鴨長明のレビュー一覧

  • 方丈記

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    さすがに原文を読んでもさっぱりわからないけど、このように訳を読んでみると、現代でも活かせることがたくさんあると思った。古典はあまり読まなけど、いいものだなと。
    やどかりは小さな貝を好む。そのほうがよいと知っているのだ。それと方丈の庵を作った自分を重ねる。
    「世間に近く住むことがどういうことか、どうなるか、すでに知っているから、もう何かを望むこともないし、あくせくすることもない。静かに暮らすことだけを考え、余計な心配のないことそのものを楽しんでいる」

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    2025年11月29日
  • 新訂 方丈記

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    冒頭の一節には、心を引きつけられる。
    世のはかなさをくっきりと浮かびあがらせていて名文だと思います。

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    2025年05月31日
  • 方丈記

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    まず率直にエッセイとして面白い。鴨長明の無常感が、人と住まいを軸に展開されていき、素直に共感した。

    その一方で、解説にも書いてあることだが、長明は現世を達観しているとは言い難い。仏道修行に身が入らず、芸能への情熱を残し、世間の目を気にする素振りもある。その揺れる長明の心は、現代を生きる私たちと何ら変わりのないものだ。だからこそ共感出来る。何度でも読み直したい一編である。

    現代語訳と原文が共に収録されているため、私のような古典ビギナーにも親しみやすかった。次は原文を読んで、美しい和漢混淆文のリズムに浸りたいと思う。

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    2025年04月16日
  • 方丈記

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    現代社会でも通じることばかり。大概の自己啓発本は古典の焼き直しだと思っているが、その古典に該当する一冊。

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    2025年03月01日
  • 方丈記

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    原文は想像以上に短い。推敲を重ね、無駄を削ぎ落として残ったものが、方丈記であり方丈庵なのだろう。
    「完璧とは、何も足すものがなくなったときではなく、何も引くものがなくなったときに達成されるものである」を思い出した。ドラッカーとかジョブズとか多々引用されてるが、オリジナルは確かサン=テグジュペリだったか。

    対句で物事を鮮やかに対比、列挙。繰り返しの語句による独特のリズムが味わい深い。
    接続詞の使い方が印象的。語の意味や込められた思いは言うに及ばず、生み出される間が絶妙。冒頭の「しかも」は秀逸。
    章分けはもとより段落や句読点も底本にはなさげ。著者が読み易さを考慮して追加か。読点がいい味を出してい

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    2024年11月10日
  • 方丈記

    匿名

    購入済み

    古典。短いです。仏教的な無常感が根底にあって所々胸を掴まれる言葉もあります。『森の生活』的なミニマリスト生活みたいな感じでも読めてしまうから、あさはかだけど今の時代で流行りそうだな。

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    2024年08月26日
  • [新訳]方丈記 乱世を生き抜くための「無常観」を知る

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    [新訳]方丈記
    乱世を生き抜くための「無常観」を知る
    著:鴨 長明
    編訳:左方 郁子
    PHP新訳新書
    紙版

    「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。……」

    無常・無常観の文学「方丈記」
    平安末期から鎌倉前期に生きた、風流人、鴨長明の作品である

    リアリストである、鴨長明が描き出す、災害や災厄の数々
    単なる歴史書が描く世界に比べて、臨場感あふれる世界は、死が常に人々の隣にあったことを示すようで切ない

    母の命が尽きたのを知らずに、なお、乳を吸いながら眠っている幼い赤子のくだりは、無常ではなく、無情である

    下鴨神社の後継者争いに敗れ、妻子を失ったと思われる鴨長明は、和歌と管絃に生

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    2024年08月21日
  • 方丈記

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    荒廃した時代の中に置かれた筆者の優しい価値観が淡々と語られている随筆だった。
    かなり昔の作品だが、現在の自分の思想にも通ずるところがあり、人間の営みや感受性は変わらないんだと感じた作品だった。
    自分もこんな達観した世界に住みたいと思う。

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    2024年04月20日
  • 方丈記

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    みんながこういう生活いいよねと思い
    それを叶えるための行動をする
    だが色んな問題がありなかなかうまく行かない
    実は鴨長明も同じ問題に直面していて
    方丈記を読んでいると
    同じ志を持った者がすこし離れたところで
    同じ悩みを持ちながらこの生活を目指している感じがして
    孤独を忘れられる

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    2024年04月11日
  • 新訂 方丈記

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    岩波文庫の『方丈記』、まず表紙が良い。年月の経過を感じさせる上品な色合い、大昔の人が書き写した筆文字の上に印で押したような堂々とした「岩波文庫」。他の出版社とくらべても抜群に洒落ている。誰もが知る古典を倉庫の肥やしにせず、かといって変に安っぽく現代風に改変して台無しにするでもなく、しっかり現代に活かす絶妙なデザインではなかろうか。

    それに手書き文字を見ていると、活字が発明される以前は本とはずっとこうして人が写して来た物だったのだなとしみじみしてきて、そうなるともう『方丈記』は自分にとって単なる歴史の記録ではなく、かつて自分と同じように、日々起きて寝て食べて、つまらない事にくよくよしたり、好き

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    2024年03月28日
  • 方丈記 現代語訳付き

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    習ったことはあるけれど、読んだことはない「方丈記」。
    前半は大災害と出世の挫折、後半はその経験から辿り着いた自作の小さな家の良さを語る構成。
    異常気象、ウイルスの蔓延、戦争…
    現代でも大災害に見舞われることが増えてきた。
    そんな中で、方丈記で「何が豊かか?」を問う鴨長明の考え方は、とても先見の明があったように思う。

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    2023年12月06日
  • 方丈記

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     方丈記は、鴨長明の無常観を感じ、隠遁生活の中で作られた作品である。本文自体が短く、読みやすかった。その上で、世間の暮らしを忠実に記し、人間の何かに迫られながらする生活を嘆いているように感じた。例えば、死ぬ人と生まれる人、建物を壊しては作る人、人間関係を気にする人がいるが、どれも一定のものではない。移り変わってゆくのである。可変的なものによって保身を図り、欲を満たすのは愚かであると長明は言っている。 
     私は誰もがこの事実に気づいているのに、見て見ぬふりをしている様に思う。その事実を淡々と語っているので、読者は「方丈記」を読んでいるときだけでも、達観した気分に浸ることができる。少なくとも、心を

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    2023年09月30日
  • 方丈記

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    世の中は絶えず移り変わっていくという有名な随筆。心が洗われた。自分が何に重きを置くか考えさせられる。何度も読み返したいと思った。

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    2023年09月27日
  • 方丈記

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    方丈記が爺さんの散歩日記なんだと、新訳を読み始めて気が付きました。
    今の時代では出来ない生活だけど、いつかは同じ様な生活してみたいと感じました。
    いつかは鴨さんが歩いた道を辿ってみたいです。
    二人目の心の師に出会いました。

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    2023年07月01日
  • 新訂 方丈記

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    授業以外で初めて古文?の本を読んだ。本当に何が書いてあるのかわかんなくて読み終わるまで時間がかかったけど、鴨長明の「無常観」は痛いほど伝わった。すぐに移り変わり常に同じものはないこの世に執着する必要はない。今の私は、無常は寂しいと感じる。移り変わるからこそ、変化があるからこそ人は心動かされるし喜怒哀楽を感じる。人は変化することで生を感じる生き物だと思う。何事にも執着せずに悲しんだり嬉しんだりすることがない、真一文字の折れ線グラフのような生活はつまらないと思う。つまり人生ジェットコースター‼️‼️‼️

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    2023年04月15日
  • 超約版  方丈記

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    超約版 方丈記 鴨長明 城島明彦訳

    一般に随筆と言われているようだが
    それ以上に報道的要素がある
    机上で済ませず
    好奇心の強い自分の足で掴み取った
    ジャーナリスチックなドキュメントである
    文章は簡潔でありながら美しく
    正確を期すことに
    心血を注いだものなのだろう
    一つ難を言えば
    訳者の問題だと思うが
    不必要な「は」をやたら導入した
    言葉使いが気になる

    世間の義理人情や駆け引きに迎合せず
    孤独を愛し自分で選んだ道を歩む
    自然の成り行きに真理を求め
    気づきを和歌に記し楽の音を好み
    物作りを楽しんで日々を過ごした
    人よしで素朴な人なのだろう

    それにしても流石に歌なのだと〜
    現文はしみじみと美し

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    2022年05月13日
  • 方丈記

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    現代小説ばかり読みふけって、ふとこちらを読んでみたら、あれれ、面白い。
    学生の頃は何にも感じてなかった冒頭の文にも感じずにはいられないくらい感情移入して読めました。
    なんというか、800年前感じる無常感について現代っ子の私でも理解できる話ばかりでなんだか不思議な感じ。竜巻、京都にもあったんだー

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    2022年03月14日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    世の中にはいろんなしがらみや思惑、物欲などが混在しているが、どれも結局『自分自身がどう思うか』これに尽きるのではないか。

    どんなに立派な家や財宝を持っていても、心や身体が健康でなければ、何の意味もない。

    すべてにおいて自分という資本がもっとも大切だなと改めて思う。

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    2022年01月28日
  • 方丈記

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    『ゆく河の流れは絶えずして、元の水にあらず。』

    私が唯一覚えている冒頭。
    昔から何となくこの一節が好きで、ふと思い出す。
    今まで読んだことなかった方丈記を読んで、私が求めている生活はこれだ!て思える内容だった。
    忙しい生活を送っていると、何も感じることなく「やっと今日が終わった。しんどかったな。」て終わることが多いけど、これを読んで毎日変わっていくから、1日を楽しく過ごしていける心の余裕も大事だなって思えた☺︎

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    2021年11月29日
  • 方丈記

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    Twitterで気になっていた光文社古典新薬文庫の方丈記。隠居したはずなのに未練たらたらやーんっていうのがツボって買ってしまった(笑)
    方丈記、ちゃんと読んだことなかったんだけど、こういう話だったのか。
    というか、鴨長明住宅好きだよね(笑)やたらこだわっている気がする。
    なんやかんやで好きなことしてるのが一番やでって言われた気がする。気のせいかもしれんけど。自分のペースで人生楽しもうぜ、みたいな。

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    2021年08月23日