講談社文庫 - 泣ける作品一覧

  • 白石城死守
    3.8
    戦地へと向かった伊達軍、その留守を狙い、白石城は上杉の猛攻を受ける。主君・政宗の命は「攻撃を受けた際にはすみやかに岩手沢に撤退せよ」というものだったが、浜田治部介と家来五十一騎は、籠城に出る……。なぜ主君の命に背いて籠城をするのか。表題作「白石城死守」のほか、五篇を収録。命を賭して己の意義を貫く生き方を端正な言葉で描き出した傑作。
  • 白い旗
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作! 戦記ドキュメンタリー完全復刻! 「硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。井戸を掘っても、硫黄臭い海水まじりの湯が出る」。昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていたが、押し寄せる物量の前に徐々に攻略されてしまう。やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫る。玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作。
  • 真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝
    4.4
    海軍機動部隊の精鋭360機を率いハワイ奇襲作戦を陣頭指揮し、ミッドウェー海戦で重傷を負い、原爆投下直後の広島で被害調査に従事し、厚木基地にマッカーサーを迎え、ミズーリ号での降伏調印式に立ち会った淵田美津雄は、戦後キリスト教に回心し仇敵アメリカへ伝道の旅に出る。激動の時代を生き抜いた男の真実とは。
  • 新装版 ウランバーナの森
    3.4
    その夏、軽井沢でジョンに起きた奇跡。伝説のデビュー作、20周年記念新装版! 1979年、軽井沢。世界を熱狂させたポップスター・ジョンは、妻と愛する息子との静かな隠遁生活を楽しんでいた――はずだった。猛烈な便秘に襲われるまでは。不安を抱え小さな医院に通うジョンが遭遇した不思議なできごと、そして奇跡。ユーモア溢れる喪失と再生の物語。人気作家のデビュー作に「二十年後のあとがき」を加えた新装版。
  • 新装版 かの子撩乱
    4.0
    女学校時代から歌人となり、その後は仏教研究家としてもてはやされ、ついには情熱を傾け続けていた小説で大いに注目を集めた女性作家・岡本かの子。だがその創作過程は尋常ではなかった。大人気漫画家・岡本一平の妻でありながら、金持ちの息子と青年医師に惚れこみ同居させるのだ。3人の美男子に傅かれる専制君主。世間からは奇矯と見られる共同生活から芸術作品は生み出されていった。特に一平は本業の人気も夫婦の営みも捨て、かの子を支え続けたのだった。死の前後数年にして不動の人気を勝ち得た女性作家。天衣無縫であり稀有なその生涯を、愛情をこめて描いた評伝小説の傑作!
  • 新装版 寂庵説法
    3.7
    愛する人に愛されない、大切な人との別れがつらい、孤独や老いとどうつき合っていけばいい?―ー人生のさまざまな悩みや苦しみに寂聴さんがやさしく寄り添って答えてくれる"読む法話集"。愛、幸福、怒り、無常、命、死などについて、自身の人生を振り返りながら、仏教の教えとともにわかりやすく説く。読むだけで心がスッと軽くなり明日への元気が湧いてくる大ロングセラー。文字が大きく読みやすくなった新装版。
  • 侵入者ゲーム
    3.0
    生後1ヵ月のとき、彼女は殺人現場にいた。犯人は父、殺されたのは母! あまりにも過酷な宿命を背負った幼児はやがてノンフィクション作家となって、《時代が創り出す殺人》というテーマに取り組む。その彼女が収集した殺人記録は「日の丸」から「バブル」まで戦後日本の歩みを映し出す悲劇の記録だった。(講談社文庫)
  • シンマイ!
    4.0
    米は最高の炭水化物!光る粒、甘い香り、味覚をぶん回す旨み――。泣いて笑って腹が減る! 小説版『22年目の告白』の浜口倫太郎が描く、コメ作りエンタテインメント!
  • 身元不明 特殊殺人対策官 箱崎ひかり
    3.8
    定年間近の無気力(ゴンゾウ)巡査部長・浦安圭吾に、若き異色のキャリア警視・箱崎ひかりとコンビを組む特命が下る。被害者は全員身元不明、さらに身体の一部が取り除かれていた。真逆の二人が噛み合い始める時、オリンピックで激変した東京湾岸に潜む、国を覆す陰謀の蓋が開く。元警察官僚が喝破するリアル警察小説。
  • 自由が丘ダウンタウン物語
    3.0
    花の盛りの娘が二人、自由が丘で共同生活を始めた。互いの大切な夢のために励ましあう日々。他人には無関心、不干渉がルールの街で、二人はしかし、次々と事件に巻き込まれていく。柔剛絶妙のコンビが解いていく、哀しく恐ろしい多くの謎。娘たちの、愛を信じる心と夢の清らかさ。都会派ミステリー傑作集。
  • 女流棋士
    4.0
    14歳から女流棋士として勝負の世界で生きてきた。4歳の時の交通事故。後遺症との闘い。そして将棋との出会い。20歳を前にして、手紙とともに渡された母の日記を読み、初めて知った愛と絆の深さ。誰にも打ち明けなかった真実の青春を綴った自伝エッセイ。結婚、そして引退に至る胸中を新たに書き下ろしで追加。結婚、引退、母の愛……感動あふれる自伝エッセイ!
  • スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け
    3.0
    昨年公開された「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」のノベライズ。 映画にはないシーンやキャラクターが盛り込まれ、また綿密な心理描写があるので、映画の世界がより一層深く味わえる。まさにファン必携の一冊! ファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レンは、恐怖による銀河の支配を続ける中、未知の惑星エクセゴルにたどり着き、パルパティーンの存命を知る。パルパティーンはレンに、レイの殺害とひきかえに大艦隊「ファイナル・オーダー」の指揮権を与えることを提案する。 一方レジスタンスの指導者レイアの下で修業を積んでいたレイは、パルパティーンが生きているという知らせに震撼するが、シスのウェイファインダーが惑星エクセゴルへの道を示すことを知る。そのウェイファインダーの手がかりを得るため、レイはポー、フィン、チューバッカらとともに惑星パサーナへと向かうが……。 スカイウォーカー家の物語が、ついに完結する――!
  • スポーツマン一刀斎
    4.0
    奈良の山中から武者修行の旅に出た若者が、なにげなくプロ野球場の打席に立った時から、大騒動は始まった。連続本塁打37本、目かくしでも打球はスタンドへ一直線! 巨人軍に入団、とてつもない強打を連発した男こそ、一刀流始祖・伊藤景久17代目の末裔だった。そして1年後、故郷に引きこもった彼を口説くスカウトに、一刀斎は、あっと驚く条件を出した! 奇想とユーモア溢れる空前の快作。
  • 世界一周ビンボー大旅行
    3.0
    旅本世界のトンデモ本『12万円で世界を歩く』の名コンビが復活! ーー目的地は? それはニッポン!! 大阪南港を旅立ってひたすら西へ、西へ。上海、北京、ウランバートルを経て酷寒のシベリアをひた走り、ベルリン、アメリカヘ。列車とバス、船を乗り継ぎ地を這うような旅は続いた。旅本世界の金字塔『12万円で世界を歩く』の名コンビが、再び激動の地球を回る。<『世界一周ビンボー旅行 ふたたび』改題作品>
  • 雪煙
    3.0
    アルプスの名峰グロスグロックナーで出逢った二人、国際刑事警察機構(ICPO)の若き警察官高木史朗(たかぎしろう)とミステリアスな女性陽子は運命の恋に落ちた。二人の間を阻むのは、暗黒社会の抗争か、日欧両アルプスを舞台に壮大かつ巧緻に築かれた犯罪か。二人の悲恋に明日はあるのか!? 森村ミステリーの粋を集めた山岳ロマン。(講談社文庫)
  • 戦国物語 信長と家康
    3.8
    山本周五郎は、二人の天下人をいかに見つめていたのか? 多くの時代小説を書き残しながら、その作風から、決して戦国武将を正面から描くことをしなかった周五郎。本書に収録された八篇――「信長編」四篇と「家康編」の四篇――それぞれに仕えた家臣達の物語を通し、その背景立ちのぼる天下人の姿とは!?
  • 零戦 搭乗員たちが見つめた太平洋戦争
    5.0
    あの戦争を生き残った零戦搭乗員は、終戦時に約三七〇〇名を数えたが、現在ではわずか約二〇〇名となった。生存者の高齢化が進む中、NHK取材班は四年の歳月を費やしインタビューを重ね、後世に語り継ぐべき番組として結実させた。戦争とはいかなるものか、死線を越えた男たちの「最後の証言」がここにある。NHK『零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争』(2013年放映)を書籍化。
  • 空に住む
    3.8
    事故で両親を亡くした直美は、猫とともに叔父が用意してくれた都心の高層マンションに移り住む。 眼下に絶景が広がるその部屋は、まるで空のような場所だった。 ある日、直美はマンションのエレベーター内で人気俳優の時戸森則に出会う。 「ねえ、オムライス作れる?」彼のそのひと言で、直美の運命は一変し――。 人気作詞家が描く喪失と再生の物語。
  • それぞれの終楽章
    2.5
    自殺した同級生の葬儀に故郷秋田を訪れた作家がふりかえる自らの生の軌跡。友と聴いたクラシック、仲間と励んだ雪の中の野球……万引事件や生家の破産を越えて胸に迫るのは懐しい思い出の数々。人生の終楽章を迎えて、自分を支えてくれた友人、父の愛、妻の献身に気づく。胸を打つ感動的な直木賞受賞作。
  • 立花三将伝
    3.5
    戦国最強と言われた立花宗茂が当主になる前、筑前に感動の青春群像ストーリーがあった。大国に翻弄された若き武将らを描く歴史長編! 関ヶ原の戦いに参戦せずとも、当時最強の武将と謳われた立花宗茂。だがその一世代前、宗茂活躍の礎ともなった若き武将や姫たちがいた。──時を遡ること40年、筑前国の要衝を占める立花家は、「西の大友」と呼ばれる名門であった。大友宗家から立花入りした15歳の三左衛門は、四つ年上の勇将・和泉、三つ上の軍師・弥十郎らと出会う。腕に覚えのあった三左衛門は和泉に打ち負かさられるも、すぐに弟子入り。寡兵で大軍を退けた弥十郎の知略にも驚かされる。また、当主の娘・皐月姫や和泉の妹・佳月らの恋心も絡み、三将の絆は深まっていく。8年が過ぎる。筑前では毛利の調略が進み、諸将が次々に大友を離反。立花家は孤立していく中で家中も毛利派と大友派に分裂する。そしてついに、三将の運命を変える大きな政変が……。
  • 起終点駅
    4.0
    終点はやがて、始まりの場所となる――。人生の終わりに向かう男女が、果ての街で出会い、分かち合ったものは。直木作家の代表作! 愛する女性を失い、己を罰するように生きてきた鷲田完治。国選弁護人として静かに暮らす彼の前に、弁護を担当した椎名敦子が現れる。ある人を捜してほしいという。個人の依頼は受けないはずだったが、寄る辺のない彼女の人生を知り、やがて完治の心は動き始める(表題作「起終点駅」)。北海道に生きる人々の孤独と光を描いた名篇集。 解説は本屋大賞作家・町田そのこ氏! 24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』、第二弾『氷の轍』に続き、本作『起終点駅 ターミナル』、8月『霧』と続きます。
  • 父親
    3.8
    不倫の恋におちた娘と、娘の恋愛により深く傷つく「父親」という孤独で哀れな存在を、切々と描きつくす恋愛大作。スタイリストの仕事に打込む純子は、妻子ある青年実業家の強引な情熱に動かされ、道ならぬ恋におちた。新製品開発競争で苦境に立つ化粧品会社重役の父・菊次の、複雑な思いを絡めて描く傑作長編。
  • 対馬丸
    4.5
    戦局傾いた昭和一九年八月、沖縄から本土に向かった学童疎開船「対馬丸」はアメリカ潜水艦の魚雷攻撃を受け、深夜の海に沈んだ。乗船者一六六一名、うち学童八〇〇余名。生き残った学童は五〇余名に過ぎなかった。戦争完遂のため、次代を背負う若き国民を護るため、という大義名分のもと、国策として実施された疎開事業における最大の悲劇である。その歴史的全貌を伝える名著。(解説・佐藤優/作家・元外務省主任分析官)
  • 津波と原発
    4.7
    被災者の肉声を横軸に、現地の歴史的背景を横軸に紡ぎ、各メディアから高い評価を得た東日本大震災ルポルタージュの傑作を文庫化。あの未曾有の大災害の、一週間後に津波に襲われた被災地各所を、一ヶ月半後には福島第一原発周辺の立ち入り禁止区域内を緊急取材した筆者が見たものとは――。「あのとき、何が起きたのか。何が問題になっているのか。佐野さんにしか表せない、骨太な文章に心を打たれた」(解説・菅原文太)
  • 氷柱の声
    4.2
    語れないと思っていたこと。 言葉にできなかったこと。 東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。 それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。 第165回芥川賞候補作。
  • 摘出
    3.0
    腎移植後、順調に回復していた元新聞記者の容体が急変し死亡した。後輩記者・木村は、不審に思い調査を始める。その頃、劉邦大学の吉岡医師は、殺人の罪に問われるリスクを負いながら、脳死による肝臓移植を行なおうとしていた。二つの移植手術、その背後に隠された秘密に迫る二人! 衝撃の医療サスペンス。
  • 鉄の骨
    4.4
    中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動した先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!(講談社文庫)
  • 天下四国シリーズ 全6冊合本版
    値引きあり
    5.0
    天下四国(てんげしこく)――この世は、峻厳たる山々に囲まれた四つの国に分かれている。南の王国「徐」の王太子・寿白は、革命の混乱のさなかに天令から王の証「王玉」を授かったが、徐国は倒れ、国名も「庚」と改められてしまう。  それから十年。かつて輝くほど聡明な少年王だった男は、飛牙と名乗るすれっからしに成り果てていた。天令の那兪は、飛牙の胸に眠る王玉を天へ返すよう迫るが、故国の荒廃に王の自覚を取り戻しつつある飛牙にいつしか寄り添っていく……。 「天空の翼 地上の星」「砂の城 風の姫」「月の都 海の果て」「雪の王 光の剣」「永遠の旅人 天地の理」「大地の宝玉 黒翼の夢」天下四国シリーズ合本版
  • 天保図録1
    5.0
    上意! 江戸城老中部屋に呼ばれた将軍家慶の側用人水野美濃守は、老中筆頭水野越前守忠邦から、突然の罷免を告げられた。その瞬間こそ天保の改革の幕あけだったのだ。家慶の信を得た忠邦は野望に燃える鳥居耀蔵を町奉行に抜擢、苛烈ともいえる容赦ない諸改革を断行する。天保政治の実相を壮大に描く時代長編〈全5巻〉
  • 伝言
    4.4
    わたしは、やっと、自分がなにを作っていたのか知った。 満洲国・新京。 そこで彼女たちに何があったのか。 戦後80年 『きみはいい子』『世界の果てのこどもたち』『天までのぼれ』の著者がおくる、語り継ぐべき物語。 『世界の果てのこどもたち』には書かれなかった、もう一つの真実。 わたしは気づけなかった。 気づけなかったことはたくさんあった。 この物語の中で繰り返されるこの言葉が、いまを生きる、私に迫る。(略) 私はこの作品が『伝言』と題されたことの重大さを、ずっと考え続けている。                         ――小林エリカ(解説より) 満洲国・新京で暮らす、ひろみ。 聖戦とよばれた戦に勝つため、工場に集められた彼女たちは、鉄の機械とのり、刷毛を使って畳ほどの大きさの「紙」を作り続ける。 それが何なのか、考えもせずに。 五族協和、尽忠報国――信じていた国でひろみたちはどう生きたのか。 これはわたしたちが忘れてはならない物語。
  • 東京家族
    4.2
    瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、久しぶりに3人の子供たちに会うために東京へやってきた。最初は年老いた両親を気遣う子供たちだったが、日々の仕事や生活に追われ、少しずつ溝ができていく。そんななか、とみこが突然倒れ……。山田洋次監督がいまの家族を描いた感動作を完全小説化! (講談社文庫)
  • 東京タワーが見えますか。
    3.5
    「仕事」と「自分」どっちが大切?--そんなの両方に決まってる!銀行は慈善事業じゃない! そう言い切る支店長に、銀行マンとしての矜持はあったのか。昭和から平成へ、バブル景気が崩壊し地価が暴落していた頃。町工場からマンション経営に転じた小さな会社に下った銀行の非情な判断。寝たきりの母親を抱える社長に僕が出来ることはあるのだろうか。表題作他5編収録。
  • 東京ダモイ
    3.7
    感動の江戸川乱歩賞受賞作が待望の文庫化! 極限の凍土、シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。60年の沈黙を自らに強いた男が突如、姿を消した。歴史の闇に光を当てた、魂を揺さぶる渾身の一作。(講談社文庫)
  • 東京23区動物探検
    3.5
    高島平にイワツバメの巣造りを見に行ったり、カラスの生態を観察するために早朝の銀座にくり出したり、トレンドウォッチャーが追いかけるユニ-クな動物観察日記――僕たちのメガロポリス東京から、いつのまにか消えてしまった、昆虫や鳥や小動物たち。わずかな水辺や木陰、あるいはビルの谷間で、彼らはしたたかに雄々しく生きていた。そんな動物たちのユニークな都会生活観察記(シテイライフウオツチング)。セミやトンボ、カラスも、同志に見えてくる?
  • 東京を弄んだ男 「空疎な小皇帝」石原慎太郎
    3.5
    石原都政が残した「爪痕」。12年に及ぶ石原都政を徹底検証。私物化された都政――3期12年という長期に及んだ石原都政。表現の自由を脅かす青少年育成条例、巨額赤字を抱え破綻した新銀行東京、莫大な費用をどぶに捨てた五輪招致。さらには、執拗に繰り返される外国人や障がい者に対する差別発言。彼は東京に何を残したのか……。<『空疎な小皇帝「石原慎太郎」という問題』加筆改題作品>
  • 峠うどん物語 上
    4.0
    1~2巻660円 (税込)
    中学二年生の淑子は、市営斎場の真ん前に建つ祖父母の店の手伝いをつづけていた。ある日、父親の中学時代の同級生が急死、クラスで一番うるさい男子も暴走族の親戚が事故で亡くなり、通夜が行われることになった。やりきれない気持ちで暖簾をくぐる人たちがそっと伝えてくれる、あたたかくて大切なこと。
  • 逃亡戦犯
    4.0
    昭和二十年八月十五日、大江山捕虜収容所から、日系二世の通訳・木島が逃走した。米軍による戦犯逮捕を恐れたからだ。GHQの先兵として彼を追跡するのは、やはり日系二世のマイク・ミヤタケ軍曹。逮捕容疑は「国家反逆罪」である--。乱歩賞作家が史実をもとに描く傑作サスペンス。『祖国なき忠誠』を改題、文庫化。(講談社文庫)
  • 時の輝き
    4.3
    看護実習生・由花は実習先の病院で初恋の相手・シュンチと再会する。が、お互いの想いを確認して間もなく、二人は彼の本当の病名を知ることに。限られた「時間」を共に過ごす決意をした由花に、シュンチが遺したものは……。生命、愛、そして本当に大切なものを教えてくれる、110万部のベストセラー!
  • 特攻
    4.0
    最後の証言と機密資料を掘り起こし、特攻の真相を追う。戦闘員の死を予め前提にした戦術は、いかなる経緯で立案されたのか。神風特攻、回天、桜花、震洋という人間兵器の誕生から結末までと、そこにかかわった人間たちの悲痛なドラマを、丹念な取材でたどる。ついに突きとめえた"真実"のドキュメント。
  • 十津川警部 猫と死体はタンゴ鉄道に乗って
    3.0
    東京・谷中の喫茶店「カフェ猫」のオーナーが、子猫と一緒に焼死体で見つかった。ウエイトレスの野中弥生が直前に失踪していたことをつかんだ西本刑事は、手掛かりを求めて丹後へ。弥生が残していった歌に出てくる天橋立に何かがある!? しかし、捜査は難航。十津川と亀井も丹後に向かうが、事件は思わぬ方向へ!
  • となりの韓国人 傾向と対策
    4.0
    仕事よりメシが大事な韓国人、完璧なんて望まない韓国人、はっきり言わなきゃわからない韓国人。似てるようでもちょっと違うし、違うところはずいぶん違う。そんな違いに、日本人と韓国人は、いつもつまずく……。20年以上韓国と関わってきた人気女優が解き明かす、ドラマではわからない「隣人」の真相。愛するなら、知ってほしい! 「礼」と「情」にあふれる「隣人」は、お節介で少しワガママ?
  • トワイライト博物館
    3.5
    大叔父が遺した博物館は、時間旅行の秘密の実験場だった。天涯孤独になった勇介は、過去を彷徨う大切な人の魂を救うため、危険な旅路に出る。パートナーは碧い瞳の不思議な学芸員枇杷。「命綱」は堅くつないだ手。この手が離れれば二度と現代には戻れない。過酷な旅が今、始まる。新感覚ミステリー長編。(講談社文庫)
  • 泥まみれの死 沢田教一ベトナム写真集
    4.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ベトナム戦争の凄惨な戦場に身を投じ、死と背中合わせで撮影を敢行した、ピュリッツアー賞カメラマン・沢田教一。「日本のロバート・キャパ」とも称されたサワダの、写真とその生涯を集大成した、既刊写真集の新装版。34歳の若さで戦場に散ったサワダの写真が、今も我々に語りかけているものは何か? ――沢田サタ「私が現在知っている彼の撮った写真の多くは、写真集や展覧会ではじめて見たものです。つまり、沢田の死後も、私は彼と会っているのです。」※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 泣きの銀次
    3.8
    誰がお菊を殺したんでェ。最愛の妹の命を奪った下手人を追って、大店の若旦那の地位を捨てた、人呼んで「泣きの銀次」。若き岡っ引きは、物言わぬ死体の声を聞いて涙する。お侠(きゃん)な娘、お芳の健気な想いを背に受けて、めざす敵は果たして討てるのか? 鮮やかな筆が冴えわたる女流時代小説作家の人情捕物帳。(講談社文庫)
  • なまくら
    5.0
    幕末、そして明治。京で生きる 嵐の世を生きる若者たちを描く、時代小説短編集――故郷を離れ、砥石運びの仕事をしていた矢吉は、幼なじみのトメと再会するが……。という表題作の他、幕末から明治の京の周辺、若いというには、あまりに年少の者たちの、汗して働き、行く道に迷う懸命の日々を描いた、珠玉の時代小説短編集。あさのあつこ氏絶賛の名作。第43回野間児童文芸賞受賞作品。 ◎「どうしてこんなに、心を奮い立たされ、励まされ、うーん、明日もしっかり生きてみようかななんて思わされてしまうのだろう?」「何度鳥肌がたっただろう。幾度胸を躍らせ、固唾を飲み込んだだろう。何度も泣きそうになり、幾度も笑うことができた。」<あさのあつこ「解説」より>
  • 虹の絆 ハワイ日系人 母の記録
    3.0
    逆境の中、母の笑顔が家族の絆をつないだ。感動ドキュメント! ――真珠湾攻撃によって、ハワイ日系人家族の幸福な日々は覆った。貿易会社を営むシゲキ・フジモトは、収容所へ送られ、私財は接収、妻・キクエは、2人の男児を抱え、妊娠中の身。しかし数々の苦難を、キクエは持ち前の笑顔で乗り切り、3兄弟を育て上げる。母の偉大さ、家族の絆を描く、愛と涙と感動のドキュメント!
  • 二十四の瞳
    5.0
    昭和3年、瀬戸内海小豆島の分教場に赴任してきた教育熱心な女教師。重く暗い時代に突入していく時期に、この先生と12人の教え子のさまざまな生活を描き、戦争批判、戦争被害者の生き方、教え子たちの暖い童心を、鮮明な郷土色と豊かなユーモアにより捉えた感動的名作。木下恵介監督らにより2度の映像化、黒木瞳ら主演で6回のテレビドラマ化、テレビアニメ化もされた不朽の戦後反戦文学。
  • 日本橋本石町やさぐれ長屋
    4.8
    日本橋本石町にある弥三郎店の住人は事情をかかえた人たちばかりだ。気になる相手ができたと思えば出戻りだったり、旦那が勤め先から帰ってこなかったり、あげくの果てには店立ての噂が持ち上がる! 日本橋本石町に弥三郎店と呼ばれる長屋があった。事情を抱えた住人ばかりが住んでいて――。 心温まる江戸人情を描いた連作集。 「時の鐘」 真面目一徹、そろそろ嫁をと周囲から勧められる鉄五郎。そんな鉄五郎に気になる相手が現れたのだが、若くして出戻ったおやすという莨屋の女だった。 「みそはぎ」 おすぎは、老いた母親の面倒をみている。ある日、勤め先の井筒屋に見慣れぬ男が来るようになった。 「青物茹でて、お魚焼いて」 おときの旦那は錺職人。次第に泊まり込みの日数が長くなり、しまいにはひと月にもなった。 「嫁が君」 おやすはずっと旦那が家にいるおひさのことが羨ましい。ある日、この旦那が寄せ場からきた人物だと噂になる。 「葺屋町の旦那」 おすがのかつての奉公先の倅が、弥三郎店にやってきた。どうやらこの倅、わけありのようで。 「店立て騒動」 弥三郎店が店立てに?! 住人は緊急事態にてんやわんやの大騒ぎ。どうにかこの事態をとめられないか。長屋の住人が一致団結して行ったことは。
  • 人形たちの夜
    4.8
    夜は、夢魔が目覚める時。夜に生をうけた人形たちは、人の世の原罪を、哀しみをまた憎悪を、その糧として生きているのであろうか。……日常の営為の底に潜むもう一つの世界を、人形たちとともに旅する時、季節の移ろいは、我々をより深い酩酊へ、迷宮へ、そして破局へと誘う。著者50年の苦い想いをもこめて描く、魔術の書。
  • 人間 井深大
    4.5
    日本の代表的メーカーSONYの創業者・井深大の人生を家系の源流にまでさかのぼり、その率直で飾らない人柄、会社においての人材の活かし方などを多くの証言から構成。SONY経営とともに生涯をかけて取り組んだ障害者支援や幼児教育など、科学万能主義と決別し人間性にスポットをあてる「パラダイムシフト」を重視した井深大の「経済人」としての側面だけでなく「人間」としての在り方、生き方を描き出す。(講談社文庫)
  • 猫の名前
    3.5
    「私が死ぬのはあなたのせい」気づかないうちに傷つけ、傷つけられて。でも、もう、自分を隠せない、だませない! ――「佳苗に会いたがっている」と担任の先生に頼まれ、不登校の春名に会うことになった佳苗。ところが、春名は、佳苗に復讐したいと言い出す。理由がわからない佳苗は、戸惑うばかり。しかもそれ以降、友人の絵里や周囲との関係もうまくいかなくなってしまう。真の友情の姿を、丁寧な心理描写を駆使して綴った感動作。
  • 濃姫孤愁
    3.0
    信長の正室・濃姫(帰蝶)の、戦国ゆえの波瀾の生涯。父・道三と夫・信長との間で揺れ動く女心。――道三は、嫁ぐ愛娘に「三郎(信長)が、まこと評判通りのうつけであれば、この刀で刺せ」と短刀を贈った。「承知いたしました。ですがこの刀は父上を刺す刃となるやも知れませぬ」……父・道三を気づかいながら、信長の正室として、愛と悲しみの日々を送る濃姫の、波瀾の生涯。ほかに「義元の首級」「冑の的」を収録。
  • 橋の上の「殺意」 <畠山鈴香はどう裁かれたか>
    3.9
    二〇〇六年秋田で、二人の児童の遺体が見つかった。逮捕されたのは、亡くなった女児の母でシングルマザーの畠山鈴香。しかし彼女に「殺意」はあったのか? 著者は、悲惨な生い立ちと裁判の杜撰さを追い、検察の強引な死刑求刑とも、弁護側とも異なる、独自の「真相」を提示する。各紙誌絶賛のルポルタージュ!
  • 隠密拝命 八丁堀手控え帖
    4.0
    春うららの鎌倉河岸。隠密廻り同心高村新三郎が死体で発見された。本所見廻りの深見十兵衛は、遠山奉行から後任に抜擢される。定町廻りと違い、単独行の多い隠密廻り同心。高村は誰に狙われたのか。恩人高村の岡っ引きらを譲り受けた無外流の“ぶらり十兵衛”は、先輩同心の無念を晴らせるか。熱き心で切れ味あざやか、傑作捕物帖! (講談社文庫)
  • 八丁堀の忍
    3.7
    忍びが牙を抜かれた文政の世に、伊賀の山中に、わらべの頃から人体兵器として養成する裏伊賀の集団があった。十五の若者・鬼市は、決死の思いで抜け忍となり江戸に出る。執拗な追っ手に追われ、鬼市は隠密廻り同心・城田新兵衛に出会い、その腕を見込まれ、同心屋敷にかくまわれた。はじめて人の優しさに触れた鬼市。義賊として生きようとしていた裏伊賀の若者が、江戸の闇を守る。活劇と人情の忍び物語。新シリーズ、開始!
  • 華やかな死体
    3.0
    真夜中の散歩道、背後(せなか)に視線――白菊と曼珠沙華に飾られた、大手食品会社社長の死体が発見された。巨額の遺産めあてか、会社の権力争いの果てか……。美貌の未亡人と元社長秘書の間に、情事の匂いをかぎとった少壮検事・城戸。老獪な弁護士との、知力の限りを尽す熾烈な闘いが始まった。検事出身の弁護士であった著者ならではの迫力で描く、江戸川乱歩賞受賞作。
  • 晴れたら空に骨まいて
    4.1
    散骨という葬送は、「スタイル」ではない。 死者とともに生きようとするときの大きな支えになり得る。                     ――平松洋子 愛する人を喪った人々がたどりついたそれぞれの自由な弔いの形とは――。セーヌ川、珊瑚の島、ヒマラヤへの散骨の旅、絶句するようなハプニング、そして新たな出会い。涙と笑いで彩る、「別れ」の先に生きる人々を深くユーモラスに描く爽快ノンフィクション。著者自身の体験を描いた文庫書下ろし新章収録。 注目の著者が描く「誰かがいない世界」の歩き方。
  • ハロルド・フライのまさかの旅立ち
    5.0
    6月7日映画公開! 2014年本屋大賞「翻訳小説部門」第2位! 2012年ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞! 65歳の男が、20年前に同僚だった女性のお見舞いをしたくて、1000キロの道を歩き始める。世界36ヵ国が涙したロードノベル! 『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』改題
  • 半蔵の槍
    5.0
    戦国忍者の誇りを賭けて、徳川幕藩体制に敢然と抵抗した、伊賀・闇の軍団。率いるは、柘植重兵衛。服部半蔵の秘蔵の弟子で、短槍の名手。半蔵が遺した名槍〈伊賀切〉の秘密を切札に、大御所・家康、本多正純、甲賀忍者群と、虚々実々の戦いを繰り広げる。剣あり恋ありで息もつかせぬ、大型新人の本格忍者小説!
  • バイバイ・バディ
    3.8
    謎の男たちに追われる、大学生の三咲。 あやうく捕まりかけたところを、ミツルという名の変人に救われる。 三咲は、ミツルがたった一人の「友達」であった海斗と交わした約束を守るために、かつての同級生である成瀬を止めようとしていることを知るが――。 それぞれの切ないまでの“友情”が胸を打つ青春群像劇。
  • バスクル新宿
    4.0
    たくさんの人々が行き交うバスターミナル「バスクル新宿」。 それぞれの目的地を持つ人々がひととき同じ時間を過ごし、同じ事件に巻き込まれてーー 「メフィスト」掲載の連作短編集が待望の書籍化!
  • 飛水
    3.3
    夫のいる身ながら、わたしは知り合いの葬儀で出逢った妻子ある男からの強引とも言える告白に心惹かれる。その不器用なほどの真っ直ぐな人柄に、ますます思いは募っていくが……。一緒に暮らす約束までした二人の、長い時を経ての逢瀬には、ずっと胸に秘められていた痛切な思いがあった。深く心に響く恋愛小説。(講談社文庫)
  • ヒーローの選択
    3.0
    契約件数ワースト記録を更新中の負け犬セールスマン・清水勇介は、飛び込んだ安アパートで小学校時代の旧友である小山田と再会。契約につられて部屋にあがったのも束の間、小山田がラジカセから流したラップは、清水との再会を予言していた。さらに小山田は、八四一年後に世界が終わると言い、それを防ぐ手伝いを清水に迫ってきた! めくりめく展開に一気読み必至の傑作群像ミステリー!
  • ふくろう
    3.0
    将軍世嗣の住まいである西丸の書院番に引き立てられ心浮き立つ伴鍋次郎だが、両親はなぜか狼狽する。町で会った初対面の老武士にいきなり土下座され、不審は募るばかり。そんな矢先、家で書物の整理をしていると、「鍋次郎」と記された自分の名前の位牌と、父の昔の日記を見つける。日記には、鍋次郎が生まれたころの記述だけが欠落していた。いったい私はいったい誰なのだ? 注目作家による傑作長編時代小説。
  • 富士覚醒
    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    『死都日本』の石黒耀が描く、富士山噴火!富士山の地下で、怪しげな低周波地震が頻発。そしてついに噴火する富士山。被災地・御殿場市の住民を救うことはできるのか? クライシスノベル第3弾! (講談社文庫)
  • 不妊治療と出生前診断 温かな手で
    4.7
    晩婚化に伴い、激増する不妊治療の実態と、これに並行して進化を続ける出生前診断の実情を取材。技術が進歩し選択肢が増えたことで、より悩みを深める夫婦の姿をありのままに描き、大きな反響と共感を呼んだ。信濃毎日新聞に連載され、「新聞協会賞」を受賞した傑作ルポ、待望の書籍化!<文庫オリジナル>
  • Vの悲劇
    3.0
    スケッチ旅行といつわって親友の夫と逢う瀬を重ねる女流画家・安津子。日光霧降高原のコテージで待っているはずの彼は、クロゼットで冷たくなっていた。「V」ヴォラージュのかすかな香りを残して。だが安津子にはこの香りに幼い日に出会った記憶があるのだ。ブラックユーモアの名手が挑む本格長編推理作品。
  • ブッダと女の物語
    5.0
    釈尊の生涯とその教えは、女性との関連をぬきにしては語れない。ブッタの教えに影響を与えた女たちの姿。平明に説く釈尊の物語――釈尊の生母は、産後7日目に他界した。いわば釈尊は、自分の生と引きかえに、母の命を犠牲にしたのだ。この意識は、釈尊にとって、大きな負い目になったのではあるまいか。釈尊の周囲の女性たちを描きながら、釈尊の教えやその姿を浮き彫りにする、ユニークで親しみやすい釈尊物語。
  • ぶらりぶらこの恋
    4.0
    人生をぶらぶら楽しく生きたいと思っているるり子は、音大卒の30代女子。恋人の宗介からはぶらこと呼ばれ、2年前から同居している。怠惰でゆるやかな幸福に満ちた二人の生活。だが、自宅でピアノを教えるぶらこは、最近、生徒の一人、暁生のことが気になって仕方ない。宗介という人がいるのに――。
  • ブルー・マン 神を食った男
    5.0
    ハイパー伝奇バイオレンス。八千草飛鳥、登場! 古代の神と合体した絶世の美少年は人食い鬼だった。飛鳥は日本をどう変える? ――希代の美少年にして殺人嗜好症という八千草飛鳥は、18歳にして57人をナイフで解体した人喰い鬼(グール)だ。古代より日本を闇から支配した神が出現したとき、飛鳥はその神を食ってしまった。太古の神と合体した美貌の殺人鬼は、銀色に光るナイフを胸に、日米特殊能力諜報機関と対決する。菊地ホラー小説の新シリーズ!
  • 文明の逆説 危機の時代の人間研究
    4.0
    地球というのは、刻々と増え続ける40億の人間と、150万種にも及ぶ生物を乗せた、満員の宇宙船だ。どこかで戦争があり、自然が破壊され、犯罪が頻発する。人は心身ともに病んでいる。これから現代人を乗せた宇宙船はどこへ行くのか? その先は破滅か、復活か? 現実に進行中の地球の危機の実態を示し警告する、衝撃のレポート。地球の破滅は、SFではない。宇宙船「地球号」は、破滅へ向かっている!
  • 平家物語(上)
    5.0
    1~2巻1,045円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり……。その響は、平家物語の連想を必然して、日本人に久しい。元和9年刊行の片仮名交り附訓12行整版本を底本に、平家諸本研究の権威・高橋貞一教授による厳訂本。適切簡明な脚注・補注、全文にわたる振り仮名など、読みやすい古典平家物語。巻1より巻6までを収録する。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 星と半月の海
    4.1
    獣医のリョウコは、2匹のジンベエザメに「星」「半月」と名前をつけて、研究をしていた。懸命の処置も空しく半月は息を引き取るが、星は成長し海に放たれる。時は流れ、西オーストラリアで研究していたリョウコが海中で目にした光景とは(表題作)。パンダやペンギンなどの動物をテーマに、6作品を収録した珠玉の短編集。
  • 炎立つ 全5冊合本版
    値引きあり
    4.5
    陸奥の豪族安倍頼良の館では、息子貞任の婚儀が盛大に始まった。平将門の乱が平定されてすでに百年を越え、朝廷は蝦夷たちを俘囚と侮るばかりだった。源平の武士たちの台頭を前に、東北の地に黄金の楽土を築こうとした藤原氏の夢がこの夜大きな炎となって燃えあがる。著者渾身の大作歴史ロマン全5巻の合本版。
  • 本が紡いだ五つの奇跡
    4.5
    仕事に行きづまった編集者の津山は、本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼する。 そうして生まれた作品が、娘と縁が切れそうだった涼元から、余命宣告された装丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、みんなの人生を動かす。 本を愛するすべての人に! 本が生まれて、読者へとつながる「本に関わった五人の奇跡」を描く、感動の物語。
  • 僕の名前は。アルピニスト野口健の青春
    3.0
    子供の頃は、とんてもないワルだった……。日本、エジプト、イギリスで過ごした日々、青春の蹉跌。自分を探してもがき苦しむ不良少年は、いかにして人生の道標にめぐりあったのか? 七大陸最高峰の最年少登頂世界記録を打ち立てた、野口健の真実を赤裸々に描くノンフィクション。新たな書き下ろしを加えた決定版。
  • ぼくのメジャースプーン
    4.0
    ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に1度だけ。これはぼくの闘いだ。(講談社文庫)
  • 万葉学者、墓をしまい母を送る
    3.0
    墓じまい、親の介護と看取り、葬儀……。 50歳以上なら誰もが身につまされ、心が波立つ数々のこと。 体験と学問を往来し、現代日本人の魂の底に目をこらした思索の記録。 第68回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)
    4.1
    依頼人アンドレ・ラコースは殺害容疑で逮捕されていた。女性を絞殺し、証拠隠滅をはかって火を放ったのだという。かつての依頼人デイトンが名前を変え、ロスに戻り、娼婦に復帰し、殺されていたとは意外だった。ハラーは、ラコースの弁護を引き受けることにした。事件を独自に調査した結果、ラコースは本人の言うように無実であり、何者かにはめられたのだとハラーは確信する。
  • 密航船水安丸
    4.0
    無償の情熱に生きた、開拓者・アメリカ及甚の劇的生涯! 待つのは栄光か悲惨か? ――1906年・明治39年、及川甚三郎が率いる82人の密航者は、宮城県の荻浜港から、帆船で新天地・カナダへ向かった……。日本人の理想郷をつくるため、あらゆる困難を乗りこえ、勇気と行動力とで、その夢の実現に生涯を賭けた、男及甚を描く長編力作。水安丸を待つのは、栄光か悲惨か?
  • 霧の路 見届け人秋月伊織事件帖
    4.0
    元女郎おひろから、東北訛りの侍の用心棒を頼まれた見届け人・秋月伊織は、他国に逃げる資金をはたいておひろを身請けした侍の背景に、ただならぬ事情を察する。藩主襲撃事件をきっかけに対立する陸奥広岡藩と盛山藩の遺恨が、江戸に舞台を移して燻っているのか――。文庫書き下ろしシリーズ、待望の第4弾。(講談社文庫)
  • みんなの秘密 <新装版>
    3.0
    作家・林真理子の代表作 第32回吉川英治文学賞受賞の連作小説   妻、夫、愛人、父、娘・・・ その「秘密」はもう、隠せない。 倉田涼子、三十四歳。不倫という甘やかな幸福を手にしても、まだそれは接吻にとどまっている・・・「爪を塗る女」。 水谷修司、四十八歳。大手銀行勤務。女子大生と関係中だが、過去の従姉の記憶に苛まれている・・・「従姉殺し」。 十二人の生々しい人間の「秘密」を描く、第32回吉川英治文学賞受賞の連作小説集。 解説:藤田宜永
  • 向こう側の遊園
    3.9
    廃園になった今も、無数の花が咲き乱れる街はずれの遊園地。そこには、謎めいた青年が守る秘密の動物霊園があるという。「自分が一番大切にしているものを差し出せば、ペットを葬ってくれる」との噂を聞いて訪れる人々。せめて最期の言葉を交わせたら……。ひとと動物との、切ない愛を紡いだミステリー。
  • もう生まれたくない
    3.4
    マンモス大学の診療室に勤める春菜、シングルマザーの美里、二人の謎めいた友人の神子。震災の年の夏、「偶然の訃報」でつながった彼女たちの運命が動き始める――。 新聞に載る死。テレビで騒がれる死。どこかでひっそり終わった死。有名人の死。身近な人の死。名も知らぬ遠い国の誰かの死。 そのどれもが身近で、私たちの人生と隣り合わせにある。死を描くことで今を生きることの意味を見出す、著者新境地。
  • 萌がさね 藤原道長室明子相聞
    4.0
    「己が時を汚すことなく生きていきたい」……左大臣家に生まれながら、心ならずも政敵・藤原道長へ嫁いだ、美貌の女・明子(めいし)。優しく儚(はかな)げながら、凛乎(りんこ)たる心を持つ彼女こそ、権勢を恣(ほしいまま)にした道長が、愛を得ることに苦悩した唯一の女だった。正妻・倫子(りんし)とともに「二人妻」として記憶される、明子の生涯を綴る、絢爛たる歴史絵巻。道長を懊悩(おうのう)させた美貌の女!
  • 森家の討ち入り
    4.0
    赤穂四十七士――その中に、津山森家に縁が深いものたちがいた。神崎与五郎、横川勘平、茅野和助。彼らはそれぞれの理由から、赤穂藩主・浅野長矩に仕え、刃傷事件からの吉良邸討ち入り、そして最後は帰らぬ人となった。忠義のために生きた彼らと、そこには彼らを支える、「女」たちの戦いもあった。それぞれの忠義のために、己の生き様を貫いた男と女の姿が、そこにはあった――。新たな忠臣蔵の傑作が、ついに登場。『与五郎の妻』ゆいは5年前まで江戸詰めの夫と目黒の下屋敷で暮らしていた。ところが騒乱のせいで津山森家が改易、夫とは離縁を余儀なくされる。一度は実家へ戻ったゆいだったが、再び嫁ぎ、今は江戸作事奉行の妻となっていた。前の夫―神崎与五郎の消息は分からぬまま、日々淡々と過ごしていた。そんなゆいのもとに、謎の人物から、森家の家紋が入った扇が届けられた。一体誰が、何のために。そして前の夫は――。『和助の恋』国家老の密命を帯びた茅野和助は先代の死去に伴い、津山森家の家督を継ぐことになった式部衆利のもとへ急いでいた。その道中、何ものかに襲われる。そこに通りがかった、赤穂浅野家の陣屋に住まう郡奉行・吉田忠左衛門一行により助けられる。そこで和助は手厚い看護を、伊登から受ける。『里和と勘平』里和は津山森家存亡の危機を阻止するため、御犬小屋に忍び込んだ。そこで出会ったのは、かつて思い合っていた横川勘平、その人だった。遂げられれなかった思いが再燃する二人。だが、今は立場があまりにも違う二人がとった道は――。他2編収録。
  • 野球部ひとり
    4.4
    不良高校野球部にエリート進学校の「ひとり」が加わった。とてつもないことがおきる新次元青春小説登場!部員数が足りないヤンキー高校の野球部が、進学校と合同チームを組むことになる。相手は、たった一人の部員、通称「ひとりが丘」さん。偏差値70超えの頭脳と、ありあまる体力がガチンコでぶつかりあい、前代未聞の異次元チームが近くて遠い一勝を目指す。"弱くても勝てる"秘策とは? 落涙必至の青春小説
  • 闇の操人形
    3.0
    マンションに、不愉快な住人が引越してきた。この日ひそかに、悪意の種は蒔かれ、悲惨な事件に発展する。追いつめられた女は……。演じる人形も、操る人形遣いも、すべて闇の中。観客は果たしているのかいないのか? 操られつつ思いがけない暴走を起こす人間の恐ろしさ。推理界期待の新鋭が放つ、問題サスペンス長編。
  • 雪に舞う剣
    3.5
    激しく揺れた幕末・日本。明治という夜明けに向かって、若者たちは命をかけて立ち上がる。高杉晋作ら歴史に名を残す人物から、討ち死にし忘れ去られた数多くの武士、愛する人と刃を交えなければならなかった娘まで……。維新期の日本を生きた人々を、その心の葛藤までも見事に描いた、感動の歴史小説集。幕末を生きた武士たちの、真の姿が明らかに!
  • ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ
    4.7
    誰からも愛された彼が選んだのは、戦争への道だった。 あたたかい涙があふれる感動のノンフィクション 戦後数多く生まれた、日本人女性と米兵との混血孤児。その1人ヨシアキは米国人家庭の養子となり、天性の魅力と類まれなスポーツの才能とでスターになるが、心の奥には常に自分の存在への不安、そして母の面影があった。1人の青年をめぐる人々の奇跡のような絆と、戦争の悲しさを浮き彫りにした感動作。
  • 妖怪変化殺人事件
    4.0
    傍若無人・神出鬼没のあの大貫警部が殺人犯を追って勇猛果敢、遊園地の〈怪奇の館〉に突入。不気味な闇に待ちうけるのは吸血鬼・ミイラ男にゴーゴン、そして狼男――。けれどもこんな怪物たちよりもっと恐ろしい生きものが、この世にはいたのである。表題作を含め四編収録の大人気・大貫警部シリーズ・第八弾。
  • 夜はおしまい
    3.4
    数合わせで出たミスコンの順位は、八人中八位だった。無遠慮に自分の価値を決められた日、琴子は北川に声をかけられる。たいして大事にしてくれない北川でも、誘われると断れないのは、誰かに求められていると安心するからか――。琴子は神父の金井に、信仰の意味を問う。 ミスコンで他者に価値をつけられる女性。お金のために愛人業をしている女性。夫とはセックスしたくない女性。本当に愛する人とは結ばれない女性。秘密を抱える神父・金井のもとを訪ねる女性たちの姿を描く。
  • 夜は終わらない(上)
    3.3
    1~2巻748円 (税込)
    婚約者が自殺したとの一報が入った玲緒奈。しかし彼女には、次に殺さなくてはならない別の婚約者がいた。セックスや結婚を餌に次々男を惑わし、財産を巻き上げ、証拠を残さず葬り去るのが日常の玲緒奈には不思議な掟があるのだった。「ね? 私が夢中になれるようなお話をしてよ」死の直前、男に語らせる話の内容で命の長さが決まっていく。最期の気力を振り絞り話し続ける男たち。鬼気迫る物語が展開され、すべては一点へと…。
  • らいほうさんの場所
    3.0
    ネット占い師の長女・志津、市民センター勤めの次女・真奈美、派遣で肉体労働をしている弟・俊。お互いへの不満で軋みがちな三姉弟の関係は、次々と降りかかる災難で、壊れる寸前に――。すべての不運は、庭の一角にある「らいほうさんの場所」が引き寄せたのか? 仄暗い怖さがヒタリと迫るミステリアス長編。
  • 乱世、夢幻の如し(上)
    3.0
    1~2巻683円 (税込)
    一代の風雲児・松永弾正の生涯! 阿波の三好長慶に目をつけ、その懐に飛び込んだ弾正。戦国乱世を生きる男たちの魅力! ――傑作『下天は夢か』で雄渾な織田信長像を見事に描き切った著者が、信長の原型をなす下剋上の雄・松永弾正の生涯に挑戦! 公方御庭者・久四郎、後の松永久秀は、混沌とした畿内の情勢を窺っていたが、阿波に勢力を張る三好長慶の懐に飛び込み、次第に寵を得ていく……。戦国乱世に生き抜く武将たちの魅力! <上下巻>
  • リトルボーイ・リトルガール
    5.0
    真っ白なセーラー服。ふんわりと胸元で結ぶ紺色のリボン。中原淳一の描く絵の少女が着ているような白い夏服。それが憧れの名門校・安芸女の制服だ。難関を突破し、安芸女生となったあきえは、同級生とともに、夏服を縫い始める。しかし、戦争の陰は濃くなっていく……。ひたむきに、せいいっぱい生きた少女たちの青春記。白い夏服、花物語、淡い恋心……1945年夏に散った少女たち。
  • ルビィ
    3.9
    同じ痛みを抱いて、俺たちは、生きている。 自ら命を絶った少女・ルビィと出会った、中年作家のダザイさん。 「ねえ、ダザイさん、一緒に行こうよ」 ルビィが誘ったのは、見知らぬ誰かの命を救うための旅だった――。 作家の仕事に疲れて自殺を図ったダザイさんは、一人の少女・ルビィと出会った。三年前に命を絶った彼女は、「七人の命を救わないと天国に行けないの」。ダザイさんは、その義務(ノルマ)を果たす旅に付き合わされ、出会った人たちの心の中に自分と同じ痛みを次々に見つけて……。命の哀しさと尊さに涙する感動長編。 ひとの心の痛みをまっすぐに見つめ、 生きることへの尽きせぬ希望を描く傑作長編!
  • 虹列車の悲劇
    3.3
    金沢で寝台特急「北陸」に乗った男が、上野駅に着いたときには白骨死体となっていた。人間は本当にたった八時間で白骨化してしまうものなのか? 越美北線の運転士が、山峡の線路上空に見た妖しく光る緑色の虹! 互いになんの関連もない異様な出来事を結びつけるものは何! そして牛深警部の謎の行動は? (講談社文庫)
  • 樓岸夢一定 蜂須賀小六
    3.3
    戦国屈指の脇役武将が見た理想と野望――織田信長の能力と残忍性をいち早く見抜き、桶狭間で戦功を上げながらも、臣下として仕えることを拒み続けた蜂須賀小六。やがて、足軽組頭に過ぎぬ秀吉を主人と定め、調略・外交一切を引き受け、ことごとく成功させ、秀吉躍進の最大の功労者となる。嘘偽りなき、まっすぐな生き様を全うした、史上稀なる武将を描く、感動の歴史長編。
  • 六ヶ所村の記録 核燃料サイクル基地の素顔
    4.3
    村が核のゴミ捨て場に! 「死の灰」と添寝することになった青森県六ヶ所村の人々の恐怖と苦悩を30年かけた取材で解明! ーー東北の一寒村の開拓地が、核廃棄物の終末処理場へ! 原子力発電所は、人間が制御できない危険物質を、日夜ためこんでいる。「死の灰」と添寝することになった青森県六ヶ所村の人々は、日常的な恐怖に脅かされている。強引につくられた核燃料サイクル基地の実態を解明した大レポート。毎日出版文化賞受賞。

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