作品一覧
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4.71巻1,760円 (税込)〈かれら〉を攻撃し,かれらと異なる〈われら〉であることに安寧を求める社会に,未来はあるのか.いじめ,ホームレス殺害,障害者施設設置反対運動,宗教集団への批判,超常現象への傾斜――80年代に世間を賑わせた数々の事件から,異人が見出され生贄とされる,共同体の暴力を読み解く.時代を超えて切実に響く傑作評論.
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4.01巻2,970円 (税込)「食べちゃいたいほど,可愛い.」このあられもない愛の言葉は,〈内なる野生〉の呼び声なのか.食べる/交わる/殺すことに埋もれた不可思議な繋がりとは何なのか.近代を超え,いのちの根源との遭遇をめざす,しなやかにして大胆な知の試み.神話や物語,祭りや儀礼等を読み解き,学問分野を越境してめぐる,魅惑的な思索の旅.
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4.01巻2,090円 (税込)b>〈陸と海、定住と遊動、生と死、虚構と現実、セクシュアリティ…〉 ──境界線が溶け合うとき硬直した世界に未来の風景が立ち上がる。 ---------------------- 人は避けがたく、ほんの気まぐれな偶然から、ある者は生き残り、ある者は死んでゆくのです。巨大な災害のあとに、たまたま生き残った人々はどんな思いを抱えて、どのように生きてゆくのか。思えば、それこそが人間たちの歴史を、もっとも深いところから突き動かしてきたものかもしれません。(本文より) ---------------------- いくつもの不条理なできごとの底知れぬさみしさを抱えて、それでもなお生きるための思考。 ---------------------- 【目次】 夜語りの前に ■災間を生きるために ■中世の訪れを予感し、抗いながら ■不安は数量化できない 第一夜……しなやかにして、したたかに。汝の名は ■そのとき、友は巡礼に ■津波の痕を訪ねて ■世界の終わりのような ■幽霊と出会うとき ■生きとし生けるもの、すべての命のために ■山野河海を返してほしい ■いのちの思想を紡ぎなおす 第二夜……東北から、大きなさみしさを抱いて ■被災体験に触れる ■なぜ、わたしが生き残ったのか ■人間の根源的な無責任について ■その理不尽に折り合いをつけるために ■巨大な体積をもったさみしさ 第三夜……渚にて。潟化する世界のほとりで ■潟化する世界に出会った ■海岸線は揺らぎのなかに ■人間という原存在への問い ■無主の海からみんなの海へ ■海のかなたから訪れしもの 第四夜……民話という、語りと想像力のために ■おれは河童を見たことがある ■大きな真っ白い鳥が飛んだ ■奇譚が遠野と会津を結びなおす ■狐に馬鹿にされた、という ■民話的想像力によって、布を織る 第五夜……遊動と定住のはざまに、生きよ ■心の考古学は可能か ■あらたな飢えと村八分の時代に ■われらの内なる山人 ■定住革命のはじまりに ■遊動という離合集散のシステム ■住まうことと建てること ■妬みや恨みを抱えこんで ■分裂病親和性と強迫症親和性 ■あらたな逃げられる社会は可能か ■あとがき
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4.31巻1,870円 (税込)「これは『ナウシカ』の世界を旅する中で、すでに体験したことだ」 コロナウイルス、ウクライナ侵攻、AI問題、気候変動……混迷する現代社会を私たちはどう生きるのか。 朝日新聞デジタルにて、2021年3月に第1シーズン、5月に第2シーズンを配信し、読者から大きな反響を呼んだ「コロナ下で読み解く風の谷のナウシカ」。 2022年12月に掲載された最新の第3シーズンを加え、すべてのインタビューをまとめて刊行! コロナウイルスをはじめ、ロシアのウクライナ侵攻、AI問題、ますます激化する気候変動など、混迷化が加速する現代社会を 「人類が方向を転換せず、破滅を経験してしまった」 仮想の未来を舞台にした宮﨑駿監督の長編漫画『風の谷のナウシカ』を通して連関的に考える。 【収録著者】民俗学者・赤坂憲雄/俳優・杏/社会哲学者・稲葉振一郎/現代史家・大木毅/社会学者・大澤真幸/漫画家・大童澄瞳/映像研究家・叶精二/作家・川上弘美/軍事アナリスト・小泉悠/英文学者・河野真太郎/ロシア文学者・佐藤雄亮/漫画研究者・杉本バウエンス・ジェシカ/文筆家・鈴木涼美/スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫/漫画家・竹宮惠子/生物学者・長沼毅/生物学者・福岡伸一/評論家・宮崎哲弥(五十音順、敬称略)
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3.01巻1,914円 (税込)太郎はいま,身をやつした民族学者となって,旅に出る.縄文土器を発見し,東北,沖縄,そして韓国へ.かつてパリで民族学を学びバタイユらと親交を深めた太郎が,類まれな感性で見出した日本とは.その道行きを鮮やかに読み解き,思想家としての本質に迫る.Bunkamuraドゥマゴ文学賞,芸術選奨文部科学大臣賞受賞作.
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-1巻2,200円 (税込)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小松和彦、赤坂憲雄、鎌田東二らの対談集
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3.61巻473円 (税込)普段遣いの言葉の成り立ちや変遷を、豊富な知識と多くの方言を引き合いに出しながら語る。「なんにでも『お』を付ける風習」「二言目にはスミマセンという」など、今でも興味深く役立つ内容。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
最初1986年に単行本として刊行され、その後文章が追加されたもの。
赤坂憲雄さんの2冊目の著書だが、人類学等の知識を縦横に活用して現代社会に様々な形で現出する「排除の構造」を解明してみせた、実に興味深く面白い本だった。
第1章は1980年代の当時顕在化した学校での「いじめ」が分析される。現代日本の子どもたちの「いじめ」が、昔のそれやアメリカ辺りのそれと比較して陰湿さや構造的特徴において著しいものがあると指摘。その特殊性の原因は現代日本の学校制度の特色そのものにあると著者は主張する。
養護学校、特別支援学級などに異質な子どもを隔離した末に、通常の学級は恐ろしく等質的な集団として閉鎖された