安原和見のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの5冊目にして最終刊。
映画版のDVDを観て、惚れ込んじゃってノベライズを読み進めていた訳ですが、4冊目の『いままで魚をありがとう』を読み終わった時点でまだ発売しておらず、ちょっと間をおいてしまったわけです。
それでも、読み始めると、独特の語り口に、口の端を上げながらざくざく読みまくってしまいました。
うう、しかし、すごいラスト。。。。。(呆然)。
1作目で地球を破壊したヴォゴン人が、最後まで絡んでくるとは……。。。
しばらく呆然としてしまいましたが…。。
それでも、「終わったんだなぁ…」と妙に納得してしまいました。◎
5冊読んで、私はやっぱり『銀河ヒッ -
Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイクガイドシリーズの2弾。
相変わらずめちゃくちゃな文。読んでいて面白かった。
◆ メモ
人類には、自明も自明なことをたえず口にし、しつこくくりかえすという習性がある。たとえば、「今日はいい天気だね」とか「きみはすごく背が高いね」とか「つまりそういうことなんだな。ぼくらはもうすぐ死ぬんだ」とか。(P219)
アーサーとトリリアンの表情は固くこわばっている。夜の道路に飛び出してきてヘッドライトを浴びてしまい、こういうのはじっと見つめていれば消えてなくなるのだと思っているウサギのようだ。(P221)
監督はこれは最高級のじつに高性能で洗練されたテレポート機であり、これ以 -
Posted by ブクログ
『宇宙クリケット大戦争』についてです。ダグラス・アダムス著『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの第三作目です。
アダムスはもともとこの巻で完結のつもりだったようですが、その後、もろもろの事情により第4作・第5作が作成されたわけですね。
それはさておき、この本のお話。
ふざけた邦題がついていますが、原題は"Life,The Universe and Everything"で、直訳すれば『生命、宇宙そして全て』かと思ったのですが、後に触れるGOOGLEの計算機能からすると『人生、宇宙、すべての答え』、河出文庫版によれば『生命、宇宙そのほかもろもろ』という意味で、要するに -
Posted by ブクログ
銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ最終巻。前作で突如復活した破壊されたはずの地球、異変に包まれる銀河ヒッチハイク・ガイド社、そしてアーサーとトリリアンの娘…随所に散りばめられた要素が最終章に向けて加速していく。多重次元宇宙と時間的逆行工作という骨組みにして宇宙とは即ち「ありとあらゆる全般的ぐちゃぐちゃ」であるという究極の問いを逆説的に導く、シリーズ集大成ともいうべき作品。結末には賛否両論があるだろう。もしD・アダムスが生きていたら今後も新たな作品が読めたのかもしれないが、自分はこの終わり方こそシリーズにふさわしいと思う。最後の最後まで読者をひきつけ続ける名作。
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレイギリス人が書いたって納得できるなって思うくらい、皮肉っぽくて好きだった。
鬱病のロボットはずっと仲良くはしたくないね…って感じのキャラクターだったけど、それはそれで良かった。
深淵なる疑問の答えが42だっていうのも好き。意味がない数字だと後書きに書いてあって、もっと好きになった。最後の方の、複雑な因果の相互関係を研究してる人たちが、防ぎ得ないことに対して「世の中そんなもんだよ」って言ってるのも、良かったな。
重いメッセージみたいなものもなくて、本当にエンタメ小説って感じで好きです。
後書きの物価は反映させるのに、実際の地球のサイズの間違いとかそういうのは修正しないのが謎、みたいなやつ、この -
Posted by ブクログ
ネタバレ非在の街を読んだ。この本は少々お高く普段なら買わなかっただろう。旅の勢いで買ってしまった。
旅先では普段と違う発想になれるので、思い切ったことをするにはいいチャンスだろう。
旅先でいろいろなことをしたり、買ったりするために多めに旅の予算を考えておくことは重要かもしれない。
この本を読んだ感想としては、買ったことを後悔しない内容の本であった。
SFを期待して読むと多少イメージとしては違うかもしれないが、ミステリーとしては良い本だと思う。また、地図に対する専門家たちが中心に話が進んでいくので、地図に対して今までよりも親しみを感じられるようになった。
この本では、人間模様がすごくよく書けてい