鴨長明のレビュー一覧

  • 方丈記
    みんながこういう生活いいよねと思い
    それを叶えるための行動をする
    だが色んな問題がありなかなかうまく行かない
    実は鴨長明も同じ問題に直面していて
    方丈記を読んでいると
    同じ志を持った者がすこし離れたところで
    同じ悩みを持ちながらこの生活を目指している感じがして
    孤独を忘れられる
  • 新訂 方丈記
    岩波文庫の『方丈記』、まず表紙が良い。年月の経過を感じさせる上品な色合い、大昔の人が書き写した筆文字の上に印で押したような堂々とした「岩波文庫」。他の出版社とくらべても抜群に洒落ている。誰もが知る古典を倉庫の肥やしにせず、かといって変に安っぽく現代風に改変して台無しにするでもなく、しっかり現代に活か...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    習ったことはあるけれど、読んだことはない「方丈記」。
    前半は大災害と出世の挫折、後半はその経験から辿り着いた自作の小さな家の良さを語る構成。
    異常気象、ウイルスの蔓延、戦争…
    現代でも大災害に見舞われることが増えてきた。
    そんな中で、方丈記で「何が豊かか?」を問う鴨長明の考え方は、とても先見の明があ...続きを読む
  • 方丈記
     方丈記は、鴨長明の無常観を感じ、隠遁生活の中で作られた作品である。本文自体が短く、読みやすかった。その上で、世間の暮らしを忠実に記し、人間の何かに迫られながらする生活を嘆いているように感じた。例えば、死ぬ人と生まれる人、建物を壊しては作る人、人間関係を気にする人がいるが、どれも一定のものではない。...続きを読む
  • 方丈記
    世の中は絶えず移り変わっていくという有名な随筆。心が洗われた。自分が何に重きを置くか考えさせられる。何度も読み返したいと思った。
  • 方丈記
    方丈記が爺さんの散歩日記なんだと、新訳を読み始めて気が付きました。
    今の時代では出来ない生活だけど、いつかは同じ様な生活してみたいと感じました。
    いつかは鴨さんが歩いた道を辿ってみたいです。
    二人目の心の師に出会いました。
  • 新訂 方丈記
    授業以外で初めて古文?の本を読んだ。本当に何が書いてあるのかわかんなくて読み終わるまで時間がかかったけど、鴨長明の「無常観」は痛いほど伝わった。すぐに移り変わり常に同じものはないこの世に執着する必要はない。今の私は、無常は寂しいと感じる。移り変わるからこそ、変化があるからこそ人は心動かされるし喜怒哀...続きを読む
  • 超約版  方丈記
    超約版 方丈記 鴨長明 城島明彦訳

    一般に随筆と言われているようだが
    それ以上に報道的要素がある
    机上で済ませず
    好奇心の強い自分の足で掴み取った
    ジャーナリスチックなドキュメントである
    文章は簡潔でありながら美しく
    正確を期すことに
    心血を注いだものなのだろう
    一つ難を言えば
    訳者の問題だと思う...続きを読む
  • 方丈記
    現代小説ばかり読みふけって、ふとこちらを読んでみたら、あれれ、面白い。
    学生の頃は何にも感じてなかった冒頭の文にも感じずにはいられないくらい感情移入して読めました。
    なんというか、800年前感じる無常感について現代っ子の私でも理解できる話ばかりでなんだか不思議な感じ。竜巻、京都にもあったんだー
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学
    世の中にはいろんなしがらみや思惑、物欲などが混在しているが、どれも結局『自分自身がどう思うか』これに尽きるのではないか。

    どんなに立派な家や財宝を持っていても、心や身体が健康でなければ、何の意味もない。

    すべてにおいて自分という資本がもっとも大切だなと改めて思う。

  • 方丈記
    『ゆく河の流れは絶えずして、元の水にあらず。』

    私が唯一覚えている冒頭。
    昔から何となくこの一節が好きで、ふと思い出す。
    今まで読んだことなかった方丈記を読んで、私が求めている生活はこれだ!て思える内容だった。
    忙しい生活を送っていると、何も感じることなく「やっと今日が終わった。しんどかったな。」...続きを読む
  • 方丈記
    Twitterで気になっていた光文社古典新薬文庫の方丈記。隠居したはずなのに未練たらたらやーんっていうのがツボって買ってしまった(笑)
    方丈記、ちゃんと読んだことなかったんだけど、こういう話だったのか。
    というか、鴨長明住宅好きだよね(笑)やたらこだわっている気がする。
    なんやかんやで好きなことして...続きを読む
  • 新訂 方丈記
    養和ようわの飢饉(1181)。治承・寿永(じしょう・じゅえい)の乱(1180-1185)

    死体の額に阿の文字を書く僧侶。阿は真実と求道心、吽は智慧と涅槃。

    他人を頼りにすると、我が身は他人の所有物となる。他人をかわいがると、心は愛情のために使わされる。

    庵(いおり)の西は見晴らしがよい。西方浄...続きを読む
  • 方丈記
    無常観と人間味のいい感じの混じり具合。さいこ〜。
    なんとなくフェルナンド・ペソアにも通じるところがあるなとも思った。

    テンション爆上がり秘曲披露事件とか、長明個人のなんかユーモラスなところとかも愛らしいなと思った。

    飢餓に見舞われた貴族の人がいまだそれとわかるいでたちで物乞いをしているというのも...続きを読む
  • 方丈記

    とても美しい日本の文章。諸行無常の概念をを寂寥感と侘しさを交えながら水のように書いている。

    流れる時の中、戻らない全てを引き戻そうとはせず、ただ見つめることは難しい。現代ならば尚更のこと。今に、心と、耳と目を澄ますこと。心がささくれてしまったらまた読もうと思う。
  • 方丈記
    「日本3大随筆」にも数えられる、古典の名作中の名作。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という書き出しも非常に有名で、日本で義務教育を受けた人であれば誰もが1度は眼にしたことがあるはずだ。わたし自身もこの書き出しに引きずられて、読むまでは本作は徹頭徹尾無常観を綴っているのかと思ってい...続きを読む
  • 方丈記 現代語訳付き
    声に出して音読すると、この時代に吸い込まれていきます。
    始めの部分は、誰でも一度は読んでいると思いますが、名作の古典の中でも短いので、古語でも苦にならないですよ。
    古語でも読んだ方が味わいがあるでしょう。
  • 方丈記
    「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」原典を最初に読んだ。古文には違いないが、苦手な自分でも大意が理解できる平易な文章。鴨長明が実体験した大地震を含む災害の描写は、時期的に東日本大震災の記録とオーバーラップす...続きを読む
  • 方丈記
    方丈記
    現代語訳がシンプルでいい

    こうして俗世に向けて書かざるを得ない執着をまだもっていたことは確かとしても、この程度しか書くことが残ってなかったということも確かだろう

    実は大したことは何も書いてないことがすごい

    ただ、「人」と「栖」として、住む処、所在とでもいうか、それを人と同じレベルで意識...続きを読む
  • 方丈記
    放送大学の島内裕子先生の薦めで、方丈記を読もうと思い、本書をだいぶ前に購入した。

    解説、原文、現代語訳、関連著作、地図、年表と至れり尽くせりだ。たしかに、鴨長明を身近に感じられた。また、彼のような晩年は羨ましく思う。