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作品一覧 2022/03/25更新 日本三大随筆編【3冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『枕草子』『方丈記(全)』『徒然草』 試し読み フォロー 新版 発心集 値引きあり 試し読み フォロー [新訳]方丈記 試し読み フォロー 超約版 方丈記 試し読み フォロー 方丈記 試し読み フォロー 新訂 方丈記 試し読み フォロー 方丈記 試し読み フォロー 方丈記 無料あり 試し読み フォロー 方丈記 試し読み フォロー 方丈記 試し読み フォロー 方丈記 現代語訳付き 試し読み フォロー 漫画方丈記 日本最古の災害文学 試し読み フォロー 無名抄 現代語訳付き 試し読み フォロー 1~13件目 / 13件<<<1・・・・・・・・・>>> 鴨長明の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 方丈記 鴨長明 / 浅見和彦 荒廃した時代の中に置かれた筆者の優しい価値観が淡々と語られている随筆だった。 かなり昔の作品だが、現在の自分の思想にも通ずるところがあり、人間の営みや感受性は変わらないんだと感じた作品だった。 自分もこんな達観した世界に住みたいと思う。 Posted by ブクログ 方丈記 鴨長明 / 蜂飼耳 みんながこういう生活いいよねと思い それを叶えるための行動をする だが色んな問題がありなかなかうまく行かない 実は鴨長明も同じ問題に直面していて 方丈記を読んでいると 同じ志を持った者がすこし離れたところで 同じ悩みを持ちながらこの生活を目指している感じがして 孤独を忘れられる Posted by ブクログ 新訂 方丈記 鴨長明 / 市古貞次 岩波文庫の『方丈記』、まず表紙が良い。年月の経過を感じさせる上品な色合い、大昔の人が書き写した筆文字の上に印で押したような堂々とした「岩波文庫」。他の出版社とくらべても抜群に洒落ている。誰もが知る古典を倉庫の肥やしにせず、かといって変に安っぽく現代風に改変して台無しにするでもなく、しっかり現代に活か...続きを読むす絶妙なデザインではなかろうか。 それに手書き文字を見ていると、活字が発明される以前は本とはずっとこうして人が写して来た物だったのだなとしみじみしてきて、そうなるともう『方丈記』は自分にとって単なる歴史の記録ではなく、かつて自分と同じように、日々起きて寝て食べて、つまらない事にくよくよしたり、好きな事で大いにはしゃいだりしたであろう誰かが愛してきた随筆として、あらためて新鮮に生きてくる気がする。やはり装丁は大事だ。 内容も、鎌倉時代の古典だからと構えて開いたものの、思っていた以上に、すんなり意味が入ってきて面白く読めた。 もちろん1000年近い大昔の文章そのままではなく、現代人が読みやすいような形式にしてあり、全ページに古語や歴史背景の注がついた親切設計だからというのはあるだろう。おかげでちょっと分からなくてもそこを読めば99%普通に読めた。 そしてなんといっても母語なので、慣れ親しんだ表現もあれば、大昔も今も変わらない言葉も多く、言葉のリズムや響きからしてとんでもなく親しみを感じる。そこが大きい。鴨長明の文章と比べると、外国語は本当に外国そのものだ。語順にはめまいを覚えるし、辞書を引いても引いても無限に不明単語とイディオムが出てきて、多少分かるようになってきてもアウェイ感に苛まれる。 『方丈記』の文章が分かりにくいと感じる人たちはおそらく黙読しているのではないかと思う。その昔、読書とは音読だったと聞く。現代人もそれにならい、言葉の響きとリズムを楽しみながら、書かれている情景を思い浮かべ、それこそ鎌倉時代のペースで、ゆっくりゆっくり散歩をするように音読してみれば、見えてくるものは随分違うはずだ。 大地震や大津波等のアポカリプト的大災害が続いている今『方丈記』を読むと、今も昔も変わらない世の中が見えてきて、何があってもそんなに騒いで悲壮感に浸ることもないような気がしてくる。日々滞りないのが一番ではあるが、災害の存在そのものをあってはならない物とみなすのは自然を無視することだ。そもそも造山帯の上にある島国に自然災害が多いのは当たり前であって、温暖湿潤気候という生命豊かな風土と合わせて、自然の恐ろしさとありがたさを観念でなく己の現実として、いわば自然と一体化して生きて来たのがご先祖様たちであったと思う。『方丈記』にも酷い自然災害だけでなく、冒頭だけでも豊かな川の流れや朝露と朝顔の例えのような美しい自然が豊富に現れていて印象深い。なのにその子孫である我々が、自然を完全にコントロールし、征服することで生き延びてきた西洋人たちの思想を明治以降、必死に真似している。それこそ砂漠で履くために作った靴を田んぼで履いているようなもので、国土も人の心も疲弊して当然の話だ。 そこらの自己啓発本やセルフケア本に金を出すより、この600円弱の岩波文庫を買った方が、苛烈な資本主義に無茶苦茶になった現代日本人のメンタルヘルスは回復する。これは間違いない。 ただ、古文の基礎学習を受けていない場合はこれでも難しいかもしれない。国語学習から古文を無くしたら一般庶民はこうした文化の宝にも到達できなくなり、アウェイ感に満ちた舶来物を居心地悪く押しいただくしかない植民地の民になる。やはり基礎教育は国民の意識形成の根幹に関わるものなのだなと思うなどした。 ちなみに解説はあえて読んでいない。人の解釈を読み飛ばして分かった気になるより、直に鴨長明の話を聞いた方が得る物は多いと思う。 美術展覧会などに行っても、目の前にある絵画そっちのけで解説文を読むことばかりに時間をかける人たちがいるが、芸術は鑑賞者が知性や感性でもって作品と感応するという「体験」にこそ価値があるものではないか。古典文学も同じことだ。 Posted by ブクログ 方丈記 現代語訳付き 鴨長明 / 簗瀬一雄 習ったことはあるけれど、読んだことはない「方丈記」。 前半は大災害と出世の挫折、後半はその経験から辿り着いた自作の小さな家の良さを語る構成。 異常気象、ウイルスの蔓延、戦争… 現代でも大災害に見舞われることが増えてきた。 そんな中で、方丈記で「何が豊かか?」を問う鴨長明の考え方は、とても先見の明があ...続きを読むったように思う。 Posted by ブクログ 方丈記 鴨長明 / 蜂飼耳 方丈記は、鴨長明の無常観を感じ、隠遁生活の中で作られた作品である。本文自体が短く、読みやすかった。その上で、世間の暮らしを忠実に記し、人間の何かに迫られながらする生活を嘆いているように感じた。例えば、死ぬ人と生まれる人、建物を壊しては作る人、人間関係を気にする人がいるが、どれも一定のものではない。...続きを読む移り変わってゆくのである。可変的なものによって保身を図り、欲を満たすのは愚かであると長明は言っている。 私は誰もがこの事実に気づいているのに、見て見ぬふりをしている様に思う。その事実を淡々と語っているので、読者は「方丈記」を読んでいるときだけでも、達観した気分に浸ることができる。少なくとも、心を動かすような煽情的な表現を使っていないところが良いポイントだ。 また、隠遁生活の中で男の子を通じ合う点を見出す点から、気楽な人となら、関わりを持ちたいと長明は考えていたのではないだろうか。 交友関係や住居、見栄、欲望などは、他人と関わり、影響されることで生まれる。これを回避するために、隠遁生活実行する長明には驚かれる。しかし、考え方としては、私にも似たような部分があって、昔も今も人間は変わらないことを痛感できる。 Posted by ブクログ 鴨長明のレビューをもっと見る