死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

小説・文芸
1,210円 (税込)

6pt

一九五九年冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故。登山チーム9名はテントから離れた場所で凄惨な死に様で発見された。米国人ドキュメンタリー作家の執拗な取材から明らかになった驚くべき結末とは…

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死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    〈雪崩、吹雪、殺人、放射線被曝、脱獄囚の攻撃、衝撃波または爆発によるショック死、放射性廃棄物による死、UFO、宇宙人、狂暴な熊、異常な冬な竜巻などなど。強烈な密造酒を飲んで、ただちに失明したせいだという説まである。(中略)自称懐疑主義者ですら、この複雑な謎を解明して科学的に説明しようとして、陰謀論や偽情報の網の目にからめとられている。〉

     一九五九年初めの冬、ウラル工科大学の学生とOBによって作られた雪山登山のグループが、出発して十日後の夜に、〈なにかが起こって〉メンバー全員がテントを飛び出し、十キロ半ほど離れた場所でほとんどが服も着ずに異様な状態で死んでいた。リーダーの名前を取って、今では公式に、〈ディアトロフ峠〉とも呼ばれている場所。あそこで、あの日、何が起こったのかを追っていくノンフィクションです。

     数多の陰謀論まで飛び出る事件を調べ直す著者が、丁寧に様々な可能性を排除していきながら、もっとも可能性が高いと思われる考えにたどり着くまでが描かれています。超常現象の可能性を排除する、という姿勢を取りながらも、それを選ぶのはすべてを検討したうえで一番最後だ、と完全に否定はしていないところに真摯さを強く感じました。

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    生存している遺族・関係者への取材、公開されている当時の捜査資料、現地での体験を基に陰謀論に塗れた怪事件の真相に迫る傑作。
    遭難者の日記や写真を基に語られるトレッキング旅行の生き生きとした描写は青春小説のようでもある。

    0
    2025年01月28日

    Posted by ブクログ

    初っ端から、ゾゾっとする不可解な9人の遭難者達の発見時の状況。何故?

    ラスト、著者の戦略、シャーロック・ホームズの原則消去法で一つづつ否定されていく...




    0
    2024年10月08日

    Posted by ブクログ

    実際に起こった事件に基づいているため、読み進めるうちに強烈な臨場感に引き込まれました。まるでその場にいるかのような緊張感と恐怖が伝わってきます。事件の不可解さや登場人物たちの恐怖がリアルに描かれており、途中で中だるみもなく、一気に読み終えることができました。

    また、物語が最後に向けて徐々に謎が解かれていく様子が非常に巧みに構成されており、最終的にしっかりとした結論が示されるのが良かったです。読後には、事件の謎に対する納得感と、余韻が心に残りました。

    不気味さや謎解きの要素が好きな方には、ぜひおすすめしたい一冊です。

    0
    2024年08月15日

    Posted by ブクログ

    ドニー・アイカー『死に山 世界一不気味な遭難事件《ディアトロフ峠事件》の真相』河出文庫。

    1週間の海外出張で、なかなか読書が捗らなかった。4日も掛かってようやく読み終えた。

    テレビなどでも紹介された『ディアトロフ峠事件』の真相に迫るノンフィクションである。

    遭難した9人の若者たちの視点と事故現場と遺体を発見した捜索隊の視点、事件の真相を明らかにしようと関係者へのヒアリングを行い、事件現場まで赴いた著者の視点とが交互に描かれる。

    旧ソ連時代の状況や様々な制約の中で、過酷なトレッキングに挑戦した若者たちの様子、事故後の混乱などがリアルに描かれる。


    冷戦下のソ連、1959年にウラル山脈でウラル工科大学の学生を中心とした9人の若者が犠牲になった謎多き遭難事件。当時はKGBによる情報統制や様々な憶測により『未知の不可抗力』として片付けられた。

    著者は50年以上前に起きたこの事件を明らかにしようと多くの関係者へのヒアリングを行い、事故現場の調査に向かう。

    そして、明らかになった事故の真相とは……

    定価1,210円
    ★★★★★

    0
    2023年10月20日

    Posted by ブクログ

    雪山において若者が異常行動で全滅する。謎に包まれたディアトロフ峠事件の調査とその経緯・筆者なりの結論を出すまでの過程を主観的目線を通して読み進めていく。
    最終的な結論については検証しようもないので話1/4程度に聞くことにするのですが、ロシアでこういった調査を行うことの独特さ、ならびに当時・現在国の様子を垣間見える本として読む価値は十分にあると考えます。

    0
    2026年02月14日

    Posted by ブクログ

    嗚呼、雪山…
    雪山に、憧れている。とてつもなく。なんというか、本当に恋焦がれている。雪の降らない場所に住み、山登り…高尾山、登山って言っても、いいのかな…という、このわたくし、わたくしは…雪山に…とてつもなく…恋慕の情を抱いている…。それは、そう…これもすべて…………闇の左手…嗚呼、惑星"冬"…

    という不純な動機で読み始めた本書。先に読んだ家族がニヨニヨしながら、読んだ?読んだ?と待っていた。やっと、読み終わりました。(一ヶ月くらいダラダラ,寝しなに読んでいた)なんとまあ…。

    アンタははやく、孤高の人を読みなさい。と言われたので、雪山読書を計画中。

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    時系列が遭難時、捜索時、作者による調査時(現代)が交互に書かれていくが、描写がうまく引き込まれる内容。最近山岳遭難に興味があり、この事件のことも気にはなっていたが、そういう理由だったのかと結論もなるほど!と思え一読してよかったという感じ。

    0
    2024年01月17日

    Posted by ブクログ

    「ディアトロフ峠事件」。1959年、冷戦下のソビエトで起こった未解決遭難怪死事件。氷点下の雪山、テントから離れた地点で登山チーム9名の遺体が発見された。皆衣服や靴を脱ぎ、頭蓋骨や肋骨を骨折する重傷。遺体からは高濃度の放射能が検出。最終報告書には、「未知の不可抗力によって死亡」と記された。
    ディアトロフ峠事件の全貌と真相を描くノンフィクション。


    若く、友情と幸福に満ちていた経験豊富なトレッカーたちは、なぜ遭難し異常な状況で死亡することとなったのか?
    おそらく世界でも1,2を争うほど有名な遭難事故、「ディアトロフ峠事件」の真相に迫るノンフィクション小説です。
    正確には、遭難したトレッカーたちの様子、その後出された捜索隊たちの様子、事件の取材をする作者の記録が代わる代わる語られる形式ですので、厳密にノンフィクションとは言い難いのかもしれませんが、事件当時のトレッカーたちの様子なども日誌や病気で途中で引き返したグループ唯一の生存者の話などをもとにして推定・補完したものとなっています。

    旅の途中でトレッカーたちが撮った写真が何枚も載っており、それがまた普通の仲良し大学生グループのように笑いあったりはしゃいだりしている写真ばかりなのが悲しい。あったこともないのに、彼らの間に確かにある友情が見えるようです。

    実際に事件が起こった現地に行ったり、関係者から話を聞いたりとかなり詳細に調べている印象ですし、作者さんがその結果出した一応の結論(真相)も語られていますが、それでも実際の所真実がどうだったのかは分かりません。事実、本作(の単行本)出版後の2021年に、小規模な表層雪崩が事件の原因だとする論文もでています。
    それでも、明らかになった情報や出された結論が、少しでも遺族の方の心のよすがになればと願わずにいられませんでした。

    0
    2023年12月05日

    Posted by ブクログ

    前半は登場人物たちの名前が長くなかなか覚えられず読み進められなかったが、後半からぐいぐいと惹きつけられていった。丁寧に丹念に取材された結果、導かれた一つの説。9人の行動がありありと目に浮かぶ描写。

    0
    2024年06月10日

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