八重野統摩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ会話が独特だなあって思ってたらそういうことだったのね、、(´;ω;`)
タイトルが秀逸!最後まで読んでこれしかないって思いました。
神様はいないって何度も考えるのはハルのことが分かっていけばそうだったのか!と驚き。
最初はいけ好かないお子ちゃまやなと思ってたけど、知った時はマジかごめんって思わず言っちゃうくらい衝撃あった。
これをするための作品ではないっていうのが偉い!どんでん返しのための話になってないのがめっちゃいい。
小学6年でハルは賢すぎるほど賢い、それは彼が背負ってしまってるものゆえで、無邪気に夢を追うことが出来ないと早くに分かってしまったから彼は大人になってしまっている。こんな早くに大人になっちゃう子供は苦労してるからこそめちゃくちゃ愛おしく感じます。
三宅とイリス3人のやりとりが可愛い。
あとがきの著者の経験も興味深い。僕たちの青春はちょっと特別といい最近は面白い本が多くて嬉しい。 -
Posted by ブクログ
無愛想な少年と、無愛想な少女と、気の良い少年の三人のお話。
少年ハルが風船ロケットにかける情熱と、対照的に他者に対する冷然さの背景に、少しずつ迫っていくストーリーが印象的だった。
転校生のイリスとは、最初は距離があっても、きっとイベントを乗り越えて仲良くなる……というセオリーを迂回してくるところも、面白い。
そうしてクライマックスにかけて、あ、これミステリーなんだなと、気付かされる。
そのことを、あざといと取ってしまうと、素直に読めなかっただろうけど。
思いもよらないパンチだったので、しっかり効きました。
「でもさ、イリスちゃんに対して思うことがあるなら、こんなふうにぼくを使って自分の気持ちの整理をしたってダメだよ。ちゃんと、向き合わないと」
気の良い少年、三好くんの言葉。
あなた、小学六年生にしてカウンセリングマインドをお持ちか、と驚いたセリフ。
ハルとイリスに目が行きがちだけど、三好くんの感じ方、繋ぎ方が出来れば、学校はそんなに息苦しい場所ではなくなるはずなのにね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ両親にひどい虐待を受けていたさら
さらの出生時、姉の子と取り違えてしまった医師が主人公。(最後に明かされる)
取り違えてしまった子がどのように生きているのか、自責の念に駆られる中、壮絶な虐待を受けていることを知る。自分の人生をかけてサラを救おうと、誘拐の計画を立てる。
誘拐は、虐待の保護の難しさ(児相に相談するだけでも警察を呼ぶだけでも、保護が難しい)を知っている主人公が、大きな事件を起こし、その中で両親の愛の無さを証明することで、確実に両親の虐待から救う計画である。
虐待を受けたサラは被害者だが、結果として救われた。もし取り違いがなかったとたら、姉の元で暮らす虐待両親の本当の子の命は誰にも気づかれずに無くなっていたかもしれない。
医師は誘拐の容疑で逮捕され、その後の生きる気力をなくしていたが、取り違いが本人たちに知られており、2人に生きることを切望され、生きていくことが責任だと自分に言い聞かせているところで終わる
虐待から救いたい、取り違えた子に罪を償いたい
ということは読んでいて自然に感じたが、
もし取り違いが起きなかったら、誰にも気づかれずに静かに命が消えていた可能性があったという事には気づかなかったし、ハッとした。そこがこの作品の1番伝えたかったところだと思う。
悲劇の元に救われた命があり、ハッピーではないけど皆が折り合いをつけてエンディングを迎えていて素晴らしかった。
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Posted by ブクログ
親から虐待を受けている中学生の少女が、児童相談所職員を名乗る男性に誘拐され監禁されるも、誘拐犯が自分の父親だったらいいのにとすら思えるほどとても親切に接してくれる。何が目的で誘拐したのか?その点は最後までわからず一気に読み進められた。
設定上の都合かもしれないが、誘拐犯との生活は心温まる系のコントを見ているような、ツッコミどころ満載で、少女も自分でツッコミを入れたりしているのでオモロかった。
ただ、いろいろと設定のツメが甘いところがあって、「それはないだろ」と思うところもしばしばあって、若干冷める時がある。
ストーリー自体は面白かったけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めての作家さん
フォローしてる方々の本棚でよく見かけて
高評価ですし、気になって予約しました。
冒頭の誘拐場面から引き込まれて
あっという間に読み終えました。
沙耶の両親のクズっぷりにムカムカムカ。
対して誘拐犯の思わぬ優しさに
これはどういう展開になるのか
とページを捲る手が止まりませんでした。
産院での取り違えは
過去にドラマや映画で何度か使われていて
当事者たちがその事実を受け入れることが
いかに困難かというところに重きを置いていた作品が多い印象なのですが、
今作ではそこはすっ飛ばされて
感情面も手続き面も全部解決したようで
さらーっと終わってしまったので
そこがちょっと残念でした。
(そこが動機のミソではあるが
メインテーマではないので致し方ない)
沙耶のような環境の子供が
程度の差はあれど
実際にもいるのかと思うと
とても胸が痛くなります。
誘拐はいけないことだけど
同じ星の下に生まれながら
そういう不平等に扱われている
全ての子供たちに
「渡辺さん」が現れたらいい。
(そういう場面に出くわしたら
せめて声を掛けられる人になりたいです)