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万葉集は楽しんで読むのが一番! 定番歌からあまり知られていない歌まで、84首をわかりやすく解説。万葉びとの恋心や親子の情愛など、瑞々しい情感を湛えた和歌の世界を旅し、万葉集の新しい魅力に触れる。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
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Posted by ブクログ
上野氏の別の古典入門書を読み、引き続き読んだ一冊。お陰様ですっかり万葉集の虜です。歌が詠まれた時代が生き生きと目に浮かぶようでした。噂話を気にしたり、恋する人と会えるようにおまじないをしたり、宴会で洒落た言い回しで場を盛り上げたり。 その中でわたしが気に入った歌は、太宰府から奈良の都を想い詠まれた...続きを読む「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」 太宰府に務める単身赴任の役人たちの胸に、満開の花が煌めく美しい家族がいる懐かしい都の情景が広がる、、、素敵な詩だと感じます。 わたしも引越しする機会が多く、かつて住んでいた街の風景や出来事を思い出して「今頃はきっと、、、」と思いを馳せることがあるので共感してしまいました。 また是非上野氏の著作を読みたいです。
万葉びとはやっぱロマンチック。 「天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に漕ぎ隠る見ゆ」の句が1番好きかも。作者不詳とのことだけど、これを詠んだ人と、月を浮かべた酒坏を交わしながら星見したい。
万葉集なんて真面目に読んだのは(読まされたのは)高校の授業の頃であったか。 「万葉集に集められた歌は、当時の人の生活様式、文化的背景、ものの考えを知る唯一の歴史資料である」 なるほど。こんな読み方は教わらなかったし、知っていたらもう少し古典の授業が楽しかったかもしれない。 上野さんは、一つ一つの...続きを読む歌の歴史的背景、当時の文化から一首の内に秘められた人々のドラマを紡ぎだす。学問的に正しいかではなく、思うままに想像の翼を広げた解説(エッセイ)は、圧倒的に面白い。時にあやうい男女の関係まで、万葉の世界がいきいきと広がる。 白たへの 君が下紐 我さへに 今日結びてな 逢はむ日のため 恋中の二人にちょっとどっきり。共に夜を過ごした二人、また会うために互いの下着を整えるのは万葉人の習慣とか。 験(しるし)なき 物を思はずは 一杯の 濁れる酒を 飲むべくあるらし (地方の単身赴任はつらいよ)あれこれなやんでもしょうがない。酒の一杯でものんで憂さ晴らしでもするか!サラリーマンは何時も同じ! あっ!岩波の「万葉秀歌」は積読状態。
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上野誠
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