作品一覧

ユーザーレビュー

  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

    Posted by ブクログ

    若かりし頃、英国風のブラックジョークが今ひとつ楽しめず、挫折していたけれど、「イーロン・マスクの人生に影響を与えた一冊」という触れ込みをみて再読。おかげですっかり私の頭の中のゼイフォードが、イーロン・マスクとイーロン・マスク。

    時を経て再読したからか、すっかり英国風ブラックジョークにも慣れ、むしろ、そうそう、それでこそイギリス、このひねくれっぷり、と、楽しく読め(大人になった)、生命と宇宙とすべての答えもわかって大満足!

    悩ましいのは続きの4冊を読むべきか。次の巻、中古で1800円…

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    2026年07月28日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

    Posted by ブクログ

    面白かったな〜!
    まずあらすじが良い。宇宙でヒッチハイクしながら旅するなんてワクワクする。ただ、ヒッチハイクする場面は最初だけで、ヒッチハイクしながら次々と…といった感じではなかった。
    でもシュールでブラックで途方もなくバカバカしい、との触れ込みより全然良いちゃんとしたSF冒険譚な気がした。
    銀河バイパスを通すために突然知らない宇宙人から地球を消滅させられるなんて何か現実世界でもいずれありそうな予感がしちゃう。地球で起こることは宇宙規模でも同じようなこと起きちゃうんじゃない?みたいな。
    フォード君めっちゃいいヤツ。アーサーも地球人代表としてなんか愛おしい。キャラクターがとても良い。
    言い回しも好きだなぁ、私も「ここをどいて欲しいなら条件があって、私の代わりに通せんぼしておいて欲しい」みたいなこと言って混乱させてみたい。
    過去にあった哲学者2人の掛け合いもコントみたいで好き。

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    2026年07月12日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

    Posted by ブクログ

    なんとなく面白そうで選んだが、探していたのはこれだ!と確信した。複数の視点の切り替えにより物語を構成する手法はありふれていると思うが、こんなに上手いのは他に思い付かない。寸断された各エピソードの再接続も見事だ。全体は一本の映画的で、最初の方は『マグノリア』という映画を思い出した。とにかく洗練された毒のある軽妙な文章そのものが面白いので、何が描かれていてもずっと面白い。完璧、文句なし。2026本屋行かない人大賞。
    翻訳も古さを感じずつい最近の発表かと思うほど自然で良かった。

    ナンセンスでふざけていても下品ではなく、一見不可解なタイトルの通り、どことなくジェントルな雰囲気が漂っている。別にコメディーに傾倒しているわけでもなく、鍵はPKD的な奇怪なSFエッセンスであり、更にミステリーやオカルトの不穏さもある。それらのコンセプトが狙い通りに紡がれていく完成度の高いプロットが素晴らしい。これならば忙しくて本が読めない人も大丈夫だろう。

    捻くれて辛辣なユーモアセンスはいかにもイギリスっぽい。正面から世の中を見ていない感じというか。そういう感覚に接したい需要に日本の作品はあまり答えてくれない。無理矢理例えるなら全盛期の藤子・F・不二夫と水木しげると糸井重里を足した感じ。突如なにかが間違って笑いに目覚めた森博嗣っぽくもある。自由意志を信じ運命論的なものを否定しているところが両者に共通している。

    むしろ最近の(昔から?)日本の小説はシャツを裏返しに着て、「この精巧な縫い目のほつれには真実性が宿っている」みたいなことばかりやっているが、それにぐったりしてしまう者からすると、「寝ぼけてシャツ裏返しに着てる阿呆がいるぞ」と言ってしまうこのような作品は、ある種の清涼剤になり得てしまう。

    作品の感想から外れるが、例えば「お年寄りを大切にしましょう」とか「この老人の不幸に着目せよ」というのは一種の信仰だが、「ボケた老人がいる」というのはただの説明である。日本の作品にはこの説明が不足、または過剰のように思う。その一因には“信仰が足りない者=性格が悪い”としてしまう国民性が影響しているのではないかと考える。つまり信仰を否定すると売れないのだ。そしてこのような文化の差が最終的に創作物の違いになる。

    感心したのは、“この世に存在しない音楽”の描写だ。並の作家なら色や自然現象で例えたりするだろうが、それでは曖昧な感覚だけ残り納得感があまり無い。言ってしまえばそれは、どんなに美しい比喩を重ねていたとしても、はっきり想像できない時点でつまらない文章なのだ。感受性や教養の高い人は作者の美学に共鳴出来て感銘を受けるかもしれないが。
    しかしこの作品の場合、その音楽がどのように鳴っているかの具体的な説明を丁寧に重ねていて、詳細ではないがなるほどと想像できる。その想像できることが説得力になる。表現力とはこういうことではないだろうか。

    冒頭、馬のところは完全に同意。馬の気分まで語るセンスや電動修道士のアイデアも天才的だ。主要キャラも存在感を確立しており、シリーズでもっと読みたかった。早逝が惜しまれる希有な才能の傑作。

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    2026年07月06日
  • 宇宙クリケット大戦争

    Posted by ブクログ

    流石に前二作よりは落ちるけど、単体の小説としては時空ギミックを駆使した伏線回収でまとまりはいい。しかし銀河ヒッチハイク・ガイドにまとまりの良さを求めてる読者はあまりいないだろう。惜しいところはあるが相変わらず絶体絶命の状況をマーヴィンの鬱病で無理やり全解決するデ鬱ス・エクス・マキナが冴え渡っていてそこは素直に爆笑させられる。

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    2026年03月01日
  • 宇宙の果てのレストラン

    Posted by ブクログ

    前作より素晴らしかった。SF小説や幻想小説は、この鮮烈なビジョン、アイディアさえ文章にできればもうそれで絶対に勝てる、という大ネタさえあれば最高なのですが、本作の宇宙と時間の果てで宇宙終焉を繰り返す奇妙な料理店、というアイディアはまさにその極みだったと思います。

    またユーモアの質も相変わらずナンセンスな緩さを維持しながら「支配をしたがる人は支配に向いていない」というような、一般人でも意味がスッと通りやすい皮肉も多いこともより入りやすさが増していました。

    元がラジオドラマなこともあり破局的なイベントを連打して読者を休ませない密度で景気よく命や星々が壊れていくのもテンションが高くて素晴らしいですね。

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    2026年02月27日

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