八重野統摩のレビュー一覧

  • ペンギンは空を見上げる

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    小学生の佐倉ハルと
    転校生の鳴沢イリスの心が近づくたびに
    嬉しくなりました。

    ハルくんは本当は宇宙飛行士になりたかった。
    しかし現在の規定では
    構音障害者は宇宙飛行士にはなれない。

    理不尽な理由で夢が閉ざされた時の
    絶望の深さを知っているハルくん。

    「努力をすれば、夢は叶う」
    それはハルくんにとってまやかしにすぎない。

    生まれながらにして
    宇宙飛行士にはなれないのだから。


    人類初の宇宙飛行を成功させたガガーリンは
    「地球は青かった」
    そして
    「神は見当たらなかった」と言った。

    だからハルくんは自分の目で
    ガガーリンの言葉が真実であったと
    確かめたかった。

    神様はいないのだと。

    「神様がいないのならば
    神様が与えたこの障害もきっと
    宇宙への想いを阻むものではないのだ」
    そう信じることができるから。


    ガガーリンの言葉を確かめるために
    ハルくんは風船ロケットを作る。

    風船ロケット3号の「グッドラック」は
    空高く舞い上がり
    地球が丸いこと と
    静寂に包まれた神秘的で美しい
    確かな宇宙を見せてくれた。

    それはハルくんに多くのことを教えた。

    ガガーリンの言葉は真実だったこと。

    「青い地球のどこにも
    悲しみを与えるばかりだった神様が
    そこにいない」ことを確かめることができた。

    「宇宙飛行士になれないから
    エンジニアになるんじゃない。
    神様の存在を否定したいために
    ロケットを飛ばしたいのではなかったのだ」
    とも気づくことができた。


    この風船ロケット3号が見せてくれた景色は
    ハルくんとイリスの心に
    いつまでも生き続ける 未来への約束。

    「ハルくんの作るロケットに イリスが乗る」
    そんな輝かしい未来へと繋がっていると
    私は信じたい。

    読みながら温かな気持ちに包まれました。



    0
    2026年11月01日
  • 同じ星の下に

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    ネタバレ

    誘拐犯と少女の物語。なぜ誘拐したのか?を知った時驚いたけれど納得できた。誘拐犯なのに温かい住まいと食事と服と、労りの言葉と祈りをくれる。それがどれほどの救いか実感した。

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    2026年10月30日
  • 同じ星の下に

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    それぞれ違う人生を歩んでいても、誰かを想う気持ちや人とのつながりが心を支えてくれるのだと感じるストーリー。
    離れていても同じ空の下で生きていると思うと、少し前向きになれるような一冊。

    0
    2026年10月16日
  • 同じ星の下に

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    ネタバレ

    壮絶な虐待を耐え抜いてきた主人公と、快適な衣食住を提供し底抜けに親切だが犯行動機が全く分からない誘拐犯。読みやすく優しいミステリ。

    家庭的な雰囲気の中で、主人公と犯人との間に少しずつ絆が芽生えていくのを見て、このまま犯人が捕まったり自首したりせず、二人で過ごす時間がずっと続けばいいのにとつい思ってしまった。

    主人公の両親は最後までクズだしラストは気になる描写がかなりカットされていて釈然としない部分も多いが、それ以上に2人の温かさにずっと涙が止まらなかった。

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    2026年10月12日
  • 同じ星の下に

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    ネタバレ

    誘拐犯と人質の話。
    読みやすく、わかりやすく、とても良かった。
    扁桃炎などの対応やビタミンの話から、渡辺さんは医者だろうと思っていたので、赤ちゃんの頃の沙耶をだっこしていた写真は産院だろうとまでは思っていたけれど、カウンセリングの先生だったことには気づかなかったし、医者だとしてなぜ沙耶をここまで助けようとするのかわからなかったので、最後まで先が読めることなくハラハラしながら読めた。
    後半は2人でフィリピンで暮らしてほしくて祈りながら読んだ。

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    2026年09月29日
  • 同じ星の下に

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    13冊目 / 2026年

    とても読みやすく、一日で読み終えました。
    あくまで、誘拐犯と被害者の立場ではあるけど
    渡辺さんの誘拐犯としての向いてなさというか、
    誘拐犯にしては丁寧すぎるところとか、言葉選びにクスッと笑ってしまうようなシーンが多々あった。

    0
    2026年09月28日
  • 同じ星の下に

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    家では虐待されており身代金を期待できないような貧しい家の子どもをなぜわざわざ誘拐するのか。終盤で明かされるその理由は、確かに当事者であったらそのような行動を起こさずにはいられないだろうという納得するとともに、心が揺さぶられました。
    とてもいい小説でした。

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    2026年09月22日
  • 同じ星の下に

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    一気読み。とにかく読みやすい物語だった。
    途中まで、なんだこの優しい誘拐犯は!?
    って思ったけど、最後に納得し、大泣き。

    読めて良かったなって思える小説だった!!

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    2026年09月18日
  • 同じ星の下に

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    とても読みやすいミステリーだった。
    人間感情を出す時と出さない時、それぞれの心情や客観的にみた視点が細かく描かれて入り込みやすい小説だった。

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    2026年09月18日
  • 同じ星の下に

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    両親から虐待を受けている女の子が誘拐される事から始まるミステリー小説。
    きっと何回も読み返すと思う。素敵なお話。

    ハラハラ・ドキドキっていうよりは、主人公の育った家庭環境に胸が痛むシーンも多い…。けど
    読み通して改めて思ったのは、相手の幸せを祈るって無償の愛。全ての子が安心して暮らせる社会にする義務が大人にはあるよな〜と改めて考えさせられた本でした。

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    2026年08月29日
  • 同じ星の下に

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    両親から虐待をうけていた有乃沙耶が誘拐される話。両親よりも誘拐犯に親からの愛情を感じ、軟禁生活にも居心地良く感じる。
    誘拐犯の目的は想像出来るものではなかったが、両親の徹人と沙都子はホントにひどい。
    最後はハッピーエンド?らしい終わり方で良かった。
    とても読みやすかったです。

    0
    2026年08月29日
  • 同じ星の下に

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    最初はどうなるのかと思ったけど、なんともあたたかな話。最悪な終わり方じゃなくてほんっとによかったよー。真相はなんとも切ないが、助けられたのは一人じゃないって、そうかそうだよね、うんうん。いやー、ほっこりする話だったー。

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    2026年08月26日
  • 同じ星の下に

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    ラストはなんとなく予想の範囲内だったが優しい誘拐犯と親の謎が気になり最後までペースが落ちず一気読み!感動もありつつ読後感も良し。

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    2026年08月18日
  • 同じ星の下に

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    中学2年生の沙耶は両親から虐待を受けていた。下校途中に児童相談所の職員を名乗る男に誘拐をされてしまう。誘拐されている最中では今まで自分の家ではありえないような優しさを受ける。なぜ誘拐犯はそんなにも優しいのか?誘拐犯の目的は?そんなミステリー作品です。
    【読んだ直後の感情】
    誘拐犯と沙耶とのやりとりがとても好ましく、そして暖かく…それが終わってしまった喪失感がありました。次に読む本のハードルが高く、悩んでしまう。それぐらいの一冊でした。
    【印象に残ったポイント】
    クライマックスのシーンを終えて、エピローグにより物語が完成されます。
    それまでの誘拐犯と沙耶とのやり取りが思い出されて、泣ける一冊となります。
    【総評・今後のメモ】
    ミステリー作品としては視野が独特であり、とても楽しめる一冊です。ぜひおすすめします!

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    2026年08月15日
  • ペンギンは空を見上げる

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    子供社会の現実を垣間見た思いでした。
    大人社会よりも生きにくそう
    舐めていました
    甘く考えていました

    そんな子供達の小さな社会で
    超然としてとても大人のように見えるハル君
    小学6年生
    状況を俯瞰して眺められ、冷静に周りの人たちを観察できる
    でも物語が進むにつれて、家族との関係や懐いてくる友達に距離を置こうとするハル君に少しずつ違和感を感じていきました
    喉の奥に刺さった小骨の感触がどんどん増していくように

    そして、最後にハル君が抱えていた大きなハンデを知る事になる

    ペンギンは羽はあっても飛ぶことはできない
    首を宙に向けて思いっきり伸ばして
    憧れることしかできない
    でもハル君が自分の心にまで武装している鎧を全部とっぱらったら、今よりずっと身軽になって
    ペンギンの羽だって
    飛ぶことができるんじゃないかな 
    飛ぶことをもっともっと夢見ていいんじゃないかな

    そんなエールを贈りたいな と思いながら読んでいて、エピローグの最後のハル君の言葉を目にしたら
    なぁーんだ 私が思っていたよりずっと逞しく成長してるじゃない
    て気がついた途端
    なぜか涙が止まらなくなりました



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    2026年08月12日
  • 同じ星の下に

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    ネタバレ

    誘拐という決して正しい方法ではないし、罪滅ぼしではあるだろうけど、沙耶との生活の中で渡辺さんの優しさが垣間見れてよかった。
    読んでいる途中、あの酷い生活に戻るならこのまま2人の生活が続いて欲しいと思った。

    沙耶も本来、取り違えられていなければあの両親の元で毎日苦しまず生活が出来たはずなのに、渡辺さんを恨まず、前向きに生きていて、心が強く人間性が素晴らしいと思った。

    とても読みやすく、面白かったです。

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    2026年08月01日
  • ペンギンは空を見上げる

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    ネタバレ

    NASAエンジニアを目指す主人公が~というあらすじだけど、そんなにNASAや宇宙飛行がメインテーマというわけではない。ミステリ要素含みの少年の成長・友情物語という感じだろうか。
    ミステリとして読んでいなかったので、途中の小さな違和感もスルーしてしまっていたのだけど、終盤で明かされてびっくり。読み返してみて、所々に伏線がちりばめられていて、確かに!ってなった。主人公の言動が大人びている感じなのも、関係しているのかもしれない。

    風船気球を飛ばすにも行政の許可などがいるというのは知らなかった。確かに飛行機より高い所まで行くなら、勝手にやると危ないもんな…。ドローン飛ばすにも許可が要ったりするから当たり前といえば当たり前、でももし自分でやろうと思ったら、許可がいるという発想には至らなそう。

    お話として楽しく読めて、良かった。登場人物全員を不必要に深掘りしていないのも個人的には良かった。
    あと、三好がいい奴すぎる。主人公が大人びているのは何となく分かるとして、三好がいい奴すぎるのはなんでなんだろうな。彼が報われてほしい、と思う。

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    2026年07月06日
  • ペンギンは空を見上げる

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    著者の小説『同じ星の下に』に感動を受けたので、この本もずっと気になってました。小学生の子が目標に向き合う姿が丁寧に描かれています。意外な事実に驚きましたが、あとがきを読んで著者の想いをうかがい知ることができました。

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    2026年04月17日
  • ペンギンは空を見上げる

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    ネタバレ

    ハルくんが実は障害持ちでそれのせいで諦めてしまった宇宙飛行士の夢など色々なことが連鎖して物語の伏線になってるのが面白かったです。

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    2026年02月23日
  • ペンギンは空を見上げる

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    地球は青かった。神は見当たらなかった。

    ガガーリンが残したこの言葉が真実であることを
    どうしても確かめたかった小学6年生のハル。

    とても聡明なハルくんが意固地になったり、斜に構えたり、傷ついたり大切なひとのためにまっすぐ動いたり。“宇宙”という広大な夢を介して人と向き合うひたむきさ。

    なんだよもう、応援せずにはいられない。

    終盤にかけて浮き彫りになるひとつの真実と、冒頭のガガーリンの言葉が繋がる瞬間には自然と目頭が熱くなった。わたしも、自分の感情の動きに素直にいたいな。

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    2025年11月06日