安原和見のレビュー一覧
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神様は人類が作った虚構。この視点はなかった。物語を作ることで、神とか国家とか、有限責任会社で大勢の人々を信用させる。よれで成り立っている。なかなか深い話だと思う。
生きるのに必要な知識の大半を人は無自覚に他人に頼っている。これは当たり前のことだけど、たしかきそうである。自分1人では生きてくことはできない。
大昔の狩猟採集民の信仰はこうだったと主張したとして、その主張からわかるのは石器時代の宗教の実像というより、学者自身の先入観だったってことですね
今の世界を作っている一員であることを再認識し、より客観的、俯瞰的な視点を身につけられた本だった。 -
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ネタバレSFショートショートの短編集。風刺として差別用語もそのまま載っているので、気になる人は注意かも? 全体的にオチが見える話が多く、予想に近い展開がされるのだが、それぞれの話が綺麗にまとまっているので、ちょこちょこ読むのに丁度良かった。下記は好きな話の感想なので、ネタバレ注意です。
『未来世界から来た男』……。タイトルそのまんま。割と好き。争いがなくなったせいで、誰もが自分の物差しで他人を測ることを、未来の人は忘れてしまったのだろうか。
『存在の檻』……めちゃ好き。死体に入っちゃって囚われる、精神だけの知性体が愛嬌があって可愛い。入っちゃった身体を分析するところも、動かしちゃうところも、体の記憶に染まっちゃうところも。ラヴクラフトもそうだが、こういう異次元の存在は人間とは全く違う理屈で動いてるのが最高に好みなんだよなあ。良くも悪くも純粋な存在だからかもしれない。ラストまで良かった。個人的には、ほのぼの系に分類したい。
『おれとフラップジャックと火星人』も可愛い。読んでみたら全員可愛かった。共作らしい。B級SFコメディ映画っぽい雰囲気が大好き。
『漫画家』これも好き。おれとフラップジャックと火星人と同じ空気。短編集の全体からすると、この2作は窓を開けて外の空気を取り込むような感じがしてよい。 -
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[最後の決戦(ハルマゲドン)]
今、悪魔の手によって世界は滅びようとしていた⋯。壮大なタイトルとオチのギャップがとてもユニークなショートショート。
[エタオイン・シュルドゥル]
組版印刷のライオタイプに関する知識が全く無いために調べながら読むのが大変だったが、そう来るか、なるほどと膝を打つ見事でユーモア満載のオチで全てが報われた。
[星ねずみ]
表題作。ロケットで宇宙に打ち上げられたねずみのミツキーの冒険譚だ。ちなみに「ミツキー」はツを小さくし忘れているわけではない。某夢の国のねずみ君にオマージュが捧げられている。SFだがファンタジックなので、不思議と人形劇風に脳内再生された。
[新入り]
心を患い、放火癖のある青年。実は火の悪魔に操られていて⋯。マッチの揺らめく炎に魅入られた青年の葛藤にハラハラオチはとてもアメリカ人らしいなと思った。
[天使ミミズ]
天使の翼の生えたミミズを見て以降、主人公の周りで続発する怪現象の正体は幻覚か、それとも⋯。謎が謎を呼ぶ怪現象の法則を解明せんとするミステリが秀逸で、明かされた真相の意外な仕組みが見事で膝を打った。
[帽子の手品]
これはいったいどういうお話だったのだろうか? 帽子の手品を披露した青年は果たして何者? 宇宙人? それとも⋯。読者の想像力に委ねる作品が好きなので楽しめた。
[白昼の悪夢]
証人ごとに死因がバラバラな殺人を捜査するケイカー刑事が遭遇した、世にも奇妙な出来事とは? 何が嘘で何が本当か。SNS社会を予見していたかのようだ。誰もアテにできない時に信じられるのは自分だけ。自分だけは見失わないようにしなきゃな⋯
[パラドックスと恐竜]
退屈な講義の最中、飛んでいた蝿が突如消えた。そこから始まる奇妙奇天烈な出来事の数々。果たしてパラドックスからの脱出なるか!? 読んでいて頭がこんがらがってしまう物語が大好きなので、楽しめた。
[イヤリングの神]
宇宙船の中で雑談に耽る男たち。ひとりがガニメデで遭遇したと語る出来事は真か、法螺か? ガニメデの原住民のイヤリングに隠された秘密とは? 結末に鳥肌が立った。 -
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ショートショートと短編をまとめたSF短編全集一巻。短い話が多いので、隙間時間にもオススメ。
絶滅するT -REX視点で進む「最後の恐竜」やコメディ色の強い「漫画家」、オチが美しい「報復の艦隊」など47編収録。
ブラウンはミステリから入ったんだけど、SFもいいんだよなぁ。短編がとても好み。ブラックユーモア強めでニヤニヤ読んでたらラストに背後から殴られるような読後感、嫌いじゃない。
ホラー味あるのも良き。「ギーゼンスタック一家」とかめちゃくちゃ怖い。
そういえば、「愛しのラム」だけ既読だった
調べたら「死の10パーセント」に収録済みだった。全集だから致し方ないかな。
来年2月まで連続刊行していただけるようなので、ワクワクしながら正座待機します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・イーロンマスク氏が影響を受けたという『銀河ヒッチハイクガイド』を漸く読むことが出来た
・バイパス建設計画で家が取り壊されることに抵抗する主人公アーサー→銀河バイパス建設によって一瞬で地球が消滅→友人フォードと共に宇宙に放り出される→ヴォゴン人の宇宙船に拾われるが再び放り出される→空間を一瞬で繋ぐ不可能性ドライブ搭載の宇宙船に拾われる→ネガティブ思考のアンドロイドと行動を共にする→人工星マグラシアに到着する→地球誕生の真実を知る→・・・確かにヒッチハイクしてるよね
・といった、どこまで本気か分からない予測不能のストーリーで、くすくす笑いながらすぐに読み終えてしまった
・それなりに危機的事態に常に見舞われているのに、登場人物が一貫してポジティブなのが印象的
・ロジックや物語で理解しようとしてしまう自分の頭をからかうかの様で、作者の壮大な皮肉に巻き込まれた間隔
・ちょうど2026年のダボス会議でマスク氏が「楽観主義者として間違えるか、悲観主義者として正解するか、前者の方が人生の幸福度が高い」と言ったそうで、その根底にあるものを少し感じられた気がする
・不測の事態や正しくないと思われることも楽観的に向き合えば楽しく乗り越えることが出来、間違いを恐れながら正解し続けることが必ずしも幸福には繋がらない -
匿名
ネタバレ 購入済み究極のご都合主義コメディ
本書では"都合がよすぎる"と思えるシーンが多々あるものの、それを上手く飲み込んで読むことができ、とても面白い。
また、架空の理論に対しても妙な説得力があり納得させられてしまう。本当に世界は本書の通りなのではないかと思えてしまうほどには面白い。