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Posted by ブクログ
以前,著者に別作品で,「川の名前」という長編小説を買って読んだのですが,正直展開がゆっくり過ぎて根気が続かず,とうとう途中で放り出してしまったことがあったので,正直この本を購入する時にもややためらいがあったのですが,こちらは短編ということもあり,思い切って買っちゃいました。
結論から言えば,こちらはだいぶん読みやすいです。特に,表題作や恐竜の名前の話などはミステリというか少し推理小説仕立てになっていて,興味深く読めます。ただサイゴの方はまた,著者独特の情緒的な主題や構成が目立ってきて,読みづらいものが一つ二つあります。
「ソフトなハードボイルド」というか, 野生動物に心を寄せるやさしいワイルドさは嫌いじゃないのですが,こういう文章のトーンは僕としては少し読みづらい気がします。
小説って文章の微妙なニュアンスでかもし出される著者独自の世界ってありますよね。東野圭吾とか楡周平とかなんてそういう意味ではうまいと思います。でも逆にストーリーや主題はわりとタイプなのに,文章のトーンがどうしても肌に馴染まず読み進めるのが億劫に感じてしまう作家もいます。こういうのは相性なんですかね。高校生のころとか若いころは一時期赤川次郎とか新井素子のような軽い語り口が読みやすく感じたのに,今ではそういうものは全く読む気が起きません。不思議なものです。
コミックなんかもそうですね。私の場合,絵とストーリーがどちらも合格点に達しないと読む気がしないのですが,こういうのも人によって違うのかな?例えば絵が気に入ればストーリーは二の次とか,ストーリーが気に入れば絵は余り気にしないという人もいるのでしょうね。
そういう意味で,私にとってういう作家さんはとても残念です。自分としては肌合いがあまりあわないということはあるのですが,意外と人に勧めたいと思う本ではあります。
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