安原和見のレビュー一覧

  • 宇宙の果てのレストラン

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    前作よりハチャメチャで最高

    無限の説明が面白かったな
    確かに情報が完結しないわけだわ、と領域展開にも納得してしまった

    どっかで大統領は大統領ぽいと大統領になれない支持されないみたいなことがあったけど、この男の第一声からそれを思い出す
    支配しないようにしている
    なるほどね!

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    2021年11月12日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集4 最初のタイムマシン

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    フレドリック・ブラウンの短編を読むのは、学生時代に『未来世界から来た男』を読んで以来、実に四半世紀ぶり。ブラックな笑いあり、言葉遊びあり、艶話あり。ショートショートの名手として知られるブラウン。星新一や筒井康隆、漫画でいえば藤子・F・不二雄のSF短編が好きな方なら、絶対にはずせない名作揃いである。

    全集の4巻を手にしたのは、名作中の名作でここから様々な作家による派生作品も生まれている「回答」を読み直したかったから。「緑あふれる」や「唯我論者」「鏡の間」等、読後に余韻の残る作品が多々。他の作品も軽妙洒脱で、ニヤリとさせられるものばかり。読んでいるうちに昔を思い出したりと、なかなか楽しい読書の時間だった。

    ここにきてフレドリック・ブラウンのSF短編全集とは、さすが東京創元社さんはいい仕事をされる。昨年、『シカゴ・ブルース』の新訳も出てたことを思い出し、ちょっと気になり始めている。

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    2021年09月04日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    変な人たちが繰り広げる変な出来事をおかしげな文体で描いてて、読んでて飽きない。変なまま終わっても良かったけど、それなりに理由づけして着地するのでスッキリ感もある。総じて最高。

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    2021年04月14日
  • 漫画 サピエンス全史 人類の誕生編

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    昔は何種類ものヒトが存在していたが、ヒトとして生き残ったのはホモ・サピエンス1種だけ。それは、認知革命によって虚構を作り出すことができたから。
    大判なので持ち歩いて読めないが、漫画なので家でゆっくり気楽に読める。次も楽しみ。

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    2021年03月06日
  • 漫画 サピエンス全史 人類の誕生編

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    サピエンスが他の人類よりも優れた点は・・・
    そして手に入れた力を使って成し遂げたのは・・・
    原著はまだ読んでいませんが、このコミックはとても分かりやすいです

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    2021年02月11日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集2 すべての善きベムが

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    巨匠フレドリック・ブラウンの短編全集、第2巻(全4巻刊行予定)。

    第1巻に引き続き、珠玉の短編SF小説が堪能できる。そして本巻には、私の最も好きなブラウン作品『さあ、きちがいになりなさい』が収録されている。作品を覆うサスペンスと、背筋をゾッとさせられつつも、思わず「なるほど」と唸ってしまう結末。そして何よりも、タイトルとなっている台詞が出てくる瞬間が最高に刺激的!(掲載誌が『ウィアード・テールズ』というのも納得。)

    その他の収録作品も秀逸なものばかりで、まさに「アイデアの宝石箱」。読み易い文体の短編ばかりなので、ちょっとした時間に気軽にSFを堪能できる一冊。

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    2021年02月11日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集1 星ねずみ

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    SF短(中)編の名手フレドリック・ブラウンの短編全集、第1巻(全4巻刊行予定)。

    フレドリック・ブラウンの珠玉のSF短編小説を年代順に網羅できる素晴らしい全集。ミステリー、サスペンス、ロマン(...etc)と、様々なジャンルの物語が詰まっており、まさに「アイデアと語りの奔流」(本書帯のキャッチコピーより)。「何か気軽に読めるSF」と聞かれたら、安心しておすすめできるのがフレドリック・ブラウン。あと、星新一。短い読書時間で、質の高い物語に気軽に触れられる。なんとも贅沢。

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    2020年12月12日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集1 星ねずみ

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    フレドリック・ブラウンSF短編全集の第1巻
    「最後の決戦(ハルマゲドン)」Armageddon
    「いまだ終末(おわり)にあらず」Not Yet the End
    「エタオイン・シュルドゥル」Etaoin Shrdlu
    「星ねずみ」Star Mouse
    「最後の恐竜」Runaround
    「新入り」The New One
    「天使ミミズ」The Angelic Angleworm
    「帽子の手品」The Hat Trick
    「ギーゼンスタック一家」The Geezenstacks
    「白昼の悪夢」Daymare
    「パラドックスと恐竜」Paradox Lost
    「イヤリングの神」And the Gods Laughed

    フレドリック・ブラウンは生涯ベストに入る『発狂した宇宙』の著者でSF短編の名手
    既読のものが多いが懐かしく読んだ
    いかにも50年代風のテイスティングがグッとくる
    残りの巻も楽しみ

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    2020年11月05日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    「ヒッチハイクガイド」よりはちゃめちゃ。訳わかんない。これ褒めてる。地球が出てきたところは何か切なかったけど。

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    2020年09月06日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    ネタバレ

    地球が創られる過程が楽しい

    斉藤壮馬おすすめ本

    いままで読んだSF長編小説で一番好きかも。
    星新一のSSの身近さを感じた一冊。

    現実感がないのにすんなりその世界観に入れて、
    俯瞰できる作品だった。
    主人公らしき人はいるけど、
    心情の描写がいろんな人視点だからかな?
    あとなぜかストーリーテラー的な人が途中出てくる。

    地球がもうすぐ滅びるというところから物語は始まり、
    地球が破壊され滅びる。
    最初に出てきた地球人アーサーも死んだと思いきや、
    地球に来ていた異星人フォードに助けられて宇宙にいる…
    というところから始まる話。

    地球はどのようにして造られたか、
    地球を造ったのは誰か、その部分はトンチ(?)が効いててとても好き。
    SFならではのスケール感なのになぜか微笑ましい。

    ところどころに伏線が張られてて、
    それも良かったな。

    宇宙でベストセラーになった、
    『銀河ヒッチハイク・ガイド』がところどころに引用されてそれも伏線になっているのがいい。

    これはシリーズの一作目らしいので、
    続編もぜひ読んでみたいな。

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    2026年10月04日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    作者の頭の冴えに舌を巻く。皮肉とユーモアの連続で読者を飽きさせず、ページをめくるたびに笑わずにはいられない。

    このシリーズは4巻5巻で少しトーンダウンしてしまうが、1作目2作目そして次作は非常に面白いので、少しでも気になったら手に取ってみることをお勧めする

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    2019年03月20日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    ダーク・ジェントリーという探偵が、ある事件の謎を解明していく話。大抵の探偵物で同様の説明ができちゃうけれど、これは作者がダグラス・アダムスですから。

    最初の50パーセントは意味がわからない。何これ…と読んでて呆然となる。意味わからなすぎて読むのも亀のようなペースになってしまった。だけど、50パーセントを過ぎたあたり、ダーク・ジェントリーが出てきて推理し始めると、読むペースはジェットコースター。前半の訳わからないエピソードたちがあれよあれよと言う間に意味を持ち始める。あれだけの意味わかんないエピソードの伏線を見事に回収していくなんて、ほんとダグラス・アダムスは天才だと思う。正直もう1回以上読み直して、「あ、あれはそういうことね」と確認したい衝動に駆られる…

    だから、これから読む人(と再読する自分)に言いたい。本の半分まではとにかく読め。半分過ぎたら、読み終わるまで本が手放せなくなるから。

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    2018年10月23日
  • ほとんど無害

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    銀河ヒッチハイクガイド3部作の5作目にして最終話。
    作者死去により本当にほんとうの最終話。

    ***
    銀河系の歴史はごっちゃになっていたんだ。
    人々は努力していたけれど、度重なる時間移動や時空移動によりますますごっちゃになっていくばかりだ。

    フォード・ブリーフェクトは「銀河ヒッチハイクガイド」を発行している本社を訪れて驚いた。買収されてすっかりまともに変わってしまったんだ。
    こんながあの自由で無茶な我らが本社なのか?!

    トリシア・マクミランは、送るはずだったもう一つの人生を17年間悔いている。
    宇宙人で二つの頭と三本の腕を持つゼイフォードと知り合ったのに、一緒に銀河に出られなかったんだ。彼女に訪れた二度目のチャンス、家の庭に緑の宇宙人が降り立ち、彼女を宇宙に誘う。もちろんトリシア・マクミランは迷わなかった。しかし宇宙人たちは、彼女の望むような”宇宙人”ではなかったんだ。

    アーサー・デントは一人で銀河ヒッチハイクガイドを続けている。
    彼にこの銀河で足りないものは二つだけだ、生まれ故郷の惑星と、愛する女性。
    共に銀河ヒッチハイクに出た愛するフェンチーチャは消えてしまった。痕跡すらない。
    宇宙船の事故で辺境の星に墜落したアーサーは、その星でまあそれなりに静かな暮らしを送っていた。
    ある時アーサーの小屋に、宇宙旅行慣れした美しい女性と、いつでも不機嫌な若い娘とが現れた。
    アーサーには準備ができていなかったんだ、もっとも突然「自分の娘」が現れて、二人きりで暮らすことになる準備ができている人間などあまりいないだろう。

    銀河の歴史はごっちゃになって、いくつもの平行世界を作り、ますますごっちゃになっていた。

    アーサーの前に現れたトリリアンは、宇宙に出なかったことを悔やむトリシア・マクミランではなく、地球が破壊される前に三本の腕と二つの頭を持つ宇宙人ゼイフォードと銀河ヒッチハイクに出たトリリアンだった。そして彼女が子供を持つため選ばれた男性の遺伝子の持ち主がアーサーだったんだ。
    トリリアンの娘はランダムという名で、度重なる惑星移動と時間移動のため、自分の居場所も年齢も分からず、いつも癇癪を起こしている。
    突然現れた「自分の娘」と二人きりで暮らすことになったアーサー。

    そしてアーサーのもとに、フォードが新しい「銀河ヒッチハイクガイド」である鳥型ロボットを送ってくる。

    この鳥型ロボットは、ごっちゃになった銀河の流れを戻すために持ち主を乗り換え、持ち主の望むことをすべてかなえる機能を持っていた。

    物語最後の場面は地球。
    ランダムと鳥型ロボット、アーサーとフォード、平行社会のトリリアンとトリシア、地球へと集まった彼らは、避けられない彼らの命運に呑みこまれる…。

    ***
    題名の「ほとんど無害」は、「銀河ヒッチハイクガイド」で地球を「無害」としか紹介されていなかったのが、
    フォード・プリーフェクトの調査により「ほとんど無害」に文言が増えた!というネタなんですが、
    「無害」から「ほとんど無害」って悪くなってないかい?

    …さて。今回は最初から最後まで深刻な雰囲気で進みました。
    状況も深刻なのですが、今までだったら登場人物のハチャメチャさで笑い飛ばしていたのですが、今回は登場人物たちの心情も何かを失くしたり悔んだり非常に深刻でした。
    「銀河ヒッチハイクガイド」冒頭で人間を揶揄するのに「この惑星の人間は驚くほど遅れていて、いまだにデジタル時計を生かした発明だと思っているほどだ」と書いているのですが、この話の中でアーサーが大事に持っているのが「アナログ時計」というのも象徴的なのかなんなのか。

    ラスト場面もかなり深刻な状況になるのですが…登場人物たちがかなりキツい心境で生きているので、あのラストはむしろ彼らには平穏なのかもしれない。
    作者自身も書き終えた後「暗すぎる!続きを書く!」と思っていたけれど、急逝により敵わず。
    それなら作者も登場人物たちもクジラもゼラニウムもイルカも…「長い旅お疲れさま」と締めましょう。

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    2018年10月07日
  • さようなら、いままで魚をありがとう

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    星図にも載っていない辺鄙な領域のさらに遥か奥地に小さい黄色い太陽がある。その太陽の周りを小さい青緑色の惑星が回っている。
    この惑星に住むサルの子孫は呆れるほど遅れていて、いまだにデジタル時計を生かした発明だと思っているほどだ。
    この惑星の問題は、住んでいる人間たちが不幸ということであり、その解決法として小さな紙切れの移動が行われている。これは不思議な解決だ。不幸なのはこの紙切れ自身ではないのだから。

    そしてある日、それはある男が、たまには人に親切にしようよ、と言ったため木に釘づけされて二千年以上たった日だが、一人の若い娘が世界を善にして幸福な場所にする方法を思いついた。それはうまくいくはずだった。
    その直後にヴォゴン星人により地球が消滅させられなければ。
    …しかし今度はそうはならなかった。その娘はアーサー・デントと出会うのだ。

    ヴォゴン星人により地球が破壊されてから、もつれた網の目のようなわけの分からない状況に引きずり込まれて銀河系を旅してまわったアーサー・デントは、十万光年の旅をして地球に戻ってきた。
    なぜ地球があるのだろう?8年前に破壊されたのに。なぜ自分の家があるのだろう?地球が破壊される直前に黄色いブルトーザーで破壊されたのに。
    だがその考えはすぐに忘れた。最初にヒッチハイクした車で「ヴォゴン星人の攻撃は半年前であり、あれは集団幻覚だった」と言われたことも、「その時以来地球上からイルカがすべていなくなった」と言われたことも、あまり深く考えなかった。
    だって車の後部座席で虚ろに座っていた若い娘さんに心惹かれたのだ。

    家に帰ったアーサーは、自分がまだ宙を飛べることを確認し、そして地球に意識を沈ませる方法も試してみた。
    その地球の意識の中に、車で出会った娘さんのささくれだった意識を見出す。
    アーサーは、自分はついに長い銀河の旅を終えて、荷物に押し潰されたり倉庫に押し込まれることなく移動できて、死ぬまでベッドで眠れて、死ぬまで大気に包まれて暮らせると思っていた。
    …しかしそれは間違っていた。
    だってアーサーは、車に乗っていた娘さん、フェンチャーチ、通称フェニーと再会したんだ。

    フェニーは、半年前のヴォゴン星人による地球爆破から、ずっと世界に対して違和感を覚えているという。
    そして彼女は宙に浮くことができるんだ。
    現在の現実に違和感を抱くものとして、アーサーとフェニーの距離は縮まる。そして彼らは毎晩イギリスの上空で愛し合ったんだ。

    彼らはヴォゴン星人に破壊されたはずの地球がなぜ戻っているのか、なぜその代りにイルカがいなくなったのかを探ろうとする。
    アーサーとフェニーは、雨の神に愛され過ぎている男や、イルカに詳しく”精神病院の外”に住む”正気のウォンコ”と会う。

    そのころ「銀河ヒッチハイクガイド」の調査員であり、破壊される地球からアーサーを銀河の旅へと連れ出したフォード・プリーフェクトは、「銀河ヒッチハイクガイド」に地球の情報が復元されたことに気が付き、復活した地球の様子を見に来た。
    フォードとアーサーは再会していつものドタバタへ。

    その時地球には、トカゲを世界の主と勘違いした宇宙人が着陸していた。アーサーとフェニーとフォード・プリーフェクトは、宇宙船に乗り込み銀河ヒッチハイクに出る。
    彼らの目的地は、”被造物へ神の最後のメッセージ”が刻まれているという惑星プレリアルターン。

    プレリアルターンに辿り着いた彼らは、鬱型ロボットのマーヴィンと再会する。
    何度も時間旅行に巻き込まれたマーヴィンは、宇宙の三十七倍も生きてすでにスクラップ寸前だ。

    そして彼らはついに”神の最後のメッセージ”へとたどり着いたんだ。
    (→「ほとんど無害」へ続く)

    ***
    「銀河ヒッチハイクガイド」3部作の4作目。
    …3部作の4作目なんである。
    なんでも最初は最初の3冊で終わる予定だったけれど、あと2作続くことになったからこういう事態に。
    今度はほぼラブストーリー。作者自身が出てきて「ここからしばらくラブストーリーになるから、興味ない読者は最終章まで飛ばしていいよ」とか言っている(笑)
    最後の”被造物への神の最後のメッセージ”は、まあイギリス的しょーもないオチなんだけど、英語での決まり文句らしく、巻末の解説を読まないと日本人にはなんのことやら分かんないよ(苦笑)

    作者はここでシリーズ終わるつもりだったようで、これはこれで綺麗にまとまっていた。

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    2018年09月30日
  • 宇宙クリケット大戦争

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    「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズ3冊目。
    前2作よりちょっとシビアだった印象。


    二百万年前の地球に飛ばされていたアーサーとフォードは、それから数年後に何とか時間軸を捕まえ別の時間、別の惑星へ。
    着いた先は、破壊二日前の地球、イギリス、クリケット会場!
    そこへ突如現れたクリキット星宇宙船は、地球人をボール代わりに使ってクリケットを始める。

    クリキット星人は、ずっと”宇宙”というものを認識していなかった。
    この世界に自分たちが唯一無二だと思っていたのだ。
    だがある日うっかり落ちてきた宇宙船により、彼らは”宇宙”を知る。
    優れた科学力で、数年で宇宙船を仕上げて宇宙に向って探索だ!果たして誰にあえるのか?何を見えるのか?

    …しかし宇宙は広すぎた。行っても行っても虚空ばかり。自分たちはなんとちっぽけなんだろう。

    だからクリキット星人は怒った!
    それならこの宇宙に存在するすべての星、すべての生物を攻撃してやる!!
    自分たちこそこの宇宙に唯一無二!

    こうして始まった一方的なクリキット戦争。
    なんとか鎮圧した宇宙議会は、クリキット星を時空に閉じ込めて封印する。
    封印が解けるのは、宇宙が崩壊するときだ。
    クリキット星人が”われらこそこの宇宙に唯一無二”というなら、その望みをかなえてやろうではないか!という意趣返しだ。

    …そんななかで地球人の生き残りのアーサー、銀河ヒッチハイクガイド現地調査員のフォード、元銀河大統領で快楽主義のゼイフォード、ゼイフォードのガールフレンドで地球人の生き残りのトリリアン、鬱症アンドロイドのマーヴィンは再会し、宇宙を救うための鍵を見つけることになってしまった。
    まずはクリキット星の攻撃を沈める、そして時間旅行を繰り返す余りに完全に狂ってしまった時間軸を戻すための「実時間を守ろうキャンペーン、略して実キャン」を実行せねばならない。

    アーサーは、いきなり目の前に現れた不死人”無限引き伸ばされワウバッガー”に罵られる。彼は自分が不死者になってしまったという有り余る時間をこの世のすべての生命を罵ることで潰すことにしたらしい。
    さらに自分に激しい恨みを向ける”アグラジャッグ”から文句を言われる。彼は生まれ変わるたびにアーサーに殺されているんだそうだ。

    アーサーは嘆く。
    「ある朝故郷の惑星が吹っ飛ばされましてね、そのあと宇宙船から放り出され、そしたら自分の故郷の惑星はネズミによって造られたってわかったんです。
    それからは銃撃されるわ、また吹っ飛ばされるわ、もうしょっちゅう吹っ飛ばされたり銃を突きつけらたり侮辱されたりするんです。
    なにかっていうと分解されるし、お茶はどこにもないし、沼地のじめじめした洞窟で何年も過ごすし」
    でも偶然”空を飛ぶ方法”を体得したんだからいいじゃないか。

    まあそんなこんなで、<黄金の心>の持つ無限不可能性ドライブ(恒星間を移動する方法)以上の宇宙旅行性能を持つ”レストラン数論ドライブ”やら、鬱症ロボットマーヴィンがクリキット星の殺戮ロボットたちと同化し戦争のやる気をなくさせたりして、一日に二度も宇宙の危機を救ってしまったアーサーは「もうちょっと銀河ヒッチハイクはお休みでいいかな~」って思った。
    だって時間と距離は一つだし、精神と宇宙は一つだし、認識と現実は一つだし、旅をすればするほど人は一つ所にとどまるんだ。

    地球が作られた理由は「生命と宇宙とその他もろもろについての究極の問い」を答えるためだけれど、
    宇宙の法則で、問いと答えが両立してしまうとその宇宙は消滅し、さらにもっとヘンテコでわけのわからない宇宙ができてしまうらしい。
    …いや、でももうその宇宙はできているのかもしれないな。
    (→「さようなら、いままで魚をありがとう」へ続く)

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    2018年09月07日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    銀河ヒッチハイクガイドシリーズ2冊目。



    お腹が空いたから一番近い”宇宙の果てのレストラン”に行こう!
    …ところが<黄金の心>号はヴォゴン人からの攻撃を受けてしまった。
    ヴォゴン人は、地球を滅ぼすという指令を受けたのに、二人の地球人が抜け出して銀河ヒッチハイク出たから今度こそ指令を成し遂げようと張り切ってしまってる。
    指令を出したのは銀河系の精神学者たち。なにしろ地球は「宇宙の究極の問いを応えるために作られたスーパーコンピューター」であり、抜け出した二人、アーサー・デントとトリリアンはその地球の一分なんだ、彼らを抹殺しないと「宇宙の究極の問い」の答えが出てしまうではないか!
    無限不可能性ドライブ(恒星間移動に際しあらゆる場所を同時に通過する機能)を搭載した<黄金の心>号に乗っているのは、この船を盗んで銀河指名手配となった元銀河大統領ゼイフォード、ガールフレンドのトリリアン、鬱アンドロイドのマーヴィン、ペテルギウス星系出身で銀河ヒッチハイクガイドの調査員のフォード、そしてフォードにより破壊寸前の地球から助け出された元イギリス人(地球は滅びてイギリスももうない)アーサー。
    なんとかヴォゴン宇宙船からの攻撃から逃れた彼らはバラバラに別れてしまう。
    ゼイフォードとマーヴィンが連れてこられたのは「銀河ヒッチハイクガイド」出版社で、そこでゼイフォードは「宇宙の真の支配者に会え。そのためにお前は自分で自分の記憶を封じたうえで銀河大統領になったのだ」とか言われる。そして究極の精神拷問機の「事象渦絶対透視機」のある星、フロッグスター星系惑星Bに飛ばされる。このなんちゃら透視機というのは、そこに入ると宇宙全体のすべてを見せられてその中で自分がどんなに小さい存在かを見せつけることにより精神崩壊させるんだそうだ。
    …しかし宇宙の楽しいことすべてを知ってると言われるゼイフォード、元気いっぱい余計に余計な自信をつけて復活!「自分こそが宇宙の絶対的中心だと分かったよ!!」

    ゼイフォードとトリリアンは、銀河の辺境に住む宇宙の支配者に会うことになる。
    小さな小屋で外の世界にまるで興味を示さず、しかしその意思で宇宙の運命が決定される男。「案外いいやつじゃないか」

    そしてアーサーとフォード、ゼイフォード、トリリアンは合流した。
    そうなったら今度こそ「宇宙の果てのレストラン」へ行く。

    ”宇宙の果てのレストラン”とは、距離の果てではなく、時間の果てのこと。
    この宇宙が破壊する五千七百六十億三千五百七十九年後の未来へ時間旅行を行い、 時間の相対静力学作用によって虚無の中に保持され保護されているレストラン内から宇宙の大爆発と終焉を見物するという一種のショーだ。

    このレストランでのひと時を過ごした後、アーサーたち一行は元の時間軸に戻る。
    しかし攻撃を受けた<黄金の心>号の代わりに盗んだ黒い宇宙船が曲者だった。
    彼らはまたバラバラに。
    アーサーとフォードは、惑星ゴルガリンチャムから新たな星に移住するゴルガリンチャム人たちと一緒にある星に不時着する。
    ゴルガリンチャム人たちはまったく糞の役にも立たないノータリンの集まりだ!
    彼らから離れたアーサーとフォードは、星を散策してある目印を見つける。

    その目印により、まさしくその星が二百万年前の地球だとわかる。
    …この星は作られたばかりのスーパーコンピューター、地球だ!
    せっかく帰ってきたのに、ノータリンのゴルガリンチャム人たちが人類の祖先になるのか?そして二百万年後にはまた地球は破壊されるのか?!

    …考え過ぎて嫌になってきたアーサーは、とりあえず「宇宙ヒッチハイクガイド」を川に投げ捨てましたとさ。
    (→「宇宙クリケット戦争」へ続く)

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    2018年08月26日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    D・アダムスの名も「銀河ヒッチハイク・ガイド」も寡聞にして知らず、タイトルから探偵小説だと思って手に取り、裏表紙の抱腹絶倒の奇想ミステリーという言葉に危ういものを感じながらも読み始めたら、これがモンティ・パイソン(本当に脚本を担当していた!)を彷彿とさせる英国風味満載の快作で、1987年発表という時期も現代ものに倦んでいた頭に心地よく、結果としてとても楽しく読めた。数々の伏線の回収もシュルシュルとあっという間にピタリと着地し、SFなんだろうけど、これなら代表作も読んでみたいと思えた。映像も楽しそう。

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    2018年08月04日
  • 長く暗い魂のティータイム

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    ダーク・ジェントリーの2作目
    ミステリーと言うより荒唐無稽、北欧神話の神が出てくるとあってはもう、なんでもありです。
    そこへダークが無理矢理介入して、ヴァルハラにまで行っちゃいます。

    めちゃくちゃだけど、あーなるほどそうゆう事ね。って終わるのが面白い。ダークがボロボロになってくのも面白かった。

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    2018年07月06日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    前作の『宇宙ヒッチハイクガイド』と同様、奇想がいっぱいで楽しい。宇宙の終わりをリアルタイムで観ることができるレストランでの話し方の時制や、品種改良されて、人間に食べられることを喜ぶ牛のギャグは、秀逸。藤子・F・不二雄の「ミノタウロスの皿」を連想させる。そのアイデアで短編を一つかけるのではないか。シリーズ3作目も読もう。

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    2018年06月23日
  • ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所

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    ネタバレ

    ドタバタ喜劇、にして推理小説だとは思うんだけど
    世界を斜に構えたような皮肉っぽい視点(ネガティブ側)
    奇想天外な設定やキャラクター(ポジティブ側)
    の絶妙なバランスで意味不明なままで読み進めていくと
    一つの物語としていつの間にか着地している。
    途中は、あたまに?マークが浮かんでも
    バカらしいと思っても、読み進めるだけ。
    そうすると、真のバカらしくもすっきりとする
    結末が待っています。

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    2018年04月04日