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Posted by ブクログ
3年前、仕事で車に乗っておりました。夜の8時前でしたからそれほど遅い時間ではないです。
幹線道路脇の暗い側道を走っていたところ、前の車が急ブレーキかけまして、なんだなんだと思っていたら前から全裸の若い女性が走ってきたことがあります。
いやもう、そりゃびっくりです。最初は白っぽいものがいる、としか認識できませんでした。まさか服を着てない女性とは思いません。
年齢は僕は30前後と思いましたが同乗してた同僚は10代ぐらいに見えたそうです。
表情はやや困ったなーぐらいの感じで、大事なところを手で隠すでもなくジョギング程度の速さで僕らの車の横をすり抜け路地に消えていきました。
ショックでしたよ。僕は悪霊とか心霊とか信じないタイプなのですが、こちらに向かって走ってくる白いものが何かわかったときは、人間以外のとてつもなくおぞましい何かを見てしまったような気がしました。同僚はかわいそうに夢に出てきたらしいです。キシャーって言いながら追いかけられたらしい、ははは。
いや、もしかしたら性犯罪の被害者かも知れないと思い車停めましたがちょっと先に服と靴が落ちてて、ああ、ここで脱いだのね、とわかり、その線は消えました。
しかし、いじめとかの可能性ありますから警察には伝えときました。
やってきた警察官が不真面目で腹が立ったのですがそれはまた別の話でして、いままで、こんな目にあったのは僕ぐらいと思っていたけど、あんな、こう言っちゃなんだけど特殊な性癖を持つ人なんてそうはいないだろうと思っていたけど、
この本読んで案外ありふれたことなのかもという気がしました。
まぁ、スリルとか背徳感とか、わからんでもないですけどねぇ……。
倫理的にどうかと思う人たちがとんでもなく下劣なことをやるのだけど、それをまるで研究者のような視点から観察している感じである、と伊坂幸太郎さんは推薦文を寄せてるけどまさにその通り。次に何をやるのか面白くて目が離せない。
それでも嫌な感じはなくて、読み終わったあとも木村さん一家は幸せになってほしいし、デリヘルのバイトしてた中学校の先生も、一気に両親を亡くした内藤さんたちも、ヨガ行者のお母さんも、ヤクザの子分もドライバーで3人と戦った大学生もみんな幸せになってほしいと思いました。
この感じが戸梶圭太さんの小説とちょっと違う感じ。
Posted by ブクログ
生理的に嫌悪をもたらす表現、性的な表現、たくさん出てくる。わざわざ出てきて、読者の感情をグリグリ掻き回す。だがそこに囚われすぎないように、人間のしていることの一環だとサラリと流しながら読んでみた。裸の女が誰なのかわかったあたりからピントが定まってくる。「木村麻奈は自分の胸に手をやり、乳首を摘まんだ。すると若い女も同じように自分の乳首を摘まんだ。木村麻奈が股間に指を宛がうと、若い女も股間に指を宛がった。木村麻奈が自分の体を撫で回すと、若い女も自分の体を撫で回した。その間、二人は何かに取り憑かれたように、半眼になったり瞼を閉じたりした。二人は立ち昇る薄い露を鼻腔に吸い込み、朝の古義川の匂いを嗅いだ」このあたり、ほとんどダンスだ。この本をダンサーに解釈、表現してもらったらどんなに素敵だろう。突飛に見える人々の行動だが、本能を解禁したら似たようなことが起こるのではないだろうか。「何か事情がありそうな、しかしそれを自分独特のやり方でギリギリのところで解消しているような、そんな危うい精神のバランスを感じさせる女だった。中年女が消えた場所に立った時、彼女は潅木の間を縫って雑木林へと続く細い獣道を見付けた。中年女が、この道を上って日常世界へと戻って行ったのは明らかだった」「ちゃんと生きても駄目に生きても、結局みんな灰になるんだよね」人間は無力かもしれない、無能かもしれない。でも本著の根底にはそれらを愛おしむような眼差しがあるのも確か。
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