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この誘拐犯が、わたしの本当のお父さんだったらいいのに——。
号泣、必至! 最後に待ち受ける驚愕の真相と、最後の最後にもたらされる大きな感動。
同級生はみな幸せそうだ。なのになぜ、わたしだけが、これほど不幸な目に遭い続けるのだろう。
12月の北海道。中学2年の少女・沙耶(さや)は、自分を日常的に虐待をしてきた両親が、今夜、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。ところが下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。監禁下の交流から、ふと彼女は、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。男は一体、誰で、目的は何なのか?
Posted by ブクログ 2024年03月26日
他の方のレビューが良かったので、期待を膨らませながら読み始めた。こういう場合、大抵あれ?となるのだが、ものすごく良かった。
壮絶な虐待を受けて育った沙耶が誘拐される話。
暗く、狭く、寒く、いつ殴られるかわからない、理不尽が溢れる自宅とは真逆の、暖かい、美味しいご飯にふかふかの布団、清潔な服、決して...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月07日
家庭に問題がある少女が誘拐される話です。
日常的に父親から暴力をふるわれ、母親に守ってもらえないどころか
「私もあんたのこと、そんなに好きじゃない」
と言われてしまう。誘拐犯のことを本当の父親ではないかと考える。潜伏先にいたい。家に帰りたくないと思う。悲しいです。
ところどころでほっとするところがあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月29日
12月の北海道。中学2年の少女・有乃沙耶(ありのさや)は、下校途中で児童相談所の職員を名乗る「渡辺」という男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。男はなぜか沙耶に優しく、両親から虐待を受けていた沙耶は、実は彼が「本当の父親」なのではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月16日
読み終わった時に、沙耶と渡辺さんを取り巻く環境が幸せでありますように、と祈らずにはいられない1冊でした。出会えて良かった1冊。
誘拐といえば「流浪の月」が思い出されるけど、全然違う結末で、どっちも好き。
虐待されていた沙耶の元に児童福祉司を名乗る渡辺が訪れ、児童福祉施設で話しを聞くと言い沙耶はその...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月09日
中学2年の少女・沙耶は、日常的に両親から虐待を受けていた。
自分の殺害を両親が計画してしていることを知った彼女は、児童相談所にも電話で相談していたのだが、訪問せずにいたある日、学校帰りに相談員だと名乗る渡辺に保護するからと車に乗せられて…。
渡辺に連れて行かれ、監禁された家での生活は、恐怖を感じた...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月07日
面白い。面白すぎる。予備知識なしでたまたま手に取った本がこんなに面白いなんて、一足早い年末ジャンボに当たったような気分じゃん。正直、著者のこともまったく知らなくて、なぜこの本を選んだのかも今となってはわからないのだけれど、そんな僕が思うに、こんなことを言っては大変失礼だけれど、この本、タイトルとカバ...続きを読む
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