Posted by ブクログ
2022年01月06日
直木賞受賞作。文句なしに面白い。
ロケットビジネスを軸に、中小企業と大企業との間で特許を巡る覇権争いを描いたもの。
製造業、契約、知財。どれも日々の業務に直結しているため、すごく興味深く読むことができたことに加えて、非常に勉強になりました。
特に交渉事の、それぞれが腹の底に抱えている思惑の生々...続きを読むしさったらそりゃ見事に描かれていました。
基本的にはサクセスストーリーチックな感じなんですが、個人的には結論そっちのけで、中小対大企業の駆け引きの深さがこの本の全てでした。とは言うものの、やっぱり感動の要素が入っていたからこそ、スッキリ読み終えることができたんですかね。
交渉には頭の回転の早さと熱意が重要であることを再認識させられた、そんな仕事にも役立つ内容だったため5つ星。
メーカー勤務者は読むべし。