安原和見のレビュー一覧

  • ほとんど無害

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     『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズの最終巻です。
     第4作『さようなら、今まで魚をありがとう』から8年後に書かれたこの最終作ですが、これまでの作品とは全く異質な感じがする作品でした。
     腹を抱えて笑える能天気な明るい空気がたまらなかったこれまでとは異なり、シリアスな雰囲気が漂っているのです。第4作で幸せをつかんだはずのアーサー・デントは再び孤独になっているし、トリリアン(そして並行世界のトリシア・マクミラン)もかつて自らが選択しなかった人生を思っているし、フォードは『銀河ヒッチハイク・ガイド』を出版する会社の変貌に怒りを覚えているし・・・。やはりゼイフォードやマーヴィンといった強烈なキャラ

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    2009年10月04日
  • さようなら、いままで魚をありがとう

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     ダグラス・アダムスは前作『宇宙クリケット大戦争』でいったんシリーズを完結させたものの、諸事情によって新たに続編を書くことになり、そして作成されたのがこの『さようなら、いままで魚をありがとう』です。前作とは違ってこれは原題の忠実な訳で、地球で2番目に知能の高い生き物であるイルカ(ちなみに人類は3番目)が第一作目で地球から去る際に、人間たちに残した言葉ですね。
     今作では第一作の序盤の序盤でふっとんだはずの地球が何故か復活していて、主人公アーサー・デントが戻ってきたところからスタートします。どうして地球が復活しているのか?が本作の大きな疑問として、物語の大きな筋になるかと思いきや、さにあらず、本

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    2014年09月10日
  • さようなら、いままで魚をありがとう

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    『銀河ヒッチハイクガイド』シリーズ3部作の4冊目、という不思議な一冊。    
    モノゴトは視点を少しずらしたり、上から下から、ぎゅーんと離れて眺めるだけで、こうも違う風景や側面が見えるのか。ということに、気づかされます。
    ていうか、わたしもアレもコレもソレだって宇宙から見たらなんてチッサイんだろう。なんてことにもふと気づかされます。    
    イヤ、そんなことに気づかせようとなんか、この本はちっともしてやしません。
    ただただ飄飄としてシュールです。
    でもその不思議な空気感がなんともおもしろくて、心地よくて、とっても惹かれるのです。

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    2009年10月04日
  • さようなら、いままで魚をありがとう

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    ラブストーリーだとしきりに言われていたわりにはラブストーリー自体はそんなに面白くなかったので、作品的にも今ひとつかなあ・・・でも神の最後のメッセージは上手い! と思ったし、マーヴィンも良かったし、小ネタも色々と笑えました。

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    2009年10月04日
  • 宇宙クリケット大戦争

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    銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ第3弾。宇宙の果てに封印されたギャクサツ集団クリキット軍とアーサーとの戦いを描く。設定に跡付けの要素が多いのは否めないが、話が二転三転する割にしっかりと辻褄を合わせてある。クリキットの存在している訳、アーサーが空を飛ぼうとするとき、エピローグと、作品のあらゆる根底に深い哲学的要素が見え隠れする、噛めば噛むほど味深い作品。じっくり読むと、するめのように美味しい。

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    2009年10月04日
  • 宇宙の果てのレストラン

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    宇宙の果てにあるレストランを目指してドタバタする話
    前作に続いてドタバタでめちゃくちゃ
    宇宙は滅亡するしロボットは置き去りにされるし、過去にも行く
    その全ての繋がりを理解して読めたわけではないけど予測不可能なワクワクがある
    その次はどうなって行くのか全然分からない
    だいたいみんな興奮してるかキレてるかでやかましい感じ
    それでいて憎めないキャラクターになってる

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    2026年03月31日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    表紙とタイトルからわかる通り、SFと言ってもかなりポップなトンチキ作品

    英語圏の小説に特有の情景が見えるような長い言い回し、日本のそれと違うユーモアなど好き嫌いがはっきりわかれる作品だと思う。嫌いな人はまず買わないと思うが。

    こういうのが普通なのか、終盤駆け足気味で終わるのが消化不良感があって少し……と思ったら続編があると聞きなるほどこれに続編?いる?

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    2026年03月25日
  • ほとんど無害

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    SF小説としては前作のSFを放棄しただらしない恋愛小説より遥かにマシでアイデアもギミックも趣向を凝らしていてよくできている。問題はよくできているだけで面白くはないというところで、確かに構成は考えて書いたのかもしれないがキツイヒステリーで物語を無理やり動かして無理やり終わらせるのがまあ独りよがり。この他に類を見ないぶん投げた結末は極北、と言いたくなる人もいるだろうけど、作者が枯れただけっすね。

    マーヴィンやゼイフォードをはじめとした初期三部作を盛り上げた人気キャラクターはほとんど出ず、アーサーもトリリアンもフォードもなんかくたびれて、新キャラのランダムは哀れだが愚かな子供で読者に好きにさせる気

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    2026年03月01日
  • さようなら、いままで魚をありがとう

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    銀河ヒッチハイク・ガイドというのはちょっとページをめくるだけで時間も空間も飛び越えて宇宙の果てまで不謹慎なナンセンスを繰り広げるぶっ飛んだところが面白いと思うんだけど、なんとその面白かったところがほとんどない。これが好きな人もいるかもしれないが、個人的に言わせてもらえばシリーズの中では凡作よりです。

    ほとんどアーサーと新キャラのフェンチャーチの地球での恋愛デート話で、ページをどんなにめくっても地球がまた壊れたりはしないし、奇想天外なエイリアンたちもほとんど出てこない。SFではなくマジで地球を舞台にしたただの恋愛小説で、しかも元々のヒッチハイクガイドの人を食ったような文体と恋愛小説があまりにミ

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    2026年03月01日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    河出文庫×斉藤壮馬のときに買ったから7年越しに読んだ、なんかスポンジボブみたいだな〜と思った、長い片仮名の名前が多いし3分の1くらいまではずっとなんだ…………?と思いながら読んでた、そのまま進んでいった

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    2026年02月04日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集4 最初のタイムマシン

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     1巻~4巻まで全巻読み終えたという達成感がまず出てきました。全110話くらいのSF短編を4冊に分けて今回読んだんですけど、この4巻目の中で「ジ・エンド」ていう短い話が面白かったです。時間が逆戻りしてから、文章も漢文のようにレ点をつけながら読んでました。
     また今回はタイムマシンや時間旅行の短編が多かったように思います。

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    2026年02月03日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    シリーズ第一弾!
    思ったよりコメディ感は少ないけどシュールな笑いがあってイイ
    先が気になる!!
    ぶっ飛んでで元気出る

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    2025年11月21日
  • リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法

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    タイトルのとおりリサーチのはじめかたについて書かれた本です。大学院で研究する人をメインターゲットに書かれています。リサーチのためには適切な問いが必要であり、自分の興味・関心のあること、問題だと感じていることを、いかに磨き上げていくかが書かれています。

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    2025年09月02日
  • 非在の街

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    地図にしか存在しない街が、実は存在する、という設定の、男女七人夏物語。
    地図上にあれば存在することになるのか、実際にはあるけど地図になければ存在しないことになるのか、とある種の認知論みたいな話になってくる。
     登場人物のセリフでもあるが、実際、我々は街を歩くとき、スマホの地図ばかり見て、眼の前の状況をあまり見ていない。そしてスマホ上で到着したとき、初めて到着した気になっている。これは発展すると、自分で認識した情報より、外部から与えられた情報を信じてしまうのはどうなんだっけ、ということにつながると思う。
     とはいうものの、登場人物が全員、他人と協調できない、他人に相談する事ができずに暴走するバカ

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    2025年08月14日
  • フレドリック・ブラウンSF短編全集1 星ねずみ

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    書かれた時代が古いせいか、私の理解力が足りないのか、ほぼ「落ち」がわからなかった。

    繰り返し意味がわからない短編を読み続けるのはちょっと苦痛だった。ただ、「最後の決戦」は非常に面白かった。

    ・最後の決戦(ハルマゲドン)
    ・いまだ終末(おわり)にあらず
    ・エタオイン・シュルデュル
    ・星ねずみ
    ・最後の恐竜
    ・新入り
    ・天使ミミズ
    ・帽子の手品
    ・ギーゼンスタック一家
    ・白昼の悪夢
    ・パラドックスと恐竜
    ・イヤリングの神

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    2025年08月03日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    ◼️ ダグラス・アダムズ
     「銀河ヒッチハイク・ガイド」

    ハチャメチャなSFコメディ。思い切って飛ぶ先行きにお笑いと文芸的期待をする。

    もはや古典ともいえる1979年の作品で、シリーズもあるとのこと。いやー寡聞にして存じませんでした。ズバン、と展開が早い。

    地元ラジオ局で働いている青年、アーサー・デントは友人で地球人に身をやつしているベテルギウス系惑星人のフォード・プリーフェクトに連れられ、地球から宇宙へと脱出する。還るべき地球はヴォゴン星人の手によりほとんど瞬時に消滅させられてしまったー。

    最初、アーサーはバイパス道路建設のため、住んでいる家をブルドーザーで撤去しようとする役所に対抗

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    2025年07月26日
  • 非在の街

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    なんとも言い様がないのだけど、ミステリーと思って読んでたら、最終的にミステリーじゃなくなっててモヤモヤしてたら、あれ?これ創元海外SF叢書じゃないのと気づく。SFなら納得はできなくはないが、どちらかと言えばファンタジー寄りで、諸々の出来事の根本がファンタジーでしたとなれば、謎解きも拍子抜けとなってしまった。いずれにせよ、主人公の女性がとてもウザくて嫌いだ。

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    2025年07月13日
  • 銀河ヒッチハイク・ガイド

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    人生、宇宙、万物の究極の答えとは何なのか? この本はそうした人間の根源的な苦悩を笑い飛ばす。といっても、単に茶化しているだけではないのかも。終始続くナンセンスな文章を禅問答と捉えれば、その先にあるものは悟り、である。宇宙の真理とはナンセンスの極みなのかもしれない。

    この話の元は1978年のイギリスのラジオドラマだそうで、当時は荒唐無稽な SF だったのだろうが、昨今の現実社会で AI を妄信している人たちを見ていると、妙なリアリティを感じてしまう。社会風刺としても現役だ。

    難をいえば、文章がふざけ過ぎか。日本人が翻訳で読んだのでは、ブリティッシュ・ジョークは理解できないのかもしれないが…

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    2025年06月15日
  • 死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

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    ネタバレ

    1959年2月、ソ連で起きた学生たちの謎の冬山遭難事件。冬山のトレッキングには慣れている9人の学生が遭難した。全員がテントの外で、暖かい衣服や靴も履かずにバラバラな場所で遺体で見つかった。直接の死因は低体温症がほとんどなのだが、なぜベテランの学生たちが冬山の戸外で防寒もせずにいたのか…?
    2012年、米国人の作者は、この事件の真相を求めて舞台となったロシアの山を訪れる。

    学生たちが冬山の夜にテントの外へ飛び出した原因は、事件当時ではわからなかった気象現象が原因だった。まさに、事実は小説より奇なり、であった。

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    2025年06月07日
  • リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法

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    研究の進め方とその技術を高めるトレーニングについて、実践的に書かれている…のだが、口語体で読みやすいように見えて読みにくい。個人的に英書和訳が苦手なのが原因だろう。

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    2025年03月12日