あらすじ
この誘拐犯が、わたしの本当のお父さんだったらいいのに——。
号泣、必至! 最後に待ち受ける驚愕の真相と、最後の最後にもたらされる大きな感動。
同級生はみな幸せそうだ。なのになぜ、わたしだけが、これほど不幸な目に遭い続けるのだろう。
12月の北海道。中学2年の少女・沙耶(さや)は、自分を日常的に虐待をしてきた両親が、今夜、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。ところが下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。監禁下の交流から、ふと彼女は、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。男は一体、誰で、目的は何なのか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
好き!!
すごく!よかった!
誘拐の話ということでミステリーかな?と思いつつ読み始めたら、切なすぎる誘拐のお話で。
どうなるのか?結末も気になるし、渡辺さんと沙耶との雰囲気もなんだか温かくてどんどん読みたくなり、最後まで止まらない1冊。
Posted by ブクログ
続きが気になり一気に読み進めることができた。
誘拐犯でいながら、自分も苦しみ続けてきていた渡辺さん。 渡辺さんと沙耶が過ごした5日間は、監禁されている期間と言えど、とても暖かい時間、暖かい気持ちになった。
Posted by ブクログ
「この誘拐犯が本当のお父さんだったらいいのにー」
〜あらすじ〜
12月の北海道。中学2年の少女・沙耶は日常的に両親から虐待されていた。そんな中、下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男・渡辺に誘拐・監禁される。監禁下のやりとりで男にやさしさを感じ、あることから彼女は、男が実は「本当の父親」ではないかと疑い始める。渡辺とは一体、誰で、何が目的なのか?
--------------------------
虐待されている少女が主人公なのですが作品全体がとても暖かい雰囲気に包まれていて抵抗なく読み進められます。ただ、誘拐事件解決に動く警察と虐待を繰り返していた両親との描写は愛の無い親の態度が醜く、作中でも刑事が憤慨を感じるように、読んでいてこちらもやるせない怒りが込み上げてくるほどでした。
最後は涙無くしては読めないぐらい感動しましたし、何より文章表現がとても素敵で物語にすんなり没頭できる感じが本当に良かったです。
たまに人から「おすすめの本教えて」と言われ、その人に合うものを考えるのに悩むのですが、この作品は誰にでも薦められる素晴らしい作品でした。
#同じ星の下に
#八重野統摩
#読書好きな人と繋がりたい
Posted by ブクログ
ラストまでページをめくる手が止まらなかった
虐待や誘拐一見すると辛いシーンが出てくるが
渡邉さんと沙耶の奇妙な共同生活が少し明るく照らしていた
ラストはハッピーエンドで胸が熱くなった
Posted by ブクログ
読者評価が高かったので読みました。
滅茶苦茶感動しました。
誘拐犯と人質の話。
ありがちな内容の作品かなと思いましたが、読み進めるうちに、ラストが気になって、どう終着しるのかが、とても楽しみになります。
最高のラストで、涙なしでは読めません。
希望は必ずある!!と思える一冊!!
Posted by ブクログ
号泣。
両親から虐待を受ける中2の沙耶は学校帰りに誘拐され、犯人の渡辺に監禁されるも、居心地の良い暮らし。
両親に身代金を要求するも、その目的は一体何なのか。
沙耶と同じく渡辺は実の父親ではないのかと思っていたし、そう願っていた。
エピローグの話では罪悪感と後悔に押しつぶされそうになりながら苦しむ姿に、ずっと涙が止まらなかった。
同じ星の下に生まれようとも、この世界は悲しいくらいに不平等だと思っていた沙耶。
5年後の沙耶は素敵な女性になったんだなあとしみじみ。
家族も過去に起きた事件を知って苦しんだと思うし、沙耶もそうだったろう。
それでも一生懸命に生きて約束を守って、という言葉に強い優しさを感じる。
Posted by ブクログ
ラスト涙、涙、涙。序盤で沙耶が高熱を出した場面では医師?と思ったけどまさか産科医だったなんて。こんなにも命がけで愛してくれるなんて救われる。ラストは本当に感動した。
Posted by ブクログ
[存在の全てを]を同時に読んでいたが同じような状況で、元々の暮らしより誘拐された生活のほうが幸せって辛い。人生で看病される経験が初めて、しかも誘拐犯に看病されるとは。でも誘拐先で楽しいクリスマスパーティーを経験する様子が読んでいて嬉しくなる。病気の時の適切な対処法に、あれ?と思った事が最後につながる。医療ミスで退職し、取り違えたふたりの幸せのため何ができるか考える、そうだったのか。人の気持ちに敏感で優しいドクターだからこそだろう。たまたまだが[存在の全てを]も、この作品も、同時に2件が起こることが原因、その道のプロでも大変なのだろう。
初読み作家さん、とても良かったです。
Posted by ブクログ
この誘拐犯が本当のお父さんだったらいいのに…
両親から虐待を受けている中2の沙耶は渡辺と名乗る男に誘拐される
渡辺とは一体誰で何が目的なのか
初読みの作家さん
1日で一気読み!読んでよかった!
じんわりくる結末
この後のお話やスピンオフも読んでみたい
匿名
酷い虐待にあっている少女。そこに現れた渡辺さん、彼は何者?と、ずっと不思議でした。話の最後に事実がわかり驚きました。警察の捜査で少女がどれだけ酷い目にあっていたかが明らかになってゆき、少女が不憫で悲しかった。こんな酷い親っているんだと怒りも沸きました。虐待は許せないと、深く思います。
Posted by ブクログ
なんて切なく、悲しく、思いやりのあるお話しだったんだろう。
中学2年の有乃紗耶は親から虐待を受けていましたが、3か月前からパタリと虐待がなくなり、夜に海釣りに行こうと言われ、自分は殺されると思い児相に連絡をします。
その数日後、児相を名乗る「渡辺さん」に誘拐され、警察に身代金要求の犯行声明が届きます。
紗耶の受けた虐待に、心が痛くなりました。
誘拐されましたが、誘拐された日々の方が温かいご飯や布団に幸せを感じ紗耶が受けていた日々の辛さがわかりました。
渡辺さんがどうして紗耶を誘拐したのか、最後にわかりますが、これもまた切なくウルウルきてしまいました。
Posted by ブクログ
泣ける場面が多くありました
切なくて悲しい話でした
誘拐犯て女子中学生のやり取りが
テンポ良く進んでいてだんだん距離が縮まっていくところが面白かった
最後まで読んだ感想は、
みんな強く、幸せになって欲しいなと
思いました
Posted by ブクログ
中学2年生の少女が渡辺と名乗る男に誘拐された。けれども、誘拐犯の様子があまりに誘拐犯らしくなく、少女も訳ありなようで。。
話の展開として、結末はなんとなく予想できますが、気になってしまい後半は一気読みでした。なにより犯人の正体と動機が予想できず、エピローグでなるほどなあと腑に落ちました。
長編ですが、グダることなくおもしろかったです。誘拐犯と少女のほっこりしてしまうやり取りも好きでした。
Posted by ブクログ
寝不足〜
読み出したら 止まらなかった!
✎︎____________
両親から日々虐待を受けていた中学生の沙耶。
逃げることも出来ず ただただ苦しい日々を送っていたのだが、 ある日"児童相談所の渡辺"と名乗る人物に突然誘拐されてしまう。
身代金目的だという犯人だが 沙耶の家は貧乏で、まして沙耶のためにお金を工面するとも思えない。
いったい犯人は何者で 真の目的はなんなのか?
✎︎____________
誘拐されて監禁されて、、もっと不当な扱いを受けるのかと思いきや、犯人は沙耶に丁寧に接する。犯人がいったいどういうつもりなのかが分からず 先が気になって仕方なかった。
初めこそ恐怖に感じてた沙耶だったが、虐待されてた両親の元よりも こちらに安息を感じてしまう。
普通ならどんなに丁寧に扱われても、誘拐犯との生活は恐怖でしかないはずなのに、どうせ親に殺されてただろうしと、どこか諦めて開き直ってる沙耶が悲しい。
たった5日の監禁生活だったけど、穏やかな2人の生活は温かくて もっと続けばいいのにと犯人の方に肩入れしてしまった。
犯人の真の目的が分かった時、その悲しい事実に驚いた〜。
全てを知って 犯人の事を許せるか?
私が沙耶の立場なら許せたかもだけど、、
親の立場なら?
なんでもっと早く、とやっぱり思わずにはいられないかな。
これも映画化に向いてそう〜。
一気読みでした!面白かった!
Posted by ブクログ
親に虐待されている女子中学生が誘拐される。なぜか誘拐犯は中学生を大切に扱う。どうゆうことだろ、と一気に読んでしまった。終盤は結末にハラハラが止まらない。終始、優しさが漂う本だった。
Posted by ブクログ
中学二年生の沙耶は下校中に児童相談所の渡辺と名乗る男に声をかけられ、保護するからと車に乗せられた。実は少し前に親に虐待されていると児童相談所に沙耶自ら電話していたのである。
何の疑いもなく一軒家に連れて来られた沙耶はそのまま監禁されてしまう。
いわゆる誘拐、身代金、犯人は?
と言う話ではありませんでした(゚-゚*;)(;*゚-゚)
ネタバレしちゃうので色々書けないないけど…
まぁとにかく沙耶の両親が酷いこと!
真冬の北海道で部屋にハロゲンヒーターだけって
小さな頃から虐待されて。゚(゚´Д`゚)゚。
沙耶の強さに読んでるわたしも救われる。
何故か誘拐犯の渡辺さんが優しいの!
帰りたくなくなってしまうくらいに笑
そりゃラストが気になり一気に読んでしまいます
おかげで夜更かししてしまった……
ただ帯の号泣は…煽りすぎでは?
わたしの心が擦れているからなのか( ̄、 ̄)
Posted by ブクログ
どうなるの?一体どういうことなの?とあっという間に読み進めてしまった。
そして結末は帯に書いてあった通り号泣。
ちょっとうーんとも思える部分もあったけどとても話の作りとしては私は結末が予想できず面白かった。
他の作品も読んでみようかな。
Posted by ブクログ
評判がよく手に取った作品だったが、すごく良かった。
主人公の辛い環境と、誘拐犯との愛情を感じる生活…一見歪にも見える関係性だが、読み進めるほどに点と点が線に繋がり、あんなに感動するとは驚き。
Posted by ブクログ
この反応が正しいのか、親としては少し複雑ではあるけれど、泣いてしまった。
誘拐犯と人質の不思議な生活。それがこのまま続けば良いのに、と思ってしまっている自分がいた。
Posted by ブクログ
中学2年の沙耶は、自分を日常的に虐待をしてきた両親が、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。ところが下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。監禁下の交流から、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけるという設定から始まる。
ただただ、どう言うこと?と、あっという間に読み終えちゃいました。
彼女が置かれていた環境を思うと、男との最後の夜のクリスマス会 こんな時間がまだ続けば良いのにーと何とも言えない感情になっちゃいました。やるせない気持ちにもなりますが、登場人物達の強い生きる力を感じることができました。
Posted by ブクログ
先が気になり…約2日で読み終えました。
それほど読みやすく、入り込みやすかったです。
でも虐待の実態はやっぱり辛いですね。
ホントに酷い親です。この人たちがどうなったのかも気になりました。
色んな伏線が張られていて、そこも面白かったです。ラストのシーンは感動でした。
Posted by ブクログ
「ワタナべさん」はそういうことだったのかとなりました。たしかにビタミンとかやたら言ってたなと伏線回収…。
しかしほんと責任持てないなら子ども作るなと常々思う。子どもも迷惑なのに。まぁその想像力が出来ないくらいの頭ということでしょうけど。想像力は大事。
しかしこの子にとっては救いの神のような人ですよね。「ワタナベさん」は。
Posted by ブクログ
中学2年の少女の誘拐から始まるミステリー
始まりは穏やかに、それが怒りに変わってゆく
文体は優しいが結構重い物語
途中までは想像できなかった結末は救われる気分
「同じ星の下に生まれようとも、この世界は、悲しいくらいに不平等だ。」
是非読んでみて下さい
Posted by ブクログ
読みやすく、新たな事実の明かされ方もテンポが良く一気に読めた。
まぁ、そんな偶然あるかねぇと思うところもあるし、クライマックスは思惑通り行きすぎな気もするが主人公二人は賢いので、あるか。
Posted by ブクログ
初めて読む作家さん。
読みやすく、また面白かったです。
誘拐犯の正体と目的がなかなか見えてこなかったので、最後に全てが分かった時に「なるほど!」となりました。
何とも切ない誘拐です。
「存在の全てを」も切なかったけど誘拐犯が人質に抱く感情が全く異なり、新しい誘拐ミステリーとして楽しめました。
子どもの気持ちを描くのが上手でした。他の作品も是非読んでみたいです。
Posted by ブクログ
両親から虐待を受け辛い毎日を強いられていた子供にとって、確かにこんな誘拐犯なら、もっと一緒にいたいと願うだろう。誘拐という恐ろしい事件に巻き込まれていたにもかかわらず、幸せな監禁生活を送るという不思議な毎日が始まる。読者は、もっと一緒にいさせてあげたいと願ってしまう。過酷な日常がありながらも温かい心に触れることができる作品です。
Posted by ブクログ
この誘拐犯が、わたしの本当のお父さんだったらいいのに、というコピーに惹かれて。いやほんとそれ。なぜ渡辺さんは沙耶を誘拐したのか、全くわからないまま二人の日々が紡がれていて、その日々がなんとも優しくて…。どうかどうか、と願いながら読み進めてた。
始まりは許されないことだけど、あの結論に至った沙耶達の強さに感嘆する…。
Posted by ブクログ
とにかく、虐待の実態が酷い。
身体的なものもだが、愛していない、大事にしていないということをたった14歳の子供に突きつける大人の醜さに胸が苦しくなった。
誘拐犯と人質の優しく穏やかな1週間。
沙耶の今までの日常がどれほど異常だったか、そして生きているとこんなに幸せなこともあるんだと希望の持てる、なんとも奇妙な生活。
そのあたりはサラサラと読めるのだが、なぜだろう、渡辺さんにも沙耶にもそこまで感情移入はできずに読み進んでいった気がする。
さらに後半、まさかの赤ちゃんの取り違えから起こった一連の出来事とわかってからはあれよあれよという間に事が進み、若干気持ちがついていかなかった。
この物語で1番人間味が溢れ、共感し、感情移入できたのは、娘の命をなんとも思っていない徹人と沙都子をぶん殴った、相良巡査部長だったかもしれない。
Posted by ブクログ
赤ちゃんの取り間違えはよくある話なのでありきたり。有乃両親2人が酷すぎたが、彼ら2人も加害者であり被害者であるのがなんとも言えない、渡辺さんが優しい理由に納得できた。