無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2024年03月28日
岩波文庫の『方丈記』、まず表紙が良い。年月の経過を感じさせる上品な色合い、大昔の人が書き写した筆文字の上に印で押したような堂々とした「岩波文庫」。他の出版社とくらべても抜群に洒落ている。誰もが知る古典を倉庫の肥やしにせず、かといって変に安っぽく現代風に改変して台無しにするでもなく、しっかり現代に活か...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月15日
授業以外で初めて古文?の本を読んだ。本当に何が書いてあるのかわかんなくて読み終わるまで時間がかかったけど、鴨長明の「無常観」は痛いほど伝わった。すぐに移り変わり常に同じものはないこの世に執着する必要はない。今の私は、無常は寂しいと感じる。移り変わるからこそ、変化があるからこそ人は心動かされるし喜怒哀...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月17日
養和ようわの飢饉(1181)。治承・寿永(じしょう・じゅえい)の乱(1180-1185)
死体の額に阿の文字を書く僧侶。阿は真実と求道心、吽は智慧と涅槃。
他人を頼りにすると、我が身は他人の所有物となる。他人をかわいがると、心は愛情のために使わされる。
庵(いおり)の西は見晴らしがよい。西方浄...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月04日
あまりにも有名な書き出し。和漢混淆、対句仕立ての文章は拡張高い。
漱石や鷗外が、傾倒していたのもうなずける話だ。『草枕』の冒頭はぜったい意識してるよね。
何より、読みやすい。辞書がなくても何とかなる。それに短いのもいい。だけど何度でも読めるところがまたいい。どの一句をとりあげても名文ですな。
「世に...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月12日
この薄い本が、800年の歳月を越えて、なぜ、今の世まで生き残ったのか?不思議といえば、是ほど不思議な事はない。
平安末期の世相が落ちつかない不安定な時代に生きた長明は、人生の無常、有為転変の世相から離れ、出家して日野山に方丈の庵を結ぶ。そこで、四季の移り変わりに喜びを見出しつつも、悟りをひらくにはな...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。