作品一覧

  • 同じ星の下に
    4.4
    1巻877円 (税込)
    中2の沙耶は、明晩、両親が自分の殺害を計画していることを知っていた。だが下校中、児童相談所職員を名乗る男の車で誘拐される。監禁下のやりとりで男にやさしさを感じ、ふと彼女は男がじつは本当の父親ではないのかと疑う。一方、男は「身代金目当ての営利誘拐である」と警察に犯行声明を送り粛々と計画を進める。彼は一体誰で何が目的なのか?
  • 終わりの志穂さんは優しすぎるから
    3.5
    1巻627円 (税込)
    七月、咲留間島。東京のはるか南に位置するその島で、俺は絵を描いていた。もしこの夏の間に、画家として納得できる作品を描けなければ、その時は筆を折り、この島に骨を埋めようと覚悟して。 そんなある日、俺は織川志穂と名乗る女性と出会う。穏やかで可憐な彼女は、幽霊が見えるのだと言った。 その真偽はわからないまま、しかし俺は自然豊かなその島で彼女と時間を共有する。 蓮池の女霊、ハマユリに見える少女の呪い。そして、消えた彼女の父親。 俺はそうした謎に触れるうち、彼女が何かを隠していることに気付いてしまい――。
  • 還りの会で言ってやる
    4.0
    1巻649円 (税込)
    いじめをする奴は、もちろん最悪だ。だが、いじめを見過ごす奴だって最悪だ――。おれ・沖永創吾はそのことを理解していながら、幼なじみである柚舞がいじめられている事実を見過ごしてきた。 だが、そんな情けない自分に終止符を打とうとした矢先、宇佐部と名乗る男がおれ達の前に現れる。そいつは柚舞をダメ人間だと堂々と口にしたあと 『ダメ人間社会復帰支援サークル・還りの会』 だなんてふざけた集団を作っておれ達を引きずり込み、いじめをしている連中への復讐を企み始めるのだが ――。 青春が熱を帯び、人を狂わせ、謎がほのめく物語。
  • 犯罪者書館アレクサンドリア ~殺人鬼はパピルスの森にいる~
    3.4
    1巻671円 (税込)
    父親が多額の借金を残して死んだ。神田六彦はその肩代わりとして殺されかけるが、突如として現れた夏目と名乗る女によって、彼女の経営する店で働くことを条件に命を救われる。 しかし、そうして足を踏み入れたアレクサンドリアは、殺し屋を始めとする非社会的な人間だけが利用する言わば犯罪者書館。常識も法律も通用しないその店では、シャーロック・ホームズを名乗る殺人鬼によって次々と常連達が消され始めていた。 本好きの悪い奴しかいない。そんな店で神田が出会うのは、名探偵を愛する犯罪者達と、それに纏わる薄暗い物語。
  • プリズム少女 ~四季には絵を描いて~
    4.0
    1巻693円 (税込)
    どうして、僕は大学受験をするのだろう。そんな疑問を抱え、将来の明確なビジョンを持てないまま高校三年生を迎えた少年・真崎は、予備校にてかつての友人・千代川可苗と再会する。四季の巡りを追うように、天才と呼ぶに相応しい彼女と共に紐解かれていく四つの謎。美しき少女の才能に触れる傍らで、少年は未来へ進む目的を探し始める。そして最後に浮かび上がる、千代川に隠された悲しき秘密とは――。流されるままに生きる少年少女と、かつてそうだった全ての人達へ贈る、青春小説。
  • ペンギンは空を見上げる
    4.3
    1巻880円 (税込)
    将来、NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船による宇宙撮影を目指しています。できる限り大人の力を借りず、自分だけの力で。そんなことくらいできないようでは、NASAのエンジニアになんて到底なれないから、と。意地っ張りな性格もあってクラスでは孤立、家に帰っても両親とぎくしゃくし、それでもひたすらひとりで壮大な目標と向き合い続けるハルくんの前にある日、金髪の転校生が現れて……。第34回坪田譲治文学賞を受賞した、ひとりの少年の夢と努力の物語。奮闘するハルくんのことを、きっと応援したくなるはずです――読み終えたあとは、もっと。

ユーザーレビュー

  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

     八重野統摩さん続けて2冊目。『ペンギンは空を見上げる』と同様、読みやすさと読後の爽やかな余韻があとを引く秀作でした。

     読みやすさの具体は、思春期女子の内面描写の巧みさ、先の読めない謎の誘拐事件設定で、これらに引っ張られ、エピローグまで一気に駆け抜けます。
     爽やかな余韻の具体は書けませんが、ミステリーの形式を借りながら、主軸は優れた人間ドラマである点が読み手に刺さるのだと思います。

     両親による虐待・ネグレクトで過酷な環境下にあり、身の危険さえ感じる中2少女・沙耶が、児童相談所職員の男・渡辺に誘拐され監禁されます。しかし、渡辺が提供する監禁生活は、優しさにあふれ穏やかで、衣食とも豊かで

    0
    2026年06月09日
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良すぎる( ; ; )
    ミステリーなのに大泣きした。
    ミステリーで感動することってあるんだ、、本当に素晴らしく心温まる結末だった。

    なんでこんなにいい人が沙耶ちゃんを誘拐したのか、最後エピローグでちゃんと回収してくれたのも助かった。
    超スッキリした気持ちで読み終えることができた!
    最後に沙耶ちゃんが言っていたけど、もし取り違えていなければ郁ちゃんは助かってなくて。
    そして渡辺さん(ではないけれど)が誘拐しなかったら沙耶ちゃんは両親を殺そうとしていて…。
    全てが重なって、彼女たちが救われたんだと思うと本当に泣ける。
    最後の言葉に、渡辺さんも救われたんだろうな。

    出所してから、また2人が一緒

    0
    2026年06月06日
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    プロローグ

    私はあの日に生まれてきた
    あの日、星が見えたかどうかは分かる術もないが
    ハッキリと言えることがある

    もう一人生まれてきたということだ
    あの日、あの時、あの場所で…



    本章
    『同じ星の下に』★5
    ブク友さん、こぞって高評価の一作
    相変わらず、あらすじは省くが
    良かった!
    ありきたりの誘拐ものを、ハートルフウォーミングに仕上げた感動のミステリー小説だ

    渡辺さんと沙耶ちゃんの関係が堪らない
    なんて温かい作品なんだろう

    無名の良作に拍手と賛辞を送りたい

    そう思った!



    エピローグ

    小学校6年生の時に、同じクラスに私と同じ誕生日の子が私含めて3人もいた
    亜紀ちゃん、葉月ち

    0
    2026年06月05日
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    許されない立場だから、その態度だったのか。時々この医療知識はなんだろうと思いながら、きつい描写もあり、何とかしてほしいと祈りました。また末梢血管がスッと開いて冷たいショックを離脱した作品に出会えました。

    0
    2026年05月29日
  • 同じ星の下に

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    12月の北海道。中学2年の少女・沙耶(さや)は、自分を日常的に虐待をしてきた両親が、今夜、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。ところが下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。監禁下の交流から、ふと彼女は、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。男は一体、誰で、目的は何なのか?

    誘拐された少女が誘拐犯とともに暮らす数日間の話。
    実家で虐待されていた生活とは違い、やっと人間らしい時間を初めて過ごす主人公。誘拐犯が悪い人間ではないことに

    0
    2026年05月20日

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