八重野統摩のレビュー一覧

  • ペンギンは空を見上げる

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    地球は青かった。神は見当たらなかった。

    ガガーリンが残したこの言葉が真実であることを
    どうしても確かめたかった小学6年生のハル。

    とても聡明なハルくんが意固地になったり、斜に構えたり、傷ついたり大切なひとのためにまっすぐ動いたり。“宇宙”という広大な夢を介して人と向き合うひたむきさ。

    なんだよもう、応援せずにはいられない。

    終盤にかけて浮き彫りになるひとつの真実と、冒頭のガガーリンの言葉が繋がる瞬間には自然と目頭が熱くなった。わたしも、自分の感情の動きに素直にいたいな。

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    2025年11月06日
  • ペンギンは空を見上げる

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    ネタバレ

    なんて賢い小学生たち。
    ちゃんとハルくんのメモを待ち、会話をする。好きなものを共有したくて勉強して同じ道を目指そうとする素直な心。その姿勢に見習いたい部分がたくさんあります。
    ハルくんの誰よりも宇宙飛行士になりたかった気持ちと言葉、響きました。
    最後のメモの内容、想像が膨らみますね。

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    2025年10月30日
  • 同じ星の下に

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    好き!!
    すごく!よかった!

    誘拐の話ということでミステリーかな?と思いつつ読み始めたら、切なすぎる誘拐のお話で。
    どうなるのか?結末も気になるし、渡辺さんと沙耶との雰囲気もなんだか温かくてどんどん読みたくなり、最後まで止まらない1冊。

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    2025年10月18日
  • ペンギンは空を見上げる

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    宇宙に憧れる小学6年生の少年の細やかな心の描写がしみて、感動というか、泣けます。
    読書嫌いの息子にも読んで欲しいなと思わせてくれる物語でした。

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    2025年10月12日
  • ナイフを胸に抱きしめて

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    号泣です。
    悲しかったり優しかったりするだけの物語ではありません。人が死にます。かなり怖い場面も多いです。これってミステリーなの?という流れではありますが、そうではありません。だから、明かされた真実がたとえ予想通りだったとしても、それで勝ち誇ってはいけません。一人一人の境遇や偶然が絡まりあってとんでもない悲劇が起こりますが、それはただ単にそこで起きた出来事というだけではなく、そこに至るまでの長い長い時間とそれぞれの想いがそのような形になってしまったということなのでしょう。
    物語の締めくくりも最高です。慟哭です。号泣です。
    八重野さんの小説を読むのは2作目ですが、本当に面白くて上手です。他の作品

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    2025年09月09日
  • 同じ星の下に

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    続きが気になり一気に読み進めることができた。
    誘拐犯でいながら、自分も苦しみ続けてきていた渡辺さん。 渡辺さんと沙耶が過ごした5日間は、監禁されている期間と言えど、とても暖かい時間、暖かい気持ちになった。

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    2025年08月18日
  • 同じ星の下に

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    「この誘拐犯が本当のお父さんだったらいいのにー」

    〜あらすじ〜
    12月の北海道。中学2年の少女・沙耶は日常的に両親から虐待されていた。そんな中、下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男・渡辺に誘拐・監禁される。監禁下のやりとりで男にやさしさを感じ、あることから彼女は、男が実は「本当の父親」ではないかと疑い始める。渡辺とは一体、誰で、何が目的なのか?
    --------------------------
    虐待されている少女が主人公なのですが作品全体がとても暖かい雰囲気に包まれていて抵抗なく読み進められます。ただ、誘拐事件解決に動く警察と虐待を繰り返していた両親との描写は愛の無い親の態度が醜く、

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    2025年08月11日
  • ペンギンは空を見上げる

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    若い人に特に読んでいただきたい作品でした。
    賢いハル君だからこその、悩みであったりを少しずつ自分の力で向き合っていくのにとても心揺さぶられました。

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    2025年08月07日
  • 同じ星の下に

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    ラストまでページをめくる手が止まらなかった
    虐待や誘拐一見すると辛いシーンが出てくるが
    渡邉さんと沙耶の奇妙な共同生活が少し明るく照らしていた
    ラストはハッピーエンドで胸が熱くなった

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    2025年07月16日
  • 同じ星の下に

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    読者評価が高かったので読みました。
    滅茶苦茶感動しました。

    誘拐犯と人質の話。
    ありがちな内容の作品かなと思いましたが、読み進めるうちに、ラストが気になって、どう終着しるのかが、とても楽しみになります。
    最高のラストで、涙なしでは読めません。
    希望は必ずある!!と思える一冊!!

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    2025年07月06日
  • 同じ星の下に

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    号泣。
    両親から虐待を受ける中2の沙耶は学校帰りに誘拐され、犯人の渡辺に監禁されるも、居心地の良い暮らし。
    両親に身代金を要求するも、その目的は一体何なのか。
    沙耶と同じく渡辺は実の父親ではないのかと思っていたし、そう願っていた。
    エピローグの話では罪悪感と後悔に押しつぶされそうになりながら苦しむ姿に、ずっと涙が止まらなかった。
    同じ星の下に生まれようとも、この世界は悲しいくらいに不平等だと思っていた沙耶。
    5年後の沙耶は素敵な女性になったんだなあとしみじみ。
    家族も過去に起きた事件を知って苦しんだと思うし、沙耶もそうだったろう。
    それでも一生懸命に生きて約束を守って、という言葉に強い優しさを

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    2025年06月18日
  • 同じ星の下に

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    ラスト涙、涙、涙。序盤で沙耶が高熱を出した場面では医師?と思ったけどまさか産科医だったなんて。こんなにも命がけで愛してくれるなんて救われる。ラストは本当に感動した。

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    2025年06月16日
  • 同じ星の下に

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    ネタバレ

    [存在の全てを]を同時に読んでいたが同じような状況で、元々の暮らしより誘拐された生活のほうが幸せって辛い。人生で看病される経験が初めて、しかも誘拐犯に看病されるとは。でも誘拐先で楽しいクリスマスパーティーを経験する様子が読んでいて嬉しくなる。病気の時の適切な対処法に、あれ?と思った事が最後につながる。医療ミスで退職し、取り違えたふたりの幸せのため何ができるか考える、そうだったのか。人の気持ちに敏感で優しいドクターだからこそだろう。たまたまだが[存在の全てを]も、この作品も、同時に2件が起こることが原因、その道のプロでも大変なのだろう。
    初読み作家さん、とても良かったです。

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    2025年06月07日
  • ペンギンは空を見上げる

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    ずっと教室で1人で過ごしているハル
    なぜ彼は1人を貫いているのかそしてどうして彼は言葉を発さないのかその事実を知った時とてももどかしかった
    彼はまだ小学生で夢は努力では叶わないこともあるという現実を突きつけられたから少し大人びているのかもしれない
    でもそんな彼にもイリスという出会いがあり少しずつ氷がとけて柔らかくなっていく
    また三好もいいやつで常に彼のことをそばで支えている
    とても良い小説だった

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    2025年05月25日
  • ペンギンは空を見上げる

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    小学6年生で、なんとしっかりした考えを持つんだろう…すごいなぁと思いながら、読み進めていくうちに涙が止まらなくなりました。エピローグまで読んで、あとがきも読んで…心に迫る宇宙への思いを痛感しました。

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    2025年02月19日
  • ペンギンは空を見上げる

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    ネタバレ

    会話が独特だなあって思ってたらそういうことだったのね、、(´;ω;`)
    タイトルもそうだし、神様はいないと何度も考えるのも全部そうだったのか!と驚き。
    これをするための作品ではないっていうのが偉いですね。伏線、どんでん返しのための話になってないのが。

    小学6年でハルは賢すぎるほど賢い、それは彼が背負うものがゆえ、無邪気に夢を追うことが出来ないと早くに分かってしまったから彼は大人になってしまっている。
    三宅とイリス3人のやりとりが可愛い。
    あとがきの著者の経験も興味深い。僕たちの青春はちょっと特別といい最近は面白い本が多くて嬉しい。

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    2025年02月04日
  • 同じ星の下に

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    この誘拐犯が本当のお父さんだったらいいのに…

    両親から虐待を受けている中2の沙耶は渡辺と名乗る男に誘拐される
    渡辺とは一体誰で何が目的なのか

    初読みの作家さん
    1日で一気読み!読んでよかった!
    じんわりくる結末
    この後のお話やスピンオフも読んでみたい

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    2025年01月11日
  • 同じ星の下に

    匿名

    購入済み

    酷い虐待にあっている少女。そこに現れた渡辺さん、彼は何者?と、ずっと不思議でした。話の最後に事実がわかり驚きました。警察の捜査で少女がどれだけ酷い目にあっていたかが明らかになってゆき、少女が不憫で悲しかった。こんな酷い親っているんだと怒りも沸きました。虐待は許せないと、深く思います。

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    2024年10月29日
  • 同じ星の下に

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    なんて切なく、悲しく、思いやりのあるお話しだったんだろう。

    中学2年の有乃紗耶は親から虐待を受けていましたが、3か月前からパタリと虐待がなくなり、夜に海釣りに行こうと言われ、自分は殺されると思い児相に連絡をします。
    その数日後、児相を名乗る「渡辺さん」に誘拐され、警察に身代金要求の犯行声明が届きます。

    紗耶の受けた虐待に、心が痛くなりました。
    誘拐されましたが、誘拐された日々の方が温かいご飯や布団に幸せを感じ紗耶が受けていた日々の辛さがわかりました。

    渡辺さんがどうして紗耶を誘拐したのか、最後にわかりますが、これもまた切なくウルウルきてしまいました。

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    2024年10月27日
  • 同じ星の下に

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    泣ける場面が多くありました
    切なくて悲しい話でした
    誘拐犯て女子中学生のやり取りが
    テンポ良く進んでいてだんだん距離が縮まっていくところが面白かった
    最後まで読んだ感想は、
    みんな強く、幸せになって欲しいなと
    思いました

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    2024年10月21日