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Posted by ブクログ
方丈記は、鴨長明の無常観を感じ、隠遁生活の中で作られた作品である。本文自体が短く、読みやすかった。その上で、世間の暮らしを忠実に記し、人間の何かに迫られながらする生活を嘆いているように感じた。例えば、死ぬ人と生まれる人、建物を壊しては作る人、人間関係を気にする人がいるが、どれも一定のものではない。移り変わってゆくのである。可変的なものによって保身を図り、欲を満たすのは愚かであると長明は言っている。
私は誰もがこの事実に気づいているのに、見て見ぬふりをしている様に思う。その事実を淡々と語っているので、読者は「方丈記」を読んでいるときだけでも、達観した気分に浸ることができる。少なくとも、心を動かすような煽情的な表現を使っていないところが良いポイントだ。
また、隠遁生活の中で男の子を通じ合う点を見出す点から、気楽な人となら、関わりを持ちたいと長明は考えていたのではないだろうか。
交友関係や住居、見栄、欲望などは、他人と関わり、影響されることで生まれる。これを回避するために、隠遁生活実行する長明には驚かれる。しかし、考え方としては、私にも似たような部分があって、昔も今も人間は変わらないことを痛感できる。
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