夜はおしまい

夜はおしまい

小説・文芸
682円 (税込)

3pt

数合わせで出たミスコンの順位は、八人中八位だった。無遠慮に自分の価値を決められた日、琴子は北川に声をかけられる。たいして大事にしてくれない北川でも、誘われると断れないのは、誰かに求められていると安心するからか――。琴子は神父の金井に、信仰の意味を問う。

ミスコンで他者に価値をつけられる女性。お金のために愛人業をしている女性。夫とはセックスしたくない女性。本当に愛する人とは結ばれない女性。秘密を抱える神父・金井のもとを訪ねる女性たちの姿を描く。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    夜はおしまい
  • タイトルID
    :
    1099509
  • ページ数
    :
    208ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年03月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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夜はおしまい のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    女性はなにに支配されているのか。
    まず女性の対となる存在である男性。彼ら(もちろん全員ではないが)は、女性の脆弱さ(ヴァルネラリビティ)につけこみ性の尊厳を搾取していく。
    ほかにも、親としての権力を振りかざし子の領域に踏み込んでくる両親。あるいは同じ女性からも抑圧されることだってあるのかもしれない。

    そんな支配から脱却し、独立を勝ち取るために、強さ(レジリエンス)を獲得しようと悩みもがく女性たちを見守っているのが、神父の金山。(彼も男性であるが、過去に支配されている)

    強靭に生きるというのは難しい。でも、そのためのヒントとなるかもしれないことを神話と照らし合わせて、本書は伝えてくれる。

    0
    2026年04月26日

    Posted by ブクログ

    島本理生さんの描く女性の物語はエッジが効いていて、とても独特の深さをいつも感じる。

    自分が傷つくことを恐れないかのように(恐れない人は居ないと思う)、心の底から鋭く突き刺さってくる。
    4人の主人公それぞれに心が痛み、だからこそ前を向く勇気や自分の足で歩く力の必要さを感じてしまった。
    そこにリアリティを感じながら主人公の4人の女性の境地を察していくのが本書の醍醐味だろう、と思う。

    そしてタイトルにつけられた「おしまい」がこの物語の中で何を意図しているのか?
    考えながら読み続けた。

    0
    2025年03月23日

    Posted by ブクログ

    パラパラと手軽に読める本を探して手に取った1冊。
    ギリギリを生きているような女性たちの短編集。

    多くの人が何かしらの傷や業を背負って共に生きてるよな。
    サラりと読み終えたけれど刺さる言葉が沢山あった。

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    島本理生さんの文章って飲める、とまた思った。
    短編それぞれに大きく心を動かされるところは無かったものの、さまざまなトラウマやままならなさを抱えた女性たちが、金井神父との関わりの中で逡巡する。
    でも、大きく成長したり、劇的な変化を起こしたり、決定的な破滅へ向かったりはしない。薄暗くしたたかな空気のある小説たった。

    0
    2026年08月17日

    Posted by ブクログ

    やっぱり宗教はよくわからないなあと思う。日本人は無宗教の人が多いから特にね。

    弟の渚くんがいいなあ。

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    群像連載短編集 2019年単行本ですが、連載は2014年から

    島本さんは、連載作品を単行本、文庫本とする時、手を加える物が多いらしい。作品を世に出すとは、大変なことですよね。

    短編4編、どの主人公の女性も 自分に自信がなく。それを補う為に、誰かに頼ってより傷つく。
    それぞれ罪悪感に満ちている。
    宗教は彼女達の救いとなるのか。
    作品共通の金井神父に罪を聞いてほしい女性達。
    彼の言葉からキリストの教えを感じることができたのでしょうか。
    「夜のまっただなか」
    自分の価値を見出せない女子大生。胡散臭い男に救いを求めて、より傷つく。
    「サテライトの女達」
    母親が教祖となった女性。母親とは、理解し合えず、愛人として生活する。
    「雪ト逃ゲル」
    家庭に居場所を見つけられず、不倫の末、家を出て、海外で女性ト暮らす。
    罪を犯したことが罰。なるほどって思った。
    「静寂」
    神父自らの告白。それを受け止めるカウンセラー。

    タイトルもかなり悩むようです。
    4作で、夜はおしまい。明日が来るねっていう感じで良いタイトルだなと思います。
    この作品で純文学を卒業宣言されていて、この夜はおしまいが最後の作品らしい。(本人あとがきより) ファーストラブで直木賞受賞しましたし、新しい分野ですかね。
    なんとなく離脱しておけば良いのに、真面目なんだろうなって思う。

    0
    2023年09月15日

    Posted by ブクログ

    定番の、心を削ってくる母親、近親を厭わない父親、嗅覚鋭い男。

    島本理生さん作品をいくつか読んできているけど、同性同士の感情を表現してあるのは初めてかも。

    0
    2022年09月19日

    Posted by ブクログ

    男と女、性、キリスト。
    心理描写や喩えがきれいで、性描写も生々しくない。
    女性4人の、それぞれの男性や性についての悩み。
    悩みは違っても、それぞれ、それなりに傷ついて生きている。今後、彼女たちが幸せでありますように。
    (川端さんには引きました、さすがに)

    0
    2022年07月31日

    Posted by ブクログ

    傷ついた女性たちの短編集。全てのお話に金井神父が出てくるので繋がりがあってよかった。
    島本理生、15年前にナラタージュと出会ってからずっと好き。心に何か抱えた女性を描くのが本当に上手と思いますね。。

    0
    2022年05月09日

    Posted by ブクログ

    心に複雑な問題を抱えた女性が主人公の4つの短編。それぞれにキリスト教神父の金井が絡んで統一感がある。

    「夜のまっただなか」の琴子、「サテライトの女たち」の結衣は、真逆なようでいてどちらも自分を大切にできずに深く傷ついている。

    パパ活やホスト通いをする結衣の自己肯定感の低さ、みじめな思い。性的描写もキツくて読んでて、金原ひとみの小説を思わせるような場面もある。

    後半の2篇「雪と逃ゲル」「静寂」は作者の直木賞受賞作「ファーストラブ」を想起させる内容。作者は、父親から虐待を受けた娘、という設定に相当なこだわりを持っているのかもしれない。

    「雪と逃ゲル」は家庭のある女流作家と恋人Kとの特殊な関係を描いていて、時点を遡っていく構成になっている。夫も同意の不倫になるのだろうが、主人公の語りが言い訳がましいのが少し気になる。この主人公は「静寂」の終盤にも登場して意外な展開になるのだが、もう最近の小説は何でもアリな感じだなあ。

    次の展開が気になり、飽きずに一気に読めてしまうが、結局何だったのだろうというモヤモヤが残り、引用される聖書の一節など信仰上の解釈も自分には消化しきれなかった。

    0
    2022年05月05日

夜はおしまい の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    夜はおしまい
  • タイトルID
    :
    1099509
  • ページ数
    :
    208ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年03月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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