日本人にとって聖なるものとは何か 神と自然の古代学

日本人にとって聖なるものとは何か 神と自然の古代学

968円 (税込)

4pt

4.2

一神教とは異なり、日本人にとって神は絶対的な存在ではない。山岳や森林をはじめ、あらゆる事物が今なお崇拝の対象となり得る。遠くさかのぼれば、『古事記』に登場する神々は、恋をするばかりか嫉妬もし、時に寂しがり、罪さえも犯す。独特の宗教観や自然観はどう形成され、現代にまで影響を及ぼしているか。「カムナビ」「ミモロ」などのキーワードを手がかりに記紀万葉の世界に分け入り、古代の人びとの心性に迫る。

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日本人にとって聖なるものとは何か 神と自然の古代学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルが面白そうだったので深く考えずに購入しました。結論から言うととても面白かったです。私自身は会社員で万葉集は読んだことがありませんが、子供のころから百人一首は大好きで、歌の意味や歌人の経歴などを調べたことはありましたので、時代は少し違いますが、少し「土地勘」はありました。例えば持統天皇、天智天

    0
    2023年11月12日

    Posted by ブクログ

    同じ著者の「万葉集から古代を読みとく」が面白かったので、読んでみた。

    万葉集や古事記、日本書紀といった本を通して見えてくる「聖なるもの」。具体的には、自然や神、そして天皇と人との関係を探るもの。

    「万葉集から古代を読みとく」で面白かったのは、いわゆる日本的なものを中国文化とか、仏教の関係の中で、

    0
    2018年07月07日

    Posted by ブクログ

    「万葉集」に詠まれた和歌や「古事記」などの記述から、日本人の自然崇拝や万物に宿るとされた神々に対する宗教観を紐解く。古代から培われた我が国独特の情緒、そして天皇家が神を祀り、政を司る重要な存在として崇められてきたことに思いが及ぶ。

    0
    2015年07月11日

    Posted by ブクログ

    万葉集の研究者である筆者が、表題について論じた本。
    西行の歌にもあるように、「何の神様かわからないけどありがたいなぁ」と思える。思想化されていないのが日本人の宗教観らしい。豊かな自然のなかで、心身で感じるものを大切にして生きるのが、古代的な日本人の在り方なのかも。
    社を再建しようとしていた場所に木が

    0
    2015年07月02日

    Posted by ブクログ

    森や川、山の稜線――古代の人々にとってそこは神が宿る場だった。神は遠く天にいるのではなく風の匂いや水のきらめきとして身近に息づく。『万葉集』には山を仰ぎ川を詠む歌が多く残る。自然は背景ではなく神と人を結ぶ対話の相手だった。祭りや祈りは恵みへの感謝と畏れを交わす行為でありその感性は和歌の中で磨かれた。

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    20150603~0613 日本神話の国つくりの出だしでイザナミが死んじゃうのは、ほっておくとどんどん国土がつくられちゃうからだって。そういえば納得ww「小さき神々」がたくさんいて、時・場所・シチュエーションによってどの神様が優位かが決まる(天皇が「神」にたとえられる時もあれば、他の神々に非礼を詫び

    0
    2015年06月13日

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