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Posted by ブクログ
上野氏の別の古典入門書を読み、引き続き読んだ一冊。お陰様ですっかり万葉集の虜です。歌が詠まれた時代が生き生きと目に浮かぶようでした。噂話を気にしたり、恋する人と会えるようにおまじないをしたり、宴会で洒落た言い回しで場を盛り上げたり。
その中でわたしが気に入った歌は、太宰府から奈良の都を想い詠まれた「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」
太宰府に務める単身赴任の役人たちの胸に、満開の花が煌めく美しい家族がいる懐かしい都の情景が広がる、、、素敵な詩だと感じます。
わたしも引越しする機会が多く、かつて住んでいた街の風景や出来事を思い出して「今頃はきっと、、、」と思いを馳せることがあるので共感してしまいました。
また是非上野氏の著作を読みたいです。
Posted by ブクログ
万葉集なんて真面目に読んだのは(読まされたのは)高校の授業の頃であったか。
「万葉集に集められた歌は、当時の人の生活様式、文化的背景、ものの考えを知る唯一の歴史資料である」
なるほど。こんな読み方は教わらなかったし、知っていたらもう少し古典の授業が楽しかったかもしれない。
上野さんは、一つ一つの歌の歴史的背景、当時の文化から一首の内に秘められた人々のドラマを紡ぎだす。学問的に正しいかではなく、思うままに想像の翼を広げた解説(エッセイ)は、圧倒的に面白い。時にあやうい男女の関係まで、万葉の世界がいきいきと広がる。
白たへの 君が下紐 我さへに
今日結びてな 逢はむ日のため
恋中の二人にちょっとどっきり。共に夜を過ごした二人、また会うために互いの下着を整えるのは万葉人の習慣とか。
験(しるし)なき 物を思はずは 一杯の
濁れる酒を 飲むべくあるらし
(地方の単身赴任はつらいよ)あれこれなやんでもしょうがない。酒の一杯でものんで憂さ晴らしでもするか!サラリーマンは何時も同じ!
あっ!岩波の「万葉秀歌」は積読状態。
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