無間の鐘

無間の鐘

1,980円 (税込)

9pt

3.3

修験者のなりをして国々を放浪する謎の「十三童子」。
役者と見まがうこの色男は、錫杖を鳴らし銀のキセルをふかしながら、欲にまみれた人間たちをこう誘う。
ーー来世で地獄に堕ちてもよいなら、ひとつだけ願ってこの鐘を撞け。
ただし、撞いた者は来世に底なしの無間地獄に堕ち、子も今生で地獄に堕ちる。
撞くか撞かぬは、本人次第。さあ、あなたならどうする?

人の欲をためす不思議の鐘、鳴らすか、やめるか? 今が人生の分かれ道。
ストーリーテリングの凄さ際立つ新星が放つ傑作時代小説!

心の奥底に響く物語。深い、深すぎる。ー細谷正充(文芸評論家)

読むと、心のひだをじゃらんと撫でる音が聞こえる。ー三宅あみ(ジャパネスク・ナビゲーター/江戸文化研究家)

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無間の鐘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    その鐘をつくとなんでも望みが叶う代わりに、死後は無間地獄で永遠に苦しむに加え、子供も現世の地獄を味わう。それにもかかわらず、鐘をつきたがる人は絶えない。本書では、そんな業の深い人間を描写しているが、中には純粋な気持ちだったり、止むに止まれぬ事情があったりする。その点をうまく織り込んでいるところは面白

    0
    2024年07月14日

    Posted by ブクログ

    修験者のなりをして諸国を放浪する“十三童子“。この役者と見まごうほどの色男は欲をもつ者の前に現れ、願いを叶えたいなら鐘を撞けと誘う。
    彼が持つ「無間の鐘」は願いを叶えてくれるが、鐘を撞いた者は来世で無間地獄に堕ち、子も今生で地獄に堕ちるという。ある者は金持ちになるために、ある者は好いた男の心を捉える

    0
    2024年07月04日

    Posted by ブクログ

    修験者の「十三童子」
    錫杖を鳴らし、鐘を撞けば願いが叶うと語り出す。
    ただ、撞いた者の来世は無間地獄。
    その子も地獄へ落ちるという。
    迷わず鐘を撞く者はあるだろうか。
    鐘は撞きたいが地獄はごめん、と思うのが人情。
    しかし、欲深い者たちは地獄も怖くないのでしょう。

    アイデアがおもしろい。
    ただ、十三

    0
    2025年02月08日

    Posted by ブクログ

    遠州七不思議の一つに「無間の鐘」が実際にあるのだと知りました。その有無とは関係なく、連作短編のつながりっぷりが、良い具合でした

    0
    2024年10月12日

    Posted by ブクログ

    無間の鐘…願いを叶えたいなら、この鐘を撞け。ただし、撞いた者は来世で底なしの無間地獄に墜ち、子も今生で地獄に堕ちる。撞くか撞かぬかは本人次第。“十三童子“の狂言回しで話しが進み、大団円で全ての伏線を回収。よく出来た読み物でした。ただ誰も無間地獄に堕ちず、十三童子の成り立ち、深掘りももう少し詳しく有れ

    0
    2024年06月15日

    Posted by ブクログ

    欲に目が眩んで鐘を撞いた人々の悲惨な末路が描かれるのかと思ったら、想像とは違って救いのあるお話だった。『嘘の鐘』は鐘が最も効果的に使われている感じがして良かった。『慈悲の鐘』は確かに想い人の心が満たされたけれど、そう来たかあ、と意外性があって面白かった。

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代小説らしい人情物語なんだけど、ちょっと回りくどい気がしないでもない。
    主人公により語り口調で進められ、それぞれの話が時系列でつながっていく。誰にどこでこの主人公が語っているのかが徐々に明かされ、最終章で総まとめ。鐘を撞くことで望みは叶うがあの世で無間地獄、子供をもうけた場合、その子はこの世で無間

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     6作の連作短編からなる時代小説。
     修験者然とした十三童子が、無間の鐘を携えて時空を超えて人の世を行脚しているそうな。その鐘を撞けば、どんな願いも叶うが、撞いた者は底なしの無間地獄に堕ち、その子も今生の地獄を見る。さて、撞くか撞かぬか? と欲のある人に迫る。
     笑うセールスマンのような、撞いたら最

    0
    2024年07月11日

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