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オール讀物新人賞を満場一致で受賞! 高荷を背負って江戸の町を巡るおせん。板木盗難や幽霊騒ぎ、幻の書物探しなど様々な事件に巻き込まれながら好事家たちに本を届ける! 解説=久田かおり 単行本 2022年11月 文藝春秋刊 文庫版 2025年5月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
五つの短編集です。 高荷を背負って歩く貸本屋のおせん 江戸時代に こういう商売があったんだね。 私 常連客になりそう。 おせんは いろんな所に出入りしているけど おせんの人柄と気風が好かれているからなんでしょう。幼馴染の青菜売りの登とも 付かず離れずの関係 嫁に恋と言われても 仕事が好きな女には ち...続きを読むょっと無理 婿に来てくれるんだったらいいよ! と言っている。 幻の美女と言われたお志津には 人前に出れない事情があるのではないか? 疱瘡だった。 人前に出れないお志津は 貸本を楽しみにしてくれる。おせんとあって この子ならと思って出入りが許された。 お針子としてはいった娘が店に出されるというので足抜けする。 登と足抜けを手伝ったりする。 長屋に火をつけられたり やっぱり登に婿に来てもらったらと 思ってしまう お話しです。地味だけど色っぽい!でも流されない おせんのお話しです。
書店員さんが絶賛される記事を見かけて楽しみにしていましたが、江戸時代版「ビブリア古書堂の事件手帖」みたいにかなと思ったら、主人公が控えめで清楚とは正反対、事件もダークでまぁ別物でした。とは言えそこそこ楽しめました。続きも期待です。 2025-027
物語はともかく、気になったのは、女性が仕事に頑張っている姿を、男性が描くとこうなるのか、と。おせんは、男性から見た女性の描き方だなぁ、と感じた次第。 幼馴染の青物屋との関係が男の側から見た女そのもので、ちょっと嫌な気分にさせられる。登は、後でなかなか活躍するのだが、おせんに対する態度がどうも気に食わ...続きを読むなくて、好感が持てなくなってしまうのだ。 話は、おせんの父の死の謎や、本にまつわる仕掛けや捕物で、新人というにはなかなか手練れの印象。続編もあるので、少し期待。
今年の大河ドラマ、べらぼうで知った江戸時代からあったという貸本屋の存在。 両親を失いながらもたくましく生きる江戸っ子のせん。 ひとつひとつの物語が痛快で読みやすかった。
202505/表紙イラストやあらすじの印象からの想像よりも、勝気で強いヒロイン・なかなかキツめの事件だったけど、予想外の面白さで読んでよかった。
通油町や蔦屋耕書堂がでてきて、ちょっとワクワク。 先入観で、健気な女の子と江戸の愉快な仲間達の話しかなと思ったら、おっとどっこい もっと辛口でした。 がっしり地に足を着けて、働いて生きている主人公。 重い荷をかついで体はキツいし、お腹にご飯も入れないといけないし 土ぼこりが立てば髪は重くなる...続きを読むし、身体のなかの女も感じるし、しんどい大変な仕事だけど、何故か羨ましいほど生き生きと仕事に打ち込んでいる梅鉢屋のおせんさん。 巻き込まれる謎解きも、江戸らしいなぁ~と面白かったです。
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高瀬乃一
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