新訂 方丈記

新訂 方丈記

594円 (税込)

2pt

人の世の無常を感じ出家遁世した長明(一一五五?―一二一六)。が、方丈の草庵でもなお「汝すがたは聖人にて心は濁りに染めり」と自責せずにはいられない。この苦渋にみちた著者の内面と、冷静な目によって捉えられた社会とが、和漢混淆・対句仕立ての格調ある文章で描かれる。長明自筆といわれる大福光寺本のすべての影印と翻字を付した。

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新訂 方丈記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月28日

    岩波文庫の『方丈記』、まず表紙が良い。年月の経過を感じさせる上品な色合い、大昔の人が書き写した筆文字の上に印で押したような堂々とした「岩波文庫」。他の出版社とくらべても抜群に洒落ている。誰もが知る古典を倉庫の肥やしにせず、かといって変に安っぽく現代風に改変して台無しにするでもなく、しっかり現代に活か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月15日

    授業以外で初めて古文?の本を読んだ。本当に何が書いてあるのかわかんなくて読み終わるまで時間がかかったけど、鴨長明の「無常観」は痛いほど伝わった。すぐに移り変わり常に同じものはないこの世に執着する必要はない。今の私は、無常は寂しいと感じる。移り変わるからこそ、変化があるからこそ人は心動かされるし喜怒哀...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月17日

    養和ようわの飢饉(1181)。治承・寿永(じしょう・じゅえい)の乱(1180-1185)

    死体の額に阿の文字を書く僧侶。阿は真実と求道心、吽は智慧と涅槃。

    他人を頼りにすると、我が身は他人の所有物となる。他人をかわいがると、心は愛情のために使わされる。

    庵(いおり)の西は見晴らしがよい。西方浄...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月04日

    あまりにも有名な書き出し。和漢混淆、対句仕立ての文章は拡張高い。
    漱石や鷗外が、傾倒していたのもうなずける話だ。『草枕』の冒頭はぜったい意識してるよね。
    何より、読みやすい。辞書がなくても何とかなる。それに短いのもいい。だけど何度でも読めるところがまたいい。どの一句をとりあげても名文ですな。
    「世に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月08日

    2008年3月9日に一度、通読しています。
    今回は、二回目です。
    (2012年6月26日)

    もうすぐ読み終えます。
    これは、2012年にこそ、読むべき本です。
    読もう。
    (2012年8月6日)

    ラストがよいね。
    信仰に入りきれないから、文学。
    (2012年8月7日)

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    Posted by ブクログ 2011年05月08日

    今回の東日本大震災を受け、改めて読んでみた。
    日本は常に天災を受ける国、過去の歴史からこの国のあり方を模索しなくてはならないと思う。

    ※この方丈記で描かれた時代に、まったく時を同じくして法然上人が都に居たことを付記しておく。

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    Posted by ブクログ 2011年02月12日

    この薄い本が、800年の歳月を越えて、なぜ、今の世まで生き残ったのか?不思議といえば、是ほど不思議な事はない。
    平安末期の世相が落ちつかない不安定な時代に生きた長明は、人生の無常、有為転変の世相から離れ、出家して日野山に方丈の庵を結ぶ。そこで、四季の移り変わりに喜びを見出しつつも、悟りをひらくにはな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年04月16日

    高校の教科書に載ってて、続きが気になって全部読みました。今の自分の考え方の基礎になってるような気がします。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    読んだときに得た衝撃は言葉で言い表せない。常の私の思想とシンクロっぷりに、思考する事の無意味さについて愕然となった。

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    Posted by ブクログ 2018年04月03日

    不安定な世の中を不安がる気持ち、わかるわ~。と大いに共感しながら読んでいたら、解説に、中途半端な悟りで満足しているのが鴨長明の限界だったとか書かれていて笑った。
    はい、繰り返す中途半端な生悟りには、自分でもうんざりしてます(笑)

    西行も読もうかな。

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