安原和見のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出だしでプッと笑う。
「ここまでのあらすじ - はじめに宇宙が創造された。これには多くの人がたいへん立腹したし、よけいなことをしてくれたというのがおおかたの意見だった」
こういう調子の、皮肉でナンセンスなブリティッシュジョークが次々繰り出される。にやっとしてしまう所はいろいろあるが、一番気に入ったのはカクラフーンのベルセレボン人のくだり。知的で洗練されていて非常に静かな文明を築き上げたことが「胸が悪くなるほど独善的でけしからぬ行為」だとされ、銀河帝国裁判所から刑罰として「この上なく残酷な社会的疾患、すなわちテレパシー能力」を与えられた結果、他人に自分の心の内を読まれまいと、たいへんな大声でひっきりなしにしゃべりつづけるはめになってしまったんだと。「たとえば天候のこと、ささいな身体の痛みや不調のこと、午後の試合のこと…」
「銀河ヒッチハイクガイド」に比べたら、ストーリーもきちんとある…んじゃないかなあ、という気がする。気のせいかもしれないが。
「銀河」を読んだときも思ったけど、これってやっぱりラジオドラマとして聞くのが一番面白いのでは? 場面転換にドラマ的な「間」をすごく感じる。