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中2の沙耶は、明晩、両親が自分の殺害を計画していることを知っていた。だが下校中、児童相談所職員を名乗る男の車で誘拐される。監禁下のやりとりで男にやさしさを感じ、ふと彼女は男がじつは本当の父親ではないのかと疑う。一方、男は「身代金目当ての営利誘拐である」と警察に犯行声明を送り粛々と計画を進める。彼は一体誰で何が目的なのか?
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Posted by ブクログ
八重野統摩さん続けて2冊目。『ペンギンは空を見上げる』と同様、読みやすさと読後の爽やかな余韻があとを引く秀作でした。 読みやすさの具体は、思春期女子の内面描写の巧みさ、先の読めない謎の誘拐事件設定で、これらに引っ張られ、エピローグまで一気に駆け抜けます。 爽やかな余韻の具体は書けませんが、ミ...続きを読むステリーの形式を借りながら、主軸は優れた人間ドラマである点が読み手に刺さるのだと思います。 両親による虐待・ネグレクトで過酷な環境下にあり、身の危険さえ感じる中2少女・沙耶が、児童相談所職員の男・渡辺に誘拐され監禁されます。しかし、渡辺が提供する監禁生活は、優しさにあふれ穏やかで、衣食とも豊かで温かいものでした。渡辺の正体と誘拐の裏に隠された真実が本作の核心です。 沙耶視点と刑事視点の2人の語り手により物語が進みます。刑事視点パートでは、人質と誘拐犯確保への駆け引きの妙以上に、娘をさらわれてさえ保身に走る親の醜悪さの描写がもどかしい限りです。 対比するように描かれる誘拐犯の渡辺と沙耶の穏やかな時間は、読み手にも心地よいものでした。人質が誘拐犯に好意を抱く心理は、単純にストックホルム症候群などとは片付けられないでしょう。 「同じ星の下に」生まれながら、世の中が悲しいほど不平等なのは周知の事実で、著者はそれを強烈に読み手に突きつけます。それでも救いを求める「祈り」は尊いものに違いありません。本書を閉じた時に、手の平に慈愛に満ちた優しさが残りました。
プロローグ 私はあの日に生まれてきた あの日、星が見えたかどうかは分かる術もないが ハッキリと言えることがある もう一人生まれてきたということだ あの日、あの時、あの場所で… 本章 『同じ星の下に』★5 ブク友さん、こぞって高評価の一作 相変わらず、あらすじは省くが 良かった! ありきたり...続きを読むの誘拐ものを、ハートルフウォーミングに仕上げた感動のミステリー小説だ 渡辺さんと沙耶ちゃんの関係が堪らない なんて温かい作品なんだろう 無名の良作に拍手と賛辞を送りたい そう思った! エピローグ 小学校6年生の時に、同じクラスに私と同じ誕生日の子が私含めて3人もいた 亜紀ちゃん、葉月ちゃん、そして8だ 皆8月12日生まれ しし座 彼女たちは今何をしているのだろう 愚息の話 愚息の名前のエイトは特殊な字を書くが、かつてサッカー教室にいた同学年の子で同じくエイト君という子がいた なんとその子も珍しい同じ漢字であったが なんとなんと、同じ誕生日であった!!! ゾクッとした 同じ年の同じ日に生まれ 同じ名前で同じ漢字 その2人がサッカー教室で邂逅する そこには何も生まれなかったのだが(¯―¯٥)8v……… 何も思い浮かばないので、今宵はもう寝よう そう思った 完
許されない立場だから、その態度だったのか。時々この医療知識はなんだろうと思いながら、きつい描写もあり、何とかしてほしいと祈りました。また末梢血管がスッと開いて冷たいショックを離脱した作品に出会えました。
いきなり誘拐の場面から始まるので、先が気になって一気に読んでしまった。 沙耶の目線と警察官の進藤の目線が交互に展開されるが、進藤目線の時は沙耶の両親に嫌悪感が酷くなっていくし、沙耶の目線ではつかの間の幸せでも続いて欲しいと思いながら読んだ。 何故誘拐されたのかが焦点だったと思うが、それより沙耶の環...続きを読む境がどうなるのかが気になって仕方なかった。 最後いきなり月日が経つので、呆気ない終わりにも感じたが、このやり方しか無かったのかなと虚無感も感じた。 ただ、間違いなく読んで良かったと思える作品だった。
初めての作家です。 インスタで紹介されておりあらすじが 誘拐ミステリーで興味深く読んでみました。 想像を超える読み応えがあり とても感動しました。 警察が毒親に激昂する場面では 手を叩いて応援していました。 毒親に育てられた沙耶が 誘拐犯によって、幸せを手に掴んでいく様子に 涙が止まりませんでした。...続きを読む 読む手が止まらず1日で読み終えてしまいました。
両親から虐待受けていた中二の沙耶は 自分を押し殺し 日々、一人で耐えていた。。 両親が自分を殺そうとしている事を知り、自ら児相に電話をする。 そして下校途中、児相の職員と名乗る人物に 車に乗るよう促され、助かった!と思ったのもつかの間。。 渡辺と名乗るその男は、沙耶を誘拐し身代金を要求するという。...続きを読む 厳しく監禁されながらも、 徐々に渡辺さんは沙耶にとてもやさしくなっていく おいしい食事や看病など 虐待だけで生きてきた沙耶は、今まで経験したことのない、 心温まる日々を過ごしていた。 当たり前の普通の温もりがこんなにも温かいという事をかみしめながら… 誘拐したにもかかわらずなぜこんなにも優しいのか… 貧乏極まりない、借金だらけの我が家に なぜ身代金を要求するのか… この男はいったい何者なのか… この人がお父さんならいいのに、とまで思わせる。 謎が気になり読み進めるも、渡辺さんのやさしさに 読んでるこちらもほっこりしてしまう。 が、身代金受け渡しの日がやってくる… タイトルにもある 同じ星の下。 なんらかの間違いから道は ずれていってしまう。。 そして人生は不平等になってしまう。 けれど人の温かい心が 絆となって紡がれていく 心温まる作品でした。 渡辺さんの痛みは どれほどのものだっただろうか… 沙耶と出会えてよかった…
真相が予想外だったので驚いた。 誘拐された有乃が語る虐待は、淡々と語られるが故に 辛さが増す気がした。 有乃が言うように、この星は不平等があふれている。 それがタイトルにつながったのも、なるほどな。 「隠れた名作」という販促フレーズだったが、まさにその通りだった。
誘拐犯と人質の二人だけの空間には、心温まる描写が多く、不思議な安心感の中で読み進めることができた。明らかに身代金目的ではない誘拐犯の優しさの理由が気になり、引き込まれるように一気に読み終えた。あと、クロワッサンが食べたくなった。
主人公は中2女子。ある日学校帰りに誘拐されてしまう。 ところがその誘拐犯との日々がただただ温かく愛おしい。2人の空気感や料理の描写がとても素敵で。 ラストに誘拐の真相や2人の関係性が明らかになるが…涙。 続きが気になり読み進めるが、あまりにこの物語が好きすぎて終わるのが寂しくて、そんな作品だった。こ...続きを読むれはもう超オススメです!
誘拐されて、犯人に思い入れするストックホルム症候群的なやつかな?と思って読み始めたが、予想を大幅に裏切る結末で、凄く良かったとしか言いようがない。 とりあえず刑期を無事に終えて良かった。 中学生の有乃紗耶は、児相の職員渡辺を名乗る人に誘拐された。片足に足枷をつけられているが、大事に扱われている。ト...続きを読むイレもお風呂も問題なし。晩御飯や朝ごはんもなかなか豪勢だ。 北海道警察に身代金要求の投函物が届く。2000万円。沙耶は家では虐待を受けていた。DNA鑑定で父が血が繋がっていないことも知っていた。熱が出たが、渡辺さんは雑炊を作ってくれた。ポカリとかも用意してくれる。 警察の捜査で沙耶の部屋に手斧があったことがわかり、クラスメイトの証言で痣があったこと、児相の証言では、3ヶ月前から虐待がなくなって恐ろしい、夜釣りにいくことになっているが、両親に保険金がかけられているのではとも。実際3ヶ月前に500万円の死亡保険にかけられていて、そろそろ何かあった時に保険が降りる時期が来ていた。 身代金引渡し方法の指示がきた。この家での生活にもタイムリミットがくる。クリスマスがやりたいと沙耶が言い出したら、足枷を取ってオーブンでケーキを焼かせてくれた。鶏も焼いて、すっかりクリスマスである。 翌日タッパーに残り物を詰めてくれた。荷造りして、身代金の受渡しである。船に乗った。父と母が埠頭に2000万円の札束を並べた。燃やせば沙耶を助けると渡辺がいう。しかし父母には燃やせなかった。借金になるからだ。渡辺がライターを投げて燃やした。
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八重野統摩
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終わりの志穂さんは優しすぎるから
還りの会で言ってやる
犯罪者書館アレクサンドリア ~殺人鬼はパピルスの森にいる~
プリズム少女 ~四季には絵を描いて~
ペンギンは空を見上げる
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