鴨長明のレビュー一覧

  • 方丈記

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    「行く川の流れは絶えずして~」有名な冒頭。約800年前に書かれたあれこれは現代にも当てはまることばかり。きっと800年後も同じことの繰り返しを人間はやっているはず。だとしたら今生きている私達がしていることってなんなんだろう?とか思いにふけってみたり。達観してるように見える作者が実は俗世を気にしてるという点もリアルっぽくて良い。読む側の年齢によってもこの古典の中身の受け取り方は変わってくるんだろうなと思いながら、しばらく寝かせて再読できればいいなと思う。

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    2025年01月08日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    三代随筆の一つである「方丈記」は、日本最古の「災害文学」とのこと。そうだったっけかー、学校で習ったんだろうけどすっかり忘れてました。
    62年の人生の中で5つの災害を経験している長明。「遷都」も災害扱いなのね。
    でもま、日本は自然災害がとりわけ多いから、被害の大小関わらず5つくらいは被災するのかもな。戦争も災害とするならそれはまだ経験がないけど、下手したらこの先あるかもしれないし。
    いくら立派な家を建てても、いくら財産を蓄えても、災害に遭ったら全てなくなってしまうのに。身軽が一番。わかっているけど喉元を過ぎたら暑さを忘れる。これもまた人間。

    ものがあっても無くても自分が満足してればいいのである

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    2024年04月29日
  • 方丈記

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    1000年以上前の書物なのに現代にも通じる考えや共感出来ることばかり。冒頭の「ゆく河の流れは絶えずして」、この一文で社会を表しているのがすごい。そうだよね。誰もが羨む成功者も豪華な家々も、川を流れている水と同じで、ずっと留まることは出来ない。時間が経てば、豪邸は朽ち果て、どんなにイケメンやスーパースターでも歳をとって老けるし、病気にもなって、次第にみんなから忘れられ、最後は一人で呆気なく死ぬ。この世の全てのものは栄枯盛衰である。大災害が起きれば、建物も人も全て一瞬で無くなってしまう。だったら家とか物に拘泥するのはバカバカしくないか?そんな、良くよく考えてみれば、当たり前だけど、大切で忘れがちな

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    2024年04月26日
  • 方丈記

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    ゆく河の流れは絶えずして、で有名な方丈記。
    目まぐるしく移り変わる社会で生きる現代人にこそ、共感しやすい内容だと思う。

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    2023年11月19日
  • 方丈記

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    ピアノと本と聖書だけで、他のものを一切持たず、山の中に籠る生活、すごく精神的にいいというのはわからなくもないけど、今の自分にとっては、あまり現実的じゃない。
    設計図を描くちょっと変わった男の話も面白かった。鴨さんからすれば、つまらない妄想なんてせずに、天国の宮殿を望むような生き方をした方がよっぽどいいらしい。

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    2023年07月01日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    夫が持っていたコミック
    以前、方丈記はNHKの「100分de名著」である程度知っているつもりであったが、振り返られるのはいい機会でした。

    方丈記の内容を素直にコミックにしてくれています。

    内容としてはそれでいいと思いますが、
    鴨長明の出生や歩んだ人生をもう少し踏まえていただいた方が、自分好みでした。

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    2023年03月06日
  • 方丈記

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    この世の儚さと、そんな状況での幸せな生き方についての思いを親しみを込めて綴られる、800年前に書かれた歌人のエッセイ。短すぎる本編に驚く。
    物に拘った生活に対し、最低限の衣食住環境で自然との触れ合いを喜びとして楽しく生きることの満足を語っていて、断捨離やミニマリスト、ノマド生活者の共感を得るのではないだろうか。
    どんなに大きな屋敷を作っても自分が起住する場所はせいぜい5畳程度だし、災害で儚く消失することを思えば、簡単に移動できるよう身辺のものを厳選し、月や自然に親しむ、無料で得ることのできる趣味を持つ、といった物との決別。
    不必要な労働で得た財産を守るために心身をすり減らすことをやめ、心穏やか

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    2022年12月04日
  • 方丈記

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    今年開催する、読書会のテーマ本として選出しました。

    何に一番驚いたかと言えば、その短さ。
    私が関心を寄せている光文社古典新訳文庫で読むと、本文は50ページしかありません。

    この読みやすさをもっとアピールすれば、読書家の入り口に立つ若者にもっと刺さりそうなものなのに。

    今だったら、SNSを駆使したミニマリストアカウントからの発信に形を変えるに違いありません。

    『京都でのごちゃごちゃしたエリートコースをやめて、田舎でミニマリストになったKAMOの生き様!』

    といった風です。そのくらいカジュアルに読める作品でした。

    あと、知らなかったことがあります。
    事前知識では彼のミニマルなライフスタ

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    2022年10月19日
  • 方丈記 現代語訳付き

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    お盆の間に『方丈記』を初めてちゃんと読んだ。人間の営みはこの時代も今もまったく変わらない。

    しかし同時に『72時間』歴代ベスト10を見たり、太平洋戦争の番組を見たりしていると、人生は生まれてくる時代と場所でまったく変わる。

    これを何というのか。

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    2022年08月15日
  • 方丈記

    匿名

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    方丈記に学ぶ?

    初めて本文をちゃんと読んだ。いい意味でイメージ通りではあった。しかし思っていたより短いし、完璧には無理だけどそこそこ意味もとりやすい。仏教の要素をちりばめた文体は格調高く、洗練されている。

    現代でも「方丈記に学べ」みたいな話はよく出る。しかし現代人がこの心意気を実践しようものなら残念ながら破滅しかない気がする。

    ただ、そうであっても方丈記が存在していることはありがたい。私たちが持たされている価値観がすべてではないということを、疲れたときにだけ思い出してみるのは悪いことではないだろう。

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    2022年06月16日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    養老孟司さんの解説に共感するところが多かった。

    鴨長明の自足する生活を見習うべきだと思った。
    少ない食料しかないからこそどんなものでも美味しく感じられる。このような気分を感じることは全くない。物が溢れている現代は本当に幸せなのだろうかと考えさせられた。
    (メモ 自足:自分の置かれた状況に満足すること)

    漫画は綺麗で読みやすかった。方丈記が短いからなのかとてもあっさりしていた印象を受けた。

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    2022年05月16日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    方丈記が分かりやすくよめた。長明はよく生き残ったものだ。都に行くと自分の姿に恥じることもあるとある、そんな感覚を持っているから色々考えたんだろうな〜と思った。もとの水にあらず。

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    2022年04月19日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    漫画なら読めるかな。と思い読みましたが、読んでよかったです。小学生位の子どもの本棚にそっと入れておきたい一冊としてメモしておきます。

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    2022年01月29日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    原文も読めば読めないこともないけれど、漫画読んでからでもよいでしょう。やっぱり漫画から入ると全体がわかりますよね。

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    2021年11月10日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    『方丈記』の概要は、水木しげる版のマンガで掴んだ。養老孟司の解説を読みたかった。その一点で本書を購入した。
    結論から言えば、その解説から新たに学ぶことはなかった。養老孟司が『方丈記』を高く評価していることは知っていた。諸行無常を描いていることが、その理由であることも知っていた。
    ただし、養老孟司の解説を読んで思うところがあったので、私個人の推理に過ぎないが、記しておく。
    鴨長明は鎌倉時代を生きた人であるが、鎌倉時代というのは人々の生活に変化が起きた時代ではないのか。具体的には「都市化」が起きはじめた時代ではないかと思う。「都市化」と言っても現代のような都市ではないだろう。
    しかし、都を中心にそ

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    2021年10月04日
  • 方丈記

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    三大随筆の一つ『方丈記』。読むまで知らなかったのだが、全体の分量がとても少なく、400字の原稿用紙20枚程度の文章しかないのはあまり知られていないのではないだろうか。

    前半は五大災厄について、後半は方丈の庵について記されている。どちらも精緻な描写で読む者の前に現れてくる。

    人生の節目に読むと見えてくるものが変わるのが古典なので、また、時間を空けて読み直したい。

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    2021年08月09日
  • 方丈記

    購入済み

    有名な冒頭から、無常観に貫かれた静かな文学と思われがちだが、じっさいに読んでみるとそうでもないことに気づく。現代語訳にあたりたければ、ちくまがおすすめ。

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    2022年09月28日
  • 方丈記 現代語訳付き

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    ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。教科書でも有名鴨長明「方丈記」1212年著。
    解剖学者養老孟司さんがオススメしてたので読んでみました。鴨長明は下鴨神社の由緒正しい家系が父死亡後親類に疎まれ転落し出家。地震大火飢饉など天変地異を克明に描写財産や地位があったとしても明日のことなど分からないので執着を持たず生きることが大切だが齢60前になってもなかなか捨てきれないと吐露する。
    平安時代も現代も人の本質は変わってないのかも

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    2021年08月05日
  • 方丈記

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    学校で習った記憶がありましたが、改めて読んでみるとめちゃくちゃ深い本でした。
    著者の飾らない性格が文章から感じられ、とても親近感がわきました。
    1212年に書かれた本作ですが、現代にも通じる考え方が描かれており、「やっぱり読み続けられている名著というのはすごい!」と感じました。

    ぜひぜひ読んでみてください

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    2021年06月30日
  • 方丈記

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    ミニマリストの思想。最初の1行が名文。住居について強いこだわりを持っているので、何かトラウマがあったのかとも思う。不遇の身にあっても誇り高く生きようとの気位を感じる。
    1、ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。→全ては変化する。
    2、家屋にいくらお金をかけても、天災(火事、竜巻、飢饉、地震 )、人災(遷都)により状況はいつでも変わる。身一つの方が災いなく、煩わしくない。
    3、落ちぶれ、3メートル四方=方丈 の庵に暮らそうとも心は安らかなのでハッピーだ。大事なのは心の持ち方なのだ。

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    2021年01月03日