安原和見の作品一覧
「安原和見」の「漫画 サピエンス全史 人類の誕生編」「アダムス・ファミリー全集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
サンリオSF文庫のような表紙に心惹かれて手に取ってみたが、果たして本書はSFであった。しかも世界中探しても同類の作品は見当たらないであろう珍品だった。
大森望が「バカSFの歴史に燦然と光り輝く超弩級の大傑作」と評価した本作だが、紛れもなくバカSFである。ただ、薬漬けかそもそも底抜けのアホな奴が吹っ切れて自由奔放に書いたような荒唐無稽さはなく、『空飛ぶモンティパイソン』のような知的なアホさが随所に散りばめられていて、読み進めていくごとに深みが増してくるのである。気づけばこう呟いているだろう、「これを書いた男は只者じゃないな...」と。
パイパス建設のために主人公の家が潰されたと思ったら、更に
Posted by ブクログ
〈雪崩、吹雪、殺人、放射線被曝、脱獄囚の攻撃、衝撃波または爆発によるショック死、放射性廃棄物による死、UFO、宇宙人、狂暴な熊、異常な冬な竜巻などなど。強烈な密造酒を飲んで、ただちに失明したせいだという説まである。(中略)自称懐疑主義者ですら、この複雑な謎を解明して科学的に説明しようとして、陰謀論や偽情報の網の目にからめとられている。〉
一九五九年初めの冬、ウラル工科大学の学生とOBによって作られた雪山登山のグループが、出発して十日後の夜に、〈なにかが起こって〉メンバー全員がテントを飛び出し、十キロ半ほど離れた場所でほとんどが服も着ずに異様な状態で死んでいた。リーダーの名前を取って、今では