八重野統摩のレビュー一覧

  • 同じ星の下に
    他の方のレビューが良かったので、期待を膨らませながら読み始めた。こういう場合、大抵あれ?となるのだが、ものすごく良かった。

    壮絶な虐待を受けて育った沙耶が誘拐される話。
    暗く、狭く、寒く、いつ殴られるかわからない、理不尽が溢れる自宅とは真逆の、暖かい、美味しいご飯にふかふかの布団、清潔な服、決して...続きを読む
  • 同じ星の下に
    家庭に問題がある少女が誘拐される話です。
    日常的に父親から暴力をふるわれ、母親に守ってもらえないどころか
    「私もあんたのこと、そんなに好きじゃない」
    と言われてしまう。誘拐犯のことを本当の父親ではないかと考える。潜伏先にいたい。家に帰りたくないと思う。悲しいです。
    ところどころでほっとするところがあ...続きを読む
  • 同じ星の下に
    12月の北海道。中学2年の少女・有乃沙耶(ありのさや)は、下校途中で児童相談所の職員を名乗る「渡辺」という男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。男はなぜか沙耶に優しく、両親から虐待を受けていた沙耶は、実は彼が「本当の父親」なのではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐...続きを読む
  • 同じ星の下に
    読み終わった時に、沙耶と渡辺さんを取り巻く環境が幸せでありますように、と祈らずにはいられない1冊でした。出会えて良かった1冊。
    誘拐といえば「流浪の月」が思い出されるけど、全然違う結末で、どっちも好き。

    虐待されていた沙耶の元に児童福祉司を名乗る渡辺が訪れ、児童福祉施設で話しを聞くと言い沙耶はその...続きを読む
  • 同じ星の下に
    久しぶりに一気読みした。
    誘拐されたはずなのに、何故か自分に優しい誘拐犯。本当の誘拐の目的は、何なのか?身代金?それとも、、、、。
    子どもにとっての世界は、家庭と学校がすべて、そしてそれらの選択肢は子ども自身にはない。
    感想とは関係ないが、ストーリーの中に出てくる料理がとてもおいしそうだった。
  • 同じ星の下に
    中学2年の少女・沙耶は、日常的に両親から虐待を受けていた。
    自分の殺害を両親が計画してしていることを知った彼女は、児童相談所にも電話で相談していたのだが、訪問せずにいたある日、学校帰りに相談員だと名乗る渡辺に保護するからと車に乗せられて…。

    渡辺に連れて行かれ、監禁された家での生活は、恐怖を感じた...続きを読む
  • 同じ星の下に
    少女を誘拐した誘拐犯と少女の五日間を巡る物語。
    なんとも悲しい。読者である私自身も誘拐犯である渡辺が少女の父親であればいいと思った。
    一気に読破できる作品。
  • 同じ星の下に
    面白い。面白すぎる。予備知識なしでたまたま手に取った本がこんなに面白いなんて、一足早い年末ジャンボに当たったような気分じゃん。正直、著者のこともまったく知らなくて、なぜこの本を選んだのかも今となってはわからないのだけれど、そんな僕が思うに、こんなことを言っては大変失礼だけれど、この本、タイトルとカバ...続きを読む
  • 同じ星の下に
    もう少し、ストレートに表現できたらって、最後になって思う。

    親ガチャって言葉、好きではないけど、こんな本を読むとね、、、、
  • 同じ星の下に
    大変難しいテーマの著書だった。児童虐待を受けている女児を誘拐し、その後の展開は無是の心の誘拐犯なのか?心の内に大きな問題を抱えているのか?最終章でそれが明かされる。読者にはその後の余韻を残して終わる。素晴らしかった。
  • 同じ星の下に
    読み終わってつい「面白かった!」と声が出た本
    読みながら「あーそういうことね、てかこんな早くタネ明かししちゃう?あ、やっぱ違う?」を繰り返し繰り返し、結局何なん?!と最後まであっという間に読んでしまった
    橋口さんには幸せになってほしい、できればそういう後日談が読みたい
    あと本当のことを知ったお姉さん...続きを読む
  • ナイフを胸に抱きしめて
    『ナイフを胸に抱きしめて』です!(うん)

    『ナイフを胸に抱きしめて』ですよ!!(うん、そうだね)

    『ナイフを胸に抱きしめて』なんですよ!!!(だから、題名やろ?分かってるって)

    『ナイフを胸に抱きしめて』なんだよぉお!!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
    (どしたどした)

    幼い姉妹から不倫からの略奪...続きを読む
  • ナイフを胸に抱きしめて
    話の進め方とか
    章ごとに主人公が違うとか
    すごく私好みだったのに
    ラストは普通すぎて拍子抜けした。

    しかし完全犯罪だと思うのだが
    刑事はあんなに優秀なのか。
  • ナイフを胸に抱きしめて
    とても静かで丁寧なプロローグ。
    それは、姉・和奈が小学校の教師で、高校生の妹・莉緒との二人だけの堅実な生活をしているところから始まる。

    10年ほど前に父親が不倫をし、母と離婚する。
    それから3人の生活だったが、母親も3年前に心筋梗塞で亡くしていた。
    姉妹にとっては、父と母を奪った相手を憎く許せなか...続きを読む
  • ナイフを胸に抱きしめて
    10年恨み続けてきた相手との再会。まさか殺してしまうとは思わなくて衝撃だった。
    自殺教唆。姉のため。自分が殺めた自覚がさほどない。
    葬儀で見たこずえちゃんの姿に、なかったことにはできない。

    きっかけは、父との不倫で、西井千賀子に家族を奪われた恨み。
    たまたま再開したことで、姉が母の仏壇の前で泣いて...続きを読む
  • ナイフを胸に抱きしめて
    久しぶりに最後にほっとできるミステリーを読みました。

    柳川和奈は小学校の先生です。
    高校3年生の妹莉緒と公営団地に二人暮らしです。
    父と母は十年前、父の不倫により離婚して父は他の女性と家庭を持ちました。
    母はそのせいで、働きづめで3年前過労による病気で亡くなっています。
    それから和奈は働いて莉緒を...続きを読む
  • ナイフを胸に抱きしめて
    なかなかのミステリー小説だった!いろいろ仕込みあり更にプロローグと第1章ではいきなり殺人場面から始まり物語が進むにつれて何かドンデン返しがあるような気になりだす。更に最後には感動が待っていた。良い本に出会えた❗️
  • 還りの会で言ってやる
    爽やかな読後感でした。
    いじめのシーンは生々しいものがあるにも関わらずライトに読ませる筆力には著者の丁寧さを感じさせられました。

    キャラクターも皆ちゃんと立っていてテンポ良くストーリーに乗っかってくれてます。

    こんなのいじめじゃない、と仰られる方もいらっしゃるでしょうがエンタメと割りきれば感情移...続きを読む
  • 同じ星の下に
    有乃沙耶は両親から虐待を受けていた。
    下校途中、児童相談所の“渡辺”と名乗る男に声をかけられる。
    沙耶を迎えに来たと言われ疑うことなく車に乗る。

    P13〈嫌な予感がした〉
    そこがすべての始まり。

    誘拐犯の“渡辺”と人質の沙耶。
    でも様子がおかしい。
    “渡辺”は沙耶に対して優しく接し
    彼女はこの暮...続きを読む
  • 同じ星の下に
    『この誘拐犯が、本当のお父さんだったらいいのに』

    12月の北海道。中学2年の沙耶(さや)は、下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。
    沙耶は数日前に児童相談所に、電話をかけていた。「親に虐待されています。もしかしたら殺されるかもしれません。」と。

    渡辺と名...続きを読む