八重野統摩のレビュー一覧
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ネタバレ会話が独特だなあって思ってたらそういうことだったのね、、(´;ω;`)
タイトルが秀逸!最後まで読んでこれしかないって思いました。
神様はいないって何度も考えるのはハルのことが分かっていけばそうだったのか!と驚き。
最初はいけ好かないお子ちゃまやなと思ってたけど、知った時はマジかごめんって思わず言っちゃうくらい衝撃あった。
これをするための作品ではないっていうのが偉い!どんでん返しのための話になってないのがめっちゃいい。
小学6年でハルは賢すぎるほど賢い、それは彼が背負ってしまってるものゆえで、無邪気に夢を追うことが出来ないと早くに分かってしまったから彼は大人になってしまっている。こんな早く -
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『ナイフを胸に抱きしめて』です!(うん)
『ナイフを胸に抱きしめて』ですよ!!(うん、そうだね)
『ナイフを胸に抱きしめて』なんですよ!!!(だから、題名やろ?分かってるって)
『ナイフを胸に抱きしめて』なんだよぉお!!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
(どしたどした)
幼い姉妹から不倫からの略奪婚で両親を奪った女が母として再び目の前に現れたとき、姉の心にあったのは消えることない激しい怒りでした
そして、復讐の炎に晒された女性は脅されるがままに自ら高層階から飛び降ります
そうです姉が胸に抱いたナイフは復讐を遂げるのです
だけどね、物語は最後に小さな体に込められた大きな決意によって、すんば -
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無愛想な少年と、無愛想な少女と、気の良い少年の三人のお話。
少年ハルが風船ロケットにかける情熱と、対照的に他者に対する冷然さの背景に、少しずつ迫っていくストーリーが印象的だった。
転校生のイリスとは、最初は距離があっても、きっとイベントを乗り越えて仲良くなる……というセオリーを迂回してくるところも、面白い。
そうしてクライマックスにかけて、あ、これミステリーなんだなと、気付かされる。
そのことを、あざといと取ってしまうと、素直に読めなかっただろうけど。
思いもよらないパンチだったので、しっかり効きました。
「でもさ、イリスちゃんに対して思うことがあるなら、こんなふうにぼくを使って自分の -
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とても静かで丁寧なプロローグ。
それは、姉・和奈が小学校の教師で、高校生の妹・莉緒との二人だけの堅実な生活をしているところから始まる。
10年ほど前に父親が不倫をし、母と離婚する。
それから3人の生活だったが、母親も3年前に心筋梗塞で亡くしていた。
姉妹にとっては、父と母を奪った相手を憎く許せなかった。(だが、その憎しみは姉だけにしか感じなかったのだが…)
その相手は、和奈の受け持ちのクラスの母として授業参観で目にしてから抑えきれなくなった。
その相手が、飛び降り自殺をする。
だが高峰刑事は、飛び降りを命じたのではないか…と姉を疑っていた。
やがて思ってもいない展開になる。
激しさな -
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10年恨み続けてきた相手との再会。まさか殺してしまうとは思わなくて衝撃だった。
自殺教唆。姉のため。自分が殺めた自覚がさほどない。
葬儀で見たこずえちゃんの姿に、なかったことにはできない。
きっかけは、父との不倫で、西井千賀子に家族を奪われた恨み。
たまたま再開したことで、姉が母の仏壇の前で泣いているのを妹が見てしまった。
姉の代わりに恨みをはらす。
家族がいると知りながらも好きになってしまい、相手の家庭を壊してでも一緒になりたかった西井千賀子。
父も母も亡くしてしまい、殺したいほど恨み続ける姉。
姉の姿を見て、姉を幸せにしてあげたい、姉の代わりに恨みをはらす妹。
母を失ったこずえ。 -
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久しぶりに最後にほっとできるミステリーを読みました。
柳川和奈は小学校の先生です。
高校3年生の妹莉緒と公営団地に二人暮らしです。
父と母は十年前、父の不倫により離婚して父は他の女性と家庭を持ちました。
母はそのせいで、働きづめで3年前過労による病気で亡くなっています。
それから和奈は働いて莉緒を育ててきました。
そして、和奈は莉緒がキューピット役となり同僚の村山恭平先生と交際中でした。
そんな和奈が2年3組の担任になって間もなく5月の授業参観で和奈は驚きます。父の不倫相手であった(父は8年前に病死)西井千賀子がクラスの生徒の西井こずえの保護者として現れたのです。
和奈は母が亡くなったの -
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ネタバレどうして渡辺さんが沙耶を誘拐したのかが本当に分からなくて、その理由が気になって気になってあっという間に読んでしまった。
あまりにも沙耶が可哀想で、でも強くて、良い子だから、余計に辛かった。私達にとっては当たり前に過ぎていく毎日でも、沙耶にとってはただ耐え凌ぐだけの日々。親の顔色を伺いながら、寂しく1人だけで乗り越える日々。そんな中で起きた誘拐。不自由なはずなのに自由で、恐ろしいはずなのに温かい。初めて感じる人の優しさ。
そして初めてクリスマスを楽しんだ沙耶の幸せな表情が思い浮かぶほど、読んでいて私も幸せだった。渡辺さんがくれたマフラーは形に見える人の温かさ、幸せ、愛されてる証、全てを表して -
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『神なんていない』
『神様は沈黙する』
『祈りなんて藁なのに』
14歳が語るには、痛々しすぎる言葉達だ。
児童相談所職員を騙る渡辺さんに、誘拐されるところから始まる一週間の軟禁生活は、これまでに過ごした事の無い温かな一週間だったんだろうな。
親からの愛や、選択の自由、放課後のひと時、看病、クリスマスのプレゼント、子供が当たり前に享受されるべきものが、全て奪われて。
変わりに受け取っていたのは、暴力と、心を殺す術。
信じられなくもなるだろう。
祈りなんて無駄だと思うだろう。
読んでいる間、とても心が痛かった。
渡辺さんのおかげで身体も心も救われた沙耶は、きっと強く5年間を生きてきて、これか -
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ネタバレ虐待をうけていた中学二年生の沙耶と彼女を誘拐・監禁した渡辺。沙耶を虐待していた彼女の両親と捜査する警察たち。
このふたつが、沙耶視点と刑事・進藤視点で交互に描かれ話が進んでいくんだけど、被害者と誘拐犯とは思えないほど穏やかで優しい時間にほろりとした後に、胸糞わるい言動のオンパレードのヤバ親に怒り狂ってしまったから情緒が忙しかったです。
真相は……うん、まあ、そっかあ、なるほど、結構無理くりですね……といった感じでしたが……読みやすかったし文体も結構すきだったので満足です。
わたしは渡辺さんみたいな話し方をする大人がだーーーーいすきです。
大人だけど自分が救われたいだけの身勝手な祈りをする人間臭 -
Posted by ブクログ
同じ星の下に生まれたはずなのに、
ふと道が分かれてしまう。
この物語は、シンデレラストーリーというより、
小公女ストーリーの方が近いかもしれないかな。
虐げられ、家族の屋根裏で身を潜めるように生きる少女。
けれど彼女は、自分を憐れむことなく、
堅実に生きている。
誰しも「助けてあげたい」と思わされる存在。
そして帯にもあるように、
最後の最後に「同じ星の下」という言葉の重さが
加わります。
130ページ、彼女の本棚には
カミュ『異邦人』、遠藤周作『沈黙』、
『アンネの日記』が並ぶ。
中学二年生の本棚としてはあまりに重い。
作者はそこで、
「もし自分が彼女の父親なら、
生きるのが辛いことが -
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ネタバレとてつもなく苦しくて、切ない。
痛みに麻痺してしまう感覚というものは、過酷な環境で生きる術を身につけたことのようにも思う。だが、その環境に慣れてしまうことはあってはならない。自分の生き方は、他人に決められることではない。ましてや子への虐待など、生まれた命を大切に思えない親は勝手すぎる。子は親のために存在するのではないのだから。
当たり前だが、誘拐は許されるものではない。彼女が救われる形として、他に何か方法はなかったのだろうかとも思う。だが、もし渡辺さんの立場で、あの名前と再会したとき、そして、彼女を救うまでの時間が限られているとき、他にとれる手段が思いつかないだろう。
誘拐という深刻な事態に