安原和見のレビュー一覧

  • フレドリック・ブラウンSF短編全集3 すべての善きベムが

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    ブラウンの短編全集3巻。早川書房から出ている「さあ、気ちがいになりなさい」と半分が被っているが、全集なので問題なし。むしろ、翻訳者さんが違うとこんなにも印象が変わるのか、という楽しい発見。
    表題作が好き。

    安原氏の翻訳はアメリカンな雰囲気がありオシャレ。キャラクターのジョークも軽い感じ。
    「狂った惑星プラセット」とかほんと好き。オチでニヤリとできる。
    ブラウンあるあるなのかもだけど、言葉遊びでのひっくり返しがあるので、日本語だとその辺りがすぐにわからないのが悔しい。原書で読みたい笑


    以下、読書中ツイート。

    ブラウンの「すべての善きベムが」を読み始めたんだけど、冒頭の話を星新一の文章で読んだ記憶があって、でも星新一のショートショートにはなくてめちゃくちゃ探していたら、早川書房から出ている星さんが翻訳したブラウンの短編集に収録されていたわ……(笑)
    星さんの翻訳はもう星新一作品なんよ笑

    星新一氏の文章って、こう……存在感がすごいというか、唯一無二というか……いやもう、すごいな……。翻訳作品でも星新一っぽさが出るという……。
    翻訳者さんって何気に作家さんと同じようにそれぞれ特徴があるんだろうなぁ。

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    2026年09月05日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    若かりし頃、英国風のブラックジョークが今ひとつ楽しめず、挫折していたけれど、「イーロン・マスクの人生に影響を与えた一冊」という触れ込みをみて再読。おかげですっかり私の頭の中のゼイフォードが、イーロン・マスクとイーロン・マスク。

    時を経て再読したからか、すっかり英国風ブラックジョークにも慣れ、むしろ、そうそう、それでこそイギリス、このひねくれっぷり、と、楽しく読め(大人になった)、生命と宇宙とすべての答えもわかって大満足!

    悩ましいのは続きの4冊を読むべきか。次の巻、中古で1800円…

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    2026年07月28日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集1 未来世界から来た男

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    フレドリック・ブラウンSF短編全集の第1巻ということで、旧版では未収録だった作品も含めた新訳の完全版。 旧版を読んだのは何時だったかもう思い出せないが、ストレートなSFはそう多くないのが意外だった。この多様な作風は70年代あたりの「SFの拡散と浸透」を唱えて専門誌から当時の中間小説誌などに進出した日本のSF作家のロールモデルの一つだったのかも。

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    2026年07月22日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    面白かったな〜!
    まずあらすじが良い。宇宙でヒッチハイクしながら旅するなんてワクワクする。ただ、ヒッチハイクする場面は最初だけで、ヒッチハイクしながら次々と…といった感じではなかった。
    でもシュールでブラックで途方もなくバカバカしい、との触れ込みより全然良いちゃんとしたSF冒険譚な気がした。
    銀河バイパスを通すために突然知らない宇宙人から地球を消滅させられるなんて何か現実世界でもいずれありそうな予感がしちゃう。地球で起こることは宇宙規模でも同じようなこと起きちゃうんじゃない?みたいな。
    フォード君めっちゃいいヤツ。アーサーも地球人代表としてなんか愛おしい。キャラクターがとても良い。
    言い回しも好きだなぁ、私も「ここをどいて欲しいなら条件があって、私の代わりに通せんぼしておいて欲しい」みたいなこと言って混乱させてみたい。
    過去にあった哲学者2人の掛け合いもコントみたいで好き。

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    2026年07月12日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    なんとなく面白そうで選んだが、探していたのはこれだ!と確信した。複数の視点の切り替えにより物語を構成する手法はありふれていると思うが、こんなに上手いのは他に思い付かない。寸断された各エピソードの再接続も見事だ。全体は一本の映画的で、最初の方は『マグノリア』という映画を思い出した。とにかく洗練された毒のある軽妙な文章そのものが面白いので、何が描かれていてもずっと面白い。完璧、文句なし。2026本屋行かない人大賞。
    翻訳も古さを感じずつい最近の発表かと思うほど自然で良かった。

    ナンセンスでふざけていても下品ではなく、一見不可解なタイトルの通り、どことなくジェントルな雰囲気が漂っている。別にコメディーに傾倒しているわけでもなく、鍵はPKD的な奇怪なSFエッセンスであり、更にミステリーやオカルトの不穏さもある。それらのコンセプトが狙い通りに紡がれていく完成度の高いプロットが素晴らしい。これならば忙しくて本が読めない人も大丈夫だろう。

    捻くれて辛辣なユーモアセンスはいかにもイギリスっぽい。正面から世の中を見ていない感じというか。そういう感覚に接したい需要に日本の作品はあまり答えてくれない。無理矢理例えるなら全盛期の藤子・F・不二夫と水木しげると糸井重里を足した感じ。突如なにかが間違って笑いに目覚めた森博嗣っぽくもある。自由意志を信じ運命論的なものを否定しているところが両者に共通している。

    むしろ最近の(昔から?)日本の小説はシャツを裏返しに着て、「この精巧な縫い目のほつれには真実性が宿っている」みたいなことばかりやっているが、それにぐったりしてしまう者からすると、「寝ぼけてシャツ裏返しに着てる阿呆がいるぞ」と言ってしまうこのような作品は、ある種の清涼剤になり得てしまう。

    作品の感想から外れるが、例えば「お年寄りを大切にしましょう」とか「この老人の不幸に着目せよ」というのは一種の信仰だが、「ボケた老人がいる」というのはただの説明である。日本の作品にはこの説明が不足、または過剰のように思う。その一因には“信仰が足りない者=性格が悪い”としてしまう国民性が影響しているのではないかと考える。つまり信仰を否定すると売れないのだ。そしてこのような文化の差が最終的に創作物の違いになる。

    感心したのは、“この世に存在しない音楽”の描写だ。並の作家なら色や自然現象で例えたりするだろうが、それでは曖昧な感覚だけ残り納得感があまり無い。言ってしまえばそれは、どんなに美しい比喩を重ねていたとしても、はっきり想像できない時点でつまらない文章なのだ。感受性や教養の高い人は作者の美学に共鳴出来て感銘を受けるかもしれないが。
    しかしこの作品の場合、その音楽がどのように鳴っているかの具体的な説明を丁寧に重ねていて、詳細ではないがなるほどと想像できる。その想像できることが説得力になる。表現力とはこういうことではないだろうか。

    冒頭、馬のところは完全に同意。馬の気分まで語るセンスや電動修道士のアイデアも天才的だ。主要キャラも存在感を確立しており、シリーズでもっと読みたかった。早逝が惜しまれる希有な才能の傑作。

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    2026年07月06日
  • 非在の街

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    ネタバレ

    本の値段も高く、地図製作者を巡るスリラーファンタジーであるが、物語のイメージが追い付かずで着手が遅くなった。しかしとても面白く一気に読み終え、ほんと評判どおりの素晴らしい作品だった。若者の間の青春の苦さの描き方や殺人を繰り返す意識のハードルの低さは少し気になったが、過去と現在の語りてが織りなす地図を巡る謎解きは、とても明快で地図愛に満ちた物語。「天のろくろ」との関係性も示されているが、このラストは幸福感と開放感に満ち溢れ、最良の読後感あるファンタジー。見通しの良い本なのでぜひ手に取ってほしい。

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    2026年06月25日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集2 星ねずみ

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    SF短編全集第二巻。表題作含め9編収録。
    どの作品もブラウンらしいライトな読み心地からの見事なオチで楽しい。
    結婚前の男に降り注ぐたくさんの椿事の謎を解く「天使ミミズ」が特に秀逸。ブラウンの短編、ほんと好き。

    機械が意識を持つ「エタオイン・シュルドゥル」の終わり方もたまらない。途中が少しホラーっぽいだけにいいよねあの緩急の付け方。
    表題作の「星ねずみ」は明らかにテーマパークの王様のキャラクターから来てるし(笑)木星の第四惑星であるカリストで起こった殺人事件の謎を解く「白昼の悪夢」は→

    ミステリ要素もありつつきちんとSFしてるのが楽しすぎる。
    「イヤリングの神」や「帽子の手品」あたりのダーク寄りもたまらん。

    第三巻は八月発売とのことで、他のSFを読みつつ正座待機してます!

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    2026年05月28日
  • 宇宙クリケット大戦争

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    流石に前二作よりは落ちるけど、単体の小説としては時空ギミックを駆使した伏線回収でまとまりはいい。しかし銀河ヒッチハイク・ガイドにまとまりの良さを求めてる読者はあまりいないだろう。惜しいところはあるが相変わらず絶体絶命の状況をマーヴィンの鬱病で無理やり全解決するデ鬱ス・エクス・マキナが冴え渡っていてそこは素直に爆笑させられる。

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    2026年03月01日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    前作より素晴らしかった。SF小説や幻想小説は、この鮮烈なビジョン、アイディアさえ文章にできればもうそれで絶対に勝てる、という大ネタさえあれば最高なのですが、本作の宇宙と時間の果てで宇宙終焉を繰り返す奇妙な料理店、というアイディアはまさにその極みだったと思います。

    またユーモアの質も相変わらずナンセンスな緩さを維持しながら「支配をしたがる人は支配に向いていない」というような、一般人でも意味がスッと通りやすい皮肉も多いこともより入りやすさが増していました。

    元がラジオドラマなこともあり破局的なイベントを連打して読者を休ませない密度で景気よく命や星々が壊れていくのもテンションが高くて素晴らしいですね。

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    2026年02月27日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    地球も宇宙も生命も全部バカにしてるかのようなあっけらかんとしたバカバカしさとセンスあるナンセンスの合わせ技で読んでいて気持ちのいい笑いが出てくる。

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    2026年02月27日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    高校生の時ヴィレッジヴァンガードで購入してから十数年、読み進められなくて断念していたのに3日で読み切った。
    読めなかった理由もはっきりわかる。
    意味のない言葉が多すぎる。
    そして意味がないことが素晴らしいと今の自分だからこそよくわかる。
    誰よりも芸術の力を信じている宇宙物理学者と、皮肉屋でバカバカしいことしかしない小学生がお互いの言い分を通そうとする漫才のような、奇跡のバランス。
    何か困難が生じた時、人は「何か理由があるのではないか」と自問する。
    原因を自分や社会に求める。
    でもそもそも宇宙全体が大いなる意味のない偶然に支配されているのだから、その偶然の意味なさをつぶさに観察してみよう。
    そして意味のない偶然に意味のない悪態をついて偶然生き延びたやつらの珍道中について行ってみよう。
    なんて皮肉っぽくも真摯な人間讃歌。
    「自分の生活は無意味だ」と考えている人にオススメ。本当に無意味です。

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    2026年02月07日
  • リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法

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    学生や研究職に限らず活かせる内容が沢山盛り込まれている1冊。世の中の流れも世の中から求められることも目まぐるしく変化する今だからこそ、この本に書かれているような自分にとっての問いを突き詰めていく姿勢が大切なように思った。

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    2026年01月14日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    哲学にハマってた時期にこれを読んで救われた。
    久しぶりに読んだら刺さらなかった。
    でも思い出の作品。

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    2025年12月17日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    サンリオSF文庫のような表紙に心惹かれて手に取ってみたが、果たして本書はSFであった。しかも世界中探しても同類の作品は見当たらないであろう珍品だった。

    大森望が「バカSFの歴史に燦然と光り輝く超弩級の大傑作」と評価した本作だが、紛れもなくバカSFである。ただ、薬漬けかそもそも底抜けのアホな奴が吹っ切れて自由奔放に書いたような荒唐無稽さはなく、『空飛ぶモンティパイソン』のような知的なアホさが随所に散りばめられていて、読み進めていくごとに深みが増してくるのである。気づけばこう呟いているだろう、「これを書いた男は只者じゃないな...」と。

    パイパス建設のために主人公の家が潰されたと思ったら、更に大きな勢力によって地球ごとバイパス建設によって消されるというシンプルなギャグから始まり、「事実上」不可能ということは限りがあるのだ、と如何に不可能かを確率に当てはめることで実質起こりうることにしてしまうというトンデモジレンマを利用してトンデモ装置を作り出すなんて数学的なシュールギャグまで披露してみせる。愚鈍で人生に楽しみも見出さずただ言われたことだけを行ったり怒鳴ったりすることを快感とする種族を出して現実の官僚を最大限皮肉って見せたりするのはお手のもので、本当にあげればきりがない程に珠玉のギャグが巧妙に配置されているのだ。

    中でも面白いなと思ったのが、無限分の1ほどの確率で宇宙空間に飛ばされてきた鯨についてのギャグだ。クジラは海の中から宇宙空間に放り出されたことでそれまでの生き方を変えなければならなくなり、アイデンティティを喪失する。自己の存在のあり方を失った彼は自分を再定義するために、自らの体に改めて名前をつけ始めるのだ。けれどもそこは宇宙空間で、程なくして鯨は爆烈して死ぬことになる。この間たった10秒ほどだ。自己の喪失と再定義という哲学的な題材をユーモラスに消化し、ほんっとくだらねえなと思わせるレベルまで落としていながらエスプリを効かせることは忘れない。こんな高等テクニックをやってのけるとは恐れ入る。惚れ惚れするような文章力である。

    「生物はなぜ生まれ、死んでいくのか」といった究極の疑問を解決するために、超高性能コンピューターを作って計算させようとしたら、「俺たちの仕事がなくなるだろ!」と哲学者が猛抗議してくるといった微笑ましいネタも仕込まれていたりと、本当にページをめくるたびに笑ってしまう。本当にここでは紹介しきれないし、結末に至る展開は直接目で追わないと最大限楽しめないと思う。是非手に取って読んでみてほしい。

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    2025年09月11日
  • 非在の街

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    ファンタジーミステリで普段読まないジャンルだけどめちゃくちゃおもしろかった 一気読み 映像化されそう 地図の著作権を巡る実際の裁判を基にしたそうで読後調べたらその裁判自体も地図のウォーターマークも街の話もすごくおもしろかった

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    2025年08月22日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    宇宙スケールなのにずっと馬鹿馬鹿しいのが爽快で面白い!
    宇宙の大統領とかいう凄い人物が出てきたと思ったらなんか子供っぽいし、万能ロボットみたいなのが出てきたと思ったらずっと落ち込んでるしw
    宇宙人らしさもあって人間っぽさもあって、こんなに親近感のある宇宙なら『銀河ヒッチハイクガイド』とタオルを持って宇宙旅行に行くのもアリかもね

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    2025年07月11日
  • 非在の街

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    ネタバレ

    コピーライト・トラップとして架空の町アグローが書き込まれた地図を巡るミステリー。地図を入手するため殺人事件までもが連続して起こる。高名な地理学者の父親にパージされて地図学界から追放された地図学者の娘が謎に挑む。
    架空の町のはずが、その地図をたどるとアグローに行き着くことができる。

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    2025年06月26日
  • 死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

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    〈雪崩、吹雪、殺人、放射線被曝、脱獄囚の攻撃、衝撃波または爆発によるショック死、放射性廃棄物による死、UFO、宇宙人、狂暴な熊、異常な冬な竜巻などなど。強烈な密造酒を飲んで、ただちに失明したせいだという説まである。(中略)自称懐疑主義者ですら、この複雑な謎を解明して科学的に説明しようとして、陰謀論や偽情報の網の目にからめとられている。〉

     一九五九年初めの冬、ウラル工科大学の学生とOBによって作られた雪山登山のグループが、出発して十日後の夜に、〈なにかが起こって〉メンバー全員がテントを飛び出し、十キロ半ほど離れた場所でほとんどが服も着ずに異様な状態で死んでいた。リーダーの名前を取って、今では公式に、〈ディアトロフ峠〉とも呼ばれている場所。あそこで、あの日、何が起こったのかを追っていくノンフィクションです。

     数多の陰謀論まで飛び出る事件を調べ直す著者が、丁寧に様々な可能性を排除していきながら、もっとも可能性が高いと思われる考えにたどり着くまでが描かれています。超常現象の可能性を排除する、という姿勢を取りながらも、それを選ぶのはすべてを検討したうえで一番最後だ、と完全に否定はしていないところに真摯さを強く感じました。

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    2025年06月22日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    かなり人を選ぶ作風だとは思います。科学に基づいた重厚なSFを読みたい人には向かないけれど、刺さる人は始まりから最後までかなりの熱量で楽しめる。
    良くも悪くもおバカなのがこの作品の持ち味。そしてとてもブリティッシュ。ところどころ出てくるオリジナルの用語も肩の力を抜いてぼんやりイメージするくらいが丁度良い。
    ハチャメチャなコメディを求めている人には是非ともお薦めしたい作品です。映画版もぜひ!

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    2025年05月14日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    好きな人は大好きなシュールSF作品。規模がデカくてバカバカしい。この本が元ネタの作品は多い。マジメなSFの合間にどうぞ。

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    2025年04月10日