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韓国文学の新シリーズ〈キム・エランの本〉刊行スタート!
《第一弾は、BTSのRMさんも愛読、韓国で17万部の大ベストセラー小説集》
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タクシー運転手のヨンデは、車内で、中国語のテープを聴いている。
数ヶ国語を話せた、死んだ妻が吹き込んでくれたものだ。
何をしても長続きせず、「家族の恥」と周囲に疎まれ、三十六歳で逃げるように上京した彼は、中国の地方から出稼ぎに来ていた親切な女ミンファと出会い、結婚し、貧しいながらも肩を寄せ合うように暮らしていた。
だが、やがて彼女はがんを患って……(「かの地に夜、ここに歌」)。
裏切り。罪。喪失。悲しみ。
韓国文学の旗手が贈る、哀切な8つの物語。
——この空の向こうに、幸せはきっとある。
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【目次】
■日本の読者の皆さんへ
■そっちの夏はどう?
■虫
■水中のゴリアテ
■かの地に夜、ここに歌
■一日の軸
■キューティクル
■ホテル ネアックター
■三十歳
■あとがき
■訳者あとがき
Posted by ブクログ 2023年07月23日
どの短編も格差社会で必死に生きてきたけど、どうしても這い上がれないことを知りたくない気持ちが漂ってくる。「三十歳」:先輩にあててに書いた手紙。若いうちは人生はなんとか切り開いていけると考えていたが、三十歳になるころには、それは間違えだったと分かってくる。マルチ商法に絡めとらてなんとか逃げ出したが、後...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月25日
最終話の「三十歳」が強く印象に残る。必死に努力しているのに報われず、どうしようもなくなって最後にたどり着くネットワークビジネスの販売員という、過酷な仕事。そこでは人間性が奪われ、人間関係が壊れ、主人公は深い深い傷を負う。どうにかしてその状況を抜け出したものの、大きな罪悪感を抱えて生きる主人公が懐かし...続きを読む
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