら読後の余韻から覚めたのでした。
ミステリーに見せかけたラブストーリー。 二組のカップルが登場します。 1話目の話時にはまだカップル成立はしていませんが、二組目のカップルが成立するまでの話が1話目。 とある本屋である女性に一目惚れをする主人公。 飲みの席で友人カップルにその女性の話を彼はします。 片方の手首に2つの時計をしている彼...続きを読む女。 友人たちはその女性に心当たりがあり、次の飲みの席に彼女を招待します。 何故、彼女は手首に2つの日にちの異なる時計を常に身に着けているのか。 その謎を主人公が解いたのち、もう一組のカップルが成立。 2話目以降の友人カップルの謎についても主人公は解き明かしてしまいます。 いくつかの謎を主人公は解いていきます。 最終話では1話目の謎にまつわる謎を解き、彼女から2つの時計のうち1つを託されます。 とりあえず、百聞は一見に如かずですので興味ある方は自分で読んでみてはいかがと。
「主人公が一目惚れした美人の秘密」にちょこちょこと伏線をはるので期待が高まりつつ、いくつかの短いミステリーをちょうど良い塩梅で間に盛り込んでいるので、するすると読めました。 推理過程を描くのに重きを置いているのが「事実」より「感情」なので、心が引き込まれます。 「犯人特定」など、解決が目的ではな...続きを読むいときの推理。主人公が、今生きる人の希望になるような解釈を本当の答えにしているように見え、「思慮深くて、洒落っ気がある」との本文中の形容に納得です。 あとは、余談ですが、「自分の本棚を見せるのは、自分の内面をさらけ出すことだ。」という文に共感。
石持流恋愛ミステリー。日常の謎。 雰囲気は『Rのつく月には気をつけよう』が近いか。 軽めの話から重い話まであり。 タイトルが素晴らしい。 東川篤哉さんの解説、ファンには嬉しい。 個人的には石持さんは、『アイルランドの薔薇』や『BG、あるいは死せるカイニス』のような、特殊な設定のミステリーが好み。
作者にしては珍しい日常ミステリー。その人の行動・言動にどのような意味があったのかを論理だけで推察するという短編集。明確な答えは出せないが、おそらくこうなんじゃないかという結論で終わりがち。仕方がないことだが、ややもやもや感が残る。
強引というか不自然というかなんというか。 これみよがしにBaby-Gを2つつけてみたり(もっと目立たない腕時計はほかにもあるのに)、ひとつが黒で、それを恋人に渡してしまう秋の行動に、自分を救ってくれるのは男性だという過剰な自意識と、自分は男性にもてるという依存心と身勝手さがそこかしこに感じられて、私...続きを読むはあまり好きになれなかった。 短編それぞれのなかで語られる謎の推理も飛躍しすぎていて、納得できなかった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
まっすぐ進め
新刊情報をお知らせします。
石持浅海
フォロー機能について
「河出文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
銀河英雄伝説列伝1
君が護りたい人は
君の望む死に方
彼女が追ってくる
扉は閉ざされたまま
アイルランドの薔薇
温かな手
試し読み
新しい世界で~座間味くんの推理~
「石持浅海」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲まっすぐ進め ページトップヘ