息

2,090円 (税込)

10pt

喘息の一息一息の、生と死のあわいのような苦しさ。その時間をともに生きた幼い日の姉と弟。弟が若くして死を選んだあと、姉は、父と母は、どう生きたか。喪失を抱えた家族の再生を、息を繋ぐようにして描きだす、各紙文芸時評絶賛の胸を打つ長篇小説。新潮新人賞受賞作「わからないままで」を併録。注目の新人、初めての本。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

息 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    内容事態は、よくありそうな暗い話ですが、文章が綺麗で読んでなぜかゆったり落ち着いた気分になる。最後の海のシーンは、主人公が気持ちを弟とすり合わせてるかのような表現や情景が美しかった

    0
    2023年09月23日

    Posted by ブクログ

    読みながら何度も死んだ父のことを思い出した。思い出を喚起する小説に出会うことがある。隠れていた過去や出来事の側面が、小説のすぐれた描写に触発されて、まざまざと蘇るような小説が。
    これははまさしくそういった小説だった。
     二作品が収録されているが、二つともに共通するのは喘息、きょうだいの死、風来坊の父

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    弟の自殺がきっかけとなり、生きる意味について考える登場人物たち。

    弟の自殺した理由がわからないまま考え悩み続ける主人公は、死んだ弟が幼い頃に残した言葉、おとなになっても苦しいままだったらどうする?という問いかけを幾度も反芻する。

    主人公は、弟のその問いかけに対してはっきりとした答えは、物語の中で

    0
    2023年06月21日

    Posted by ブクログ

    評価低すぎないか?

    雰囲気も表現もとても良かった。
    新鮮な描写が多く、また読みたい作家さんだ。

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    帯の文章に惹かれ何気なく手に取った一冊だったけれども、表現、描写が胸に迫ってくるようで、所々で涙が溢れるほどだった。
    「わからないままで」の母、息子、夫のそれぞれの視点で描かれているが、それぞれの思いが痛いほど伝わってきた。
    死に際しての母の思いは、私自身の母と重なり、また、私自身が自分の息子に対し

    0
    2023年06月28日

    Posted by ブクログ

    自ら命を断つこと、それがどれだけ身内を苦しめるか、それに心が引っ張られて鬱々しくなってしまったが、でも逆に何もない人がその事実によって何者かになれて日々の意識の向かう先を得ることもできる、こうやって物語にすることもできる

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    「息」と「わからないままで」の二つが収録されている。「わからないまま」の方が新潮新人賞を受賞という帯をみて読んでみた。若い著者の本だがそれを感じさせない本だった。

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    中短編 2編収録。
    「息」
    喘息患者の苦しみや、命の脆さを強く感じた。
    近しい人を失った家族が、悲しみを乗り越え生きる姿に胸が締め付けられる…
    ストーリーや登場人物の状況は重く悲しみを感じるが、 暗さに沈まず、 希望や再生の光を見出す。
    静かで美しい純文学の魅力に満ちた作品。

    0
    2023年09月13日

    Posted by ブクログ

    読んでいて息苦しくなった…
    自殺をしてしまった姉の弟、自殺をしてしまった弟がいる姉の話
    そのことをずっとひきずってしまうその苦しさ…
    自殺は、ほんとに周りを不幸にする。

    0
    2023年09月10日

    Posted by ブクログ

    一息一息の呼吸が文字を追うごとに感じて、登場人物たちのリアルな息が伝わって感じました。
    二つの物語が収録さてれいる本作ですが、共通しているのが、死に向かっていく人間たちの心情、憂いさがダイレクトに表現されているところで、表題作の「息」は、喘息に悩む姉弟が、日々の生活で、感じる息苦しさを色濃く表現して

    0
    2023年06月08日

息 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

小池水音 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す