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2098年の世界では、環境破壊が進んで蜜蜂が絶滅。受粉ができずに農作物の生産が激減し、人類は滅亡寸前だった。管理社会化した中国で人工授粉をして細々と暮らすタオは、ある日、幼い息子とピクニックに行くが、息子が突然気絶してしまう──。その謎の病には、実は過去に地球で起きた出来事が深く関わっていた──。
1852年のイギリス、2007年のアメリカ、2098年の中国を舞台に、
蜜蜂に関わる三つの家族の物語が繰り広げられる。
それらはどうつながっていて、どんな運命を導いていくのか?
――これはただの世紀末ディストピア小説ではない。
Posted by ブクログ 2020年05月28日
蜜蜂が忽然と消えた というニュースを聞いてから
20年以上経っている。
ミツバチが原因不明に大量に失踪する現象
蜂群崩壊症候群=CCD(Colony Collapse Disorder)
は世界で発生し 多くの養蜂家が廃業した。
その原因はいまだ特定できていない。
私達は この事実をほぼ無視した国...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月09日
農業にとって重要な受粉というプロセスに蜜蜂は欠かすことができないが、2006年から2007年にかけてCCD=Colony Collapse Disorder(蜂群崩壊症候群)という現象が起きている。本書はそうした現実を踏まえ、1852年のイギリス、2007年のアメリカ、そして2098年の中国を舞台に...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月22日
ちょうど星4つな面白さ。
異なる時代の異なる場所での3つの物語が交互に進展していくというスタイル。3つの物語は徐々にその共通点を明らかにしていき、それなりの収斂を見せる。
まず第一に、3つの時代の話が交互に描かれるそのサイクルが速すぎると感じた。
それぞれの時代での場面の描写がいちいち短く、物語と...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月04日
21世紀に入り、世界に大きな謎を投げかけた「蜂群崩壊症候群・CCD」。世界中で同時多発的に、蜂の群れが死骸も残さず、空の巣箱だけを残して忽然と姿を消した現象。いまもって解明されていないこの怪異は、ニュースに触れた者に、終わりの始まりを予感させたところがあったように記憶している。
本作は2098年の...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月24日
リアル世界で蜜蜂の失踪が問題になっている事などから興味を持ち、読みたいと思い読んでみました。
無知な私にはどこまでがノンフィクションなのかわからない部分があって読み終わってもいまいちすっきりしなかった。
物語としては世界で評価されている事もありすばらしいのだと思う。
読み終わったあと、じゃあ私達...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月07日
CCDと呼ばれる蜜蜂の大量失踪事件について書かれた『ハチはなぜ大量死したのか』というノンフィクションがすごく面白かったのを今も覚えている。本作はそのCCDを題材にした小説で、蜜蜂を軸に3つの異なる時代と国で物語が展開していき最後には1つの壮大な話につながる。このアイディア自体には賛同するんだけど、ス...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月26日
装丁に惹かれ手に取るも、世代の違う3つの家族の暗い話が続き、なかなか進まず何度か放り出そうとした。なぜだかもうちょっと、と読ませる。地味な家族のうまくいってない感じが、次に起こる出来事を全く予想できない書き方なのだ。女王蜂のいる巣箱を設置するが、中に蜂が沢山集まってくるのが前提であり、それが起こらな...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月13日
養蜂を軸にして親子・家族について描く。
2098年蜜蜂がいなくなり、人間が植物の受粉をしなければならなくなった近未来の中国。幼い息子・ウェイウェンと夫と3人、受粉作業はつらいけれど愛に満ち希望を持って暮らすタオ。
1852年蜜蜂のための新しい養蜂用箱を研究するイギリスのウィリアム。
2007年、養蜂...続きを読む
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