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獣医のリョウコは、2匹のジンベエザメに「星」「半月」と名前をつけて、研究をしていた。懸命の処置も空しく半月は息を引き取るが、星は成長し海に放たれる。時は流れ、西オーストラリアで研究していたリョウコが海中で目にした光景とは(表題作)。パンダやペンギンなどの動物をテーマに、6作品を収録した珠玉の短編集。
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Posted by ブクログ
人と動物、生命をめぐる連作短編集。 すべてのいきもの好きに。 自分にとってすごく思い入れのある一冊で、 受験中にずいぶんモチベを貰いました。 これまでに読んだ中で一番好きな本かもしれません。
登場人物がどこかで微妙に絡んでいる 動物絡みの連作集。 ちょっと薀蓄交じりでいて、主人公たちの動物と自分への 向かい合い方が良かった。 パンダって、そうなんだぁ、とか。
動物の話。動物園・水族館が好き、動物ドキュメンタリーが好き、大航海時代以降にどんどん絶滅していった動物たちの話に悲哀とノスタルジーを感じてなぜか惹かれる…そんな人におすすめ。
面白い!動物をテーマにした異色小説集。六つの短編、それぞれが司るメッセージ、読後にじわじわ効いてきます。タイトルセンスも抜群。
川端さんの小説はほとんど読んでる。外れなし。 今回の動物をテーマにした短編集もいいなぁ。 各短編の動物はばらばらだけど、話自体は相互に 関連してたりして、そこが面白かったりする。
以前,著者に別作品で,「川の名前」という長編小説を買って読んだのですが,正直展開がゆっくり過ぎて根気が続かず,とうとう途中で放り出してしまったことがあったので,正直この本を購入する時にもややためらいがあったのですが,こちらは短編ということもあり,思い切って買っちゃいました。 結論から言えば,こちら...続きを読むはだいぶん読みやすいです。特に,表題作や恐竜の名前の話などはミステリというか少し推理小説仕立てになっていて,興味深く読めます。ただサイゴの方はまた,著者独特の情緒的な主題や構成が目立ってきて,読みづらいものが一つ二つあります。 「ソフトなハードボイルド」というか, 野生動物に心を寄せるやさしいワイルドさは嫌いじゃないのですが,こういう文章のトーンは僕としては少し読みづらい気がします。 小説って文章の微妙なニュアンスでかもし出される著者独自の世界ってありますよね。東野圭吾とか楡周平とかなんてそういう意味ではうまいと思います。でも逆にストーリーや主題はわりとタイプなのに,文章のトーンがどうしても肌に馴染まず読み進めるのが億劫に感じてしまう作家もいます。こういうのは相性なんですかね。高校生のころとか若いころは一時期赤川次郎とか新井素子のような軽い語り口が読みやすく感じたのに,今ではそういうものは全く読む気が起きません。不思議なものです。 コミックなんかもそうですね。私の場合,絵とストーリーがどちらも合格点に達しないと読む気がしないのですが,こういうのも人によって違うのかな?例えば絵が気に入ればストーリーは二の次とか,ストーリーが気に入れば絵は余り気にしないという人もいるのでしょうね。 そういう意味で,私にとってういう作家さんはとても残念です。自分としては肌合いがあまりあわないということはあるのですが,意外と人に勧めたいと思う本ではあります。
連休中は人と一緒にあちこち出かけていたので本が読めませんでした。お出かけも楽しいけど、ふだんの生活に戻って本が読めるようになると落ち着きます。日常あっての非日常なんですね。 この本にはペンギン、ジンベイザメ、恐竜、パンダなど、あまり日常的とは言えない動物たちが登場します。特に「本当のペンギン」、つま...続きを読むり絶滅してしまったオオウミガラスが日本で生き残っていたというお話が好き。私が人類最後の1人になってしまったら、この最後のオオウミガラスみたいに生きていけるかしら?
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星と半月の海
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川端裕人
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