Posted by ブクログ
2022年03月05日
650ページの長編物で、読み切れるかな?と思ってた部分もあったが、池井戸潤さんの作品は毎回次から次にページをめくってしまう楽しさがあり、今作もそれでした。
談合って言葉では聞くけど、それの実態はよくわからないものだが、それを無知な主人公正太に感情移入しながら読み続けて行くと、その意味合いや危険性、...続きを読むまたそれがないと成り立たなかった(今も?)業界の構図が見える。
正義を貫き続ける正太と、現実の世界の不条理の狭間は社会人なら何かしら理解出来るのではないかと思う。
特に西田さんはその狭間を理解しつつも、芯の部分では正義を持ち続けている感じがして、こんな上司がいればついて行きたくなると思った(人間味もあるし)
難しい話ではあるけど、そこに恋愛や家族愛もあり、正太になりきって最後まであっという間に読んでしまいました。
面白かった。