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Posted by ブクログ
前作より素晴らしかった。SF小説や幻想小説は、この鮮烈なビジョン、アイディアさえ文章にできればもうそれで絶対に勝てる、という大ネタさえあれば最高なのですが、本作の宇宙と時間の果てで宇宙終焉を繰り返す奇妙な料理店、というアイディアはまさにその極みだったと思います。
またユーモアの質も相変わらずナンセンスな緩さを維持しながら「支配をしたがる人は支配に向いていない」というような、一般人でも意味がスッと通りやすい皮肉も多いこともより入りやすさが増していました。
元がラジオドラマなこともあり破局的なイベントを連打して読者を休ませない密度で景気よく命や星々が壊れていくのもテンションが高くて素晴らしいですね。
Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイクガイドシリーズの2弾。
相変わらずめちゃくちゃな文。読んでいて面白かった。
◆ メモ
人類には、自明も自明なことをたえず口にし、しつこくくりかえすという習性がある。たとえば、「今日はいい天気だね」とか「きみはすごく背が高いね」とか「つまりそういうことなんだな。ぼくらはもうすぐ死ぬんだ」とか。(P219)
アーサーとトリリアンの表情は固くこわばっている。夜の道路に飛び出してきてヘッドライトを浴びてしまい、こういうのはじっと見つめていれば消えてなくなるのだと思っているウサギのようだ。(P221)
監督はこれは最高級のじつに高性能で洗練されたテレポート機であり、これ以上のものはいくら金を積んでも買えないと説明し、会計士はそんなものを買うために積まれる気は金にはないと説明した。監督はこの船にだって人が出たり入ったりする手段は必要だと説明し、会計士はこの船には完璧に使えるドアが立派についていると説明した。監督は会計士の頭はいっぺん煮たほうがいいのではないかと説明し、会計士は監督の左側から急速に接近してくるのはげんこつであると説明した。(P224)
その人たちは、わたしたちの耳にする言葉のなかにしか存在しないんだ。ほかの人が何を経験しているかわかると思うのは愚かなことだよ。わかるのは本人だけだ。その人たちが存在するとしてもね。人はみんな自分の目と耳っていう自分の宇宙を持っているんだから。(P284)
Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイクガイドシリーズ2冊目。
お腹が空いたから一番近い”宇宙の果てのレストラン”に行こう!
…ところが<黄金の心>号はヴォゴン人からの攻撃を受けてしまった。
ヴォゴン人は、地球を滅ぼすという指令を受けたのに、二人の地球人が抜け出して銀河ヒッチハイク出たから今度こそ指令を成し遂げようと張り切ってしまってる。
指令を出したのは銀河系の精神学者たち。なにしろ地球は「宇宙の究極の問いを応えるために作られたスーパーコンピューター」であり、抜け出した二人、アーサー・デントとトリリアンはその地球の一分なんだ、彼らを抹殺しないと「宇宙の究極の問い」の答えが出てしまうではないか!
無限不可能性ドライブ(恒星間移動に際しあらゆる場所を同時に通過する機能)を搭載した<黄金の心>号に乗っているのは、この船を盗んで銀河指名手配となった元銀河大統領ゼイフォード、ガールフレンドのトリリアン、鬱アンドロイドのマーヴィン、ペテルギウス星系出身で銀河ヒッチハイクガイドの調査員のフォード、そしてフォードにより破壊寸前の地球から助け出された元イギリス人(地球は滅びてイギリスももうない)アーサー。
なんとかヴォゴン宇宙船からの攻撃から逃れた彼らはバラバラに別れてしまう。
ゼイフォードとマーヴィンが連れてこられたのは「銀河ヒッチハイクガイド」出版社で、そこでゼイフォードは「宇宙の真の支配者に会え。そのためにお前は自分で自分の記憶を封じたうえで銀河大統領になったのだ」とか言われる。そして究極の精神拷問機の「事象渦絶対透視機」のある星、フロッグスター星系惑星Bに飛ばされる。このなんちゃら透視機というのは、そこに入ると宇宙全体のすべてを見せられてその中で自分がどんなに小さい存在かを見せつけることにより精神崩壊させるんだそうだ。
…しかし宇宙の楽しいことすべてを知ってると言われるゼイフォード、元気いっぱい余計に余計な自信をつけて復活!「自分こそが宇宙の絶対的中心だと分かったよ!!」
ゼイフォードとトリリアンは、銀河の辺境に住む宇宙の支配者に会うことになる。
小さな小屋で外の世界にまるで興味を示さず、しかしその意思で宇宙の運命が決定される男。「案外いいやつじゃないか」
そしてアーサーとフォード、ゼイフォード、トリリアンは合流した。
そうなったら今度こそ「宇宙の果てのレストラン」へ行く。
”宇宙の果てのレストラン”とは、距離の果てではなく、時間の果てのこと。
この宇宙が破壊する五千七百六十億三千五百七十九年後の未来へ時間旅行を行い、 時間の相対静力学作用によって虚無の中に保持され保護されているレストラン内から宇宙の大爆発と終焉を見物するという一種のショーだ。
このレストランでのひと時を過ごした後、アーサーたち一行は元の時間軸に戻る。
しかし攻撃を受けた<黄金の心>号の代わりに盗んだ黒い宇宙船が曲者だった。
彼らはまたバラバラに。
アーサーとフォードは、惑星ゴルガリンチャムから新たな星に移住するゴルガリンチャム人たちと一緒にある星に不時着する。
ゴルガリンチャム人たちはまったく糞の役にも立たないノータリンの集まりだ!
彼らから離れたアーサーとフォードは、星を散策してある目印を見つける。
その目印により、まさしくその星が二百万年前の地球だとわかる。
…この星は作られたばかりのスーパーコンピューター、地球だ!
せっかく帰ってきたのに、ノータリンのゴルガリンチャム人たちが人類の祖先になるのか?そして二百万年後にはまた地球は破壊されるのか?!
…考え過ぎて嫌になってきたアーサーは、とりあえず「宇宙ヒッチハイクガイド」を川に投げ捨てましたとさ。
(→「宇宙クリケット戦争」へ続く)
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