「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論

「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論

1,815円 (税込)

9pt

「!」の連続。「色の見え方」の先端科学から見えてきた、驚きの世界。前世紀の「色覚」観が私たちにもたらす、いくつかの問題。科学作家が多数の取材・調査をへてたどり着いた、まったく新しい地平。「色」に関心のあるすべての人、必読のノンフィクション!

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「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年10月03日

    医学的見地と遺伝学的見地、生物学的見地からは見方が異なるという事。いろいろな角度で色覚•色を語ると、いろいろな考え方ができる。
    私は聴覚障害を抱えているけど、医学的には治療を勧められ、嫌でも自分は異常である事を受け入れざる得なくなるが、生物学的からはどんなに条件が整っていても一定数の割合でハンディを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月30日

    あらゆる「障害」とされていることに共通することだが、障害と正常というのはゼロかイチかで区分できるものではなく連続的、多次元的は広がりを持っている。
    障害があるのは個体の方ではなく、それを受け止められずに排除して狭めている社会の方なのだろうと常々思う。
    私は色覚では社会的に不自由をしなかったが、弱視で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月16日

    私が小学生のころは、健康診断で石原式色覚検査表の検査があった。皆面白がってやっていたが、確かに読めない子がいて、どうして読めないのかと不思議だった。馬鹿にしたりはしなかったが、読めない当人はショックだったろう。「負のラベリング」という言葉が重い。

    「色というのは、個々人の脳内で形作られる内的な感覚...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    小さな窓でも、そこから世界の本当に大事なことがよく見えるような窓がある。そんな感じだった。(色覚異常もとい多様性というのはそういうほど小さくもマイナーでもない問題なのかもしれんけど)
    正常/異常という図式から、多様性と連続性への発想の転換がほんと強く求められると思う。
    著者は色覚の問題を考えることを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月19日

    大変面白かった。色覚だけでなくあらゆる個人差について考えさせられる1冊。自分の感じ方と他者の感じ方は、色ひとつとっても差異があるのだと疑い、その前提の上で社会の仕組みを考えねばならないと改めて思う。

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    Posted by ブクログ 2020年12月10日

    かつて日本では、世界に誇るという石原式色盲検査表というものがあり、これで小学生以来すべての生徒をスクーリングにかけて、「色盲」を検出しようとしてきた。ところが、その後高柳さんという人を初めとして多くの眼科医の運動で、この検査が差別を生み出すということで、学校において行われなくなった。しかし、だからと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年06月10日

    何の根拠もなく、見え方って人によって違っていて、同じものが見えていないのではないかと考えていた。色覚が人によってかなりバラつきが大きいと良くわかったので、同じ物でも同じに見えてはいないことがハッキリした。
    やはり多様性を受け入れて、違うことを追求する事は止めるべきだ。

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    Posted by ブクログ 2021年07月17日

    自分は小学生の時に学校の検査で赤緑色覚異常と言われた。中学では、何人かが別室に呼ばれ、就職で制限があるからと説明を受けた。化学、生物、工学でも色々な色の電線を扱う電気工学の分野は難しいとか言われて、自然に進学の方向を数学、物理の方向にせざるを得なかったな。この本は色はどうやって感じるのかから始まって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月10日

    人間の視覚のうちで色の認識は、客観的な外的事実の認知ではなく、あるスペクトラムの光をある色として認識するいわば錯覚であり、個体差が大きい。したがって、色盲、色弱と言われるカテゴリーと正常色覚を明確に区別することはできず、色覚の弱い人から、スーパーノーマルと言われる極めて色覚能力の高い人までなだらかな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月13日

    色覚の検査、小学校の頃にやった記憶がある。
    結果、「異常」の可能性ありと判定されたクラスメイトがいたことを覚えている。
    たぶん、僕は、色がわからないことがどういうことか理解ができず、興味本位で彼に質問しただろう。どんな風に色が見えるのかを。
    彼はニコニコしてあまり気にしていない風だった記憶がある。で...続きを読む

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