上野誠の作品一覧
「上野誠」の「折口信夫 魂の古代学」「折口信夫「まれびと」の発見 おもてなしの日本文化はどこから来たのか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
タイトルが面白そうだったので深く考えずに購入しました。結論から言うととても面白かったです。私自身は会社員で万葉集は読んだことがありませんが、子供のころから百人一首は大好きで、歌の意味や歌人の経歴などを調べたことはありましたので、時代は少し違いますが、少し「土地勘」はありました。例えば持統天皇、天智天皇、山部赤人などは百人一首にも登場しますので、百人一首の歌の記憶をたどりつつ、なるほど万葉集の時代の人々は、カミ、ヒト、モノ、をこうとらえていたのか、というのはだいぶ理解が深まりました。それこそ、百人一首に含まれる持統天皇の「春すぎて・・・」は、人間が香具山に衣を干しているのではなく、「香具山が衣を
Posted by ブクログ
人物叢書の仲麻呂の後に読みました。
人物叢書とは違う説もあり、また上野先生らしく叙情的な詩や歌の訳が読みやすく面白かったです。特に王維の仲麻呂への送別詩の章がなるほど圧巻。意外に天の原の和歌は伝承的な面からのアプローチがメイン。
唐での仲麻呂に関しては人的ネットワークを重視しておりましたね。上野先生は科挙及第説だけど、科挙及第してない説の人物叢書でもその辺りが重視されてたような。やはり仲麻呂に対面的な人間関係構築の才能があったと思われる。
仲麻呂を語る上で真備が必須(あるいは逆も)なのはこの本でも同様でしたが、やはりこの二人全然違うな!というのが色々読めば読むほど実感されますね。そもそも遣唐使
Posted by ブクログ
宴会、つまり令和出典となった万葉集の梅花の宴にも触れてあるのでこちらも令和ブームの中で取り上げられていた本ですね(発行は2014年でした)。
家持の歌日誌的な部分の意味をあまり考えてなかったけど宮廷社会の儀式や宴などのしきたり、先例を遺しておくことの重要性に気付いたからとあって、つまり平安以降に子孫の為に貴族がこぞって日記を遺してるあれか…!と思うと目からウロコ。
この本でこのエピソード好きだな~ってなったのが、平十八年の元正太上天皇天在所での雪掃奉仕と歌群かな雪かき大してしてないよね口実に酒宴ねだったんだろねという解釈がとても好きですね。元正太上天皇と橘諸兄の人徳を感じる。