エディ、あるいはアシュリー

エディ、あるいはアシュリー

2,200円 (税込)

11pt

3.0

「さて、エディ。こう呼ばれたいなって思う名前はあるの?」
「アシュリー」
本当はそんな名前、考えたこともなかった。〈自分は男じゃないらしい〉という認識は、〈どうも女性のようだ〉とは直結していなかったからだ。それなのに訊かれたら口をついて出た。アシュリーは子どもの頃に可愛がって大切にしていたぬいぐるみだ。
(「エディ、あるいはアシュリー」より)

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性の多様性。移民。失われた日々。喪失。再生。暴力……。
どこにでもあるリアルな世界を、時を越え、現実と幻想とを自由に行き来しながら、未来と希望を信じて描いた短編集。

ジェンダー・アイデンティティの不確かさを自らに問いかける表題作「エディ、あるいはアシュリー」、第63回現代文学賞受賞作「相続」など8作品を収録。

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避けようのない過酷な現実と、その先にある柔らかな希望……。
韓国ファンタジー界の旗手が織りなす物語のタペストリー8編。

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【目次】
■レオニー
■エディ、あるいはアシュリー
■海馬と扁桃体
■正常人
■木の追撃者 ドン・サパテロの冒険
■へその唇、嚙みつく歯
■相続
■メイゼル

■あとがき
■訳者あとがき

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エディ、あるいはアシュリー のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月15日

    どの短篇にも格言があって楽しく読める
    特に『海馬と扁桃体』、成功した老人と貧しい中退した高校生
    金持ちになったが幸せとは縁遠かった老人は終活で1冊のコリン・ウィルソンを譲ることになった若者と知り合う
    ふたりの会話がシニカルだけどユーモアもある
    『木の追撃者、ドン・サパテロの冒険』など主人公たちは少し...続きを読む

    0

エディ、あるいはアシュリー の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    亜紀書房
  • ページ数
    256ページ
  • 電子版発売日
    2023年09月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    6MB

閲覧環境

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