箱庭クロニクル

箱庭クロニクル

1,980円 (税込)

9pt

『嘘つき姫』で鮮烈デビュー、2作目『海岸通り』で芥川賞候補。
ファンタジックな世界観と異国情緒ただよう文体で読者を魅了する、2024年最大の新人が、文芸界に風穴を開ける。
次世代の「本物」を探すみなさま、この「才能」を、見つけてください。


~~~~~~
手のひらのミクロコスモス。地獄の口に何度でも出くわす人生、でも私だけの天国に続く糸も確かに光り、ここにある。この物語の中に。
ーー 一穂ミチ

とびきり美しい物語群の中に暗さや裏切りがあって、人間の光と影を同時に見せてくる…才能って“これ”のことね!?
ーー佐伯ポインティ

孤立と連帯のあわいを揺れる不器用な人間の心。その迷宮の出口は、意外なところに開いている。
ーー千街晶之

注目作家の変幻自在っぷりが炸裂。一編一編異なる魂を持つ、驚異的な短編集。
ーー瀧井朝世

坂崎さんの紡ぐ、宝石箱がきらめくような言葉づかいに、もう、夢中です!!!
ーー三宅香帆
~~~~~~

★収録作品★
「ベルを鳴らして」(日本推理作家協会賞短編部門受賞作)
そこにひとつの戯画がある。家一軒ほどの大きさのタイプライターだ。

「イン・ザ・ヘブン」
地獄はどこにでもある。内とか外とか関係ない。

「名前をつけてやる」
これは「バッグ・クロージャ―」これは「ランチャーム」これは「ポイ」

「あしながおばさん」
拝啓 盛夏の候、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

「あたたかくもやわらかくもないそれ」
ゾンビは治る。マツモトキヨシに薬が売ってる。

「渦とコリオリ」
水流は左に渦を巻いている。


邦文タイピストの少女がついた歴史を変える嘘や、禁書運動家の母親を持つ少女の始祖サンドで繋がれた絆、流行り病「ゾンビ」で親友を亡くした女性の不思議な一晩etc.
人生ベストの一編が、ここに。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    284ページ
  • 電子版発売日
    2024年11月19日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    5MB

閲覧環境

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箱庭クロニクル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    短編集
    とんかつ屋さんでのお話がぶっ刺さりました
    静かに壊れていく日常 を淡々と
    いやあ怖かった 旦那さんについてその後一切触れないのも怖い
    これは当たりでした

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    現実をベースにしながら、ファンタジー要素や異国情緒を感じられる作品。読み終わった時の気持ちも寂しさと切なさと暖かさが入り混じったような不思議な感覚。

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    「嘘つき姫」を読んだ時にも感じた、ちょっと心が穏やかではなくなる不穏な感じがするのに読後感わまったく悪くないのがたまらなく好きです。今年の自分の心のベストテン入りは間違いないな。

    そしてなぜか昔テレビ東京でやっていたドラマ「下北沢ダイハード」を思い出した。

    0
    2024年11月26日

    Posted by ブクログ

    悲しみではなく
    寂しさともちょっと違う
    静かで平らだった心の水面に
    さっと風が吹き抜け
    ざわざわと波が立ち
    落ち着かなくなるような感じと
    そして、昔の友だちや
    好きだった人のことを思い出し
    きゅっと胸が締めつけられるような
    せつなさと懐かしさにあふれた
    物語が詰まっていた。
    目には見えない心の状態を

    0
    2025年06月27日

    Posted by ブクログ

    芥川賞候補にもなった2024年の新人作家の短編小説集。
    本のタイトルの小説はない。
    短編が6つ。

    その中で秀逸と感じたのは最初の「ベルを鳴らして」。
    今は博物館ものの「邦文タイプライター」をめぐる戦中を描いたドラマ。
    邦文タイプ、見たことはあるがどう触るのか見当もつかなかった。
    つまり小説の中にあ

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    「ベルを鳴らして」がとてもよく、時代背景も好み。
    戦前戦後、優秀な和製タイピストの中国人「先生」への思慕を一人称で語る。
    抑えた文章、後半に一部でる目眩くイメージの描写。文字一字への想いと使い方。
    日本推理作家協会賞受賞作らしい、推理?枠なんだ。。

    0
    2025年02月17日

    Posted by ブクログ

    不思議で幻想的で奇跡のような短編が6話。
    少し悲しさがあったり暗いところもあるけれど、それぞれのお話の終わりには、それだけでは終わらない人間の強さが垣間見える。
    暗いのに明るい、明るいのに暗い。
    とても読みやすい短編ばかりなのに読み応えがありました。

    0
    2025年02月06日

    Posted by ブクログ

    今はもう会えない人との淡い繋がりが、主人公たちの心のどこかにわだかまりとして残っている。そのわだかまりは時に愛おしく、憎らしく、呪いのように掴んで離さない。その想いの持ちようや繋がりを認識する瞬間が散りばめられていた。
    長く生きているとこんなこともあるよね、でもどうしようもないんだという気持ちをどう

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    すごく良かった。
    美しい言葉で紡がれる5篇の短編集。
    日本語のタイプライターとその講師の先生を巡る『ベルを鳴らして』と、ゾンビ・パンデミックと少女たちの連帯と交歓を描いた『あたたかくもやわらかくもないそれ』が特に好きです。
    どの作品も、ちょっとビターで切ない結末なんですが、女性たちの一時の交流がとて

    0
    2025年01月25日

    Posted by ブクログ

    稀有なワードセンスに脱帽! 女性の人間関係を幻想的かつ無情に描いた作品集 #箱庭クロニクル

    何ですか、この稀有なワードセンスは。派手ではなく木訥と綴られる言葉の渦に溺れそうです。たしかに新人先生とは思えないですね~、これからの作品にも期待しちゃいます!

    本作は幻想的な世界観の中でも科学的な視点も

    0
    2024年12月30日

箱庭クロニクル の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    284ページ
  • 電子版発売日
    2024年11月19日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    5MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
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