安原和見のレビュー一覧
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リサーチを自分中心に考える、という視点は研究者になると分かるものかも知れないが、研究をこれから始める場合には、自明ではないのかも知れない…と目を開かれた。ステップバイステップで、どのようにリサーチを捉えるかを教えてくれるので、方法としては分かりやすい。
反面、仕方ないとはいえ、自分の分野ではどうやるべきか、と言う個別事情には答えてくれないし、また、問いと問題の関係、問題と問題集団の関係については、やはり分野の壁があるように思う。
それでも、リサーチは準備が大切なので、この本を読んで、自分の中の疑問を糧に、リサーチの準備(実験計画の前の前くらいまで)は進んでもらいたい。 -
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「ディアトロフ峠事件」。1959年、冷戦下のソビエトで起こった未解決遭難怪死事件。氷点下の雪山、テントから離れた地点で登山チーム9名の遺体が発見された。皆衣服や靴を脱ぎ、頭蓋骨や肋骨を骨折する重傷。遺体からは高濃度の放射能が検出。最終報告書には、「未知の不可抗力によって死亡」と記された。
ディアトロフ峠事件の全貌と真相を描くノンフィクション。
若く、友情と幸福に満ちていた経験豊富なトレッカーたちは、なぜ遭難し異常な状況で死亡することとなったのか?
おそらく世界でも1,2を争うほど有名な遭難事故、「ディアトロフ峠事件」の真相に迫るノンフィクション小説です。
正確には、遭難したトレッカーたちの -
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銀河ヒッチハイクガイドシリーズ完結〜
全五作の中でダントツ深い〜〜!ほぼ脳内、ACID食って考えが突き詰められまくって、昨日すっごいとこまでイッテもうてたなーオレ、て翌日思うけど結局何を考えてたか覚えてないみたいな自分だけ哲学、そのもの。
あとがき読んで知ったんやけど、この完結編、ファンの中では最高傑作か、最悪かでバチバチ別れてるんですね、確かに〜それ分かる。
私もまだどちらか分からんもん。読んでる時は最高〜と思ったけど、読後はえー!ちょっとこんなん銀河ヒッチハイクガイドちゃうやーん、勘弁してよ〜フォードのキャラもよー、となったし。
ラストもびっくりやでしかし。
でもマーヴィン出てこないのに、 -
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こちらを含めてシリーズ4作品を読んできましたが、これが一番読んでいて情景が浮かびやすい。
SFではなく地球で起こるラブストーリー。
アーサーが彼女の家に辿り着くまでの前半に関しては、わりとトリップ感あって、ダグラスアダムスはけっこうジャンキーだったんでは?の疑いをまた強める羽目にw
でもナチュラルにこれ書けるんだったらほんまうらやましいし、楽しいだろうなぁ。世の中こんなふうに見えて考えられたら。
最後マーヴィンが登場してからの、マーヴィンのひとことひとことが沁みます。
自分の中で一つだけ交換せずにいる箇所はどこだと思いますか?のマーヴィンからアーサーへの問い。
本の中では誰もその質問には答えず -
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ネタバレ興味深いタイトルの本。どの本もどこから歩き出せばいいか教えてはくれない。確かにそのとおり。
本書の目的は自らともる火をつける理想的な条件を生み出す手助けをすること
メモ
・研究とは研究者が自分のなかにある問題を見極め、それに対してどうすればいいか考えることから始まる。
・自分中心的研究
実践の面から、今いる場所から研究の道程に踏み出す。自己との密接なつながりを重視維持することが重要。
精神的には、自己の能力と限界を自覚し、意識的に評価する。自分が何者であるかを知り、自分自身の直感に耳を傾け、子供っぽくても信頼し、深化させていくこと
考え方は課題を明確にし、自分のアイデア、前提、関心ごと -
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実はアダムスファミリーの実写映画版をじっくり観たこともなければ、アニメや漫画も見たこともない。当然ファンでもない。ではなぜ、ahddamsさんのレビューが面白かったからと言って読む気になったのかと言えば、少し回りくどい説明が必要ではある。
今年は柳田国男の「山の人生」を本格的に読んだ年だった。「遠野物語」もそうなのであるが、前期柳田は日本人の「怪異なるものを見る視点」を突き詰めた人物だった。それは即ち、「日本人とは何か」を突き詰めることに繋がる。その一環として、アメリカで長いこと「親しまれてきた」怪異とは何かを見ることも、益あるのではないかと言う「回りくどい」思考が私にはあるのである。
多 -
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このアカウント名でありながら、『アダムス・ファミリー』シリーズを観たことがない。Netflixで話題になった『ウェンズデー』も然りだ。何故かミュージカル版だけは観ていたが、あれはどうやら舞台オリジナルのストーリーで結局一家のことは分からずじまいだった。(笑いありで面白く観劇はできたが)
本書は先月懇意にしている本屋で目に留まった。その瞬間「これは神(いや、悪魔?)からの啓示だ」と直感し、秒速で購入したのである。
皆さんは『アダムス・ファミリー』に原作があることをご存知だろうか。そしてもう一つ、原作者のラストネームが「アダムス」であることも。
1964年のドラマ版が放送される1世代ほど前、作者 -
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ネタバレ非常に面白かったけれど、これを通してどう受け止めればいいのか少し戸惑う
男が女に行なっている行為を逆転させることで残虐性を男性が感じる それで男性たちに気付きを与えることができるのだろうか 寧ろその残虐性は女性だから、という結論にならないだろうか
寧ろここでこの残虐性は男のものとイコールであると気づく層はそもそもリベラルであって、女性たちの声に対して揶揄する層ではないのでは、と 揶揄する層は恐らくこれらを女性特有の残虐性と取り、やっぱり女性に権力を与えてはいけないみたいな考えになるのではないか(そういう層は読まないかもだが
しかしこの本の中で恐らく言いたいのは作中でもあるように、物事は -
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ネタバレ目次
・存在の檻
・命令遵守
・フラウンズリー・フロルゲルズ
・最後の火星人
・地獄のハネムーン
・星ねずみ再び
・六本脚の催眠術師
・未来世界から来た男
・選ばれた男
・入れ替わり
・武器
・漫画家
・ドーム
・スポンサーからひとこと
・賭事師(かけごとし)
・処刑人
初期の頃の切れ味鋭いショートショートが少なくなって、淋しい。
その中では『六本脚の催眠術師』が、にやりと笑える面白さ。
ここにきて本邦初訳の作品が結構あるのは、日本での人気に陰りが出てきたってことなのでしょうか。
『未来世界から来た男』は、創元SF文庫の表題作にもなったけれど、今はもう受け入れられないかもしれないなあ。
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ネタバレ銀河ヒッチハイクガイド シリーズ
「ガイド」のノリ(言い回しとか)が気に入ったならこれもハマるはず。
皮肉、英国ジョーク
正篇
『銀河ヒッチハイク・ガイド』
『宇宙の果てのレストラン』
『宇宙クリケット大戦争』【これです】
続篇
『さようなら、いままで魚をありがとう』
『ほとんど無害』
●名台詞
“アーサーは、危機に臨んでいつもやることをやっていた。つまり、ぽかんと口をあけて突っ立って、それが降りかかってくるのを眺めていた。
“赤道のフィヨルドというテーマについて、突飛で徹頭徹尾不正確な研究論文を書こうとも計画していた。彼が重要だと思う一、二の問題について、誤った記録を残すため -
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ネタバレ銀河ヒッチハイクガイド シリーズの最終作?
■シリーズの並びはこうらしい
正篇
『銀河ヒッチハイク・ガイド』
『宇宙の果てのレストラン』
『宇宙クリケット大戦争』
続篇
『さようなら、いままで魚をありがとう』
『ほとんど無害』【これです】
●名台詞
“銀河系の歴史はちょっとごっちゃになっているが、これには数多くの理由がある。ひとつには、歴史を記録しようとする人の頭がちょっとごっちゃになっているからだ
“「ほら、イギリスでやってるあの不思議なあれ、なんて言うんだったかしら」
「クリケットかしら。それとも自己嫌悪とか」
「いえ、議会制民主主義だったわ」
“なぜだかわからないが、生命は -
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バイパス工事で家が壊されることに講義する男、アーサー・デント。
しかし、もっと大きく危険な工事が、身に迫っていることを彼は――いや、地球人たちは知らなかった。
銀河バイパス建築のため、突然、地球は消滅。
調査員として地球に来ていた異星人・フォードとともに、宇宙に飛び出したアーサーは、地球最後の生き残りになってしまう。
しかたなく、フォードとともに銀河でヒッチハイクの旅をする羽目になった、アーサーは、図らずも地球誕生の秘密を知ることになる。
数年ぶりに再読。
訳文が堅めなので、えっちらおっちら読んだのだけど、内容はドタバタコメディ系というか不条理ギャグ系のSFなんだと思う。
文化の差で皮肉的ジ