鴨長明のレビュー一覧

  • 新訂 方丈記

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    すべてを捨てて
    『シンプルに生きよう』と決め、ひとり悠々自適に過ごしてきたけど、
    結局『シンプルに生きる』ということを捨てられない自分に気がついた。

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    2012年12月05日
  • 新訂 方丈記

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    中学校の授業で冒頭だけ読んだことがあったので、全文読もうと思って手に取りました。
    昔も今も、日本の災害の多さは変わらんのですね

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    2012年11月15日
  • [新訳]方丈記 乱世を生き抜くための「無常観」を知る

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    これは読みやすかったです。まず現代語訳文、そして書きくだし文、解説が段落ごとに紹介されている。

    出だしの「ゆく川の流れは絶えずして…」の壮大さ、無常観、哲学観に惹かれて読んでみると…
    あれれ?なんだか鴨長明ってグチっぽい?!と学生時代に思ったのですが、
    まぁ今回もおおむね似たような感想しか抱けず。すみません…。

    この本は現代語訳に解説までついていて読みやすい、とっつき易いので、初めての方にもおすすめ。
    ただ解説は…少々、長明びいき過ぎる…気がしますが。

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    2013年01月05日
  • [新訳]方丈記 乱世を生き抜くための「無常観」を知る

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    ゆく川の流れは絶えずして、しかしもとの水にあらず・・・の名文で始まる方丈記は無常観がテーマの古典として有名だが、しかし同時に災害文学の側面ももっている。

    昨年の東日本大震災も記憶に新しいが、過去の歴史をひも解いてみれば日本は災害の連続であったことが分かる。

    方丈記にも大火や竜巻、飢饉に疫病、そして大地震と平安末期に起きたこれらの災害が記されている。

    仏教に大きく影響を受けた鴨長明は、地位や名誉、金品や家などに執着する空しさを語るが、末法の世といわれた時代背景も影響を受けているのかもしれない。
    彼の生きた時代は平家が栄華を誇り、そして壇ノ浦で滅亡した。彼ならずともこの世の無常を感じただろう

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    2012年10月06日
  • 新訂 方丈記

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    2012年は、方丈記が書かれてからちょうど800年らしい。
    こないだ、8月5日付の朝日新聞で特集があって驚いた。しかも漱石とのつながりで。

    24歳の漱石が、ディクソンに頼まれて方丈記を英訳したのは1891年。
    その当時の書簡を読んだりすると、どんな心境だったのかわかって面白い。

    鴨長明は、たぶんものすごい寂しがり屋だったんじゃないだろうか。
    わざわざ隠遁しておきながら、子どもと遊んじゃったりするし。
    ほかの本(無名抄)とかでも、まだ歌のことグジグジ忘れらんなくて、かわいいよな。

    長明の、人嫌いで、でも人恋しいカンジ。
    この味がわからなくては。

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    2012年08月28日
  • 新訂 方丈記

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    とりあえず一般小説というカテゴリに入れたけど違うな(^^;)
    それはあとで直すとして・・・

    『ゆく川の流れは絶えずして もとの水にあらず よどみに浮かぶ泡沫は かつ消えかつむすびて・・・・』

    というフレーズは中学だか高校だか、古文の時間に皆さん一部は触れていると思います。私もそうでした。

    当時の私は人付き合いが苦手で友人も中々作れず、ひとの輪に飛び込んでいけないのを美化したかったんでしょうなぁ。

    無常とか孤独とかがすごくカッコイイと思っていてこの方丈記の一説がいたくお気に入りでした。

    さりとて、全文きっちり読みこなしたわけでもない辺りがお粗末さまでしたー。

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    2012年07月23日
  • 新訂 方丈記

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    身の程を知り、何事にもしがみつかず、自然を愛で、足るを知る生活。
    が、多くは「無常」に耐えられなかったのか、余剰生産は搾取を生み出し、もはや引き返せないようになった。

    現代の無常観は、「行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず」ではなく、「行く川のながれは絶えずして、ほぼもとの水である」という、無常というより空虚に近い。
    同じ「むなしい」でも今と昔ではその意味が異なる。

    鎌倉時代、大きな火事、嵐、地震を通して、鴨長明は「完全なものなんてねぇな」って思って、無常を知り、足るを知った。
    が、現代(の一部)では、そういったことが起きた時に、「完全なものをつくるしかねぇな」と思っている。

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    2012年06月12日
  • 新訂 方丈記

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    下鴨神社に行って帰ってきて読みました(鴨長明の「方丈」がある)。

    無常観が貫かれていて、読んでよかったです。
    疲れたときにはここに戻ってこればいいんだ、という安心感
    いろんなものを捨ててね。
     
    下鴨神社は糺の森の雰囲気と合わせて、高野山に似てました。

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    2012年04月29日
  • 新訂 方丈記

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    これは時間論であり、都市論であり、建築論だ。歴史の勉強をしながらゆっくり読みたい。誰かに読んでほしい。渋み含んだ重い声の人なんかに。

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    2010年12月18日
  • 新訂 方丈記

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    実はすごく短くて、あっという間に読み終えることができる。
    脚注とか全く見ずに読んだから内容はざっくりとしか捉えてない。
    むしろ文章のリズムとかを楽しんだ感じ。

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    2010年11月14日
  • 新訂 方丈記

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    この本は、読んだ年齢によって大きく印象が変わるのではないかと思った。
    著者の万物流転、諸行無常で何をか栄華を望まんや、という姿勢は、今の時代においては「負け組」の発想を容易に連想させる。
    著者の、才覚が筆致から溢れるような、現代でも無駄のないと感じるテンポのいい叙述で物事への執着心の無常を説く心の裏には、
    彼の出自を絡めてみると、どうにも若き日の栄達を阻まれた世間への憾みが見え隠れするように読める。
    これは自分が20代であるからなのかもしれない。
    注釈も初心者に便宜的で、原文自体が平易な短文なので、初めて日本の古典に親しむという目的なら適切。

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    2009年10月04日
  • 新訂 方丈記

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     文章の調子がとてもいいです。冒頭の部分は名文として名高いそうです。
    「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまるためしなし。」
    声に出して読んでみるのもいいかもしれません。美しい文章です。
     比較的平易な表現で、全体も短いので読みやすいと思います。古文でなにか読んでみたいけれど、難しそうでなかなか手が出ないというような人にお勧めです。

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    2009年10月04日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    方丈記の内容がサッとわかる。
    ただ、方丈記は思いつくままかかれたような内容なので、とりとめのない読後感。

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    2025年09月16日
  • [新訳]方丈記 乱世を生き抜くための「無常観」を知る

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    この本は、『方丈記』を解説した本です。
    前半は『方丈記』の訳文・原文・解説の3点セット。後半は各論として、鴨長明の生涯と、災害を経て無常に至った長明の思想について解説されています。

    参考文献が示されていたら、より興味を深掘りすることができてよかったのになぁと思いました。


    さて、数々の災害を経て人と住まいの無常さを痛感した長明は、出家後に理想の住まいとして一丈四方の草庵をつくり、その魅力を『方丈記』で説きました。

    『方丈記』においてわたしが最も興味深いと思うのは、世の無常の中で出家し脱執着を目指す長明自身がむしろ住まいに対して強烈な執着心を抱いているという点です。

    方丈の草庵がいかに理

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    2025年08月03日
  • 方丈記

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    ネタバレ

    大火や飢饉、大地震が立て続けに起こり、物に執着しても仕方が無いと痛感し、簡易な方丈の庵で暮らす。出家して山に暮らしながらも、短歌や楽器は断ち切れず、人間味がある。
    ストレスからは逃げれば良い、簡易な庵と趣味さえあればどこででも生きていけると。
    肩の力が抜けて、そんな暮らしも良いかもしれない。

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    2024年11月23日
  • 方丈記

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    いつでも他の選択肢を取り得ることの心の余裕というのは何においても言えることだと思ました。
    いくつかの選択肢を抱えておきたいです。

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    2024年09月01日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    さらーっと読んだ。確かに物に執着するのはダメかも知れない。でも今の私はこんな家に住みたいとか、あれが欲しいとか、欲がある。でも反論できないのが、もどかしい。

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    2024年02月25日
  • 方丈記

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    はるか昔も科学が進歩した現代も人の畏れるものや悩めるものは変わりなく、拠り所となるものも変わらないものだな、と思いました。

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    2023年09月29日
  • 漫画方丈記 日本最古の災害文学

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    なかなか一回読み終わっただけでは分からない。
    でも日本という国が昔から災害に悩まされてきた国なんだな、方丈記から学ぶ事はその度にあるんじゃないかと思いました。

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    2023年07月05日
  • 方丈記 現代語訳付き

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    「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」

    の名文から始まる有名な古典文学です。

    遠い昔に国語で習ったことがあるのでしょうが、全く覚えておらず、ちゃんと読んだのは初めてでした。
    意外だったのは、人生観のようなものを語るのみでなく、遷都、辻風、大火、飢饉、地震といった人災、天災についても克明に記録しているところです。特に飢饉のパートはその凄まじさがよく分かる文章でした。
    最近読んだベストセラーの「限りある時間の使い方」という本に、他人の目を気にせずに自分のやりたい事に打ち込むことが人生の満足度に貢献すると書いてありましたが、世俗を捨てて小さな庵を結び、自身の思うままに暮らした鴨長明

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    2023年07月03日