作品一覧

  • 同じ星の下に
    4.1
    1巻1,672円 (税込)
    この誘拐犯が、わたしの本当のお父さんだったらいいのに——。 号泣、必至! 最後に待ち受ける驚愕の真相と、最後の最後にもたらされる大きな感動。 同級生はみな幸せそうだ。なのになぜ、わたしだけが、これほど不幸な目に遭い続けるのだろう。 12月の北海道。中学2年の少女・沙耶(さや)は、自分を日常的に虐待をしてきた両親が、今夜、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。ところが下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。監禁下の交流から、ふと彼女は、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。男は一体、誰で、目的は何なのか?
  • ペンギンは空を見上げる
    3.9
    1巻880円 (税込)
    将来、NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船による宇宙撮影を目指しています。できる限り大人の力を借りず、自分だけの力で。そんなことくらいできないようでは、NASAのエンジニアになんて到底なれないから、と。意地っ張りな性格もあってクラスでは孤立、家に帰っても両親とぎくしゃくし、それでもひたすらひとりで壮大な目標と向き合い続けるハルくんの前にある日、金髪の転校生が現れて……。第34回坪田譲治文学賞を受賞した、ひとりの少年の夢と努力の物語。奮闘するハルくんのことを、きっと応援したくなるはずです――読み終えたあとは、もっと。
  • ナイフを胸に抱きしめて
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    父は、私達姉妹が幼い頃、外に女を作って家を出た。女手一つで私達を育てた母は、過労がたたって数年前に亡くなった。すべて忘れて過ごしていたはずなのに、唐突にあの女が現れた。可愛らしい女の子の母親として。私はあの女を許さない。私達の家族を奪って、自分だけ幸せになるなんて! 怨讐と贖罪の長編ミステリ。
  • 犯罪者書館アレクサンドリア ~殺人鬼はパピルスの森にいる~
    3.4
    1巻671円 (税込)
    父親が多額の借金を残して死んだ。神田六彦はその肩代わりとして殺されかけるが、突如として現れた夏目と名乗る女によって、彼女の経営する店で働くことを条件に命を救われる。 しかし、そうして足を踏み入れたアレクサンドリアは、殺し屋を始めとする非社会的な人間だけが利用する言わば犯罪者書館。常識も法律も通用しないその店では、シャーロック・ホームズを名乗る殺人鬼によって次々と常連達が消され始めていた。 本好きの悪い奴しかいない。そんな店で神田が出会うのは、名探偵を愛する犯罪者達と、それに纏わる薄暗い物語。
  • 終わりの志穂さんは優しすぎるから
    3.3
    1巻627円 (税込)
    七月、咲留間島。東京のはるか南に位置するその島で、俺は絵を描いていた。もしこの夏の間に、画家として納得できる作品を描けなければ、その時は筆を折り、この島に骨を埋めようと覚悟して。 そんなある日、俺は織川志穂と名乗る女性と出会う。穏やかで可憐な彼女は、幽霊が見えるのだと言った。 その真偽はわからないまま、しかし俺は自然豊かなその島で彼女と時間を共有する。 蓮池の女霊、ハマユリに見える少女の呪い。そして、消えた彼女の父親。 俺はそうした謎に触れるうち、彼女が何かを隠していることに気付いてしまい――。
  • プリズム少女 ~四季には絵を描いて~
    4.0
    1巻693円 (税込)
    どうして、僕は大学受験をするのだろう。そんな疑問を抱え、将来の明確なビジョンを持てないまま高校三年生を迎えた少年・真崎は、予備校にてかつての友人・千代川可苗と再会する。四季の巡りを追うように、天才と呼ぶに相応しい彼女と共に紐解かれていく四つの謎。美しき少女の才能に触れる傍らで、少年は未来へ進む目的を探し始める。そして最後に浮かび上がる、千代川に隠された悲しき秘密とは――。流されるままに生きる少年少女と、かつてそうだった全ての人達へ贈る、青春小説。
  • 還りの会で言ってやる
    4.0
    1巻649円 (税込)
    いじめをする奴は、もちろん最悪だ。だが、いじめを見過ごす奴だって最悪だ――。おれ・沖永創吾はそのことを理解していながら、幼なじみである柚舞がいじめられている事実を見過ごしてきた。 だが、そんな情けない自分に終止符を打とうとした矢先、宇佐部と名乗る男がおれ達の前に現れる。そいつは柚舞をダメ人間だと堂々と口にしたあと 『ダメ人間社会復帰支援サークル・還りの会』 だなんてふざけた集団を作っておれ達を引きずり込み、いじめをしている連中への復讐を企み始めるのだが ――。 青春が熱を帯び、人を狂わせ、謎がほのめく物語。
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誘拐犯と人質。
    一触即発な関係なはずなのに、なんだかほのぼのしてしまう「渡辺さん」のキャラがすごく物語を深いものにしてくれた。
    映画になってほしいな。

    0
    2024年06月28日
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    最初から最後までドキドキの展開で、短期間で読み終えた。周りの人に話したくなるような話だった。私的にはここ最近で一番面白かった本だ。

    0
    2024年06月12日
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    八重野さんは本当に天才だと思う。本屋大賞とってもおかしくないな。誘拐犯と誘拐された少女。児童虐待などなどの興味深いテーマ。そして先がとにかく気になる構成。最後はあっと驚く。圧巻でした。

    0
    2024年05月05日
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    他の方のレビューが良かったので、期待を膨らませながら読み始めた。こういう場合、大抵あれ?となるのだが、ものすごく良かった。

    壮絶な虐待を受けて育った沙耶が誘拐される話。
    暗く、狭く、寒く、いつ殴られるかわからない、理不尽が溢れる自宅とは真逆の、暖かい、美味しいご飯にふかふかの布団、清潔な服、決して暴力のない安心できる誘拐犯の家。
    美味しくて栄養のある食事を出してくれ、「冷める前におあがりなさい」「めしあがれ」なんて言ってもらうことは沙耶にはなかった。風邪ひいて、おじやを作ってもらうことなんて沙耶にはなかった。クリスマスにご馳走を食べるなんて、クリスマスプレゼントをもらえるなんて…
    誘拐犯と人

    0
    2024年03月26日
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    家庭に問題がある少女が誘拐される話です。
    日常的に父親から暴力をふるわれ、母親に守ってもらえないどころか
    「私もあんたのこと、そんなに好きじゃない」
    と言われてしまう。誘拐犯のことを本当の父親ではないかと考える。潜伏先にいたい。家に帰りたくないと思う。悲しいです。
    ところどころでほっとするところがあり、キツい内容のわりにそれほど重さを感じずに読むことができました。面白かったです。

    0
    2024年03月07日

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