2023/04/18
再読。
『童夢』を扱った最終章が読みたくて初めから読み直してみました。
排除という観点からだけでなく境界線や異人を意識しながら。
社会学であり考古学であり文化人類学であるような視点であり、異なる者に対する見方の変遷を眺めながら「排除」という現象を理解して行く。胸が苦しくなるよう
...続きを読むな迫り来る著者の熱意に引き込まれながら。
最終章を読み、4つあるあとがきを読み…そして不思議と安らかな気分になる。
圧倒的な迫力と中身の力強さに再び引き込まれる個人的には名作と思う一冊です。
2023/03/17
いじめや暴力などの社会問題に対する興味のある方は必読。
最初に出版されたのは1986年ですが全く古さを感じさせることない内容で、随所に今も生きる考え方が満載。
貴方も現代の諸問題を「排除」という観点から新たに捉え直すことが出来るはず。
胸の苦しくなるような本当に起きた事件の記述がかなり多いので軽い気持ちで読むのはやめた方が良さそう。
また出版社や編集者の都合なのか文の区切りが読みにくい箇所が目立ちますが慣れれば大丈夫。直ぐに著者の熱のこもった話に引き込まれてしまいます。