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箱庭クロニクル
『嘘つき姫』で鮮烈デビュー、2作目『海岸通り』で芥川賞候補。 ファンタジックな世界観と異国情緒ただよう文体で読者を魅了する、2024年最大の新人が、文芸界に風穴を開ける。 次世代の「本物」を探すみなさま、この「才能」を、見つけてください。 ~~~~~~ 手のひらのミクロコスモス。地獄の口に何度でも出くわす人生、でも私だけの天国に続く糸も確かに光り、ここにある。この物語の中に。 ーー 一穂ミチ とびきり美しい物語群の中に暗さや裏切りがあって、人間の光と影を同時に見せてくる…才能って“これ”のことね!? ーー佐伯ポインティ 孤立と連帯のあわいを揺れる不器用な人間の心。その迷宮の出口は、意外なところに開いている。 ーー千街晶之 注目作家の変幻自在っぷりが炸裂。一編一編異なる魂を持つ、驚異的な短編集。 ーー瀧井朝世 坂崎さんの紡ぐ、宝石箱がきらめくような言葉づかいに、もう、夢中です!!! ーー三宅香帆 ~~~~~~ ★収録作品★ 「ベルを鳴らして」(日本推理作家協会賞短編部門受賞作) そこにひとつの戯画がある。家一軒ほどの大きさのタイプライターだ。 「イン・ザ・ヘブン」 地獄はどこにでもある。内とか外とか関係ない。 「名前をつけてやる」 これは「バッグ・クロージャ―」これは「ランチャーム」これは「ポイ」 「あしながおばさん」 拝啓 盛夏の候、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 「あたたかくもやわらかくもないそれ」 ゾンビは治る。マツモトキヨシに薬が売ってる。 「渦とコリオリ」 水流は左に渦を巻いている。 邦文タイピストの少女がついた歴史を変える嘘や、禁書運動家の母親を持つ少女の始祖サンドで繋がれた絆、流行り病「ゾンビ」で親友を亡くした女性の不思議な一晩etc. 人生ベストの一編が、ここに。 -
心ゆさぶる広告コピー
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 最後まで読んでください。人生を変える物語がきっと見つかります。 広告のボディコピーには、ただ通り過ぎてしまうにはあまりに惜しい、人生を変えてしまうほどの名言で溢れています。本書では、読み手が共感し心動かされる広告コピーに焦点を当て、「わくわく」「うるっと」「どきどき」「はっと」などの感情別に作品を紹介。あなたのための物語が、きっと見つかる1冊です。 ※電子版は紙版の一部の作品が含まれておりませんが、予めご了承ください。 作品選者:岩崎亜矢 / 安藤隆(サン・アド) -
コモングッド―暴走する資本主義社会で倫理を語る
著者のライシュがこれまで展開してきた「新しい資本主義」(政府か市場かの二者択一ではなく、市場メカニズムの根幹となる市場のルールそのものを見直してサテナブルな資本主義を構築する)から一歩進んで、「よき市民社会をつくるためには、何が必要か」に焦点を当てた本。 50年ほど前から、富と権力をもつ一握りの人々が、さらに多くの富と権力を手中に得ようと、社会に広がる「信頼」を搾取し始め、かつてはコモングッドと定義され、履行されてきた暗黙のルールが浸食されることになった。「私はどんな手段を使ってでも可能な限りの富と権力を手中に集める。慎み深く責任を持つなんていうのは負け犬がすることだ」と。 本書は、同じ社会を生きる一員として、人々はそもそもお互いにどんな義務を負っているのかについて再考し、どんな「理想」を共有すべきかについて考える。今よりもはるかに機能する社会、よい社会を取り戻したいのであれば、今は失われてしまった人々の間にあった共通の善、つまりコモングッド(良識)を取り戻さなければならない。 本書はアメリカ社会の話をしているが、アメリカに限定した話ではない。互いにつながっているという感覚を失い、お互いの共通認識としての「理想」をも失っている現代のすべての市民社会において、共通して考えなければならない問題である。そしてコモングッドを取り戻すため、市民として互いに負う義務を学ぶ市民教育を徹底できるか、と著者は訴える。われわれのよりよい社会の将来は、自分の実入りをよくするための「私的投資」としての教育に終わらず、よりよい市民社会を支える公的投資、「みんなのための市民教育」ができるか、にかかっているのである。 -
親密な異邦人
7年間小説を書けずにいる小説家――「私」は、目にとめた新聞広告に衝撃を受ける。そこには、「この本を書いた人を探しています」というフレーズと小説の一部が掲載されていた。その小説は、「私」がデビューする前に、誰にも知らせずに投稿していた作品だったのだ。事情を調べ始めた「私」は、謎の多い女性「イ・ユミ」に辿り着き、彼女の人生を追うことになる。 ある時は、キラキラした女子大生。ある時は、評判のいいピアノ教師。ある時は、センスのある大学講師。ある時は、優しい医師。またある時は、ーー。 虚像で塗り固めた幾重もの仮面の裏から徐々に表れる真実の素顔。 -
イグアナの花園
動物の言葉が分かる美苑は、植物学者で大学教授の父と、厳格な華道師範である母親と住む家の中庭やアトリエで、生き物たちの言葉に耳を傾けるのが日課だった。一方、学校では人付き合いが苦手で「空気が読めない」子として回りから距離を取られていた。ある日、目覚めると、前日まで元気だった父が急逝した事実を知らされる。そんな美苑に声を掛けたのは、父の同僚である児玉先生。大学の植物園で飼育されている子供のグリーンイグアナを育てないかと美苑に提案する。そして14年間、「ソノ」と名付けられたイグアナと共にアトリエで暮らし、充分満たされた生活を送っていたのだが、突然母から呼び出され、驚愕の通告を受ける。母の体に癌が見つかり余命は恐らく半年。その半年の間に結婚せよと言われ……。 -
6,000曲の“パレード” 作曲家・梶浦由記 異才の流儀
無二の作品世界はいかにして生まれるのか? 「アニメ劇伴の女王」知られざる30年史 「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」「ソードアート・オンライン」をはじめとするアニメ作品の劇伴のほか、人気歌手への楽曲提供や、ソロプロジェクトに及ぶマルチな活躍によって、老若男女、国内外を問わず圧倒的な支持を集める作曲家、梶浦由記。昨年デビュー30周年を迎え、海外コンサートツアーや、劇伴作曲家としては異例の武道館ライブに挑んだ。そんな梶浦に初の長期密着取材を敢行したNHKBSのドキュメンタリーは多くの反響を呼んだ。本書は、放送未公開部分や梶浦への追加取材を大幅に加え、知られざる彼女の創作の極意とその人となりに迫る、ファン必携の一冊である。 -
紺碧の海
この男、大罪人か? 稀代の開拓者か? 生きたお宝を狙え! 絶海の無人島で鳥を撲殺し、 金を生み出す島へと変えた男、玉置半右衛門。 その壮絶な人生とは!? 八丈島生まれの留吉は、大工の棟梁をしている 同郷の半右衛門の誘いで横浜へ移り、 奉公先で商いを覚え異国語も学ぶ。 偉ぶらず、やることは大胆で、強引さのある 半右衛門に憧れていた留吉は 「半右衛門の役に立ちたい」と思い続け、 27年後ウィリアム商館で番頭を 務めるまでになっていた。 「鳥島へ行かないか?」 半右衛門に声をかけられ島へ渡ると 驚くべき光景が広がっていた。 「おい! 羽を毟るのは丁寧にしろよ。 売り物にならなくなっちまう」 品定めに厳しい商売人の留吉は 南洋開拓に命を懸けたこの男に ますます魅了されていく! 主な登場人物 ・菊池留吉 八丈島生まれ。 海を見る度閉塞感を覚えていた。 半右衛門に誘われ、横浜へ。 ・玉置半右衛門 大工の棟梁となり、 やがて八丈島と東京とをつなぐ廻船業を始める。 ・近藤富蔵 近藤重蔵の息子。流人となり、 八丈島へ。島の子に算盤や読み書きを教える。 【目次】 第一章 横浜居留地 第二章 沖の太夫の島 第三章 羽毛長者 第四章 新天地 第五章 楽園の風 -
明日、晴れますように 続七夜物語
『七夜物語』の世界を冒険した少女と少年、それぞれの子どもたち──鳴海絵と仄田りらの日常を描く。2010年から2011年を舞台に、10歳から11歳へと成長する2人の変化の兆しと、子どもたちを取りまく世界を鮮やかに捉えながら、ささやかな人の営みと、そのきらめきを届ける物語。 -
復活
ITベンチャーを起業し、M&Aを繰り返して、企業を急拡大させた「男」が、投資案件を物色中のフィリピンで、突然命を狙われる。九死に一生を得たものの、なぜか現地の刑務所に収監され、十数年にわたり屈辱の日々を送る。そして、ついに解放された男は、日本へ帰ってきた、あの頃とは、まったく違う姿で――。 物語は、「男」の恋人だった心臓カテーテル手術の名医と、その勤務先である大病院をも巻き込み、予想だにしない展開へ。金と権力への欲にまみれた世界で繰り広げられる復讐劇はどこへ向かうのか。2020年6月より公明新聞に連載された、サスペンスタッチの小説が待望の書籍化。 東京、フィリピン、北海道。IT業界、医療界、そして劣悪な環境の刑務所。時間と空間を超えた壮大なスケールのエンターテインメント大作が誕生した。 -
人斬り以蔵の道理
忠臣か、異常者か。最恐の暗殺者の本性とは? 「死んだら助かるろう? 幸せになれるがよ」 元治元年(一八六四年)、土佐藩の獄卒・小田切聡介は尋問の場にあった。罪人の名は岡田以蔵。かつて幼なじみであったこの男は、数多の人々の命を奪った罪に問われ、さらには聡介の兄を殺害した下手人である可能性があった。張りつめた空気の中、以蔵は子どもの頃と変わらぬ笑顔で、自らが手を染めた殺人の記憶を語り始める。 幕末期の記録に残る岡田以蔵の不可解な言動。そこには、常人には理解しがたい恐るべき「道理」が存在した――。 気鋭の筆が「人斬り以蔵」の謎に迫る、戦慄の歴史サスペンス。 -
季節のない街 シナリオ
山本周五郎が素材ノートを総ざらいして書いたという 『季節のない街』を原作に、黒澤明監督が初のオールカラー『どですかでん』として映画化。 それから30年――宮藤官九郎がいちばんやりたかった企画が連続ドラマ「季節のない街」となってよみがえる! その街には”ナニ”で被災した人々が身を寄せる仮設住宅があった。 ”ナニ”から12年 ―― 今なお暮らしているのはワケありの住人ばかり。 田中新助こと半助はその街の実態を報告することでお金を得ていく。 青年部のタツヤ、コンビニ店員のオカベと知り合い、 ギリギリの生活の中で逞しく生きるワケあり住人らを観察するうちに、 半助はいつしか彼らに心を寄せるようになる。 シナリオ全10話分を完全収録!! また、各話に充実の監督解説付き! -
特別支援教育 読み書き・運動が楽しくなる! 見る見るトレーニング
発達の気になる子の「視覚認知力」が育つ、見る見るトレーニング! 「読み間違い/書き間違いが多い」、「よくぶつかる」、「探し物が見つからない」、「計算が苦手」……そんな子どもたちに役立つ、楽しいトレーニングの本です! 学習面だけでなく、全身運動のぎこちなさや、服の着脱など生活面の課題も解決! 自立活動や学習の導入・合間にできる簡単なトレーニングを一挙公開します。 またこのトレーニングによって、 「両眼のそれぞれが違う方向を見ている時に、どう指導すると良いの?」 「声かけだけでは支援の限界を感じる……」 「何度伝えても整理整頓ができない子にお手上げ」 「図形の描き方を教えるのが難しい……」 といった先生方のお悩みも解消します! トレーニングは、フルカラーの豊富な写真でわかりやすくご紹介。 動画でもチェックできるため、子どもたちと一緒に見たり、指導前にパッと確認したりと、目的別で楽しく実践できます! さらに、授業やアクティビティで使えるワークシート付き! 自立活動はもちろん、朝の会の定番として、授業のリフレッシュタイムや休み時間のアクティビティに、そして家庭学習として……今日からすぐに役立ち、様々な場面で活用できる1冊です。 -
無間の鐘
修験者のなりをして国々を放浪する謎の「十三童子」。 役者と見まがうこの色男は、錫杖を鳴らし銀のキセルをふかしながら、欲にまみれた人間たちをこう誘う。 ーー来世で地獄に堕ちてもよいなら、ひとつだけ願ってこの鐘を撞け。 ただし、撞いた者は来世に底なしの無間地獄に堕ち、子も今生で地獄に堕ちる。 撞くか撞かぬは、本人次第。さあ、あなたならどうする? 人の欲をためす不思議の鐘、鳴らすか、やめるか? 今が人生の分かれ道。 ストーリーテリングの凄さ際立つ新星が放つ傑作時代小説! 心の奥底に響く物語。深い、深すぎる。ー細谷正充(文芸評論家) 読むと、心のひだをじゃらんと撫でる音が聞こえる。ー三宅あみ(ジャパネスク・ナビゲーター/江戸文化研究家) -
新薬に出会うまで 私の履歴書
サントリーの営業から大手製薬会社・第一三共のトップとなった著者が、自らのあゆみを振り返りながら、人を救うことができる創薬事業のすばらしさを語る、波瀾万丈の半世紀。 祖父・中山福蔵(元参議院議員)、祖母・中山マサ(元厚生大臣)、父・中山太郎(元外務大臣)という政治家一家に生まれながらも、「自分に政治家は向かない」とサントリーに入社した著者。居酒屋へ酒の飛び込み営業をする日々を過ごすも、経験のまったくない医薬事業部へ異動となり、この異動が大きな転機となる。 創薬のやりがい・素晴らしさに気づき、医薬事業を支え発展させると誓うも、医薬事業部は第一製薬に買収されることに。300人の社員を説得し、自らも一緒に第一製薬に移るが、今度は三共と合併、第一三共のトップに就任すると、買収したインド後発薬大手企業の巨額な損失を取り戻すべく奔走する。 「私の履歴書」(2023年6月、日本経済新聞朝刊掲載)で語られる、それまでの新薬と後発薬の開発によるハイブリッドビジネスモデルから、抗がん剤領域に絞った事業の大転換を行い経営を安定させた手腕は必読である。 他に「あすへの話題」(2019年7月~12月、日本経済新聞夕刊掲載)、「こころの玉手箱」(2022年1月17日~21日、日本経済新聞夕刊掲載)、『日経ビジネス』(2021年4月12日号)に掲載された「有訓無訓」も同時収録。特に「あすへの話題」は、わかりにくいとされる創薬事業の複雑な仕組みや現場の様子が詳しく書かれ、好評を博した内容であり、著者の人生哲学から創薬事業のポイントまでつかめる1冊となっている。 -
ケネディという名の神話 なぜ私たちを魅了し続けるのか
目 次 はじめに――アメリカを覆う巨大な影 第一章 ホワイトハウスへの道 1 政治家像の基礎固め 2 大戦の試練 3 政界への第一歩 4 上院への挑戦 5 プリンス&プリンセス 6 負けるが勝ち 7 驀進ニュー・フロンティア 8 決戦の日 9 船出の準備は着々 10 輝くワシントン 第二章 多事多難な一千日 1 対決を乗り越えて 2 宇宙の冷戦 3 突如出現した壁 4 核破滅の瀬戸際 5 破綻した侵攻作戦 6 革命の嵐に苦慮 7 繁栄の鍵 8 平等社会実現のために 第三章 甘い追憶の日々 1 ダラスの悲劇 2 服喪の四日間 3 キャメロット誕生 4 謎また謎 5 巨悪VS.善神 6 松明は再び落ちた 7 王妃出国 8 王朝の黄昏 9 亡霊の影のもとで おわりに――夢は果てしなく あとがき 主要参考文献 ケネディ関連年表 事項索引 人名索引 -
ホホジロザメ
オットセイに忍び寄る大きな影。その正体は巨大なホホジロザメだ。気づかれないように真下に移動する。そして一気に急上昇……巨体が宙を舞う。ホホジロザメは映画「ジョーズ」のモデルとも言われ、魚類最強ハンターとして有名です。近年の研究によって、サメが海の中でどのように暮らし、命を繋いでるのかが次第に明らかになってきました。サメ映画を見る前に、絵本でホホジロザメに出会ってみませんか。 -
ブラックバード
朝鮮戦争での原爆投下を阻止せよ!トルーマン、マッカーサー、李承晩らの謀略とは?その狂気を粉砕すべく飛び立った日本人パイロットの決死行!朝鮮半島を第三の被爆地にしてはならない――昭和二十年、日本は連合国に敗戦を喫し、飛行機の操縦、航行、製造など、航空機に関するあらゆることを禁止されていた。五年後、旧日本軍でも卓越したパイロットだった堀江功は米軍関係者と思しき人物に声をかけられ、高給を条件に、GHQにも極秘の飛行訓練を開始する。その頃、朝鮮半島では新しい戦争が勃発し、北朝鮮の背後に中国人民解放軍やソ連軍の影がちらつき始めた。一方、マッカーサーの独断に怒り狂うアメリカ大統領のトルーマンは、彼の解任を考え、さらに共産主義の拡大を防ぐため、原爆による決着をつけようと動き出す。やがて、計画を知った堀江たちは、原爆の投下を阻止しようと決死の作戦に挑むが……。 -
『ショーシャンクの空に』をもう一度みる
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 希望を捨てず今を必死に生きるすべての人に 数々の映画ランキングにランクインする不朽の名作、『ショーシャンクの空に』。 なぜ、時代や国境を超えて多くの人びとに愛され続けるのか。 本作品を500回以上みてきた著者が、様々な切り口から作品の魅力に迫る。 この本を読めば、この名作を「もう一度」、いや「何度でも」みたくなる――。 -
愛媛県新居浜市上原一丁目三番地
物語は終わる。けれど、人生は続いていく。 少年時代を過ごし、父母を見送った愛媛県新居浜市の家、劇団「第三舞台」を立ち上げた早稲田大学・大隈講堂裏。 かけがえのない〈場所〉を通して人生の物語を描く、初の自伝小説集! ・「愛媛県新居浜市上原一丁目三番地」 家族の家がなくなる前夜、僕はこの家の物語を書き始めた。 今から五十四年前に始まった、緑の家の物語を。 ・「東京都新宿区早稲田鶴巻町大隈講堂裏」 大学二年の四月、大隈講堂の裏広場に通じる鉄扉を押した。 愛媛から出てきた無名の二十歳の若者が、何者かになるために。 ・「東京都杉並区××二丁目四番地」 演劇を仕事にして四十年。六十三歳の僕は、 終の住処になるかもしれない家で、次の物語を書き始める。 作家・鴻上尚史の原点とともに、一つの時代を描く傑作小説集。 -
忘らるる物語
金出づる国、燦という大国が支配する世界。貧しい土地で育ち、産んだばかりの子を奪われた環璃(ワリ)は、ひとり輿に乗せられ運ばれていた。「皇后星」に選ばれた環璃は、次の燦帝候補である四人の藩王のもとを巡って閨をともにすることになる。その道中で山賊に襲われたところを助けたのは、触れた男を一瞬で塵にする不思議な力を持った女性・チユギだった。その力に憧れながらも、帝までたどり着いて成し遂げるべきことを決意した環璃。運命に抗い、死と隣り合わせの旅を生き抜こうとするが――。彼女がたどり着いた、女が産み、男が支配する世界を変える「忘れられた物語」とは? -
旅は終わらない 紀行作家という人生
まだ見ぬ人、土地、そして歴史を追って―― あてもなく無銭旅行を繰り返した若かりし頃から、雑誌社に飛び込み、取材記者を目指した時、出版社を立ち上げるまで。 雑誌「旅と鉄道」の編集長を務め、鉄道ブームを牽引してきた著者が描く、「旅に生き、旅を書く」とは? 旅を職業としてすでに40年になる。旅から旅への暮らしだったが、大学卒業後以来半世紀を暮らした東京に私はなぜかアイデンティティーを覚えない。生まれ育ったところではないからだろう。三重、名古屋、京都、札幌、神戸と、生まれながらにデラシネのように転がりながら、いつしか私の足は辺境へと向かっていた。人は生まれた土の匂いを背負い続けてゆくのだろう。(略)歴史や風土、民俗に触れることにより、旅人の視野は広がる。そうした無形の遺産を後世に残すことが、旅を書く私の仕事の最終的な意義だと思っている。(本文より) ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください -
災間に生かされて
b>〈陸と海、定住と遊動、生と死、虚構と現実、セクシュアリティ…〉 ──境界線が溶け合うとき硬直した世界に未来の風景が立ち上がる。 ---------------------- 人は避けがたく、ほんの気まぐれな偶然から、ある者は生き残り、ある者は死んでゆくのです。巨大な災害のあとに、たまたま生き残った人々はどんな思いを抱えて、どのように生きてゆくのか。思えば、それこそが人間たちの歴史を、もっとも深いところから突き動かしてきたものかもしれません。(本文より) ---------------------- いくつもの不条理なできごとの底知れぬさみしさを抱えて、それでもなお生きるための思考。 ---------------------- 【目次】 夜語りの前に ■災間を生きるために ■中世の訪れを予感し、抗いながら ■不安は数量化できない 第一夜……しなやかにして、したたかに。汝の名は ■そのとき、友は巡礼に ■津波の痕を訪ねて ■世界の終わりのような ■幽霊と出会うとき ■生きとし生けるもの、すべての命のために ■山野河海を返してほしい ■いのちの思想を紡ぎなおす 第二夜……東北から、大きなさみしさを抱いて ■被災体験に触れる ■なぜ、わたしが生き残ったのか ■人間の根源的な無責任について ■その理不尽に折り合いをつけるために ■巨大な体積をもったさみしさ 第三夜……渚にて。潟化する世界のほとりで ■潟化する世界に出会った ■海岸線は揺らぎのなかに ■人間という原存在への問い ■無主の海からみんなの海へ ■海のかなたから訪れしもの 第四夜……民話という、語りと想像力のために ■おれは河童を見たことがある ■大きな真っ白い鳥が飛んだ ■奇譚が遠野と会津を結びなおす ■狐に馬鹿にされた、という ■民話的想像力によって、布を織る 第五夜……遊動と定住のはざまに、生きよ ■心の考古学は可能か ■あらたな飢えと村八分の時代に ■われらの内なる山人 ■定住革命のはじまりに ■遊動という離合集散のシステム ■住まうことと建てること ■妬みや恨みを抱えこんで ■分裂病親和性と強迫症親和性 ■あらたな逃げられる社会は可能か ■あとがき -
兵士たちの連合赤軍〈改訂増補版〉
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★「高い資料的価値があり、“面白い” 本である! 」 (椎野礼仁) 「『兵士たちの連合赤軍』を読むための基礎知識」と「連合赤軍当事者のその後」を増補。 ★「僕にとってこの本はまさに教科書だった! 」 (鈴木邦男) 「若者たちが何故あそこまで思いつめ、突っ走り、自滅していったのか。その謎を解き明かしてくれる本として永久に残るであろう。」 ★連合赤軍事件を描く連載漫画『レッド』(山本直樹・「イブニング」講談社・連載中、単行本既刊8 巻)のモデルといわれれ、注目される植垣康博の自伝的記録。自ら殺害に加担した苦しい体験を赤裸々に語り続ける人物としても知られ、最近は「ひかりの輪」の上祐史浩とともに活動中。 -
琉球切手を旅する 米軍施政下沖縄の二十七年
私の目を引いたのは、沖縄から届く封筒に貼られた美しい切手でした。 「琉球郵便」の文字、額面はセントで表示されている切手の図柄は多彩でした。見たことのない南国の植物、鮮やかな色をした魚、紅びん型がた紋様、琉球舞踊、文化財や工芸品……。いつも異なる図柄の切手だったので、手紙が届くとまっさきに確かめるようになりました。いきいきと描かれている動植物はとてもきれいで、友だちに「沖縄のお魚は青いの」と言っても信じてもらえなかったのですが。琉球舞踊の切手には県人会で見た演目が描かれていてうれしくなりました。 ふだん目にする日本の切手とはまったく違うそれらの切手は「琉球切手」と呼ばれるもので、沖縄で作られているということでした。 米軍施政下に置かれたのち一九四八年七月から七二年四月まで、普通切手・記念切手・航空切手など二百五十九種(再刷含む)の琉球切手が発行されていたと知るのはのちのことです。(第1章より) …………………… 琉球切手はいまも沖縄の家に多数残っているという話を耳にします。切手としては使えないけれど、手放したくないという人や、ブームのさなかに買い、売りそびれてしまったという人。どこかの家の古い箱に忘れられたまま、ひっそりと眠っている切手もあるでしょう。 そんな琉球切手は、こんなふうにつぶやいているのかもしれません。沖縄が米軍施政下だったころ、私たちは「言葉」を運んで、旅をしたのだよ、と。 「Final Issue」の切手が発行されてから五十年。けれどいまも沖縄には米軍基地が広がり、米軍統治時代の終止符が打たれたとはいえない状況です。そんな沖縄からの「言葉」は、本土に届いているのでしょうか。(第十章より) -
ピットスポルム 合冊版
全寮制の高校に通う矢野久哉の悩みの種は同室で学校一の問題児、小田島苑だった。 門限を守らず、男子寮に女子生徒を連れ込み性行為に耽る姿を目撃し初めて見る男女の生々しい営みに混乱と欲情を感じてしまった矢野に半ば強引に自己処理の手伝いを行う。 「生真面目な優等生」を揶揄う小田島、かと思いきや、そこには誰にも言えない恋愛感情とトラウマが混在していてーー。 特別描き下ろしを含んだ電子限定合冊版。 ※本合冊版はピットスポルム一葉、二葉を収録しています。 -
廃墟幻想
〈電子書籍版に関する注意事項〉 本書は固定レイアウト型の電子書籍です。 【美しさを解き放つ儚き遺構たち 写真集『廃墟幻想』】 迷い込んだ先で見たものは、過去の幻影か、それとも未来への神託か…… ドローンによる空撮が、長秒露光による星景が、廃墟の新たな姿を映し出す。 日本全土の廃墟を回遊する、新しい時代の為の“廃墟写真集”登場。 〈主な撮影場所〉 羽幌炭鉱[北海道] 浦幌炭鉱[北海道] 昭和炭鉱[北海道] 手稲鉱山[北海道] 志免鉱業所[福岡県] 松尾鉱山[岩手県] 小串鉱山[長野県] 対州鉱山[長崎県] 端島炭鉱[長崎県] 入道沢鉱山[群馬県] 萱付変電所[新潟県] 祝子川発電所[宮崎県] ジープ グランドワゴニア[静岡県] ダットサン塚[長野県] 白沢峠の廃トラック[山梨県] 赤沢八幡野連絡橋[静岡県] 善宝寺鉄道記念館[山形県] 化女沼レジャーランド[宮城県] 甲賀ファミリーランド[滋賀県] 奈良ドリームランド[奈良県] 逓信省装荷線輪装置用ケーブルハット跡[北海道]...他 〈Contents〉 ■01|廃鉱山 ■02|戦争遺構 ■03|廃工場・発電所 ■04|廃ホテル・宿泊施設 ■05|廃車両・廃船 ■06|廃道・廃線・廃橋 ■07|廃遊園地・レジャー施設 ■08|廃通信施設 ■09|廃校 ■10|その他の廃墟 〈プロフィール〉 啝 2006年頃より廃墟の魅力に取り憑かれ、撮影を始める。2012年より廃墟で星を撮り始め、廃墟星景写真展「失われた場所プラニスフィア」(2015年 オリンパスギャラリー東京/大阪)、新しい時代の廃墟写真展「VIBRANCY」(2019年 ピクトリコギャラリー表参道)、「変わる廃墟展」(2015年より浅草橋TODAYS GALLERY STUDIO他で定期開催)等の写真展示活動を行いながら廃墟探索を続ける。2019年にはespinas3氏と"ねじまき鳥ドローン部"を発足。長崎県美術館他で「ねじまき鳥ドローン部写真展」を定期的に開催している。 [Instagram]@neji_maki_dori -
大切なのは練習や勉強だけじゃない! 絵が上手くなる5つの習慣
この本は、イラストのテクニックや絵の描き方、それ自体を解説するものではありません。 それよりもっと根本的で一番大事な、プロになるようなイラストレーターが当たり前にやっている「習慣」にフォーカスした、今までにない1冊です。 絵で成功する人が当たり前に行っている行動や考え方を、以下の5つの習慣として紹介しています。 ● 絵を継続する習慣 ● 描き方を決める習慣 ● 目を肥やす習慣 ● 考えて描く習慣 ● インプットとアウトプットのバランス習慣 「習慣? そんなものに意味はあるの?」と思う方も、読んでみれば分かるはず。 「絵を描くこと」それ自体に対する考え方や行動が一気に変わり、より効率的で効果のある絵の描き方ができるようになるはずです。 さらに、「神絵師」と呼ばれる凄腕イラストレーター4名(かかげ氏、karory氏、さくしゃ2氏、竹花ノート氏)に焼まゆるが突撃インタビュー! 「神絵師のやっている習慣」も、生の声として読者の皆様にお伝えします。 -
キュリアス・キャット・スパイ・クラブ 消えたペットの謎をとけ!
スパイに憧れる中学1年生のケルシーは、学校一の人気者ベッカと機械オタクのレオと一緒にゴミ捨て場から3匹の捨て猫を救出する。仲良くなった3人は、猫を捨てた犯人を突き止め、町で頻発しているペットの行方不明事件を解決するため、探偵クラブを結成した -
ひこうき雲
韓国文学の新シリーズ〈キム・エランの本〉刊行スタート! 《第一弾は、BTSのRMさんも愛読、韓国で17万部の大ベストセラー小説集》 -------------------------------------- タクシー運転手のヨンデは、車内で、中国語のテープを聴いている。 数ヶ国語を話せた、死んだ妻が吹き込んでくれたものだ。 何をしても長続きせず、「家族の恥」と周囲に疎まれ、三十六歳で逃げるように上京した彼は、中国の地方から出稼ぎに来ていた親切な女ミンファと出会い、結婚し、貧しいながらも肩を寄せ合うように暮らしていた。 だが、やがて彼女はがんを患って……(「かの地に夜、ここに歌」)。 裏切り。罪。喪失。悲しみ。 韓国文学の旗手が贈る、哀切な8つの物語。 ——この空の向こうに、幸せはきっとある。 -------------------------------------- 【目次】 ■日本の読者の皆さんへ ■そっちの夏はどう? ■虫 ■水中のゴリアテ ■かの地に夜、ここに歌 ■一日の軸 ■キューティクル ■ホテル ネアックター ■三十歳 ■あとがき ■訳者あとがき -
あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集
――わたしはどこにも属していないし、属すためのやりかたを買うお金もない。 カリブ海生まれのジーン・リースは、ヨーロッパでは居場所を見出せない、疎外された人であった。しかも女性である。 自身の波乱に富んだ人生を下敷きにした、モデル、老女、放浪者などの主人公たちは、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる。 だが彼女らはけっして下を向かない。 慣習と怠惰と固定観念をあざ笑うように、したたかに生きる。 《いま新たな光を浴びる、反逆者リースの本邦初、珠玉の作品集》 -------------------------------------- 【目次】 ■あの人たちが本を焼いた日……The Day They Burned the Books ■あいつらにはジャズって呼ばせておけ……Let Them Call It Jazz ■心霊信奉者……A Spiritualist ■マヌカン……Mannequin ■フランスの刑務所にて……From a French Prison ■母であることを学ぶ……Learning to Be a Mother ■シディ……The Sidi ■飢え……Hunger ■金色荘にて……At the Villa d'Or ■ロータス……The Lotus ■ではまた九月に、ペトロネラ……Till September Petronella ■よそ者を探る……I Spy a Stranger ■堅固な家……A Soild House ■機械の外側で……Outside the Machine ■「ジーン・リース」へのピクニック……西崎憲 -------------------------------------- -
占領期 首相たちの新日本
吉野作造賞受賞作 「亡国の再生」に挑んだ5人の首相たち 敗戦2日後に誕生した東久邇内閣を皮切りとして、7年後の占領統治の終焉までに、幣原、吉田、片山、芦田、再び吉田と5人の首相、6代の内閣が生まれた。眼前には、非軍事化、民主化、食糧難、新憲法制定等、難問が山積する。占領という未曾有の難局、苛烈をきわめるGHQの指令のもとで、日本再生の重責を担った歴代首相たちの事績と人間像に迫る。 本書は占領下で重い荷を負った「首相たちの新日本」を再現せんとする試みである。戦後日本の再生のドラマを、通史的に描くのではなく、5人・6代の首相たち(吉田のみ再度、政権についた)が、何を想い、何を資源として、この地に堕ちた国を支え上げようとしたか。そして何に成功し、何に行き詰まったか。「人とその時代」を6つ重ね合わせるスタイルで描こうとの試みである。――<本書「まえがき」より> ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
これでいくほかないのよ
いつまでも終わらない物語のはじまり 世界を旅してきた写真家が十年の時をまたぎ、 フォークランドと広東省で経験した驚くべき偶然とは…… (「スルメと空豆ご飯」) 職を失ったホステスとバンドマンがバーで出会い、 店長の話をきっかけに、町に団子屋を復活させようと動き出す…… (「これでいくほかないのよ」) ふとした会話と、少しのつながりから生まれる八編。 今なお斬新、最新短編集。 -------------------------------------- 【目次】 ■六十四年インパラ ■人生は野菜スープ ■スルメと空豆ご飯 ■「今日は三月十二日です」 ■エスプレッソ ■銀座化粧 ■夜景が見えます ■これでいくほかないのよ ■あとがき -------------------------------------- -
オオカミの知恵と愛 ソートゥース・パックと暮らしたかけがえのない日々
1991年から6年間にわたり、米国アイダホ州で、オオカミの群れがくらすエリアにテント建てて寝起きし、観察をつづけた夫妻による記録。2人の記録はありのままのオオカミの姿を捉え、オオカミへの憎悪を生んだ根強い誤解を払拭し、全米の世論を動かすまでに至った。 本書では6年のあいだに2人が目にした行動や事件について、ときに他の研究事例を参照しつつ、温かな眼差しで綴られる。 各章ごとに、オオカミが仲間を思いやる心、チームワーク、遊び、他者への敬意、好奇心、群れの文化、弱者への慈しみなどについて、ソートゥース・パックや他の群れのエピソードを挙げて軽快に語っていく。 アルファのカモッツとチェムクをはじめ、ソートゥース・パックを構成するオオカミのキャラクターはみな魅力的で、まるで隣でオオカミたちがじゃれあっているような気分になるだろう。 -
昭和の名編集長物語―戦後出版史を彩った人たち
大衆の無言の要求を洞察する―池島信平と「文藝春秋」 一貫して問題意識をつらぬく―吉野源三郎と「世界」 ごまかしのない愚直な仕事を求める―花森安治と「暮しの手帖」 ほか、昭和の「名編集長」の物語。 (※本書は2014/9/1に発売し、2022/1/27に電子化をいたしました) -
市民のための世界史
新しい世界史がはじまる 世界史全体を鳥瞰した構図の提示 先端研究と新領域の多彩な記述 固有名詞や年代の羅列を排除 中学・高校の歴史学習との連携 市民が読める教養としての歴史 カリキュラムの矛盾や入試問題に災いされて、高校生の歴史認識は後退している。本書はそのような現状を跳ね返し、歴史を学ぶ意義や面白さを知ってもらうことをモットーに、全国の高校教員と協力して作られた。人名や年号は極力減らす、「像を結ぶ」「因果関係や背景がわかる」説明を目指す、要所に学習者への問いかけを挟むなど様々な工夫をして、歴史に親しむ習慣を養う。市民向けや入試の副読本にも使える画期的な教科書。 -
ヘビ、ハチ、ムカデは至宝を隠す
古代日本史における衝撃的な新説を説いた論文が盗まれた――。 大学教授だった亡き父の最後の論文が誰かに盗まれたと疑いを持った篠宮奈流美は、消えた父の論文の手がかりを探すため生前父と交流のあった糸魚川の郷土史家・衿角家を訪ねた。学者並みの知識を持つ青年、児嶋陸を紹介された奈流美は、父から聞いていたヘビ、ハチ、ムカデ、そして出雲大社というキーワードから消えた論文の捜索の協力を陸に求める。 果たして論文は本当に誰かに盗まれたのか、そして解き明かされる古代日本人たちが体感していた神秘とは――。 圧倒的な知識と考察で描かれる古代日本の神話と神秘に触れる本格歴史ミステリー小説。 -
ディズニーランド 世界最強のエンターテインメントが生まれるまで
世界を変えたいなら、目の前の常識を覆せ―― 世間からの批判、嘲笑、度重なる挫折に底をつく資金。 それでも諦めなかった者の熱狂ドラマがここにある! 今こそ読みたい壮大ノンフィクション。 夢の国をつくったのは、リアルで泥臭い、 人間の挑戦のストーリーだった―― リスクを顧みない直感と決断力、そして優れた芸術性とディテールにこだわる緻密さを兼ね備えた天才ウォルト・ディズニー。世紀のアミューズメントパークをこの世に生み出したひとりの男と、彼によって見出された、何十、何百という優秀な人々の知られざる闘いとは――。綿密な調査と取材で明かされる、ディズニーランド誕生の裏側。 今を生きるイノベーターたちに贈りたい、話題の書! ************* ディズニーの哲学がここにある―― ○ディテールにとことんこだわる パーク内の線路に敷く砂利や、地上12メートルの高さにある手すりひとつにも ウォルトは「リアル」を追い求めた ○「清潔であること」は絶対条件 当時の遊園地は雑多で汚れているところが多く、 清潔にこだわるウォルトの行為は「金の無駄遣い」と揶揄された ○新しいものを恐れない 新しい「テレビ」という媒体を映画業界は「敵」とみなしたが ウォルトはいち早くそこに可能性を見出す ○進化しつづける トライアル&エラーを繰り返し、日ごとディズニーランドは進化をつづける。 ウォルトは言う。「ディズニーランドは完成することがない」 ************* ◆目次 第1章 1955年7月17日 日曜日 午前4時 第2章 ディズニーランドとの出会い 第3章 ネズミにつけるにはひどい名前 第4章 鉄道博覧会 第5章 庭を走る蒸気機関車 第6章 衰退する遊園地 第7章 ミニチュアの世界 第8章 始動 第9章 バズとウッディ 第10章 オレンジ郡 第11章 密かな買収 第12章 ロイ・ディズニー 第13章 世界のどこにもない場所 第14章 崖っぷちのテレビ局 第15章 アイデアを売り込む 第16章 イマジニアたち 第17章 海軍大将 第18章 ジャングルをつくる 第19章 アロー社 第20章 ハリエットと模型工房 第21章 本物の鉄道 第22章 未開拓地の王 第23章 スポンサー探し 第24章 スタッフ教育 第25章 ポニー・ファームの誕生 第26章 ジャングルクルーズに必要なもの 第27章 ゾウの乳しぼり 第28章 期待を背負ったオートピア 第29章 未来のロケット 第30章 お城のゲートをくぐって 第31章 完璧主義者 第32章 ルースの役目 第33章 労働組合との衝突 第34章 開業までのカウントダウン 第35章 光陰矢の如し 第36章 ディズニーランドの幕開け 第37章 幕開けの舞台裏:暗黒の日曜日 第38章 ダメージ・コントロール 第39章 価値のあること 第40章 プラシング 第41章 山とモノレール 第42章 ディズニーランド1959 第43章 アメリカから世界へ 第44章 天国の神様を訴える 第45章 理想郷と批判 第46章 史上最高の都市計画 第47章 別れのとき 第48章 終わらない夢 -
歓待する文学
あなたに寄り添い、あなたを迎え入れる世界文学16選 悲しい時、苦しい時に手にした本が、まるで自分に向けて、自分のために書かれていると感じたことはないだろうか。本から聞こえてくるメッセージによって、私たちは自分が発していた心の声に初めて気づかされることがある。物語を読む行為には、そのような双方向のやりとりが存在し、私たちが本に没頭するとき、本は丸ごと私たちを受け入れ、「歓待」してくれていると著者は語る。NHKラジオテキスト『こころをよむ 歓待する文学』を大幅に加筆・修正し、新たに3章分を書き下ろした。 あなたを「歓待」してくれる、選りすぐりの作品は、ゼーバルト『移民たち』/イーユン・リー「千年の祈り」/アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』/小川洋子『ことり』/ハン・ガン『菜食主義者』/クッツェー『マイケル・K』/カズオ・イシグロ『浮世の画家』/多和田葉子『雪の練習生』/村上春樹『職業としての小説家』/マリー・ンディアイ『三人の逞しい女』/マリリン・ロビンソン『ハウスキーピング』/レイラ・スリマニ『ヌヌ 完璧なベビーシッター』/村田沙耶香『コンビニ人間』/瀬尾夏美『あわいゆくころ』など。 情報としての読書案内を超え、小野文学として昇華した一冊。 -
観葉植物図鑑
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【育てたい、選びたい 癒しの観葉植物】 近年人気あるものを中心とした観葉植物の図鑑です。室内で過ごすことが多くなりインテリアグリーンの需要が増しており、より変わった姿を楽しむ観葉植物に集中して人気があります。この本では定番のウンベラータやベンガレンシスなどのフィカス類から珍奇植物まで今人気の観葉植物を取り上げ、育てかたコツや仕立て方のコツ、増やしかたのコツ、インテリアコーディネートまでを解説していきます。タネから育てるものや、花や香りを楽しめる観葉植物も掲載!また学名と流通名が両方わかる併記方式なので学名を知りたい人にもおすすめです。 渡辺均/監修 1966年北海道生まれ。千葉大学大学院教授(園芸学研究科)。専門は花卉園芸学、植物育種学。主な業績はペチュニアと近縁属の遺伝資源解析、観賞植物の育種に関する研究、屋上緑化および壁面緑化に関する研究、花卉苗の生産技術に関する研究がある。 -
リセット Google流最高の自分を引き出す5つの方法
近年注目されているマインドフルネスに積極的に取り組み効果を上げている Googleの社内研修制度をつくる著者が、 Outer(外側:インターネットをはじめとする一般的に知られるテクノロジー)と Inner(内側:人間の脳や身体、精神、呼吸、意識)の「テクノロジー」を統合し、 充実した人生を送るための実践的な知恵を伝える1冊。 元マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントであり、 グーグルのブランドマーケティング部門のチーフ・エバンジェリストが教える これからの時代において本当の意味で成功し続けるために 自分の心と体を最適化する方法 G・リチャード・シェル(ウォートン・スクール教授) マイク・ロビンズ。(『Nothing Changes Until You Do』著者) アメリカ下院議員ティム・ライアン 『A Mindful Nation』『The Real Food Revolution』著者 ――ロシ・ジョアン・ハリファクス ニューメキシコ州サンタフェ「ウパヤ 禅センター」修道院長 ――ジョナサン・ローゼンバーグ グーグル元製品管理担当シニアバイスプレジデント ――ソニア・ジョーンズ。ソニマ・ウェルネス創設者 など、 各界のそうそうたるメンバーが推薦する、今、読んでおきたい話題の書! Youtube視聴回数200万回突破! の超人気TEDスピーカー ピコ・アイヤー 序文 グーグルの「エバンジェリスト」が教える、 最強のパフォーマンスをつくるインナーネットの使い方。 ■目次 第1部 ログイン 蓮の花のように浮かぶ あえて愚者になる ほか 第2部 アクセス 自ら取りに行く 空きスペースを常に用意しておく ほか 第3部 最適化 言葉に秘められた力 プラクティカルに考える ほか 第4部 検索 地球最後のフロンティアで生きるということ 可能性を広げる扉の開け方 ほか 第5部 サインアップ 人はつながりあっている 心のレンズを変える ほか ■著者 カライル,ゴーピ(Kallayil,Gopi) グーグルのブランドマーケティング部門に所属するチーフ・エバンジェリスト。 インド国立工科大学(NIT)で学士号を取得。 インド経営大学院(IIM)と米ペンシルベニア大学ウォートン・スクールで経営学修士課程修了(MBA)。 グーグル社のセールスチームおよび顧客と連携し、デジタルマーケティングによるブランド認知度の向上を支援している。 かつては「Google+」のチーフ・エバンジェリストを務めたほか、 同社の主力広告製品「アドワーズ(AdWords)」の南北アメリカ・アジア太平洋地域担当マーケティング・チーム、 およびコンテンツ向け「アドセンス(AdSense)」のマーケティング・チームを率いていた 白川部君江(シラカワベキミエ) 津田塾大学国際関係学科卒。コンピュータメーカー勤務後、フリーの産業翻訳者に。 現在は、IT系情報サイト「CNET Japan」でニュース記事の翻訳を担当 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -
疑問をほどいて失敗をなくす 公務員の仕事の授業
役所に入って右も左も分からない新人から、 そろそろ右も左も分からなければならない中堅まで、 役所仕事の「迷子」に贈る、公務員必修基礎知識! ◇「いまいちよくわからない」を放置している…… 先輩にOJT・研修をしてもらって、 役所の内部資料として分厚いマニュアルももらった。 これで完璧に公務員をスタートできる! ……とはなかなかいかないものです。 具体的に仕事を始めて行くと、ちょっとした「疑問」が増えてきます。 なんかOJTで先輩、ここのこと説明してた気がするけど思い出せない……。 先週も似たようなことで悩んだけど、結局よくわかってないな……。 そうなってくると、先輩には聞きづらく、既存の資料では理解が進まない。 まあ、なんとかなるか、と思って放置をしていると…… 落とし穴が待っている、ことがあります。 ◇「疑問」をなくせば仕事はぐっと楽になる! 役所はもちろん、組織で仕事をしていますから、 必要以上に失敗を恐れる必要はありません。 しかし、未然に防げるならば防ぎたいものですし、 何より「何が失敗か」「どこが躓きか」という疑問を理解して紐解いておくことで、 あなたはグッと仕事がしやすく、楽になります。 本書はそんな、新人・若手が出会いがちな役所仕事の「そもそも」の疑問を、 2人の著者がひとつずつ丁寧に紐解きました。 さあ、扉を開いて、公務員の仕事の授業に出かけましょう! -
鉱物きらら手帖
鉱物標本はどれひとつとして同じ物が存在しない地球の欠片。 それに触れるとは、地球46億年の重みをてのひらで受け止めること。 地球の長い営みに思いを馳せる時間は、深い安らぎを与えてくれます。 本書では、『鉱物レシピ』『鉱物のお菓子』などで“鉱物女子”から絶大な人気を集めている著者が、 とくに親しみ深い鉱物55種の愉しみ方をやさしく手ほどき。 十字架が隠されているようにしか見えない石があったり、 いつも料理に使っている岩塩にも美しいスミレ色のものがあったり、 石とは思えない触り心地のふわっふわな小動物のような鉱物があったりと、 その美しい姿と個性的なプロフィールは、日常の憂さをひととき払ってくれるはず。 オールカラーで、手にしっくりとなじむ小さめサイズ(縦172ミリ×横115ミリ)のハードカバー。 自分のお気に入りを記録できるメモ欄も付いています。 自分へのご褒美にも、センスの光るプレゼントにもぴったりの一冊です。 -
ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき―HSP気質と恋愛―
世界15カ国で販売され、全米でベストセラーとなった『HSPinLOVE』を、日本でのHSP・HSC研究の第一人者である訳者が、完訳。原著者は、HSP(Highly Sensitive Person)の提唱者であるアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士。テーマは、ひといちばい繊細なHSPが悩みやすい「恋愛」について。HSPが恋愛において犯しがちな失敗への対処法、他人との向き合い方、恋を長続きさせる方法などの、恋愛の実践的なアドバイスを伝えながらも、「HSPがどうすれば敏感な自分を愛し、そして他人も愛せるようになるか」という大切なテーマについても、HSP提唱者ならではの長年の研究をベースに丁寧に伝える。 -
ペーパータウン
平凡な高校生クエンティンが、物心ついたころから恋していた幼なじみ、マーゴ。ある晩を境に忽然と姿を消したマーゴを探すうちに、クエンティンは、彼女の意外な一面を発見していく。軽妙な会話を織りまぜたテンポのよい文体で、多感な十代の愛と喪失を描いた、ベストセラー作家ジョン・グリーンのエドガー賞受賞作。 -
フェチ用語事典
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 秘められた本能が暴かれるめくるめく変態の世界へようこそ 誰もが隠し持つ様々なフェチズムとそれにまつわる淫靡なワードをイラストと共に解説する用語事典。貴方もまだ知らない本当の性癖に出会えるかもしれません。 【CONTENTS】 Part1【体躯】 ポドフィリア(脚性愛)、オードントフィリア(歯牙性愛)、ピゴフィリア(尻性愛)など Part2【異種】 アガルマトフィリア(彫刻性愛)、ペディオフィリア(人形性愛)、シトフィリア(食物性愛)など Part3【慾求】 アルゴフィリア(苦痛性愛)、アクアフィリア(溺水性愛)、スコポフィリア(窃視性愛)など Part4【遊戯】 BSDM、NTRなど -
季節を束ねるブーケとリース
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されております。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 2015年刊行の名著『ブーケとリース』の新装版。春夏秋冬の章に分け、四季を通してブーケとリースの楽しみ方を提案している。 テレビや雑誌でいま一番注目されているフラワースタイリスト、平井かずみさんが2015年に刊行した『ブーケとリース』の新装復刻版。 ブーケ=ウエディング、リース=クリスマスという特別な日のイメージでなく、 ブーケとリースをふだんの暮らしの中で楽しむアレンジやスタイリング、しつらえ方を提案した一冊。 春はヒヤシンスやスズラン、スミレなど、夏はアジサイやクレミチス、ダリア、ヒマワリなど、 秋はコスモスやアカリリス、キクなど、冬にはツバキやミモザなどを生かして、 春夏秋冬、四季を通してさまざまなスペースやシーンでブーケとリースをしつらえ、花の種類としつらえ方を説明していきます。 巻末の「ブーケとリースの作り方」ではタイプ別のプロセス写真を使ってくわしく解説しています。 全編を当代一の人気カメラマン・加藤新作さんが撮りおろし、 季節の移ろいの中で繊細な花々の魅力がデリケートに表現された写真集のような一冊です。 平井 かずみ(ひらいかずみ):フラワースタイリスト。「ikanika」主宰。 “しつらえる”という感覚を大切に、暮らしの中に季節の花をとり入れる「日常花」を提案。 東京・自由が丘「cafeイカニカ」を拠点に、花の会やリース教室を全国各地で開催。 雑誌や広告、イベントでのスタイリング、ラジオやテレビなど多方面で活躍中。著書に『フラワー タイリングブック』(河出書房新社)、『花のしつらい、暮らしの花色』(扶桑社)などがある。 -
ピーター・シェーファー
現代英国演劇を代表する劇作家、ピーター・シェーファー。パルコ劇場オープニング作品として話題の『ピサロ』(主演=渡辺謙)、アカデミー賞受賞作の原作『アマデウス』。二人の人物のスリリングな対立構造から人間の根源的な葛藤を浮き彫りにする不朽の名作二篇を収録! -
乳母車・最後の女 石坂洋次郎傑作短編選
戦後、一世を風靡した大流行作家・石坂洋次郎。小説『青い山脈』は映画化され、1949(昭和24)年に封切られると同時に大ヒットし、その主題歌とともにほとんど戦後民主主義の代名詞と見なされるにいたりました。以後、石坂原作の映画が封切られない年は、1960年代後半までありませんでした。それほどの流行作家だったのです。しかし、70年代に入るやいなや、その流行はあっという間に衰えてしまいました。かつて『青い山脈』を明朗健全であるがゆえに評価し、暗くなりがちな戦後に爽やかな風を送ったとして称賛した読者が、こんどはその明朗健全さに飽きてしまったのでしょうか? いずれにせよ、石坂は「忘れられた作家」のひとりとなりました。しかし、石坂には、明朗健全以上に重要な特徴があると編者の三浦雅士さんは言います。それは「女を主体として描く」という特徴です。主人公と言わずに主体と言うのは、女は主人公であるのみならず、必ず、主体的に男を選び主体的に行動する存在として描かれているからです。女は見られ選ばれる客体である以上に、自ら進んで男を選び、男に結婚を促し、自分自身の事業を展開する主体なのです。明朗健全な爽やかさはこの主体的な女性が結果的に醸し出すのであって、逆ではありません。この特徴に誰も気づかずにいたのは驚くべきこと、「明朗健全なるがゆえに売れっ子となり、またそれゆえに忘れられた作家」などというのがいかに浅薄な見方であったか、いまや思い知るべき時が来たと三浦さんは説きます。かくして選び出された「女性の主体的な生き方の最終的な姿を示してほとんど常識を覆す域に達している」短編9編。いまこそふたたび石坂作品の魅力を多くの読者に知ってほしいとの思いから選ばれた傑作です。 -
窓の外を見てください
江國香織さん、陶酔! 小説風に書くと、“「革新的? 確信犯的? なんといっていいかわからないわ、でも、すみずみまでほんとうにおもしろい」と香織は言った。「小説のなかで何度も発生するのね、小説が」そう続け、「それにしても、きび団子」と感に堪えたように呟いて、「こんな小説、片岡義男にしか絶対に書けないわ」と、幸福そうなためいきをついた”のでした。デビューしたばかりの青年作家・日高は、勝負の2冊目執筆のため、かつて親しかった3人の美女を訪ねようと思い立つ。その間にも、創作の素材となる出会いが次々に舞い込んできて……。小説はどのように発生し、形になるのか。めぐり逢いから生まれる創造の過程を愉しく描く。瑞々しい感性を持つ80歳の“永遠の青年”片岡義男、4年ぶりの最新長篇。 -
声の物語
近未来のアメリカ、すべての女性は一日100語以上喋ることを禁じられた。その中で怒りを抱えながら夫と子供たちと暮らす認知言語学者のジーンの生活に、ある日転機が訪れる。声を、愛を、創造を奪われた女たちを描く、いまこの時代に読むべきディストピア物語。解説収録/丸屋九兵衛 -
全体主義と闘った男 河合栄治郎
右にも左にも怯まなかった日本人がいた! 河合栄治郎は左右の全体主義と闘った思想家です。 戦前の学界を席巻した「左の全体主義」マルクス主義の痛烈な批判者であり、 軍部が台頭すると、「右の全体主義」ファシズムをも果敢に批判。 著書の発禁処分、休職処分のさなか、昭和19年に53歳で亡くなりました。 上智大学名誉教授の渡部昇一氏は、河合栄治郎が長寿であったなら、 「日本のインテリは、30年も早くマルキシズムの幻想から自由になっていたであろう。 つまり河合の死は、日本の知的成熟をざっと30年遅らせたのである」という。 戦後の河合人脈は政財学界に根を張り、論壇を牛耳る進歩的文化人と対峙しました。 門下生の第一世代は、経済評論家の土屋清、社会思想家の関嘉彦、政治学者の猪木正道らで、 第二世代には、碧海純一(東京大学教授)、岡野加穂留(明治大学教授)、田久保忠衛(杏林大学名誉教授)、 伊原吉之助(帝塚山大学教授)ら、京都大学では高坂正堯、勝田吉太郎、木村汎ら各氏が、この人脈に連なります。 米国に守られながら反米を叫ぶという“進歩的大衆人”の精神の歪みは、日本を漂流させてしまう――。 日本の背骨を支える揺るぎない思想とは何なのか。歴史の転換点で、圧倒的な敵に挑んだ思想家、 河合栄治郎の闘いを通して、日本のありようを考える。 この思想家を知らずして、日本の将来を語るなかれ。 産経新聞長期連載「独立不羈 河合栄治郎とその後の時代」に加筆、再構成し単行本化 -
カミングアウト――LGBTの社員とその同僚に贈るメッセージ
自分を隠すのをやめた時、すべてが変わり始める 「世界で最も尊敬されるCEO」には秘密があった――。世界的なビジネスリーダーが「自分を隠し続けた」日々とカミングアウトの経験、多くのLGBTの人々への取材から、職場における性的少数者と周囲の人々へのアドバイスを語る。 BPを世界最大級のエネルギー企業へと育て上げ、 「世界で最も尊敬されるCEO」にも選ばれた 著者を、前代未聞のスキャンダルが襲った。 少年期から隠し続けてきた秘密が暴露され、 心も名誉も傷つき、屈辱的な辞職に至る。だが、 それは新たな素晴らしい人生の始まりだった―。 LGBTの人々は職業生活の中でどのような 問題に直面し得るのか。同僚は、企業は、 彼らをどう支え、どう協働していけるのか。 誰もが自分自身でいられる職場をつくるため、 あなたには何ができるだろうか。 世界的なビジネスリーダーが職業人生の中で ゲイである自分を隠し続けた日々と カミングアウトの経験、そして100人以上の LGBTの人々への取材から語る、職場における 性的少数者と周囲の人々へのメッセージ。 ◆職場における多様性に関心があるすべての人にとって必読の書。(タイムズ紙) ◆企業がゲイの権利を促進する道筋を切り開いていく方法、そして自分らしくいることがいかに自分にとってもビジネスにとってもいいことかを教えてくれる、勇敢かつ魅惑的な一冊。(リチャード・ブランソン、ヴァージングループ会長) ◆LGBTの男女が自分のアイデンティティのために偏見と不安に苛なまれることがなくなったとき、私たちが社会として、個人としてどんなことを実現していけるかを示している。(ロイド・ブランクフェイン、ゴールドマン・サックス会長兼CEO) ◆大成功を収めた企業のトップに昇りつめつつも、職業人生の終盤になるまで二重生活を生きていた著者。その驚くべき人生についての、すばらしく思慮深く、爽快なほど率直な物語。(デヴィッド・H・ペトレイアス、退役陸軍大将) ◆あなたの会社で二重生活を送っている社員はどれくらいいるだろう。そのためにエネルギーと感情を無駄にしている社員はどれくらいいるだろう。これこそ変化を起こすべき領域だ。(ピーター・サンズ、スタンダード・チャータードCEO) -
忘れられない 祈りの聖地
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 教会や寺院、モスクなどの建築物は、人々の祈りの場所としてその宗教と国、そしてその時代の技術や思いを表しています。その中には圧倒的な装飾を施したメキシコの教会「ウルトラバロック」や岩を掘り起こし作られたラリベラの岩窟教会をはじめ、遭遇したことのない、驚きに満ちた祈りの場所や建造物が多数あります。 本書はそのような祈りの場を57箇所紹介します。 はじめに 人間の根源を映す場所 祈りのことば サン・ピエトロ大聖堂/ヴァティカン市国 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂/イタリア共和国 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会/イタリア共和国 メテオラの修道院群/ギリシャ共和国 モルドヴィア地方の教会群/ルーマニア サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路/フランス共和国 モン・サン・ミッシェルとその湾/フランス共和国 ノートルダム大聖堂/フランス共和国 サグラダ・ファミリア贖罪聖堂/スペイン王国 イスタンブルの歴史地区/トルコ共和国 エルサレムの旧市街/イスラエル・パレスチナ カイロの歴史地区/エジプト・アラブ共和国 チュニスの旧市街/チュニジア共和国 ラリベラの岩の聖堂群/エチオピア連邦民主共和国 グアナフアトの歴史地区/メキシコ合衆国 サント・ドミンゴ聖堂/メキシコ合衆国 クエルナバカ大聖堂/メキシコ合衆 サンディエゴ教会/メキシコ合衆国 熊野御燈祭/日本 チャイティーヨ・パゴダ/ミャンマー連邦共和国 カトマンズの谷/ネパール連邦民主共和国 バラナシ/インド カジュラーホの寺院群/インド モントリオール・ノートルダム聖堂/カナダ キジ島の木造教会と集落/ロシア 血の上の救世主教会/ロシア 聖マリア教会/ポーランド共和国 ヴィースの巡礼教会/ドイツ連邦共和国 シュテファン大聖堂/オーストリア共和国 スクレの歴史都市/ボリビア多民族国 アクスムの考古遺跡/エチオピア連邦民主共和国 ジェンネの大モスク/マリ共和国 アスキア墳墓/マリ共和国 フェズの旧市街/モロッコ王国 ムザブの谷/アルジェリア民主人民共和国 イスファハーンのイマーム広場/イラン・イスラム共和国 トロオドス地方の壁画教会群/キプロス共和国 タオス・プエブロの伝統的集落/アメリカ合衆国 キトのサン・フランシスコ修道院/エクアドル共和国 ラ・メルセー聖堂/グアテマラ共和国 サン・フランシスコ教会/ブラジル連邦共和国 ブラジリア大聖堂/ブラジル連邦共和国 聖母カルメン教会/コロンビア共和国 エローラーの岩窟寺院群/インド サガルマータ国立公園/ネパール連邦民主共和国 ダンブッラの黄金寺院/スリランカ民主社会主義共和国 文化交差路サマルカンド/ウズベキスタン共和国 タキシラの都市遺跡/パキスタン・イスラム共和国 ボロブドゥールの仏教寺院群/インドネシア共和国 シュエダゴン・パゴダ/ミャンマー連邦共和国 カイディン帝陵/ベトナム社会主義共和国 ルアン・パバンの町/ラオス人民民主共和国 懸空寺/中華人民共和国 雲崗石窟/中華人民共和国 宗像・沖ノ島と関連遺跡群/日本 パン・ツェチュ/ブータン王国 -
蜜蜂
2098年の世界では、環境破壊が進んで蜜蜂が絶滅。受粉ができずに農作物の生産が激減し、人類は滅亡寸前だった。管理社会化した中国で人工授粉をして細々と暮らすタオは、ある日、幼い息子とピクニックに行くが、息子が突然気絶してしまう──。その謎の病には、実は過去に地球で起きた出来事が深く関わっていた──。 1852年のイギリス、2007年のアメリカ、2098年の中国を舞台に、 蜜蜂に関わる三つの家族の物語が繰り広げられる。 それらはどうつながっていて、どんな運命を導いていくのか? ――これはただの世紀末ディストピア小説ではない。 -
うまたび~モンゴルを20年間取材した写真家の記録
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第1回名取洋之助写真賞受賞の初期作品「路上少年」取材秘話収録。 清水哲朗が見つめた、あなたの知らないモンゴル。 写真家 清水哲朗氏が初めてモンゴルを訪れたのは1997年でした。民主化による経済発展と人々の生活の急速な変化を目の当たりにする一方、首都ウランバートルを拠点にモンゴル全土を旅し、辺境の地で出会った人々(鷹匠、不法金鉱山労働者、トナカイ遊牧民、カザフ族など)の暮らしや自然風景、希少動物を取材してきました。 日本の国土の約4倍もあるモンゴル国内の移動は容易ではなく、飛行機、車、バイク、徒歩、馬、ラクダ、トナカイ、牛車とあらゆる手段を使います。 本書ではそれらの旅を「うまたび」と称し、これまでに体験した様々な出来事と写真では語り尽くせないモンゴルの魅力、そして「モンゴル」というテーマと向き合う写真家の心の内を書き下ろしました。 遊牧民の青年とトナカイ遊牧民の親子を道案内にクマが生息するモンゴル最北部のタイガを目指した乗馬紀行、不法金鉱山労働者への密着取材、初期作品「路上少年」取材の様子は詳細に綴られ、読み応え抜群。あなたの知らないモンゴルが目の前に広がります。 -
ザ・シークレット 人生を変えた人たち
理想の仕事、恋人、家族、富、健康--。あなたが望むものならなんでも、現実に引き寄せる「ザ・シークレット」。その秘密が世界に公開されて以来、夢を叶えてきた何百万という人たちの中から、著者のもとに寄せられた特に奇跡的な体験を紹介。彼らはどう「ザ・シークレット」を使ったのか。人生に奇跡を起こした人たちの本当のストーリー。次はあなたの番です! 【もくじ】 第1章 私はどのようにお願いし、信じ、そして受け取ったか:創造のプロセス 第2章 幸せのために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第3章 富を得るために、「ザ・シークレット」をどう使ったか 第4章 人間関係を変えるために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第5章 健康のために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第6章 仕事のために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第7章 人生を変えるために「ザ・シークレット」をどう使ったか -
評伝・河野裕子:たつぷりと真水を抱きて
平成の与謝野晶子とも譬えられ、恋や家族を高らかに歌い上げた歌人が他界したのは2010年8月。だが没後「河野裕子短歌賞」が創設されるなど、その評価はますます高まっている。 夫の永田和宏や娘の永田紅などによって、家族の肖像は多く明らかになっているが、今回その息子が初めて母の生涯を丹念に描いた。 誕生から幼少期を過ごした熊本時代、精神を病みながら作歌に目覚めた青春時代、永田和宏との出会いと結婚、多くの引っ越しを重ねながら子育てに勤しみ、短歌にも磨きがかかった時代、アメリカでの生活や晩年の闘病、そして最期……。 これまで未発表だった日記や、関係者への取材を通して明らかになる歌人の日々から、著者は新たな作家像を浮かび上がらせる。精神を病みながらも、同姓だった無二の親友と築いた文学的信頼関係。しかも彼女の自死。また最期を看取りながら病床で一首一首を口述筆記した様子は、読む者を深い感動へと導いていく。 対象への距離感と親子の親密感とがみごとに融合した、評伝文学の傑作である。 -
人材を逃さない見抜く面接質問50 [新版]
伸びる人・伸びない人を見分けるキラークエスチョン多数収録! 面接官から根強い人気の一冊が新装改訂版となって登場 採用面接を担当したことのある方なら、 「どんな質問をすれば、本当に優秀な人材がわかるのだろう?」という、 切実な疑問を抱かれたことがあるはずです。 たとえば…… ありがちな質問をすると、相手は用意してきた答えを立て板に水で話します。 かといって、ちょっとひねった質問をすると、 相手は緊張した様子で、あたりさわりのないことしか答えません。 面接を終えて応募者を評価する段階になると、 果たして求める人材なのかどうか、確信が持てないというのが 多くの面接担当者の実情ではないでしょうか。 採用後、相手が使える人材であればよいのですが、 「採用ミスだった……」とがっかりするケースも少なくないでしょう。 それでは採用にかけた費用が無駄になってしまいます。 本書は、そのような失敗を防ぐのに役立ちます。 第一部では、応募者から本音を引き出し能力を判断できる、的確な質問とは? 第二部では、応募者から返ってくる答えから、相手の本質をどう見抜くか? を、具体的な例とともに解説。 ここに挙げられた質問は、そのまますぐに面接で使えます。 非常に実践的な、採用面接の質問マニュアルなのです。 したがって、この本は面接担当者だけでなく、 面接を受ける側の人にとっても必携書となります。 「応募者が用意した答えの奥にあるものを見抜くために、面接担当者はどんな質問をしてくるか、 それにどう答えればいいか」を教えてくれるわけですから、 世の「面接応答マニュアル」の一段上、「奥の奥」まで行き届いた一冊なのです。 -
夢とスランプを乗りこなせ ― ぼくがクリエイターとして生きていく方法
キャリアにつながる自分の個性を見出すには? 幾度となく訪れるスランプを乗り越えるには? プロとして好きなものに向き合う方法とは? ガーディアンやプレミアアムリーグ、ユニセフのイラストも手がけるフリーランスのトップクリエイターの著者が、クリエイティブ業界でキャリアのはじめ方も生き残り方を大公開! クリエイター、フリーランサーならではの共感エピソードも満載で、スランプの乗り越え方と、子どものころからの夢のような仕事を掴む方法を語る。毎章末には、TIPS集も。 原書は現役クリエイターから、「自分を重ねながら読めるし、学ぶところだらけ」「行き詰まったときに読み返したい」など絶賛の声多数。英クリエイティブ・マガジンの『Creative Boom』で「イラストレーター必携本ベスト10」、『Creative Bloq』で「2015年のグラフィック・デザイン本ベスト10」にランクイン。 表紙イラストは、日本版描きおろし! -
「忍法秘話」掲載作品〔全〕 水木しげる漫画大全集
貸本から商業誌に移行する黎明期の作品を初めて一挙掲載! 名作「網」を完全復活させたほか、カラーページも初めて再現収録! 水木漫画の原点である珠玉の短篇集! 「水木しげる漫画大全集」―半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。 -
夏目漱石論
「則天去私」「低回趣味」などの符牒から離れ、神話的肖像を脱し、「きわめて物質的な言葉の実践家」へと捉えなおしてまったく新しい漱石像を提示した、画期的文芸評論。
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