無間の鐘

無間の鐘

小説・文芸
2,090円 (税込)

10pt

修験者のなりをして国々を放浪する謎の「十三童子」。
役者と見まがうこの色男は、錫杖を鳴らし銀のキセルをふかしながら、欲にまみれた人間たちをこう誘う。
ーー来世で地獄に堕ちてもよいなら、ひとつだけ願ってこの鐘を撞け。
ただし、撞いた者は来世に底なしの無間地獄に堕ち、子も今生で地獄に堕ちる。
撞くか撞かぬは、本人次第。さあ、あなたならどうする?

人の欲をためす不思議の鐘、鳴らすか、やめるか? 今が人生の分かれ道。
ストーリーテリングの凄さ際立つ新星が放つ傑作時代小説!

心の奥底に響く物語。深い、深すぎる。ー細谷正充(文芸評論家)

読むと、心のひだをじゃらんと撫でる音が聞こえる。ー三宅あみ(ジャパネスク・ナビゲーター/江戸文化研究家)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    歴史・時代 / 歴史・時代小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    無間の鐘
  • タイトルID
    :
    1545289
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    33MB

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無間の鐘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    その鐘をつくとなんでも望みが叶う代わりに、死後は無間地獄で永遠に苦しむに加え、子供も現世の地獄を味わう。それにもかかわらず、鐘をつきたがる人は絶えない。本書では、そんな業の深い人間を描写しているが、中には純粋な気持ちだったり、止むに止まれぬ事情があったりする。その点をうまく織り込んでいるところは面白い。最後の章で、なぜ十三童子がこの鐘を所有しているのかの種明かしがあるが、これも人間の欲の恐ろしさ、欲が不幸を撒き散らすことを改めて突きつけられる。

    0
    2024年07月14日

    Posted by ブクログ

    修験者のなりをして諸国を放浪する“十三童子“。この役者と見まごうほどの色男は欲をもつ者の前に現れ、願いを叶えたいなら鐘を撞けと誘う。
    彼が持つ「無間の鐘」は願いを叶えてくれるが、鐘を撞いた者は来世で無間地獄に堕ち、子も今生で地獄に堕ちるという。ある者は金持ちになるために、ある者は好いた男の心を捉えるために、またある者は死んだ母に会うために……。人の欲と人情を描く6つの連作短編。

    この「無間の鐘」の設定がすごくいい。
    そんな鐘があったら自分は撞くだろうか?来世で無間地獄に堕ち、我が子が地獄を味わうことなど頓着しないほどのこの世の苦しみがどれほどのことか。様々な闇を抱えた者たちの物語がしみじみと味わい深い。

    人はただ自分の欲だけではなく、大切な誰かのためにも鐘を撞けるということに救われる。そしてこの十三童子がそんな鐘を撞いた者たちに施す心憎いばかりの解釈。
    次第に全ての短編が繋がりを見せ、最終話で明らかになる十三童子自身の“無間地獄”が辛すぎる。

    様々な感情に揺り動かされる作品でした。

    0
    2024年07月04日

    Posted by ブクログ

    十三童子が持つ小夜の中山観音寺傀儡の鐘を撞くと欲が満たされる。
    しかし代わりに成した子には地獄が待っている。
    鐘にまつわる6編の話それぞれに登場人物は鐘を撞くが、セーフティーネットがあるかのように物語は無難な着地点に落ち着く。
    それなりの悪人も出てくるが、肝心の鐘の威光はあまり感じられず、少々消化不良だった。

    0
    2026年08月14日

    Posted by ブクログ

    修験者の「十三童子」
    錫杖を鳴らし、鐘を撞けば願いが叶うと語り出す。
    ただ、撞いた者の来世は無間地獄。
    その子も地獄へ落ちるという。
    迷わず鐘を撞く者はあるだろうか。
    鐘は撞きたいが地獄はごめん、と思うのが人情。
    しかし、欲深い者たちは地獄も怖くないのでしょう。

    アイデアがおもしろい。
    ただ、十三童子の語りから物語への流れが
    もう少しスムーズであればもっと楽しめた気がする。
    そこだけが残念。

    0
    2025年02月08日

    Posted by ブクログ

    遠州七不思議の一つに「無間の鐘」が実際にあるのだと知りました。その有無とは関係なく、連作短編のつながりっぷりが、良い具合でした

    0
    2024年10月12日

    Posted by ブクログ

    無間の鐘…願いを叶えたいなら、この鐘を撞け。ただし、撞いた者は来世で底なしの無間地獄に墜ち、子も今生で地獄に堕ちる。撞くか撞かぬかは本人次第。“十三童子“の狂言回しで話しが進み、大団円で全ての伏線を回収。よく出来た読み物でした。ただ誰も無間地獄に堕ちず、十三童子の成り立ち、深掘りももう少し詳しく有れば物語の深みが出たと思う。

    0
    2024年06月15日

    Posted by ブクログ

    欲に目が眩んで鐘を撞いた人々の悲惨な末路が描かれるのかと思ったら、想像とは違って救いのあるお話だった。『嘘の鐘』は鐘が最も効果的に使われている感じがして良かった。『慈悲の鐘』は確かに想い人の心が満たされたけれど、そう来たかあ、と意外性があって面白かった。

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鐘を撞けばどんな願いも叶うという。
    でも撞けば無間の地獄に落ち、その後も今生で地獄をみるという、それでも鐘をつくか?
    必ず地獄に落ちる訳じゃないので、話もバラエティに富んでおり面白かった。
    それは鐘をつきたくなるだろうという人もいた。
    ちょっとずつ人々が絡んでいて良い。
    十三童子がなぜ、人に鐘をつかせるのかと思ってたらラストにちゃんと判明。
    彼自身も無間の地獄に落ちていたのね

    0
    2026年03月11日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時代小説らしい人情物語なんだけど、ちょっと回りくどい気がしないでもない。
    主人公により語り口調で進められ、それぞれの話が時系列でつながっていく。誰にどこでこの主人公が語っているのかが徐々に明かされ、最終章で総まとめ。鐘を撞くことで望みは叶うがあの世で無間地獄、子供をもうけた場合、その子はこの世で無間地獄。そんな鐘をその人に撞かせるの!?って全然人情ものじゃないやんって、待って。ちゃんとオチがあるんです。そんなノリが好き。物語全体はなんとなく古臭い使いまわしの気がしないでもないけど、思わぬ展開にほっこりする。

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     6作の連作短編からなる時代小説。
     修験者然とした十三童子が、無間の鐘を携えて時空を超えて人の世を行脚しているそうな。その鐘を撞けば、どんな願いも叶うが、撞いた者は底なしの無間地獄に堕ち、その子も今生の地獄を見る。さて、撞くか撞かぬか? と欲のある人に迫る。
     笑うセールスマンのような、撞いたら最後、「ドーン!」とオチが待ってる戒めに満ちた短編集かな? と読み進むが、少し予想外の展開だった。

     「小説現代」に掲載された「親孝行の鐘」「嘘の鐘」以降は、書き下ろし。「黄泉比良坂の鐘」が古事記の逸話も引きつつ、良い話だったかな。
     以下、「慈悲の鐘」「真実の鐘」、「無間の鐘」と続く。
     嵐で難破した船の乗組員たちが岬の小屋に逃げ込んだところから話が始まり、ふと現れた十三童子が、夜が明けるまでの時間つぶしの余興にと、彼が体験してきた、鐘を撞いた人々の逸話を語っていく設えであるが、そもそも、なんで、そんなシチュエーションからだろうと頭の片隅に「?」を置いておくとよい。
     全てがつながって、難破した船、その乗員の素性が明かされていくというオチは、悪くなかった。

     結局、無間の鐘は本当に欲を叶えてくれるのか、は謎のまま。十三童子とはいったい何者なのか。まだ続編は紡げそうだ。
     なにしろ、彼の旅の終わりは、「この世から欲がなくなるまででございます」とのこと。

     最後のこのセリフは、人の性(さが)を言い当てているようで、耳が痛い。

    「清吉さんのおっしゃる通り。なくなるわけがございません。今いるこの世こそが、私にっては無間地獄なのでございます。」

    0
    2024年07月11日

無間の鐘 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    歴史・時代 / 歴史・時代小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    無間の鐘
  • タイトルID
    :
    1545289
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    33MB

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