往来絵巻 貸本屋おせん

往来絵巻 貸本屋おせん

1,800円 (税込)

9pt

3.6

事件を呼ぶ本の虫・おせんが導く出版捕物帳

デビュー作『貸本屋おせん』で歴史時代作家協会賞新人賞を受賞、
業界最注目の著者による、看板シリーズ第2作!

文化年間の江戸浅草。
主人公は女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉。
謎があるとつい首を突っ込んでしまう、事件を呼ぶ「本の虫」です。

表題作「往来絵巻」は、神田明神祭りが舞台。
宝くじが当たるより稀有でありがた~い、特別な「行列」を出すことになった与左衛門は、我らの偉業を絵として残そうと提案した。
金に糸目を付けず、1年待ってようやく仕上がった祭礼絵巻がついに完成。
しかし…… 絵には一人足りない人物が。消えた「あいつ」は何者だ?
〈おせん〉の推理がさえわたります。

蔦谷重三郎を巻き込んだ江戸出版界を揺るがす謎や、
〈おせん〉の父の死の真相、本仲間で絵師の「燕ノ舎」の最期……。
ちょっとビターで、心温まる、本好き必読の一冊です!

時代を超えて本好きを魅了する出版文化の豊饒さをお楽しみください。

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  • 往来絵巻 貸本屋おせん
    1,800円 (税込)
    事件を呼ぶ本の虫・おせんが導く出版捕物帳 デビュー作『貸本屋おせん』で歴史時代作家協会賞新人賞を受賞、 業界最注目の著者による、看板シリーズ第2作! 文化年間の江戸浅草。 主人公は女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉。 謎があるとつい首を突っ込んでしまう、事件を呼ぶ「本の虫」です。 表題作「往来絵巻」は、神田明神祭りが舞台。 宝くじが当たるより稀有でありがた~い、特別な「行列」を出すことになった与左衛門は、我らの偉業を絵として残そうと提案した。 金に糸目を付けず、1年待ってようやく仕上がった祭礼絵巻がついに完成。 しかし…… 絵には一人足りない人物が。消えた「あいつ」は何者だ? 〈おせん〉の推理がさえわたります。 蔦谷重三郎を巻き込んだ江戸出版界を揺るがす謎や、 〈おせん〉の父の死の真相、本仲間で絵師の「燕ノ舎」の最期……。 ちょっとビターで、心温まる、本好き必読の一冊です! 時代を超えて本好きを魅了する出版文化の豊饒さをお楽しみください。

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往来絵巻 貸本屋おせん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『貸本屋おせん』の続編。
    大河ドラマ『べらぼう』にも出てるくるが、江戸時代の出版のしくみがいろいろわかって面白い、が使われている言葉も難しく、なかなか私にはすらすらと読み進められないところもある。

    当時の本は印刷されたものだけでなく、写本もあり、貸本屋は自分で写し、貸し出したりもしていたようだ。そ

    0
    2025年07月29日

    Posted by ブクログ

    貸本屋おせんの第二弾。
    せんは前作品の最後で火事によって商売道具である蔵書の全てを焼かれてしまった。
    貸していた本が戻ってきつつあるが、商いのできる量の蔵書ではない。
    だからというわけではないが、商売のかたわら、あちこちの書肆に出入りしても不自然ではないという立場を利用して、世話になっている本屋たち

    0
    2025年06月30日

    Posted by ブクログ

    貸本屋おせん第二作。北町奉行を揶揄する狂歌、祭の行列を絵にするが一人足りない話など連作短編集。

    やはりいい。江戸時代の庶民を描く小説は多数あるけれど貸本屋が主人公のものは他にないだろう。書物の尊さ再認識。

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    「貸本屋おせん」を読み終わった余韻の冷めないうちにと、発売まもない二巻目の本作を手に取りました。

    江戸の出版業界の内情が綿密に描かれていて、まずそこに興味が湧きました。特に、現代と江戸時代とでは「重版」という言葉の意味が全く違うことに驚かされました。でも、本を愛し、本から得る喜びをできるだけ多くの

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    『貸本屋おせん』のシリーズ二作目。全五話。
    舞台は文化年間の江戸浅草。主人公は女手ひとつで貸本屋を営むおせん。

    様々な厄介ごとに巻き込まれ、時には自ら首を突っ込んで 解決していくおせん。
    もはや『貸本屋探偵おせん』だ。

    どの話もよかったが第五話の「道楽本屋」では新参の悪徳本屋に おせんが啖呵を切

    0
    2025年09月25日

    Posted by ブクログ

    貸本屋のおせんが本に関わる争い事や事件に、頼まれたり自ら頭を突っ込んだりする五編からなる第二巻。おせんが探偵ばりに謎解きして悪人を懲らしめ問題解決、というわけではなく、江戸時代の本をめぐる事情だったり、町民の暮らしだったりを挟みつつ、おせんがいい具合にストーリーに絡んでいくのがリアルさを生み出し、お

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    「貸本屋おせんシリーズ」第2弾。

    「らくがき落首」「往来絵巻」「まさかの身投げ」「みつぞろえ」「道楽本屋」全5篇の連作短編集。

    江戸の出版業界が窺い知れるこのシリーズ、金持ちは金持ちなりに、貧しいものは貧しいものなりに庶民が日々の楽しみとして書物に親しんでいる姿が生き生きと描かれる。
    出版できな

    0
    2025年07月11日

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